インプラント上部構造に金を使うのはどうですか
相談者:
kuboさん (44歳:女性)
投稿日時:2019-08-27 19:35:34
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2019-08-27 23:27:46
>対向歯への影響が懸念されているジルコニア単体や、破損の可能性が高い他のセラミックも避けたいと思っています。
>インプラントの上部構造としてゴールドはどうなのか
硬さとしては良いかと思いますが、審美的な面や、スクリューで上部構造を固定する際のアクセスホールをどうするのか等の懸念事項があります。
それと、セラミック系の素材に比べ、費用が多く掛かってしまうかと思います。
>上部構造でゴールドを採用している医院がなかなか見つかりません。
どのように探しているのか知る由もありませんが、ホームページを見て探すことよりも、治療に際して特別な希望があるのでしたら、直接お尋ねになってみるのが良いように思います。
請け負ってくださる施設が見つかると良いですね。
>インプラントの上部構造としてゴールドはどうなのか
硬さとしては良いかと思いますが、審美的な面や、スクリューで上部構造を固定する際のアクセスホールをどうするのか等の懸念事項があります。
それと、セラミック系の素材に比べ、費用が多く掛かってしまうかと思います。
>上部構造でゴールドを採用している医院がなかなか見つかりません。
どのように探しているのか知る由もありませんが、ホームページを見て探すことよりも、治療に際して特別な希望があるのでしたら、直接お尋ねになってみるのが良いように思います。
請け負ってくださる施設が見つかると良いですね。
回答2
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2019-08-28 10:02:44
残念ながら、ゴールドの上部構造は経年的に金属がへたって来て、噛まなくなる可能性が高く、それで私も採用してません。
簡単に言えば、そこだけ隙間が生じてしまう、と言うことです。
それは、ゴールドは柔らかい金属だからで、使ってるうちに、へたる、曲がると言うか、伸びると言うか、まあ負けてしまう、と言うことなんです。
ネジ留めにしたりしたら、尚更曲がったりして、ややこしいことになる可能性があります。
できることはできますが、それを承知の上でなされて下さい。
又、金属はどうしてもイオン化しますので、プラークの付着も多くなります。
周囲炎になりやすい、と言うことです。
良いところばかりではありませんから、良くお考え下さい。
簡単に言えば、そこだけ隙間が生じてしまう、と言うことです。
それは、ゴールドは柔らかい金属だからで、使ってるうちに、へたる、曲がると言うか、伸びると言うか、まあ負けてしまう、と言うことなんです。
ネジ留めにしたりしたら、尚更曲がったりして、ややこしいことになる可能性があります。
できることはできますが、それを承知の上でなされて下さい。
又、金属はどうしてもイオン化しますので、プラークの付着も多くなります。
周囲炎になりやすい、と言うことです。
良いところばかりではありませんから、良くお考え下さい。
回答3
回答日時:2019-08-28 10:20:01
上部構造でゴールドを使用されているのは見たことはありますが、今される先生は少ないでしょうね。
咬合においても、衛生面やアレルギーの面でも、メリットは今や感じられません。
歯科の材料も日進月歩で、例えばジルコニアでも、このサイトで10数年前からワードとしては使われているのですが、改善も進み、今や第3世代と言われています。
セラミックもその呼称に含まれる素材は(ジルコニアも含めて)無数にありますし、ゴールドも色々ですけどね。
いずれにしても、拘るべきポイントではないと思いますよ。
咬合においても、衛生面やアレルギーの面でも、メリットは今や感じられません。
歯科の材料も日進月歩で、例えばジルコニアでも、このサイトで10数年前からワードとしては使われているのですが、改善も進み、今や第3世代と言われています。
セラミックもその呼称に含まれる素材は(ジルコニアも含めて)無数にありますし、ゴールドも色々ですけどね。
いずれにしても、拘るべきポイントではないと思いますよ。
