前歯の歯根破折について。長期保存は期待できないのでしょうか?
相談者:
葉木さん (35歳:女性)
投稿日時:2019-09-07 00:17:06
こんにちは。
歯根破折に関する質問です。
長文ですがご容赦ください。
子供の頃に右上1番の前歯が虫歯になり、神経を取ってメタルコア&保険適用の差し歯で長年使用しておりましたが、2年ほど前、審美的に気になり、かかりつけの歯医者にて自費診療のファイバーコア&オールセラミックの差し歯に変えました。
1年ほどは問題なかったのですが、ある日差し歯の裏の根本が欠けてしまいました。
保証期間内だったため無償で直してもらうことになったのですが、
その治療を待っている期間、食事中に箸が差し歯に引っかかって噛んでしまい、ガリっと音がして差し歯がぐらつきました。
約1週間後、歯医者に見てもらったところ
「土台の歯にひびが入っている。根元までは行ってないしまだ炎症も無いので、ヒビを接着してから新しい差し歯を入れて様子を見よう」
ということで、その日のうちにヒビを接着され、後日ファイバーコア&オールセラミックの差し歯を入れ直しました。
ちなみに破折部分は左1番側で歯茎から1センチ弱程度で、スーパーボンドで接着したとのこと。
また、口蓋側のフェルール部分も欠けて薄くなってしまったため、そこも接着剤で補強したそうです。
ここまで全てセラミックの保証期間内ということで無償で行っていただきました。
現在新しい差し歯を入れて半年ほど経っています。
そこでいくつかご質問です。
@セラミックに変える前の差し歯では箸が引っかかったりもせず
特に問題なく使用していたのですが、これはセラミックの差し歯の作りが悪かったということになるのでしょうか?
A現在痛みはありませせんが、歯ごたえのあるものを噛むと多少の違和感があります。
これは仕方がないことなのでしょうか?
B無償で行っていただいたこともあり、接着治療で必須といわれるラバーダムやマイクロスコープは使用せずに上記治療が行われました。
歯医者曰く、目視上破折線はシンプルだったそうですが、こういう治療だと長期保存は期待できないのでしょうか?
C予後が心配なので定期的に検診には行っておりますが、それ以外に日々気を付けるべきことはありますか?
(この歯で噛まないようにする、など)
D口蓋側のフェルールが不十分なせいか、歯ブラシが強めに当たると結構出血しますが、大丈夫なのでしょうか?
また、差し歯の裏から舌が強めに当たっても違和感があるのですが、これは内側からの力に弱いということなのでしょうか?
Eできる限りこのまま使い、万一異変があったら早めに察知して骨吸収などが起こる前に再治療したいと思っているのですが、具体的にどのような症状が出たら再治療を検討すべきでしょうか?
また、症状が出た後だとインプラントというのは難しいのでしょうか?
F再治療する場合、抜歯選択の前に根を挺出して歯を立てられないかと思っているのですが、約1センチの挺出というのは技術的に可能なのでしょうか?
この半年、ずっとこの歯のことで悩んでいます。
アドバイスいただけると助かります。
歯根破折に関する質問です。
長文ですがご容赦ください。
子供の頃に右上1番の前歯が虫歯になり、神経を取ってメタルコア&保険適用の差し歯で長年使用しておりましたが、2年ほど前、審美的に気になり、かかりつけの歯医者にて自費診療のファイバーコア&オールセラミックの差し歯に変えました。
1年ほどは問題なかったのですが、ある日差し歯の裏の根本が欠けてしまいました。
保証期間内だったため無償で直してもらうことになったのですが、
その治療を待っている期間、食事中に箸が差し歯に引っかかって噛んでしまい、ガリっと音がして差し歯がぐらつきました。
約1週間後、歯医者に見てもらったところ
「土台の歯にひびが入っている。根元までは行ってないしまだ炎症も無いので、ヒビを接着してから新しい差し歯を入れて様子を見よう」
ということで、その日のうちにヒビを接着され、後日ファイバーコア&オールセラミックの差し歯を入れ直しました。
ちなみに破折部分は左1番側で歯茎から1センチ弱程度で、スーパーボンドで接着したとのこと。
また、口蓋側のフェルール部分も欠けて薄くなってしまったため、そこも接着剤で補強したそうです。
ここまで全てセラミックの保証期間内ということで無償で行っていただきました。
現在新しい差し歯を入れて半年ほど経っています。
そこでいくつかご質問です。
@セラミックに変える前の差し歯では箸が引っかかったりもせず
特に問題なく使用していたのですが、これはセラミックの差し歯の作りが悪かったということになるのでしょうか?
