ニッケル・クロム合金を使った銀歯の発がん性について

相談者: ケーシさん (49歳:男性)
投稿日時:2019-08-21 15:29:43
先生方、宜しくお願い致します。

過去の色々な回答を拝見させていただきますと、銀歯虫歯などが当たっても、それはプロモーターでありイニシェーターがないと舌癌等にはならない事は理解でしました。


そこで質問なのですが、銀歯の素材には金銀パラジウム合金が使われている事が多いそうですが、稀にニッケル・クロム合金の銀歯もあるとの事です。
このニッケル・クロム合金は発がん性が疑われているようですが、これは舌癌などに影響があるでしようが?

また、ありとしたら二ッケル・クロム合金もプロモーター的な考えで大丈夫でしょうか?


私も25年ほど前の銀歯が入っていますが、この銀歯がニッケル・クロム合金を使っているのではないかと不安になります。

この様な場合は歯医者さんに行けば金銀パラジウム合金かニッケル・クロム合金かの判断は出来るのでしょうか。


宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-08-22 00:49:28
こんにちは。

発癌性に関しては国際がん研究機関 (IARC) が出している発癌性リスクのグループ分類を参考にされてはいかがでしょうか?

色々な人が色々な事を言って不要に怖がらせたりしていますが科学的な裏付けにより分類は随時変更されているようですから現時点での発癌性について参考になるのではないでしょうか?


25年前の銀歯がニッケルクロム合金かどうかについては見た目からはわからない事もあると思います。
削るとわかるかもしれませんが、それはやり変える事を前提に削ると言う事になった場合だと思います。


25年前は金銀パラジウム合金でも歯科医院の赤字にはならなかったのですが、現在はパラジウムの異常高騰により銀歯を金銀パラジウム合金で作製すると歯科医院の赤字になると言われています。

赤字になっても治療を行わなければいけないケースが多い低すぎる保険治療費ではおかしいだろうという指摘が多くあります。


将来的に金銀パラジウム合金は材料費が高価な為保険から外されるかもしれませんが、まだ歯科医院では赤字でも治療を提供しています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ケーシさん
返信日時:2019-08-22 13:20:32
回答ありがとうございます。


すみません。
再度確認したいのですが、国際ガン研究機構ではニッケル合金がグループ1(発ガン性が認められる)になっていますが、銀歯などのニッケル合金の溶解量は人体に影響ない程度の溶解量と判断して良いでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2019-08-22 15:11:16
ケーシさん、こんにちは

現時点の日本の政府は、人体に影響がないと判断しています。
将来的には変わる可能性はゼロではありませんが。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ケーシさん
返信日時:2019-08-22 21:52:40
先生方ありがとうございます。

大変申し訳ございません。
最後に下記の様な情報がありましたがこれは事実でしょうか?
またこの中の無視できない溶出量とは、それでも人体に影響のない量と判断して良いでしょうか。


昭和60年より日本ではではBeをNi-Cr合金に添加することは禁止されました。
しかし問題なのはNi-Cr合金が日本で保険適応されており、国内でクラウンブリッジ用として製造されている物の多くが加工しやすく硬度を下げるためにCrの含有量が20%未満でMoも適切に含まれていないという事実です。

このような合金の口腔内での溶出量は無視できません。
また精錬の技術が低ければNiとBeを完全に分離することができず微量のBeが含まれている可能性も否定できません。

歯科用合金においては何がどれだけ含まれているのかよりもどの程度溶出するのかが問題なのです。

http://shinoda-dent.052e.com/metal.html(情報のサイトです)
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-08-23 01:21:04
基本的にはより安心な物を選択しておくと安心だということだと思います。
自費材料になりますが安心できる歯科用材料があるのですから、経済的に余裕ができれば安心なセラミックに変えておくと安心できるだろうということだと思います。


一応歯科用材料で認可されているものは発癌性がないかとても低くそれ単独では癌を引き起こさない筈ですが、ご不安に思われるのであればより安心な素材に変えてもらうという選択をする事は出来るでしょう。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2019-08-23 09:51:50

> http://shinoda-dent.052e.com/metal.html(情報のサイトです)

このサイトの先生

マンガン(Mn)とモリブデン(Mo)間違えてるみたいですが、大丈夫ですかね?


あと

>また精錬の技術が低ければNiとBeを完全に分離することができず微量のBeが含まれている可能性も否定できません。

精錬の技術が低ければって・・・
いったいいつの時代の話なんでしょうか?

来年の東京オリンピックのメダルをどうやって作るのか考えてみれば、日本の技術力わかるとおもうんですが・・・


http://www.shikakin.com/products/nickel/nickel.html

日本でもドイツ程度の商品は普通にあると思いますよ。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2019-08-23 12:02:05
基本的には問題ないと思いますが、絶対かといえば

>可能性も否定できません

ということになると思います。

同じ考え方でいけば、金属以外にも、レジンやその他の人工物全てにおいて害があるという可能性を完全に否定することはできません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ケーシさん
返信日時:2019-08-26 21:33:08
先生方、色々アドバイスありがとうございました。



タイトル ニッケル・クロム合金を使った銀歯の発がん性について
質問者 ケーシさん
地域 山梨
年齢 49歳
性別 男性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 保険のクラウン(奥歯:銀歯)
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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