相談者からの返信
相談者:
kuboさん
返信日時:2019-08-28 13:19:37
ご返答をいただきありがとうございます。
ゴールドを採用している医院が少ない理由がよく分かりました。
ご返答内容は主にゴールドを100%利用した場合と思われますが、内部を硬い素材で、周りをゴールドで覆うという方法も難しいのでしょうか。
上記の方法も難しい、ゴールドはあまり適さないとして、ではどういう構造体が良いのか?という話になりますが、私としてはどうしても他の歯への影響を考えてしまいます。
ジルコニア100%は硬すぎる為、対向歯への影響が懸念される。という事がこのサイト内でもよく書き込まれていますが、やはり割れるのを覚悟のうえ、硬度の低いセラミックにする事がベストなのでしょうか。
親知らずひとつ手前の下奥歯の為、噛み合う力は強いと思われます。
ゴールドを採用している医院が少ない理由がよく分かりました。
ご返答内容は主にゴールドを100%利用した場合と思われますが、内部を硬い素材で、周りをゴールドで覆うという方法も難しいのでしょうか。
上記の方法も難しい、ゴールドはあまり適さないとして、ではどういう構造体が良いのか?という話になりますが、私としてはどうしても他の歯への影響を考えてしまいます。
ジルコニア100%は硬すぎる為、対向歯への影響が懸念される。という事がこのサイト内でもよく書き込まれていますが、やはり割れるのを覚悟のうえ、硬度の低いセラミックにする事がベストなのでしょうか。
親知らずひとつ手前の下奥歯の為、噛み合う力は強いと思われます。
回答4
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2019-08-28 17:56:04
内部を硬い素材で周りにゴールドは2重冠構造になりますから、治療費もかなりになると思います。
1本の歯を作るのに、2つの上部構造体を作り、それを接着させて作る、と言う非常に手間のかかる技工になりますので、現実的ではないのではないですか?
気になるのですが、親知らずの手前と言うことは親知らずがあるのでしょうか?
親知らずがあるなら、それも含めての包括的治療計画をお勧めします。
補綴物の材質に関しては、帯に短し襷に流しで、完璧に理想的、と言うモノはありません。
後は、担当の先生と話し合って、これで行くと決めるしかない、と思います。
机上の空論では何とも言い切れませんので。
1本の歯を作るのに、2つの上部構造体を作り、それを接着させて作る、と言う非常に手間のかかる技工になりますので、現実的ではないのではないですか?
気になるのですが、親知らずの手前と言うことは親知らずがあるのでしょうか?
親知らずがあるなら、それも含めての包括的治療計画をお勧めします。
補綴物の材質に関しては、帯に短し襷に流しで、完璧に理想的、と言うモノはありません。
後は、担当の先生と話し合って、これで行くと決めるしかない、と思います。
机上の空論では何とも言い切れませんので。
回答5
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2019-08-29 08:27:27
ご相談ありがとうございます。
>素材としてあまり適していないのでしょうか。
ありえる選択肢とも言えます。
>他の歯に影響が及ばないようにインプラント治療を選択するので、
とても良いお考えです。
>対向歯への影響が懸念されているジルコニア単体や、
その通りです。
一般的に、
天然の歯に対しても、「ジルコニア単体」は適していないと学問的に結論が出ており、日本以外の先進国では、決して行っていません。
正しい知識を手に入れましょう。
>破損の可能性が高い他のセラミックも避けたいと思っています。
破損することにより他の歯が守られるという考えもありえます。
もちろん、
そのため特別な対策は必要です。
>内部を硬い素材で、周りをゴールドで覆うという方法も難しいのでしょうか。
そういうアイデアもありえます。
>ではどういう構造体が良いのか?
とても良いご質問です。
インプラントは、
必要不可欠な治療です。
ごくふつうの治療として世界中に行われている方法となりました。
しかし、
インプラントにかぶせる材料は何が良いか?
