歯の残存数と認知症の関係について

相談者: 山下ゆかりさん (27歳:女性)
投稿日時:2019-04-09 09:33:21
こんにちは。

よくネット記事などで、歯の残存数が少ない人は噛む力がよわくなり、認知症になりやすいという話を耳にします。

そこで質問ですが、歯を失ってもインプラントの歯を入れて噛むことができるようにすれば問題ないのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2019-04-09 09:53:14
逆は、真ならずではないでしょうか。
歯が沢山あって、咬めていても認知症になる人はいるわけですから。
疫学的には、統計手法を使って論じるのですが、あくまでも可能性を数値化したもので、ゼロか、1ではありません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2019-04-09 10:06:30
ご相談ありがとうございます。
とても良いご質問です。


認知症の予防には、咬合力咀嚼の能力がとても影響することが研究によりわかってきました。

予防のために咬合力測定検査と咀嚼機能検査が、昨年は保険にも取り入れられたくらい、国も認めているくらい重要です。


またちゃんと噛めるかどうかは、インプラントかどうかという物によって決まるのではありません。

噛める目的できちんと治療することが大事です。
入れ歯でも回復することが可能だからです。

逆に、インプラントにして噛めなくなったという苦情がでていることも少なくないからです。


ちゃんと咀嚼できることは、認知症だけではなく、がんや肺炎や骨粗鬆症による、寝たきりなど介護状態の予防にもなりえます。

きちんと診察と検査を受けよく相談しましょう。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 山下ゆかりさん
返信日時:2019-04-09 11:56:20
松山先生
ご回答ありがとうございます。

認知症になるかは歯起因とは限らない、そんなことはわかっていますが、あくまでも「歯」着目して認知症発症のリスクを伺いたかったのです。
ゼロか1かを聞いているのではなく、歯が与えている脳への影響について質問させていただいた限りです。



さがら先生
ご回答ありがとうございます。

天然歯でもインプラントでも入れ歯でも、きちんと噛めるようにすることが大切ということですね。

天然歯がなくなる=歯の神経がなくなる=噛んでも脳への刺激が届かなくなり認知症のリスクが上がる

上記のように考えていましたが、きちんと噛める歯(またはその代用物)があれば歯の神経の有無はさほど関係がないという理解であってますでしょうか。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2019-04-09 13:35:44
山下ゆかりさん、こんにちは

認知症と残った歯、あるいは咀嚼能力についての研究は、私の知るところでは疫学研究か後ろ向き研究しかありません。
難しい話ですがこれらの研究では因果関係を証明することはできません。
これらの研究でわかることは、両者に何らかの関係があるということだけです。


その関係は

1)歯の本数が少なかったり、咀嚼能力が低いと認知症になりやすい、あるいは進行しやすい
2)認知症になると、歯が悪くなり(歯磨きできなかった、筋肉の衰えから)
3)認知症と、歯や咀嚼の両方に関係する、別の因子が存在する

現在のところ、上記の3つの関係のうちいずれかであることが推測されますが、1)だと断定することはできません。
歯科医師にとっては1)であることが都合が良いので、個人的には、多くの歯科医師は1)であることを支持する傾向が強いように感じます。

研究がさらに進んで、どのような関係があるのかが明確になってくることを期待します。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 山下ゆかりさん
返信日時:2019-04-09 14:35:42
小牧先生
ご回答ありがとうございます。

ご提示いただいた3点のうちのどれかが影響してると推測されているが、これ以上のところは確かめられないということですね。
(生まれもった能力、生活習慣は人それぞれなので、歯の残存数というポイントだけに絞ってサンプルとれないですもんね…)

ネットの情報では1)が誇張された記事を多く見ますが、歯科業界にとってそれが都合がいいからなのですね…納得です。

とはいえ、ざっくりとした統計的には認知症患者=歯の残存数が少ない人が多いというのは事実だと思いますので、しっかり歯のケアをして、且つ頭、身体を動かし健康を心がけたいと思います。

ありがとうございました!!
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2019-04-10 08:37:44
>しっかり歯のケアをして、且つ頭、身体を動かし健康を心がけたいと思います

とても良い心がけです。


>これ以上のところは確かめられないということですね。

現代では倫理規定がとても厳しくなり、簡単に人を研究に使うことが許されないため難しくなりましたが、それでも実態の調査や動物実験などで盛んに関連があることの研究発表がたくさん続いています。


歯科業界にとってそれが都合がいいからなのですね

いいえ、世界でも信頼される研究はそのような歪みは科学的に訂正されて発表されています。

それを科学ではバイアス(偏り、ゆがみ、先入観、思い込み、えこひいき等)といい信頼性を損なう大きな要素とわかっている、ごく基本的なことだからです。
医療にも専門的には認知バイアスと言い必ず排除します。


>誇張された記事を多く見ます

そういう噂とか、みんなが或いはおおぜいが言っているからとか、自己に都合が良いとか、はカンファメーションバイアス、ルールバイアス、に抵触すれば排除されています。


根拠の一つとして、日本の歯科保険に導入されたということは、現代では標準治療として正式に認められたという、政府のお墨付きを正式に宣言したということです。
行政の専門家であるお役人は非常に賢明でかつ慎重なので、わざわざ保険規則を改定までして導入したことは、いかに入念な検証を重ねて、かつ相当な覚悟をしているということです。


いずれにしろ、歯と咀嚼を大切にして損なことは何一つありません。

昔から口伝いに、よく噛め、と言われ続けたことは太古の時代から人類が絶滅せずに生き残ってくることができた、大きな人類の知恵とも言えると私個人的には思っています。

かけがいのない歯を残し、硬めの食べ物を、美味しい〜、と幸福感を感じながらよく噛みましょう。
これは論文で全て証明されています。

また歯科医院はその仕事をしていますから、指導を受け、そしてその検査を受けましょう。




タイトル 歯の残存数と認知症の関係について
質問者 山下ゆかりさん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の異常・トラブルその他
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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