手袋をしていない歯科、転院したほうがいいか?
相談者:
たぴさん (20歳:女性)
投稿日時:2019-09-14 14:08:33
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2019-09-14 15:06:17
どうでしょうね、手袋をしていることに越したことはありませんが。
手袋をしていたとしても、そのまま色々な箇所に触れたりしているようでは、意味を持ちませんから、必ずしもどうこうとは言い切れません。
実際、他院を見学したりすると、アレと思うことが散見します。
また、手袋のみならず、器具の消毒や滅菌などと言い始めたら、キリが無いかもしれません。
最新型の滅菌器を導入している施設でも、器具そのものの扱いはとなると、甚だ疑問に思うような施設が結構あるように思います。
心配に思うのでしたら、転院しか無いように思います。
ちなみに、私が歯科医師に成った頃は、大学病院といえども、手術の時や、明らかに有病者という場合以外には、常に手袋を装着するという習慣は無かったように思います。
手袋をしていたとしても、そのまま色々な箇所に触れたりしているようでは、意味を持ちませんから、必ずしもどうこうとは言い切れません。
実際、他院を見学したりすると、アレと思うことが散見します。
また、手袋のみならず、器具の消毒や滅菌などと言い始めたら、キリが無いかもしれません。
最新型の滅菌器を導入している施設でも、器具そのものの扱いはとなると、甚だ疑問に思うような施設が結構あるように思います。
心配に思うのでしたら、転院しか無いように思います。
ちなみに、私が歯科医師に成った頃は、大学病院といえども、手術の時や、明らかに有病者という場合以外には、常に手袋を装着するという習慣は無かったように思います。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2019-09-14 16:18:19
そうですね…
僕の学生の頃もグローブの着用に無頓着な時代でした。
(たぴ さんが生まれる前です)
この20年で歯科治療の技術も材料も考え方も大きく変わってきています。
と言う事は(経験は長いかもしれませんが)感染予防を行っていないという事は「時代の流れに乗っていない医院」と言う解釈もできます。
>同業者の方から見て、手袋をしない歯医者へは行かない方がいいと思いますか?
僕なら転院を考えると思います。
僕の学生の頃もグローブの着用に無頓着な時代でした。
(たぴ さんが生まれる前です)
この20年で歯科治療の技術も材料も考え方も大きく変わってきています。
と言う事は(経験は長いかもしれませんが)感染予防を行っていないという事は「時代の流れに乗っていない医院」と言う解釈もできます。
>同業者の方から見て、手袋をしない歯医者へは行かない方がいいと思いますか?
僕なら転院を考えると思います。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2019-09-17 09:52:07
手袋をする理由ですが、まったく異なる二つの理由があります。
ひとつは手(自分)を守るため、もうひとつは手で触るもの(相手)を守るため
歯科で手袋をつける理由は主に前者です。
1.手袋を患者ごとに換える
2.手袋をしないで素手
3.手袋を換えずに使う
最悪なのは3です。
2であれば血がつけば流石に手を洗いますので。
肝炎予防が目的なのであれば2でもおそらく問題ないです。
(お勧めしているわけではないです。念のため)
>同業者の方から見て、手袋をしない歯医者へは行かない方がいいと思いますか?
私なら
「手袋しなくて怖くないの?」
って聞いちゃいますね。
ちなみに手袋をつけないとある先生に聞いたところ、
「B型肝炎は抗体もってるし、エイズもすぐ死ぬわけじゃないから」
と答えておられました。
ひとつは手(自分)を守るため、もうひとつは手で触るもの(相手)を守るため
歯科で手袋をつける理由は主に前者です。
1.手袋を患者ごとに換える
2.手袋をしないで素手
3.手袋を換えずに使う
最悪なのは3です。
2であれば血がつけば流石に手を洗いますので。
肝炎予防が目的なのであれば2でもおそらく問題ないです。
(お勧めしているわけではないです。念のため)
>同業者の方から見て、手袋をしない歯医者へは行かない方がいいと思いますか?
私なら
「手袋しなくて怖くないの?」
って聞いちゃいますね。
ちなみに手袋をつけないとある先生に聞いたところ、
「B型肝炎は抗体もってるし、エイズもすぐ死ぬわけじゃないから」
と答えておられました。
回答4
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2019-09-17 18:22:22
手袋していても、私みたいに患者さんが噛み付いて来て、それで顔動かされたせいで、タービンバーで指先を深く傷付けられてしまう、と言うこともあるんです・・・
1990年頃の話です。
その為に私はB型の劇症肝炎で死に掛けました。
奇跡的に九死に一生を得て、今に到りますが、担当医が助かったのが不思議、と言うくらいでした。
手袋をするのは、主に医療人を患者さんから守ること、そして、医療人を介しての患者さん間の相互感染を防ぐこと、と私は理解しています。
なので、気になられるなら、そこに行かれるのを止めるべきだ、と思います。
1990年頃の話です。
その為に私はB型の劇症肝炎で死に掛けました。
奇跡的に九死に一生を得て、今に到りますが、担当医が助かったのが不思議、と言うくらいでした。
手袋をするのは、主に医療人を患者さんから守ること、そして、医療人を介しての患者さん間の相互感染を防ぐこと、と私は理解しています。
なので、気になられるなら、そこに行かれるのを止めるべきだ、と思います。
回答5
クレア歯科クリニック(杉並区阿佐谷北)の平岡です。
回答日時:2019-09-18 09:37:24
たぴさん、こんにちは。
歯医者さんでグローブをする理由は主に以下の3つになるかと思います。
@自分を守る。(垂直感染の防止)
A患者さんを守る。(水平感染の防止)
B院内を清潔に保つ。(上記両方)
@を重視してグローブをしているクリニックでは、グローブをつけたまま手洗いして、グローブは使いまわしかと思います。
Aを重視してグローブをしているクリニックでは、グローブは患者さんごとに交換しているかと思います。
(@も達成されます。)
Bを重視しているクリニックでは、グローブをしたままカルテやペン、引き出しの取っ手などを触ったりしません。
そういうクリニックでは、よくさわるようなところにバリアフィルムという薄いビニールフィルムを貼っていることもあります。
(アメリカ等では一般的に行われています。)
患者さんが自分の身を守るという観点からすると、A(とB)が守られているかが重要になるかと思います。
もしグローブをしていないクリニックであれば、少なくともAとBには無頓着なのではないでしょうか?
