抜髄済み歯が腫れた。破折の可能性もあるが歯を残せないか?
相談者:
さきへさん (40歳:女性)
投稿日時:2019-06-19 21:26:08
20年程前に抜随した右上大臼歯(6番)が数ヶ月前から痛みだしています。
痛みが引くこともあったので、疲れが出たのだと思い忙しさにかまけて放置してしまいました。
先月くらいから6番付近の内側の歯茎が腫れているような感覚があり痛み、舌で触るとぷくっとした膿ができているようでした。
先日になってかかりつけの保険歯科医で診て頂いた所、レントゲンでは根の先に黒い陰が写っており、
「膿の腫れ方からしてもこれは根が割れていて抜歯せざるを得ないかもしれない。
しかし3本あるうちの根の1本のみであれば残せるかもしれない。
いずれにしても冠と土台をとってみないとわからない」
との事でその日のうちに冠と土台を取って中を診た所
「ぱっとみた所根が割れている感じではないし、膿がある側の根には薬は入っていそうだが、他の部分に薬が詰まっていない可能性がある。
また、内側の膿のある付近の歯茎を触ったところ、ブヨブヨしていて骨が溶けている様子。
根の治療と歯肉を切って、中の状態を探ってみないと膿や痛みの原因がわからない」
との所見でした。
骨が溶けているという事で歯を残せないかもしれない事と歯肉を削るという外科的なアプローチが必要という事を聞いて大変ショックを受けながら帰宅しました。
また、本当に歯肉を削る必要があるのか、という点で歯科CT等で骨が本当に溶けているか検査してもらいたいのと、マイクロスコープなどの詳細な治療ができる設備が整った所で根の治療をした方が良いのでは?という点で、
セカンドオピニオンとして某歯科大学を受診した所、その歯の歯周ポケットだけ圧倒的に深いので、根が割れている可能性がある。
抜随した歯は10年以上たつとひどくもろくなり、少しの衝撃でも割れることがある。
また、奥歯の神経は他の歯と比べて複雑な形状をしているためレントゲンで薬が詰まっているように見えても取り残しがどうしてもある、いずれにしてもマイクロスコープ等で詳しく見てみないとなんとも言えないとの事でした。
という事で、こちらの歯科大で次回から自費診療で高いお金をかけて(大体15〜30万もしくはそれ以上になるとの事)治療を受けることにしました。
ただ、根が割れている可能性が高いとの事で、高い治療費をかけるのに抜歯しかないといわれてしまったら後に引けないし、このまま自費で精密な治療を受けるのももったいない気がしてしまい、やはりかかりつけ医で保険診療を受けるかどうか迷いが出てきました。
正直なところどうしたら良いかわかりません。
このような状況ですが、歯を残せる可能性はやはり低いのでしょうか?
ご意見お願いいたします。
痛みが引くこともあったので、疲れが出たのだと思い忙しさにかまけて放置してしまいました。
先月くらいから6番付近の内側の歯茎が腫れているような感覚があり痛み、舌で触るとぷくっとした膿ができているようでした。
先日になってかかりつけの保険歯科医で診て頂いた所、レントゲンでは根の先に黒い陰が写っており、
「膿の腫れ方からしてもこれは根が割れていて抜歯せざるを得ないかもしれない。
しかし3本あるうちの根の1本のみであれば残せるかもしれない。
いずれにしても冠と土台をとってみないとわからない」
との事でその日のうちに冠と土台を取って中を診た所
「ぱっとみた所根が割れている感じではないし、膿がある側の根には薬は入っていそうだが、他の部分に薬が詰まっていない可能性がある。
また、内側の膿のある付近の歯茎を触ったところ、ブヨブヨしていて骨が溶けている様子。
根の治療と歯肉を切って、中の状態を探ってみないと膿や痛みの原因がわからない」
との所見でした。
骨が溶けているという事で歯を残せないかもしれない事と歯肉を削るという外科的なアプローチが必要という事を聞いて大変ショックを受けながら帰宅しました。
また、本当に歯肉を削る必要があるのか、という点で歯科CT等で骨が本当に溶けているか検査してもらいたいのと、マイクロスコープなどの詳細な治療ができる設備が整った所で根の治療をした方が良いのでは?という点で、
セカンドオピニオンとして某歯科大学を受診した所、その歯の歯周ポケットだけ圧倒的に深いので、根が割れている可能性がある。
抜随した歯は10年以上たつとひどくもろくなり、少しの衝撃でも割れることがある。
また、奥歯の神経は他の歯と比べて複雑な形状をしているためレントゲンで薬が詰まっているように見えても取り残しがどうしてもある、いずれにしてもマイクロスコープ等で詳しく見てみないとなんとも言えないとの事でした。
という事で、こちらの歯科大で次回から自費診療で高いお金をかけて(大体15〜30万もしくはそれ以上になるとの事)治療を受けることにしました。
ただ、根が割れている可能性が高いとの事で、高い治療費をかけるのに抜歯しかないといわれてしまったら後に引けないし、このまま自費で精密な治療を受けるのももったいない気がしてしまい、やはりかかりつけ医で保険診療を受けるかどうか迷いが出てきました。
正直なところどうしたら良いかわかりません。
このような状況ですが、歯を残せる可能性はやはり低いのでしょうか?
