病院によって虫歯の診断が違う

相談者: たなか2019さん (40歳:男性)
投稿日時:2019-03-25 22:29:56
病院によって虫歯の診断が違い、悩んでいます。
以下に内容に経緯や相違点をまとめました。

【経緯】
1年ほど前に、ある病気のために近所の歯科を訪れた所、総合病院を紹介された。
以来、定期的に大病院にかかっている。

最近、近所の歯科に歯石を取るために行ったところ、

「虫歯が3本ある。治療が必要。」

と言われた。


数日後、たまたま総合病院に予約が入っていたので、確認すると

「治療の必要はない」

と言われた。

虫歯に自覚症状はない。




【近所の歯科で受けた説明】

・虫歯は3本。いずれもC2
検診のときに細い検診器具が引っ掛かると虫歯。削った方が良い
・かぶせの縁の虫歯は、かぶせの下にも回っていると思う
詰め物をしている歯も、詰めているところが少し欠けている


【総合病院で受けた説明】

・虫歯は見当たらない。辛うじて1本疑わしい物があるが、治療の必要はない
・自覚症状がないなら、歯はなるべく削らないほうが良い
レントゲンを数人で確認したが、明確なう蝕は無かった
・詰め物の表面が少し欠ける事は良くある(治療の必要ない)


【検査方法の違い】
・近所の歯科 → 触診のみ。レントゲン無し。
・総合病院 → 触診なし(鏡でちらっとみる程度)。部分的なレントゲンで判断。


【先生の違い】
・近所の歯科 → 経験豊富そうな先生
・総合病院 → 研修医と思われる慣れていない先生。かなり慌てていた様子。


再度どちらかの病院に相談に行こうと思うのですが、検査の方法や言われている内容が違い、どちらが信頼できるのかわかりません。

お忙しいところ恐縮ですが、ご意見をいただけましたら幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-03-26 08:28:28
ご相談ありがとうございます。

基本的に診断は、根拠をもって行います。

その根拠は、誰が見ても同じ結論が出る方法が、「再現性」があり科学的と言われています。
したがってその検査結果を記録でき、見せてもらい、どこの誰でもその記録に従って診断できる方法が確実です。


科学的な根拠とは、名人芸に頼るのではなく、またプロセスを自己流に都合よく省略してしまうのでもなく、学者や大学教育の確立された体系的なお手本に従えば、誰でもかなり確実になるはずです。


つまり、大学の教科書的な治療の流れは下記の通りになります。

診察 → 検査 → 診断 → インフォームド・コンセント → 治療 → 検査・診断(治癒の確認・メインテナンス)

診断結果によっては、治療方針は削らない、ということも十分あり得ます。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-03-26 09:52:33
こんにちは。

虫歯の治療介入の時期の見極めはとても難しいので出来ればかかかりつけ歯科医院をお持ちになり、経過観察でよい虫歯なのか?何回か通院されるうちに貴方のタイプをよくしっていただき、ライフイベントの変化や生活習慣の変化等も知ってもらい、またそこの先生自身の治療をご自身でどのレベルかを自覚していただいた上で、治療介入してもらう事が望ましいのではないかと思います。


虫歯の成り立ちですが、急に歯の表面が溶けてボコッと穴か開くわけではないので、慢性の感染と慢性の脱灰の結果ジワジワと蝕まれて進んでいるとイメージしておかれるとよいでしょう。

ジワジワ進むのでいつ治療介入するかは分かれるものだと思っておかれるとよいでしょう。


虫歯の診断は一律に出来る事にはなっていますが大学等の研修でやっても診断は別れますから、教科書通りには行っていないと思っておいてください。

診断プロトコルに沿って行っても別れますからね。
それは判断基準の境が分かりにくいからです。



近所の歯科医院の判断は治療介入を積極的に勧めるタイプで総合病院歯科では逆に治療介入は遅めなのかもしれません。

また別の歯医者に診てもらうと別の診断になるかもしれません。


短針での触診で引っかかったら虫歯が進む位置なのか?本人の歯磨きでコントロールできるような場所と状態なのか?で治療介入の判断は分かれるでしょう。

かぶせの縁の虫歯は内側性の詰め物インレーでは内部虫歯が酷くなっていることが多いでしょうが、外側性のかぶせでエナメル質マージンならば内部は案外健康かもしれません。
ただしいずれも外して確認するしかないでしょう。


詰め物は何ですか?レジンならば多少かけていても内部虫歯は案外進行していないかもしれません。
金属ならばかなり進行しているかもしれません。
いつ頃の治療なのでしょうか?

色々な条件により虫歯の治療介入時期の判断は別れますが治療をする場合、多くが保険病名では虫歯となります。


長期開業しているかかりつけ歯科医院であれば治療介入の判断がしやすくなるように思います。


虫歯治療では神経を失うリスクが常にありますから、治療は神経を温存してくれる歯科医院を選択しておかれるとよいように思います。
そういう治療法を行っていない歯科医院ではC2の虫歯治療は即抜髄に繋がる可能性が高くなるでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たなか2019さん
返信日時:2019-03-26 10:52:17
こんなにも早く、ご丁寧に回答いただきありがとうございます。


虫歯は良く聞く病名なのに、説明が変わって不安に思っていましたが、少し納得できました。

治療介入の時期は判断が難しく、先生の方針によっても多少ずれがあるものなんですね。

もう一度近所の歯科に行き、なるべく神経を温存したいという私の希望を伝えたうえで、説明を受けて決めようと思います。


お忙しい所、本当にありがとうございました。
どちらの病院も慌しくて、あまりキチンと話が聞けていなかったので本当に助かりました。



タイトル 病院によって虫歯の診断が違う
質問者 たなか2019さん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
その他(診断)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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