右下6番のヘミセクションの隙間を歯列矯正で利用することについて

相談者: ボロロさん (42歳:女性)
投稿日時:2019-03-20 14:32:38
いつもお世話になっております。

この度歯列矯正をするにあたり、根の治療をしていて右下6番の5番側の根にヒビが見られた為、ヘミセクションをし、7番側の根に小さい冠をかぶせ、出来た隙間を矯正に利用するという案をいただきました。
この案で実際いけるかはわからないような事も言われました。
因みに、下顎の矯正に必要な幅は、2ミリだそうです。

そこで教えていただきたいのですが、ヘミセクションは予後が悪いと聞きますが、今回のようにヘミセクションした根に、小さい冠をかぶせ、矯正で隙間を埋めるやり方だと、多少予後は良くなるのでしょうか?

また、少しでも歯に負担をかけない為には、ファイバーのコアと、金属ではなくセラミックなどでかぶせものをした方がよいでしょうか?

また、最悪、この歯が駄目になった時、この小さい隙間にインプラントをする事は可能でしょうか?

以前、担当の先生に別の質問をした時に、骨の厚みはあるとは言っておられました。
また、残せる方の7番よりの歯根は、長くない、とも言っておられました。

質問事項以外でも、何かアドバイスなどありましたらよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2019-03-20 15:14:09
ヘミセクションは予後が悪いと聞きますが、

分割した部分が生物学的幅経の観点からは、骨が下がりその分維持が悪くなります。
残した(7番寄りの=遠心根と言います)の歯根面積は、小臼歯の5〜6割と考えてよいでしょう。

その他の質問に答えなくて申し訳ないのですが、私見は、全て抜歯、奥の根の部分にインプラントです。
インプラントのタイミングは矯正との兼ね合いで、周到に計画する必要があります。

他院での、あなたと全く同じケースで来院されたケース(矯正中ながら、頓挫している状況)がありましたが、一顧だに出来ない状況ですから残りを抜歯(遠心根)しました。(私は、インプラントも、矯正も、ヘミセクションの経験も豊富です。) 

ヘミセクションして、保存できたとしても、機能を全うし続けるかという視点で見ないといけません。

心理的に少しでもこの歯に、長生き(?)してもらいたいということですと話は変わってきます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ボロロさん
返信日時:2019-03-20 20:02:05
松山先生、いつも丁寧に回答をしていただきありがとうございます。

やはりインプラントが1番合理的なのですね。
遠心根のサイズがそんなに小さいとは知りませんでした。
しかも残りの半分を抜くと骨が下がるのですね。

正直心理的に少しでも、という思いが強いのです。
インプラントはもっと高齢の方がされるイメージがあり…。

もし悪あがきでヘミセクションにトライして、その歯が将来駄目になった時にインプラントをしたくなってするのと、今のうちにインプラントにするのとでは、インプラントの予後は変わってくるのでしょうか?
骨が下がってからだとその分不利になりますか?

何度も質問してすみません。

担当の先生が、いつも忙しそうで、今治療中の歯の事しか聞けず、仕事の都合で次回の予約が少し先なのに、不安ばかり広がってしまい質問させていただいております。
回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2019-03-20 20:35:04
折衷案ですが、ヘミセクションして残りの遠心根を矯正のワイヤー等の支持に使いながら(多分仮歯が必要)様子を見るという方法もあります。

ファイバーのコアと、金属ではなくセラミックなどでかぶせもの

私の考え方は、倒れかかった柱に、材料にこだわり助けたとしても、費用、通院などを苦にせず行えるのであればよいでしょうが、本質的には先にインプラントして、残りの歯をほう助した方が良いというものです。

・骨が下がってからだとその分不利になりますか

やはり不利ですし、埋入位置が限定的になってくるということもあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ボロロさん
返信日時:2019-03-24 19:36:47
松山先生、ありがとうございます。

よく考えた結果、やはりインプラントが1番他の歯を守る為にも合理的だという考えにたどり着きました。

インプラント周囲炎など怖いですが、覚悟が決まりました。
ありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2019-03-24 20:20:46
インプラントする場合は、計画をしっかり立てて行ってください。

セットアップモデルというのですが、抜歯した状態の石膏模型を作り、その上で、矯正で歯を動かした状態に歯を移動させて、インプラントの位置決めの検討をします。

大臼歯ヘミセクションしたうえで、矯正を行い、後程、遠心根を抜去するという方法にも触れた筈ですが、抜歯方法、タイミングなどの問題があり、矯正と、インプラントの先生が異なると、齟齬を来しやすくなります。

先に全部抜歯すると、間が大きくて、少なからず、矯正しにくいということがありますので、提案らしき事を示したのですが、先に全抜歯もあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ボロロさん
返信日時:2019-03-26 19:49:39
ありがとうございます。

上の歯が2ミリ以上必要でも非抜歯矯正するので、(ディスキングせず1〜7番まで全てブラケットを付ける)インプラントとなると、2ミリ必要な下の歯も大臼歯サイズのインプラントで対応するのだろうかと思って来ました。

次回の予約が私の都合でまた先なので、その時に聞いてこようと思います。

因みに、矯正の先生が月一で来る歯科という事で他の先生や周りの矯正仲間から心配してもらっておりましたが、常時居る院長も矯正をされているという事で少し安心しました。

基本的には月一の先生だが患者の都合がつかない時という事でした。
昔は頻繁にしていたとの事でした。
インプラントは院長が担当するかと思います。

また相談させていただくかと思いますが、今回のモヤモヤは消えました。
ありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2019-03-26 20:24:56
良かったですね。

私は矯正専門医でもないし、インプラント専門医でもないですが一人でしていました。
私も連携がとれるのかが一番気になったものですから、ほっとしました。

下顎の正中線にこだわらなければ、あえてディスキングはしない方が良いと思います。




タイトル 右下6番のヘミセクションの隙間を歯列矯正で利用することについて
質問者 ボロロさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療に関するトラブル
歯列矯正の治療法
ヘミセクション(トライセクション)
回答者




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