ご意見お願いいたします。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-06-20 00:38:38
こんにちは。
診察した歯科医がやってみなければわからないと言っているのですから残念ですがネット相談ではそれ以上にわからないでしょう。
10年前の根の治療がうまく行っていなくて感染していて腫れていて骨が溶けていて違和感があったのに暫く放置していたのであれば、状況としてはかなり悪いけれど万一残せれば幸運くらいにお考えになり、歯科医に治療費相応の手間暇をかけて治療してもらうという選択は出来ると思います。
自費治療でも成功の保証はないですし上手く症状がなくならなくても返金は無いので、よくお考えになられて選択される必要があるのが再根管治療だと思います。
御自身の体の大切な一部だと考えられ、専門医に丁寧に治療を行ってもらえるならば可能性にかけてみる事を選択される方は増えてきていると感じています。
診察した歯科医がやってみなければわからないと言っているのですから残念ですがネット相談ではそれ以上にわからないでしょう。
10年前の根の治療がうまく行っていなくて感染していて腫れていて骨が溶けていて違和感があったのに暫く放置していたのであれば、状況としてはかなり悪いけれど万一残せれば幸運くらいにお考えになり、歯科医に治療費相応の手間暇をかけて治療してもらうという選択は出来ると思います。
自費治療でも成功の保証はないですし上手く症状がなくならなくても返金は無いので、よくお考えになられて選択される必要があるのが再根管治療だと思います。
御自身の体の大切な一部だと考えられ、専門医に丁寧に治療を行ってもらえるならば可能性にかけてみる事を選択される方は増えてきていると感じています。
回答2
メイクスマイル歯科(東京都文京区)の森田です。
回答日時:2019-06-20 11:37:44
さきへさん、こんにちは。
20年程前に抜随した右上大臼歯(6番)が数ヶ月前から痛みだして、歯を抜かずに治せるか、抜歯になってしまうかでお悩みなのですね。
>歯科大で次回から自費診療で高いお金をかけて(大体15〜30万もしくはそれ以上になるとの事)治療を受けることにしました。
もし歯が割れている可能性が高いとしても、歯を抜かないことを優先して治療を考えるのであれば、少しでも抜かない確率を高くできる自費診療での治療を進めることが良いと思います。
この歯をもう抜いてしまっても構わないとお考えならば、保険診療で診察して頂いて、その後の歯を入れる治療(例えばインプラント)に費用を掛けるという考え方もあります。
結果的に抜歯になったとしても、治る可能性があるのであれば、ご自分の歯を丁寧に治療しないのは惜しい気がしますが、いかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
20年程前に抜随した右上大臼歯(6番)が数ヶ月前から痛みだして、歯を抜かずに治せるか、抜歯になってしまうかでお悩みなのですね。
>歯科大で次回から自費診療で高いお金をかけて(大体15〜30万もしくはそれ以上になるとの事)治療を受けることにしました。
もし歯が割れている可能性が高いとしても、歯を抜かないことを優先して治療を考えるのであれば、少しでも抜かない確率を高くできる自費診療での治療を進めることが良いと思います。
この歯をもう抜いてしまっても構わないとお考えならば、保険診療で診察して頂いて、その後の歯を入れる治療(例えばインプラント)に費用を掛けるという考え方もあります。
結果的に抜歯になったとしても、治る可能性があるのであれば、ご自分の歯を丁寧に治療しないのは惜しい気がしますが、いかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
回答3
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2019-06-21 06:43:40
さきへ さんこんにちは。
20年程前に抜随した右上大臼歯(6番)が数ヶ月前から痛みだし、今後の治療でお悩みなのですね。
保険治療ですと条件がありますが、自費治療であればまずはCTで精査していますでしょうか?
CTで根の治療の状態、破折の有無がある程度分かることが多いので、CTで精査して、根の治療で改善できる見込みがあるかどうか判断してもらって自費で行うかどうか決めた方が安心ですね。
根の治療で改善しない場合は、文面からするとトライセクションといって、問題の根だけを抜歯する方法をかかりつけの先生は提案しているようですね。
直ぐに全部の歯を抜歯するよりは、歯を温存出来て良いと思います。
かかりつけの先生は歯の温存を考えた良い先生のような気がしますね。
参考までに。
20年程前に抜随した右上大臼歯(6番)が数ヶ月前から痛みだし、今後の治療でお悩みなのですね。
保険治療ですと条件がありますが、自費治療であればまずはCTで精査していますでしょうか?
