8歳、どんなに気を付けても虫歯が増えます。どうしたらよいですか?

相談者: tmct.ymdさん (8歳:女性)
投稿日時:2020-01-20 13:08:48
はじめまして。

いつもこちらで色々と勉強させたいただいておりますが、もうどうしたらいいか分からないので相談させてください。

タイトル通りなのですが、8歳の子どもが次々と虫歯が出来てしまいます。

小さい頃から虫歯にならないよう気を付けていて、大人と食器等の共有はしないことは勿論、大人も定期的に歯科に通い口腔内の清潔を心掛けていましたし、子どもにも丁寧な歯磨きを行ってきたつもりです。

子ども自身も1歳代から定期的に歯科に通い、定期検診フッ素塗布シーラント 処置を行なってまいりました。

歯ブラシ指導を受け、染め出しによる磨き残しチェックでも、磨き残しは殆どないと言われきました。

しかし、6歳の時にレントゲン にて右下DE間の隣接カリエスを発見し治療してからというもの、次から次へと隣接カリエスが増えていってしまいます。

初めての虫歯を見つけてからは上記に加え、朝食後は歯磨きとフロスキシリトールタブレット、毎日寝る前には歯ブラシ→フロス→タフトブラシの仕上げ磨きを欠かさず(15〜20分ほどかかります…)。

フッ素洗口MIペースト塗布、食生活を見直し(おやつは1日1個、夕食後のみ)、食後はキシリトール100%のガムを噛む、等、歯科医で聞いたり、こちらの掲示板や書籍等で勉強し、取り入れられそうなことはすすんで取り入れてまいりました。

定期検診での視診では問題なく、磨き残しチェックでも殆ど磨き残し無しの評価をいただいてますが、レントゲン を撮るたびに新しい隣接カリエスができているのが見つかります。

虫歯に神経質になってしまい、他の子どもたちがおやつを食べたり、ジュースを飲んでいるのに我慢させてしまったり、歯磨きにかける時間も長くなってしまって、それなのに虫歯ができてしまい、子どもに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

まとまりのない文章で大変申し訳ないです。
こんなノイローゼの私に何か他にできることや、何でも結構ですのでアドバイスがありましたら教えていただきたいです。

お忙しいとこら大変恐縮ですが、よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-01-20 15:08:43
困りましたね。

お子さんは睡眠時に口を開けて寝ていませんか?

通常、お食事をしたら口腔内は一時的に酸性に傾きますし、歯は溶けます。しかし、身体が健康であれば唾液がタップリ出ますから緩衝されて歯は再石灰化します。

ダラダラダラダラ食べていたり唾液の代わりにジュースや炭酸、乳酸菌飲料、ポカリスエット等のスポーツ飲料を飲ませてしまうと緩衝されませんからね。

そのあたりは大丈夫だったのでしょうか?

また、隣接面は普通コンタクトしていますから、色々塗ったりしてみても虫歯の進行は止められません。

小さなエナメル質虫歯のうちに早期発見してもらい、人工物に置換しておくと虫歯治療の頻度が減ります。
隣接面虫歯の発見は困難で見逃されやすいですから、最近は近赤外線の虫歯早期発見装置が出てきています。

デジタルのパノラマ写真の方が、デンタルより虫歯を発見しやすい場合もあります。

お口全体でよく見てもらう事が必要だろうと思います。


虫歯が乳歯に限定できているならば、過去何年ものツケが今現れているのだとお考えになる事が出来るかもしれませんね。

乳歯の虫歯であれば、ちゃんと治しておけば問題にならない事もあります。
出来ればコンポジットレジンで修復可能な程度にとどめておいてほしいと思います。

メタル修復が入ると歯並びを獲得するときに、ちょっと難しいケースになるだろうと思うからです。

8歳でしたら前歯の生え変わり程度だと思いますが、口をちゃんと閉じて寝られるように、日中しっかり身体を動かして健康な身体作りをしてほしいと思います。

健康な身体作りにはお菓子やジュースは不要ですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tmct.ymdさん
返信日時:2020-01-20 15:34:57
船橋先生、お忙しい中アドバイスありがとうございます。

飴、ガム、チョコレートは4歳過ぎまで与えたことがなかったです。
また、ジュースも特別な時以外ほとんど飲んだことがありません。
炭酸はまだ飲んだこともありません。

見つかった虫歯は、CR充填にて処置していただきました。

口呼吸は私も以前より気になっていたところで、日中は口を閉じるように声掛け、就寝中は口にテープを貼って寝るようにしております。
だんだんと口を開けていることが少なくなってきました。

周りのお母さん達と話していても、かなり神経質な方だと思うのに、我が子だけが虫歯で悲しくなります。

こんなに虫歯になりやすい子どもっているのでしょうか?