これは永遠のテーマともいえ、世界中で研究中であり、学者の間でもまだまったく結論が出ていません。
実は、
最近ドイツでかなり良い材料が新しく開発されましたので、当面はそれが脚光をあびるかもしれません。
したがって、
インプラントとは未完成の、治療後はどうなるか全くわかっていない、まだまだ未知の治療方法ともいえます。
>他の歯への影響を考えてしまいます。
治療目的を、
その部分に物を買って入れるだけなのか、
それとも健康回復する総合的な大きな目的の、単なる一歩に過ぎないのか、
により違いがあります。
もし医療ならば、
健康な日常生活を取り戻し、明るく楽しく笑って過ごすためです。
今はとりあえず物を入れるだけで、そんなことまでは考えないのか、
いやそこまで考えないと将来困ることになると用心するのか、
大きな違いが出てきます。
歯を失うと、インプラントにしても問題があります。
それを思えば、
他の歯を失わない、という固い決意はとても重要です。
>親知らずひとつ手前の下奥歯の為、噛み合う力は強いと思われます
そう思われるのであれば、漠然とした思いだけで一生に関わる決断をするのはリスキーです。
しっかりした検証が必要です。
実際に、
日本補綴(ほてつ)歯科学会では、治療方法・材料を決める根拠として検査と記録を勧めております。
それは噛み合わせ(咬合)検査、です。
また奥歯は食べるためが治療目的ですから、食べる(咀嚼機能)検査があります。
また、
ほてつ治療とは、他の歯を守るためであり、寝たきりを防ぐ(フレイル)究極の予防です。
咬合検査と咀嚼機能検査は寝たきり介護を防ぐ効果が大きいので、昨年には保険治療に取り入れられたくらい、生きるために重要な検査です。
>素材としてあまり適していないのでしょうか。
ありえる選択肢とも言えます。
>他の歯に影響が及ばないようにインプラント治療を選択するので、
とても良いお考えです。
>対向歯への影響が懸念されているジルコニア単体や、
その通りです。
一般的に、
天然の歯に対しても、「ジルコニア単体」は適していないと学問的に結論が出ており、日本以外の先進国では、決して行っていません。
正しい知識を手に入れましょう。
>破損の可能性が高い他のセラミックも避けたいと思っています。
破損することにより他の歯が守られるという考えもありえます。
もちろん、
そのため特別な対策は必要です。
>内部を硬い素材で、周りをゴールドで覆うという方法も難しいのでしょうか。
そういうアイデアもありえます。
>ではどういう構造体が良いのか?
とても良いご質問です。
インプラントは、
必要不可欠な治療です。
ごくふつうの治療として世界中に行われている方法となりました。
しかし、
インプラントにかぶせる材料は何が良いか?
これは永遠のテーマともいえ、世界中で研究中であり、学者の間でもまだまったく結論が出ていません。
実は、
最近ドイツでかなり良い材料が新しく開発されましたので、当面はそれが脚光をあびるかもしれません。
したがって、
インプラントとは未完成の、治療後はどうなるか全くわかっていない、まだまだ未知の治療方法ともいえます。
>他の歯への影響を考えてしまいます。
治療目的を、
その部分に物を買って入れるだけなのか、
それとも健康回復する総合的な大きな目的の、単なる一歩に過ぎないのか、
により違いがあります。
もし医療ならば、
健康な日常生活を取り戻し、明るく楽しく笑って過ごすためです。
今はとりあえず物を入れるだけで、そんなことまでは考えないのか、
いやそこまで考えないと将来困ることになると用心するのか、
大きな違いが出てきます。
歯を失うと、インプラントにしても問題があります。
それを思えば、
他の歯を失わない、という固い決意はとても重要です。
>親知らずひとつ手前の下奥歯の為、噛み合う力は強いと思われます
そう思われるのであれば、漠然とした思いだけで一生に関わる決断をするのはリスキーです。
しっかりした検証が必要です。
実際に、
日本補綴(ほてつ)歯科学会では、治療方法・材料を決める根拠として検査と記録を勧めております。
それは噛み合わせ(咬合)検査、です。
また奥歯は食べるためが治療目的ですから、食べる(咀嚼機能)検査があります。
また、
ほてつ治療とは、他の歯を守るためであり、寝たきりを防ぐ(フレイル)究極の予防です。
咬合検査と咀嚼機能検査は寝たきり介護を防ぐ効果が大きいので、昨年には保険治療に取り入れられたくらい、生きるために重要な検査です。
相談者からの返信
相談者:
kuboさん
返信日時:2019-08-29 19:01:53
タイトル | インプラント上部構造に金を使うのはどうですか |
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質問者 | kuboさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 44歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ゴールドクラウン(金の被せ物) インプラントその他 インプラント関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。