CTで根の治療の状態、破折の有無がある程度分かることが多いので、CTで精査して、根の治療で改善できる見込みがあるかどうか判断してもらって自費で行うかどうか決めた方が安心ですね。
根の治療で改善しない場合は、文面からするとトライセクションといって、問題の根だけを抜歯する方法をかかりつけの先生は提案しているようですね。
直ぐに全部の歯を抜歯するよりは、歯を温存出来て良いと思います。
かかりつけの先生は歯の温存を考えた良い先生のような気がしますね。
参考までに。
回答4
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2019-06-21 12:44:44
こんにちは。
>その日のうちに冠と土台を取って中を診た所
冠とコアをはずせば通常歯根破折の診断はつきます、したがって歯根破折の有無を見極めてから根管治療をするのがまともな治療方法です。
>正直なところどうしたら良いかわかりません。
文面からはかなりぞんざいな扱いを受けたような感じがします、もっと誠実に話を聴いてもらえる歯医者を探したほうがいいのではないでしょうか。
>歯を残せる可能性はやはり低いのでしょうか?
歯根破折があっても接着再植という方法があります。
接着再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DC%C3%E5%BA%C6%BF%A2&x=61&y=10
>その日のうちに冠と土台を取って中を診た所
冠とコアをはずせば通常歯根破折の診断はつきます、したがって歯根破折の有無を見極めてから根管治療をするのがまともな治療方法です。
>正直なところどうしたら良いかわかりません。
文面からはかなりぞんざいな扱いを受けたような感じがします、もっと誠実に話を聴いてもらえる歯医者を探したほうがいいのではないでしょうか。
>歯を残せる可能性はやはり低いのでしょうか?
歯根破折があっても接着再植という方法があります。
接着再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DC%C3%E5%BA%C6%BF%A2&x=61&y=10
相談者からの返信
相談者:
さきへさん
返信日時:2019-06-25 21:39:32
先生方各位
この度はお忙しい中、ご回答をいただきありがとうございました。
皆様のご意見を踏襲し、少しでも歯を残せる可能性がある自費治療に臨みたいと思います。
>Dr.ふなちゃん先生
おっしゃるとおり、万一残せれば幸運…な状況ですよね。
専門的に診てもらえば後悔は少ないかと思うので仰るように視点を変えてみます。
>森田 雅之先生
結果的に抜歯になったとしても、治る可能性にかけて、丁寧に治療してもらえれば悔いはないですよね。
仰るとおり自身の歯を大事にしたいと思いますのでご意見心に留め置きます。
>加藤 道夫 先生
CT検査はおそらく次回自費診療にて行うかと思われます。
その上で治療法も決まるのだとは思うのですが、トライセクションという方法は存じませんでした。
かかりつけの先生からもそのような具体的な提案はされなかったのですが、歯根端切除やもしかしたらそのトライセクションという方法だったのかもしれないですね。
トライセクションをネットで早速調べたのですが、予後が悪いとの事。
歯根端切除や接着法、再植法などあるようですが、予後が良いものはどれになるのでしょうか?
とはいえ、CT検査やマイクロでの精査の上で治療法が決定するとは思いますので、どれが適応するかは現時点ではなんとも言えないですよね?
>山田 豊和 先生
接着再植法という方法もあるとは存じませんでした。
参考にさせて頂きます。
歯根端切除や接着法、再植法などあるようですが、予後が良いものはどれになるのでしょうか?
この度はお忙しい中、ご回答をいただきありがとうございました。
皆様のご意見を踏襲し、少しでも歯を残せる可能性がある自費治療に臨みたいと思います。
>Dr.ふなちゃん先生
おっしゃるとおり、万一残せれば幸運…な状況ですよね。
専門的に診てもらえば後悔は少ないかと思うので仰るように視点を変えてみます。
>森田 雅之先生
結果的に抜歯になったとしても、治る可能性にかけて、丁寧に治療してもらえれば悔いはないですよね。
仰るとおり自身の歯を大事にしたいと思いますのでご意見心に留め置きます。
>加藤 道夫 先生
CT検査はおそらく次回自費診療にて行うかと思われます。
その上で治療法も決まるのだとは思うのですが、トライセクションという方法は存じませんでした。
かかりつけの先生からもそのような具体的な提案はされなかったのですが、歯根端切除やもしかしたらそのトライセクションという方法だったのかもしれないですね。
トライセクションをネットで早速調べたのですが、予後が悪いとの事。
歯根端切除や接着法、再植法などあるようですが、予後が良いものはどれになるのでしょうか?
とはいえ、CT検査やマイクロでの精査の上で治療法が決定するとは思いますので、どれが適応するかは現時点ではなんとも言えないですよね?
>山田 豊和 先生
接着再植法という方法もあるとは存じませんでした。
参考にさせて頂きます。
歯根端切除や接着法、再植法などあるようですが、予後が良いものはどれになるのでしょうか?
タイトル | 抜髄済み歯が腫れた。破折の可能性もあるが歯を残せないか? |
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質問者 | さきへさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯茎(歯ぐき)の腫れ 歯根破折 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。