これから永久歯に生え変わるにあたり、他に何かできることがありましたら教えていただいけると幸いです。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-01-20 20:08:42
公衆衛生では、フッ化物の応用やフッ化物での嗽が虫歯抑制効果を認められています。

個別には歯科医歯科衛生士の指導に従う事になると思います。

フッ化物洗口ミラノール歯科医院で販売されていると思います。

口を閉じることができるようになったら、あいうべ体操をさせてはいかがでしょうか?
唾液の出がよくなりますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tmct.ymdさん
返信日時:2020-01-20 21:06:42
船橋先生、たびたび有難うございます。

歯科でのフッ素塗布は定期的に行なっており、毎晩ねる前にはミラノール で洗口しております。
歯科医院での指導にも従って、歯磨きフロス、タフトブラシ、食生活の改善等しているのですが…
なんででしょうかね。。。

子どもの歯がどんどん溶けて失くなってしまうのではないかと、ノイローゼ状態です。泣

あいうべ体操、取り入れてみます!
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-01-24 11:36:23
tmct.ymdさん、こんにちは

神経質になりすぎて、大切なことを見失っているように思います。

まず、むし歯予防に大切な順番は、1)食事、2)フッ化物、で、付け足しとして歯磨きです。

研究により証明されていることや、世界的なコンセンサスが得られている事と、科学的な証明がなく一部に先生だけが主張するようなことを区別して、もう少しシンプルにした方が良いと思います。


虫歯のリスクの高いお子さんの場合、そのお子さんの状況をよく診査して、その状況に合わせて指導を行います。
実際に診ていないのではっきりしたことは言えませんが、


>朝食後は歯磨きとフロスキシリトールタブレット、
>毎日寝る前には歯ブラシ→フロス→タフトブラシの仕上げ磨きを欠かさず(15〜20分ほどかかります…)、フッ素洗口MIペースト塗布、
>食生活を見直し(おやつは1日1個、夕食後のみ)、食後はキシリトール100%のガムを噛む、

朝、夕食後(家庭にいるときは昼食後も)は歯磨きとフロス、+フッ化物配合歯磨剤、歯磨剤は成人と同じ1450~1500PPMを歯ブラシにたっぷりつけて、歯磨き後は口をゆすがず、吐き出すだけ。
磨く順番は上の歯から。

毎日寝る前にはフッ素洗口、食間にもフッ化物洗口

食生活を見直し、甘いものは食事と同時か直後に。
間食としてのおやつは1日1〜2回、チーズやソーセージ、野菜スティックなど。
どうしても甘いおやつを間食として欲しがる場合は、チョコレート(ナッツや干しぶどうなど入っていない、純粋なチョコレート)、アイスクリーなど口の中に残りにくいもの。

お友達と一緒の時は制限しない。

と、いうようにお勧めするかもしれません。


日本で販売されているMIペーストは、齲蝕予防効果の証明はありませんので、フッ化物洗口の後に用いると逆効果だと思います。
キシリトールは唾液の少ないお子さんなら効果はあるかもしれませんが、普通に唾液が出ているなら、あまり意味がないと思います。

口呼吸については、普通に口を閉じて呼吸してみて、呼吸しづらく息苦しいと言うことなら、口呼吸の害について理解があり、痛い治療でも必要があれば積極的に行ってもらえる耳鼻科を受診されると良いでしょう。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2020-01-24 14:34:44
こんにちは。

成長期まっただ中のお子さんが、ムシ歯になりやすくて困っているんですね。
こんなにお口の手入れも頑張ってるのに...

ちょうど、こういう相談向けの動画を作ろうと、台本を書いていたところでした。


小牧先生も書かれていますが、食事を見直してみましょう。

ひとつの可能性として、亜鉛不足が考えられます。
成長期だと消耗が激しくなるので、不足しがちになります。
(骨の成長に必要なる酵素が亜鉛を使います)

亜鉛不足だと、唾液量が減ったり、唾液の中和能力が落ちます。
つまり、口の中の環境を良い状態でキープしにくくなります。

亜鉛といえば、牡蠣を連想されることが多いですが、肉や卵にも多く含まれています。

成長期の心身のサポートを目的にして良いので、肉や卵を意識的に多くした食生活を試してみてはどうでしょうか。

参考になれば、幸いです。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-01-24 14:54:19
虫歯が多いお子さんは、ご家庭のお食事内容の栄養バランスが悪い事が多いと感じます。

この分野はまだほとんど理解されていないので、今後の研究発表に期待したいです。

ガムを噛むと唾液が一時的に出ますが、ガムには甘味料が多量に含まれているので、お子さんが美味しいと喜んで食べるもので代謝障害を起こしている可能性はないのかな?という気もします。

