歯の再生医療に期待してしまう。実用化の見込みについて
相談者:
ゆきんこ55さん (29歳:女性)
投稿日時:2019-12-17 16:49:18
昔の不摂生で虫歯がたくさんあります。
心を入れ替えて治療や歯磨きの徹底をしていますが、抜髄している歯もあり、いつ使えなくなるんだろうと不安を抱えています。
自分のできることは定期検診に通って掃除をすること、できるだけきちんとした治療を行う歯科を受診すること、規則正しい食生活、毎日のフロス や歯磨きの徹底だとわかってはいます。
それをしながらも再生医療に期待をしてしまいます。
きっと歯医者さんや患者さんも心待ちにしていると思います。
歯科医であるみなさんはいろいろな情報が入ってくると思いますが、どの程度で実現すると思いますか?
1.象牙質やエナメル質の歯髄がある虫歯の欠損部再生
2.歯根膜など生理機能のあるインプラントによる代替としての再生
3.歯自体の再生
個人的には上からの順番で実用化されそうだと思うんですが、2以降はだいぶん先ですよね。
歯科医のみなさんの意見を聞き、目標にしたいと思い質問しました。
よろしくお願いします。
心を入れ替えて治療や歯磨きの徹底をしていますが、抜髄している歯もあり、いつ使えなくなるんだろうと不安を抱えています。
自分のできることは定期検診に通って掃除をすること、できるだけきちんとした治療を行う歯科を受診すること、規則正しい食生活、毎日のフロス や歯磨きの徹底だとわかってはいます。
それをしながらも再生医療に期待をしてしまいます。
きっと歯医者さんや患者さんも心待ちにしていると思います。
歯科医であるみなさんはいろいろな情報が入ってくると思いますが、どの程度で実現すると思いますか?
1.象牙質やエナメル質の歯髄がある虫歯の欠損部再生
2.歯根膜など生理機能のあるインプラントによる代替としての再生
3.歯自体の再生
個人的には上からの順番で実用化されそうだと思うんですが、2以降はだいぶん先ですよね。
歯科医のみなさんの意見を聞き、目標にしたいと思い質問しました。
よろしくお願いします。
回答1
回答日時:2019-12-17 18:01:23
直接拝見していないので何とも言えませんが、きちんとした手間やコストを惜しまなければ歯を持たせること自体はそんなに難しくないと思いますよ。
第一選択はやはり、今残っている歯の保存に全力を尽くすことだと思います。
さて、個人的な意見ですが、
>1.象牙質やエナメル質の歯髄がある虫歯の欠損部再生
>2.歯根膜など生理機能のあるインプラントによる代替としての再生
>3.歯自体の再生
>個人的には上からの順番で実用化されそうだと思うんですが、2以降はだいぶん先ですよね。
3.は技術的にはもう可能だと思いますが、1.はかなり難しいと思います。2.については突発的にそういうアイデアは出てくるのかも知れませんね。
ですので、実現しそうな順序的には3.→1. 2.については「?」という感じです。
更にひとつひとつを細かくコメントしていきますが、
1.については、本当の意味での再生については、エナメル質や象牙質という硬組織についてはそもそも代謝活性のある組織ではないため、現実味がないと思います。骨が再生する場合があるのは骨が代謝をしているからですし、歯髄の再生についても今トピックではありますが、神経が駄目になっても通常は正しく根管治療がされれば済む話なだけに、必要性については疑問です。
再生ではなくて同等のもので代替するという意味でなら、現状のレジンやセラミック等との接着修復でも十分、行き着くところまで来ている様にも思いますから(課題は術者の技術・・)、再生を目指す意味自体ないかも知れません。
2.は、ゆきんこ55さんが期待されているメリットがいまいち分からないので、、??
