自費クラウンとインレーの手順が雑でセットするのが不安

相談者: なか01さん (39歳:女性)
投稿日時:2019-02-22 18:08:43
はじめまして。
よろしくお願いします。


6番を神経をぬきクラウン、7番をインレーで治療中です。
前回、両方の歯を削って型取りをしたのですが、6番、仮歯なし7番もレジンをギュッと詰めただけで終了でした。

20年近く前に助手で勤めていた歯科ではクラウンもインレーもレジンで、しっかり作って接着していたため、不信感でいっぱいです。


次の患者さんを待たせていた様子で、椅子が起き上がった時点で先生はおらず、不安なまま帰宅してしまいました。

翌日電話で聞いたところ先生が不在で受付の方が歯茎の状態が良ければそういう事もあるとの回答で、仮歯を作るために再度予約を取りますか?と言ってくださったのですが、次の予約がとれたのが3週間も先なので保留にしました。


将来のためにしっかり治療したかったので自費診療にし、検査など含めて計20万払ったので本当に最善の治療なのか不安です。
このまま被せてもらっても大丈夫でしょうか?

最悪、安心できる歯科に転院することも考えていますが、出費は抑えつつ、できる範囲での最良な治療をしたいです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-02-23 04:35:08
自費ですと少し不親切な感じはします。


>出費は抑えつつ、できる範囲での最良な治療をしたいです

仮歯を早期に入れてもらうことだと思います、


>出費は抑えつつ

何もしないことかと思います。


>できる範囲での最良な治療をしたいです

となると転院かと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2019-02-23 08:39:30
ご相談ありがとうございます。


>将来のためにしっかり治療したかったので自費診療にし


自由診療の意味や目的が重要です。

私個人的な考えでは、自由診療の治療目的は、将来のためにも健康回復です。


逆に、保険の問題点はただの病気の穴埋めだけしか認めていないからであり、また歯を削ることや抜髄抜歯までをも、とても安易に認め、いえ、むしろ推奨していることです。

保険での予防は禁止されているくらいです。
世界の先進国の健康政策とは全く逆のおかしな制度です。

そのため、保険のそういった理不尽な制約を離れて自由に治療を計画するという意味だと私は思っています。


健康回復とは、目的として、今の穴埋めという過去の病気の後始末だけではなく、そこを入り口として将来を考えて歯を一生残すための予防的治療です。

そして、歯を残すこともたった一つの通り道です。

その歯を使ってきちんと咀嚼してこそ、将来の体の健康を守るための予防であると、日本補綴歯科学会ではガイドラインを謳い、私自身も予防と思っています。



現代の歯科医療の目的は大きく変わりました。
将来への健康長寿です。

歯を残し、きちんと咀嚼することで、嚥下もでき、介護を防ぐ(フレイル)効果が大きいことが研究論文で証明されてきています。

介護を防ぐとは、寝たきりや介護になる原因の病気を予防することです。

それは、認知症、がん、誤嚥性肺炎、骨折につながる骨粗鬆症、などを咀嚼と嚥下の機能回復(オーラル・フレイル)によって予防すること、

これが主に歯科医院の重大な役目と期待され、政府も保険改正を行なって本腰を入れているからです。



>自費診療にし、検査など含めて


そうです、検査が必要です。

そのクラウンインレーで歯が残るのか? 
ちゃんと咀嚼と嚥下ができているか? 
咬合力はどのくらいなのか? 

保険でも介護予防にその検査が昨年にやっと導入され始めました。
特に咀嚼機能検査はとても重要で、人生百年時代に必須の検査と政府は考え、私も同感です。



>本当に最善の治療なのか不安です。
   

歯科医院の仕事の一つは、不安を取り、安心していただく、という医療があります。
それも受ける権利があり、ご自分で選ぶことができます。



>このまま被せてもらっても大丈夫でしょうか?


将来の健康回復の予測は検査により診断できます。
せめて、その診断と科学的と思われる根拠を説明してもらえば大丈夫かもしれません。

なお、あらゆる手段を講じても、決してもとどおりにはなりません。
手抜きをすればするほど、悪化の泥沼に落ちていくリスクが増えます。



>クラウンもインレーもレジンで、しっかり作って接着して


それが欠かせません。
仮歯は歯科医療の命です。

以前にお勤めの医院は素晴らしいと思います。



>6番、仮歯なし7番もレジンをギュッと詰めただけ


少しでも仮歯がないと歯には咬む力(咬合力)がかけられず、その歯の大事な部分(歯根膜)はほぼ死んでしまい、回復しません。(廃用性萎縮)


また削った面(象牙質)がむき出しになっていると、次々と細菌感染(象牙細管の感染)を起こし、体の中の内臓まで犯される危険(焦点感染1923年)があります。


とうぜん根管治療中も仮歯で、象牙質の保護と、咬合の維持をしておくことが欠かせません。

これが感染管理と、咬合管理を含む、本当の予防医療です。


これほど手間と時間と技術がかかるので、費用がとてもかかってしまうわけです。



>計20万払った

治療費とは、クラウン一個という塊を買い物する、という目に見える支払いもあるでしょうし、歯のことを忘れるほど、楽しい日常生活に戻る健康を買い戻すという目に見えない費用という支払いもあります。

物を入れる保険と同じ治療内容で、物や治療費だけが違うのでいいのでしょうか。



このように一旦病気になると、健康を取り戻すことがいかに大変かお分かりのことと思います。
これをいい教訓に、他の健康な歯は二度と虫歯になんかしないように、虫歯根絶の予防医療を受けましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: なか01さん
返信日時:2019-02-23 10:53:04
柴田先生
ご回答ありがとうございます。

少し不親切との事で、ちょっとだけ気が楽になりました。
セットする日を1週間早めてもらう事ができました。



さがら先生
ご回答ありがとうございます。

とても身にしみました。意識も高まりました。
ありがとうございます。



タイトル 自費クラウンとインレーの手順が雑でセットするのが不安
質問者 なか01さん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 詰め物、インレーその他
クラウン(差し歯・被せ)その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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