まだよくわかっていないですが、甘い物を口にするのが日常という生活は、あまり早くから習慣にしない方がよいのかもしれませんね。

お食事でとったものを上手く代謝出来たり、身体作りに回せることが必要なので、神経質になりすぎるというのもよいのか?悪いのか?わかりません。

虫歯に注目しがちでしょうが、最終的に良い歯並びでしっかりした口腔機能獲得までを目標にしてください。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2020-01-24 17:42:21
こんにちは。

お子様のむし歯の多発で、ノイローゼ気味になっていらっしゃるようですね、お気持ちお察しいたします。

現在おやつは一日一種類一個になさっているようなので、新たなむし歯はできていないように思います、おそらく以前に見つからなかった小さなむし歯が少しずつ大きくなって見つかっのではないでしょうか。

お菓子の量をこれ以上増やさず、そこそこ磨けていれば、それほど心配しなくてもいいように思います。

焦らず少し長い目で見ながらゆったりとした気持ちで育児をなさった方が気が楽になると思いますよ、「永久歯にむし歯を作らない」を目標になさってみてはいかがでしょうか。

永久歯むし歯ゼロ達成 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=49

推薦図書
「食育とむし歯予防の本」 https://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=445150

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2020-01-25 11:25:00
>食生活を見直し(おやつは1日1個、夕食後のみ)

2年前から実施しているのであれば、これではダメと私なら判断します。
おやつは1日1個で、むし歯に絶対にならないなどというデータはありませんので。

(数値はアバウトですが)95%程度の人はそれでOKなのかもしれませんが、残りの5%の人は大丈夫とは言えません。

勉強やスポーツなどを考えてみればわかると思いますが、人間は不平等です。
むし歯に極端になりやすい人は、普通の人と同じことをしていたのでは防げません。

具体的に言うと、たとえば間食は1週間に一度にするとか、さらには誕生日やクリスマスなど特別な日以外にはおやつは食べないようにするとかいった対応をしないと、むし歯を防ぐのは難しい可能性もあります。(たとえばの話で、こうすれば大丈夫という話ではないです。
念のため)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tmct.ymdさん
返信日時:2020-01-26 09:14:18
先生方、お忙しい中ご回答ありがとうございます。

小牧先生

先生のおっしゃる通り、大切なことを見失っていたかもしれません。
MIペーストですが逆効果だったとは…。
藁にもすがる思いであらゆる物に手を出してしまった自分が情けないです。
正しい食生活とフッ素をしっかりとしていきたいと思います。

フッ素洗口ですが、今は250ppm(ミラノール の黄色を200mlに溶かしています)で寝る前にのみうがいしておりますが、食間にも洗口を加え、さらにフッ素濃度の濃い歯磨剤で吐き出すのみにして、フッ素の過剰症の心配はないでしょうか?

また上の歯から磨いた方が良い理由を教えていただけますと幸いです。


吉岡先生

亜鉛不足!
新たな可能性を教えていただき、大変嬉しいです。

おかずよりもお米が好きな子なのですが、肉や卵を意識的に多くしてみたいと思います。
動画も拝見したいです。
楽しみにしています。


船橋先生

たびたびありがとうございます。
そうですね、虫歯だけに神経質になるのではなく、良い歯並び口腔機能を獲得し健康的な生活を送ることを目標にしたいと思います。


山田先生

ゆったりとした気持ち。
まさにその通りです!

毎日穴があくほど歯をチェックし、少しの着色や歯の形に動揺しているような母親では、子どもも可哀想ですよね。
頭では理解しているつもりなのですが、、、。
先生のあたたかきお言葉で、少し気持ちが楽になりました。

お菓子は増やさないように気を付けながら、焦らず長い目での育児を心掛けたいです。


森川先生

そうですよね、同じようにしてても、虫歯になる子とならない子がいて当然ですよね。
本当に人間って不平等だと思います。

でも、自分の弱いところだからこそ、人より努力しなくてはならないのですよね。
精進します。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2020-01-27 17:28:41
フッ素の過剰症の心配はないでしょうか?

慢性中毒(歯牙フッ素症)と急性中毒があります。
慢性中毒は起こす可能性があります。
しかし起こったとしても軽症で済むと思います。
急性中毒はまず問題ないと思います。

リスクゼロにはなりませんので、多少のリスクを負っても虫歯を少なくしたいと思われれば使用されれば良いと思いますが、リスクを完全に避けたいのなら使用されない方が良いと思います。


>また上の歯から磨いた方が良い理由を教えていただけますと幸いです。

これは私の個人的な考え方で重要ではありませんが、下からすると唾液で薄まってしまうからです。




タイトル 8歳、どんなに気を付けても虫歯が増えます。どうしたらよいですか?
質問者 tmct.ymdさん
地域 非公開
年齢 8歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
フッ素
歯磨きに関する疑問
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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