3.が技術的には一番簡単だろうと思うのですが、実用化へのハードルがかなり高く、感覚的には、自分が歯科医師をしている間に大学病院等での治験ぐらいまでなら見られるかも????という印象です。
それと、歯の再生治療が財政の深刻な保険診療の適用になるとはとても思えませんし、自費でチタンの棒を入れるのに30〜50万円ぐらいがかかるのに、歯が再生出来るよとなった時に一本がいくらするのだろうというのも興味深いですね。
おそらくは、今残っている歯を残していく方がコスト的にもずっと安く済むとは思います。
第一選択はやはり、今残っている歯の保存に全力を尽くすことだと思います。
さて、個人的な意見ですが、
>1.象牙質やエナメル質の歯髄がある虫歯の欠損部再生
>2.歯根膜など生理機能のあるインプラントによる代替としての再生
>3.歯自体の再生
>個人的には上からの順番で実用化されそうだと思うんですが、2以降はだいぶん先ですよね。
3.は技術的にはもう可能だと思いますが、1.はかなり難しいと思います。2.については突発的にそういうアイデアは出てくるのかも知れませんね。
ですので、実現しそうな順序的には3.→1. 2.については「?」という感じです。
更にひとつひとつを細かくコメントしていきますが、
1.については、本当の意味での再生については、エナメル質や象牙質という硬組織についてはそもそも代謝活性のある組織ではないため、現実味がないと思います。骨が再生する場合があるのは骨が代謝をしているからですし、歯髄の再生についても今トピックではありますが、神経が駄目になっても通常は正しく根管治療がされれば済む話なだけに、必要性については疑問です。
再生ではなくて同等のもので代替するという意味でなら、現状のレジンやセラミック等との接着修復でも十分、行き着くところまで来ている様にも思いますから(課題は術者の技術・・)、再生を目指す意味自体ないかも知れません。
2.は、ゆきんこ55さんが期待されているメリットがいまいち分からないので、、??
3.が技術的には一番簡単だろうと思うのですが、実用化へのハードルがかなり高く、感覚的には、自分が歯科医師をしている間に大学病院等での治験ぐらいまでなら見られるかも????という印象です。
それと、歯の再生治療が財政の深刻な保険診療の適用になるとはとても思えませんし、自費でチタンの棒を入れるのに30〜50万円ぐらいがかかるのに、歯が再生出来るよとなった時に一本がいくらするのだろうというのも興味深いですね。
おそらくは、今残っている歯を残していく方がコスト的にもずっと安く済むとは思います。
回答2
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2019-12-17 18:22:20
この前再生の研究をしている先生の話を聞きましたが、現在実験室の話になりますが、歯を1本作るのに9000万だそうです。
個人的な意見ですが、
この先技術的に臨床でも可能な時代にはなるとは思いますが、かなり特殊な治療になるので大学病院などで、保険適応になることはないと思いますのでコストの問題が大きく、まず庶民が気軽に歯の再生を行えるということはないと思います^^;
優先順位でいっても歯の再生ってそこまでお金かけてするもの!?とは思います。
個人的な意見ですが、
この先技術的に臨床でも可能な時代にはなるとは思いますが、かなり特殊な治療になるので大学病院などで、保険適応になることはないと思いますのでコストの問題が大きく、まず庶民が気軽に歯の再生を行えるということはないと思います^^;
優先順位でいっても歯の再生ってそこまでお金かけてするもの!?とは思います。
相談者からの返信
相談者:
ゆきんこ55さん
返信日時:2019-12-17 19:07:32
渡辺先生
お忙しい中、ありがとうございます。
歯は半分以上レーザーやレジンで治療し、前歯は転んで抜髄でクラウン、他にも2本神経を抜いています。
削る治療をすれば、自費のダイレクトボンディングかクラウンを選択しています。
が、今行っているところは保険のレジンであれば冷温刺激により膨張したりして隙間ができて二次カリエスを考えで7年程度で交換をお勧めしているといわれました。
正直、そういった歯医者にも若干の不安はあるのですが子供も小さく近場となるとなかなか歯医者を選ぶのも難しく…
エナメル質や象牙質の再生は難しいんですね。
ハイドロやコラーゲンで埋めると再生するという記事を見たので、もし再生するなら二次カリエスになって神経のギリギリまで削っても埋めればなんとかなる、再生できれば自分の歯で繰り返し治療できるのではと素人考えで思っていました。
歯髄再生は歯髄を再生しても象牙質が再生できなければ遠からずまた二次カリエスで抜髄になってしまうように思えるんですが、どうなんでしょうか。
子育て中なので子供から頭突きをされることが多く、歯根の破損も気になります。
また歯根感染など調べれば調べるほど不安なり…
もし抜歯になっても歯根膜などのインプラントがあればより感染リスクの低いものができ、前歯など骨が薄いところでもしやすくなるのではと考えてしまってました。
3が一番簡単なのは驚きです!歯胚細胞の問題もあると思ってました。
実用化のハードルはたしかに高そうですね。
まずは自分の歯をしっかり守っていきます!