A現在痛みはありませせんが、歯ごたえのあるものを噛むと多少の違和感があります。
これは仕方がないことなのでしょうか?
B無償で行っていただいたこともあり、接着治療で必須といわれるラバーダムやマイクロスコープは使用せずに上記治療が行われました。
歯医者曰く、目視上破折線はシンプルだったそうですが、こういう治療だと長期保存は期待できないのでしょうか?
C予後が心配なので定期的に検診には行っておりますが、それ以外に日々気を付けるべきことはありますか?
(この歯で噛まないようにする、など)
D口蓋側のフェルールが不十分なせいか、歯ブラシが強めに当たると結構出血しますが、大丈夫なのでしょうか?
また、差し歯の裏から舌が強めに当たっても違和感があるのですが、これは内側からの力に弱いということなのでしょうか?
Eできる限りこのまま使い、万一異変があったら早めに察知して骨吸収などが起こる前に再治療したいと思っているのですが、具体的にどのような症状が出たら再治療を検討すべきでしょうか?
また、症状が出た後だとインプラントというのは難しいのでしょうか?
F再治療する場合、抜歯選択の前に根を挺出して歯を立てられないかと思っているのですが、約1センチの挺出というのは技術的に可能なのでしょうか?
この半年、ずっとこの歯のことで悩んでいます。
アドバイスいただけると助かります。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-09-07 10:53:36
こんにちは。
歯根ハセツが起こると予後は悪くなりますから症状があれば尚更ご心配でしょう。
@こちらについてはなんとも言えません。
A接着修復したとしても残念ながら予後は良くない事が多いだろうと思います。
Bラバーダムが必須なのはどうでしょうか。歯茎の中にハセツ線があればラバーダムをしても湿潤していると思われます。
またマイクロスコープはあった方が視認度が高くなり説明もしやすいですがとりあえずスーパーボンドでとめたという処置であれば予後の変化にあまり関係がないかもしれません。
Cヒビが入っているのであればあまり噛まない方がよいでしょう。
Dあまり良くない状態だろうと思います。
Eこのまま行くか抜歯になるリスクも飲んでエクステンション治療を受けるかでしょうか。
慢性炎症でしょうから骨レベルは下がると思いますが、インプラントは可能でしょう。
F元々の歯冠歯根の長さがどれくらいあるかでしょう。
1センチ挺出させて歯根はその分短くなり冠が大きいならば単独歯では長期予後は望めないかもしれません。
しっかりみてもらいよくご相談してみてください。
歯根ハセツが起こると予後は悪くなりますから症状があれば尚更ご心配でしょう。
@こちらについてはなんとも言えません。
A接着修復したとしても残念ながら予後は良くない事が多いだろうと思います。
Bラバーダムが必須なのはどうでしょうか。歯茎の中にハセツ線があればラバーダムをしても湿潤していると思われます。
またマイクロスコープはあった方が視認度が高くなり説明もしやすいですがとりあえずスーパーボンドでとめたという処置であれば予後の変化にあまり関係がないかもしれません。
Cヒビが入っているのであればあまり噛まない方がよいでしょう。
Dあまり良くない状態だろうと思います。
Eこのまま行くか抜歯になるリスクも飲んでエクステンション治療を受けるかでしょうか。
慢性炎症でしょうから骨レベルは下がると思いますが、インプラントは可能でしょう。
F元々の歯冠歯根の長さがどれくらいあるかでしょう。
1センチ挺出させて歯根はその分短くなり冠が大きいならば単独歯では長期予後は望めないかもしれません。
しっかりみてもらいよくご相談してみてください。
相談者からの返信
相談者:
葉木さん
返信日時:2019-09-07 11:18:25
船橋先生
早速ご回答いただきありがとうございます。
>接着修復したとしても残念ながら予後は良くない事が多いだろうと思います。
やはりそうなのでしょうか。
炎症が起きないうちに口腔内接着したものは長期保存も可能という情報もあったので、なるべくポジティブに考えようと思っていたのですが・・・。
>このまま行くか抜歯になるリスクも飲んでエクステンション治療を受けるかでしょうか。
希望としては、できる限り大事に使って今の状態を維持、万一骨吸収などの症状が出てきたら、抜歯覚悟で挺出にチャレンジしようと考えています。
この「症状」のが具体的にどのような兆候で考えたらよろしいでしょうか?