およそ十数年前から、医療の現場では「スタンダードプリコーション」という考えをとることが一般的かと思います。
(興味があれば検索してください。)
AとBを行っているクリニックでは、そうでないクリニックに比べてスタンダードプリコーションの原則を知っていて守っている可能性が高いと思いますから、より患者さんにとって安心安全なのではないかと思います。
ホームページで高価な滅菌機を導入していますというようなアピールよりも、A、Bのほうがよほど参考になると思います。
一事が万事といいますが、患者ごとにグローブを変えるというような基本的なことを行っていないクリニックが、ほかの消毒、滅菌等を完璧にやっているという可能性は少ないのではと思います。
ちなみに日本の歯科医療では上記を徹底しても、それにかかる費用は初診料、再診料に含まれるという考え方です。
つまり、上記を徹底すればするほど、クリニックの利益は減る(というか赤字になる)ので、なおさら参考になると思います。
こういうことを書くと、「そもそも保険点数が低いうえに、さらに利益を減らしたり赤字になってまでそういう対策をする必要はない」とか、「そういう費用を算定できない日本の制度が悪い」という歯科医師からの反対意見が出てくると思います。
そう思うのも当然で、保険医としておおいに理解できますし、ぜひそういう制度はあらためてほしいのですが、医療従事者としてはそれでいいのかな?そのためにケチっていい費用なのかな?と思ってしまいます。
私は少なくとも患者ごとにグローブを交換していないクリニック(そういうメンタリティーのクリニック)にかかるつもりはありません。
歯科医院はたくさんあります。どれを選ぶかは患者さんの自由です。〇〇さんも、ご自身のお考えにあったクリニックを選ばれたらよいかと思います。
ご参考になれば幸いです。
歯医者さんでグローブをする理由は主に以下の3つになるかと思います。
@自分を守る。(垂直感染の防止)
A患者さんを守る。(水平感染の防止)
B院内を清潔に保つ。(上記両方)
@を重視してグローブをしているクリニックでは、グローブをつけたまま手洗いして、グローブは使いまわしかと思います。
Aを重視してグローブをしているクリニックでは、グローブは患者さんごとに交換しているかと思います。
(@も達成されます。)
Bを重視しているクリニックでは、グローブをしたままカルテやペン、引き出しの取っ手などを触ったりしません。
そういうクリニックでは、よくさわるようなところにバリアフィルムという薄いビニールフィルムを貼っていることもあります。
(アメリカ等では一般的に行われています。)
患者さんが自分の身を守るという観点からすると、A(とB)が守られているかが重要になるかと思います。
もしグローブをしていないクリニックであれば、少なくともAとBには無頓着なのではないでしょうか?
およそ十数年前から、医療の現場では「スタンダードプリコーション」という考えをとることが一般的かと思います。
(興味があれば検索してください。)
AとBを行っているクリニックでは、そうでないクリニックに比べてスタンダードプリコーションの原則を知っていて守っている可能性が高いと思いますから、より患者さんにとって安心安全なのではないかと思います。
ホームページで高価な滅菌機を導入していますというようなアピールよりも、A、Bのほうがよほど参考になると思います。
一事が万事といいますが、患者ごとにグローブを変えるというような基本的なことを行っていないクリニックが、ほかの消毒、滅菌等を完璧にやっているという可能性は少ないのではと思います。
ちなみに日本の歯科医療では上記を徹底しても、それにかかる費用は初診料、再診料に含まれるという考え方です。
つまり、上記を徹底すればするほど、クリニックの利益は減る(というか赤字になる)ので、なおさら参考になると思います。
こういうことを書くと、「そもそも保険点数が低いうえに、さらに利益を減らしたり赤字になってまでそういう対策をする必要はない」とか、「そういう費用を算定できない日本の制度が悪い」という歯科医師からの反対意見が出てくると思います。
そう思うのも当然で、保険医としておおいに理解できますし、ぜひそういう制度はあらためてほしいのですが、医療従事者としてはそれでいいのかな?そのためにケチっていい費用なのかな?と思ってしまいます。
私は少なくとも患者ごとにグローブを交換していないクリニック(そういうメンタリティーのクリニック)にかかるつもりはありません。
歯科医院はたくさんあります。どれを選ぶかは患者さんの自由です。〇〇さんも、ご自身のお考えにあったクリニックを選ばれたらよいかと思います。
ご参考になれば幸いです。
タイトル | 手袋をしていない歯科、転院したほうがいいか? |
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質問者 | たぴさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 20歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
その他(歯科治療関連) その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。