井野先生
忙しい中、ありがとうございます。
9000万ですか!
実用化されて、コストが多少下がったことを考えても、私には無理そうです。
やはり歯を大切にして行きたいと思います!
お忙しい中、ありがとうございます。
歯は半分以上レーザーやレジンで治療し、前歯は転んで抜髄でクラウン、他にも2本神経を抜いています。
削る治療をすれば、自費のダイレクトボンディングかクラウンを選択しています。
が、今行っているところは保険のレジンであれば冷温刺激により膨張したりして隙間ができて二次カリエスを考えで7年程度で交換をお勧めしているといわれました。
正直、そういった歯医者にも若干の不安はあるのですが子供も小さく近場となるとなかなか歯医者を選ぶのも難しく…
エナメル質や象牙質の再生は難しいんですね。
ハイドロやコラーゲンで埋めると再生するという記事を見たので、もし再生するなら二次カリエスになって神経のギリギリまで削っても埋めればなんとかなる、再生できれば自分の歯で繰り返し治療できるのではと素人考えで思っていました。
歯髄再生は歯髄を再生しても象牙質が再生できなければ遠からずまた二次カリエスで抜髄になってしまうように思えるんですが、どうなんでしょうか。
子育て中なので子供から頭突きをされることが多く、歯根の破損も気になります。
また歯根感染など調べれば調べるほど不安なり…
もし抜歯になっても歯根膜などのインプラントがあればより感染リスクの低いものができ、前歯など骨が薄いところでもしやすくなるのではと考えてしまってました。
3が一番簡単なのは驚きです!歯胚細胞の問題もあると思ってました。
実用化のハードルはたしかに高そうですね。
まずは自分の歯をしっかり守っていきます!
井野先生
忙しい中、ありがとうございます。
9000万ですか!
実用化されて、コストが多少下がったことを考えても、私には無理そうです。
やはり歯を大切にして行きたいと思います!
回答3
回答4
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2019-12-18 12:27:18
これ以上悪くしないためにできることはいっぱいあると思います。
かかりつけ歯科医をみつける
食生活の改善
フッ化物の応用
悪習癖の改善
呼吸法の改善
プラークコントロール
力のコントロール
歯列矯正
などなど
かかりつけ歯科医をみつける
食生活の改善
フッ化物の応用
悪習癖の改善
呼吸法の改善
プラークコントロール
力のコントロール
歯列矯正
などなど
相談者からの返信
相談者:
ゆきんこ55さん
返信日時:2019-12-19 15:19:18
藤森先生
忙しいところ、ありがとうございます。
再生医療が普及するには費用や歯の形でもなかなか難しい面が多いのですね。
柴田先生
忙しいところ、ありがとうございます。
まずは今の自分の歯としっかり向き合ってできるだけもつようにしていきたいと思います。
忙しいところ、ありがとうございます。
再生医療が普及するには費用や歯の形でもなかなか難しい面が多いのですね。
柴田先生
忙しいところ、ありがとうございます。
まずは今の自分の歯としっかり向き合ってできるだけもつようにしていきたいと思います。
タイトル | 歯の再生医療に期待してしまう。実用化の見込みについて |
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質問者 | ゆきんこ55さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 29歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
専門的な質問その他 その他(その他) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。