膿が出る、ぐらつくといった症状が出るまでは現状のままで使う方向で問題ありませんか?
現在は違和感くらいなので、特に日常生活に支障はありません。
早速ご回答いただきありがとうございます。
>接着修復したとしても残念ながら予後は良くない事が多いだろうと思います。
やはりそうなのでしょうか。
炎症が起きないうちに口腔内接着したものは長期保存も可能という情報もあったので、なるべくポジティブに考えようと思っていたのですが・・・。
>このまま行くか抜歯になるリスクも飲んでエクステンション治療を受けるかでしょうか。
希望としては、できる限り大事に使って今の状態を維持、万一骨吸収などの症状が出てきたら、抜歯覚悟で挺出にチャレンジしようと考えています。
この「症状」のが具体的にどのような兆候で考えたらよろしいでしょうか?
膿が出る、ぐらつくといった症状が出るまでは現状のままで使う方向で問題ありませんか?
現在は違和感くらいなので、特に日常生活に支障はありません。
相談者からの返信
相談者:
葉木さん
返信日時:2019-09-07 11:46:27
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-09-08 02:15:11
残念ですがハセツがない歯とは異なりますから比較すれば条件は悪くなるのが普通だという前提で回答しました。
実際にはメンテナンスに通院中ということのようですから担当の歯科医または歯科衛生士に炎症の有無をチェックしてもらう事が大切だろうと思います。
抜歯を先延ばししたいのであればメンテナンス時の結果をご自宅のお手入れに反映させることが必要でしょうから、状態をしっかり把握されておく事が必要だろうと思います。
感染のルートになりますから炎症は起きていない事が大切になりますが歯ブラシが当たって出血されているのは大丈夫なのか?
お尋ねになってみてはいかがでしょうか?
実際にはメンテナンスに通院中ということのようですから担当の歯科医または歯科衛生士に炎症の有無をチェックしてもらう事が大切だろうと思います。
抜歯を先延ばししたいのであればメンテナンス時の結果をご自宅のお手入れに反映させることが必要でしょうから、状態をしっかり把握されておく事が必要だろうと思います。
感染のルートになりますから炎症は起きていない事が大切になりますが歯ブラシが当たって出血されているのは大丈夫なのか?
お尋ねになってみてはいかがでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
葉木さん
返信日時:2019-09-08 09:12:04
船橋先生
ご回答ありがとうございます。
健常歯と違うことは認識しておりますので、いずれにせよ状態を細かくチェックしていくしかなさそうですね。
なお検診には2ヶ月おきくらいに通っています。
この間に骨吸収など急激に状態が悪化するということはあり得ますか?
ご回答ありがとうございます。
健常歯と違うことは認識しておりますので、いずれにせよ状態を細かくチェックしていくしかなさそうですね。
なお検診には2ヶ月おきくらいに通っています。
この間に骨吸収など急激に状態が悪化するということはあり得ますか?
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-09-08 10:28:14
定期的にレントゲンを撮影しなければ、歯肉の炎症の有無はわかりますが骨の状態に関しては診断の確実性が低くなると思います。
ただ、歯肉の炎症の有無が鍵になるでしょうから歯ブラシで出血しないようになっておくことがご安心につながっていくだろうと思います。
メンテナンス受診時に衛生士さんにお手入れ法をよく指導してもらうとよいのだろうと思いますが、それで上手くいかない場合歯科医の出番になり何らかの治療が必要になるのだろうと思います。
ただ、歯肉の炎症の有無が鍵になるでしょうから歯ブラシで出血しないようになっておくことがご安心につながっていくだろうと思います。
メンテナンス受診時に衛生士さんにお手入れ法をよく指導してもらうとよいのだろうと思いますが、それで上手くいかない場合歯科医の出番になり何らかの治療が必要になるのだろうと思います。
タイトル | 前歯の歯根破折について。長期保存は期待できないのでしょうか? |
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質問者 | 葉木さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 歯根破折 |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。