抜歯後、骨吸収したがインプラント希望。スプリットクレストテクニックとは?

相談者: きりあさん (21歳:男性)
投稿日時:2020-02-01 13:11:13
スプリットクレストテクニックについて質問させてください。

上顎4番にインプラントを入れる予定です。
抜歯して2年ほど経っているため骨が吸収し凹んでいます。

そこを回復させて欲しいと歯科医に相談したところ、スプリットクレストテクニックを紹介されました。

この方法のメリット、デメリットがあれば教えていただきたいです。

この方法を取らなくてもインプラントは埋めれるくらいの骨の量はあるみたいです。
ただ、骨がない部分の頬が凹んでいるため悩んでいます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-02-01 13:49:45
そうですね…

メリットとしては
 「骨の量を増やせる」
   →インプラントの長期安定が期待できる

デメリットとしては
 「難易度が上がる」「オペの時間が長くなる」
   →慣れている歯科医であれば特に苦にはならないでしょう
 「術後の腫れが多少強く出る可能性がある」
   →これは個人差でしょうか
 「費用が掛かる」

という感じでしょうか。

スプリットクレストをしてくれる先生であれば、やっておかれた方が良いような気がします。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-02-01 14:44:20
その部分だけの狭い範囲でのスプリットクレストは、思っているよりも難易度が高く難しい手術になると思いますので、私は余り勧めません。

その部分だけの膨らみが欲しいだけなら、インプラント植立手術と一緒に外側に骨材を盛り、吸収性膜、コラーゲンなどを置いてあげれば充分だと思います。

手術のやり方、使う材料とかを工夫すれば、殆ど腫れも痛みも出ませんし、直ぐに仮歯が取り付けられることも可能かと思います。

顎堤の幅とか高さを維持したいなら、自家骨だけではほぼ無理と分かって来ています。
年取れば誰でも背は縮むし、老化して身体は変わりますよね。

なので、インプラント周囲にある程度の顎堤が欲しい場合、生体に吸収されないタイプで、生体に安定している骨材を用いるのが良い、と考えられてます。

残念ながら、スプリットクレストで骨造成しても、長い生体の新陳代謝により退縮することは避けられません。

一時はもてはやされたやり方ですが、現在ではかなり適用症を選ぶやり方である、と分かっています。

ご相談されてるような症例では、やる術式がかなり広範囲に及ぶだろう、ということが想像され、難易度も高く、術後経過も腫れたり痛んだりが予測されます。

顎堤の凹みを解決するだけなら、骨材か軟組織移植で詰めれば良いだけです。

インプラントをそこにするなら、凹みを解決するやり方と組み合わせれば済みます。

それができれば、腫れたり痛んだりはまず出ません。

世界的にも、インプラント外科は低侵襲に変わりつつあり、大きな骨造成、歯肉移植は見直されて来ています。

どれぐらい凹んでおられるのか拝見してないので分かりませんが、小臼歯1本の幅でやるのは、かなり難しいだろうな、と思います。

本来スプリットクレストは、広範囲に及ぶ欠損に適用していたものです。

普通にインプラント植立手術をして、外側に盛るだけ、をお勧めします。

そのやり方も色々ありますので、担当医は慎重に選ばれて下さい。

より低侵襲に、腫らさない痛がらせない、早く歯が取り付けられ、治癒期間が短い先生を探して下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きりあさん
返信日時:2020-02-01 15:32:44
ご返信ありがとうございます。
インプラントと骨材か軟組織移植を組み合わせた治療は単純にインプラントをした場合と、予後に差はありますか?
また、骨材や軟組織移植は自然の骨と違って何年も吸収せずにいてくれらのでしょうか。
デメリットがあれば教えていただきたいです。

まだ21歳ということもあり、できるだけ長く使いたいです。
何年ぐらい持つものなのでしょうか?
もちろん定期検診、手入れは欠かさないつもりです。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-02-01 23:08:24
大変申し訳ありません。

ご質問の内容に確信的にデータでお答えを出せる先生は、世界的にも皆無だと思います。

骨造成自体が歴史は20年程度、私の記憶では、日本のインプラントの父と呼ばれる先生が、欧米では骨を再生させる治療が始まったと聴いていますが、と海外の先生にご質問なされてたのが1990年過ぎてて、その時の講習会はGORE-TEX社の歯周組織再生膜使った最先端治療の内容のもので、それを骨再生に使い始めてるらしい、と言うことが話題になっていることから出た質問でした。

その時に、会場から出たどよめきを覚えています。

そして、骨造成が本格化したのがイタリアのティンティ先生の報告からで、2000年のPRDボストン学会で、講演後総立ちのブラボーの声援、拍手が上がり、それに対してティンティ先生が両手上げて応えていたのをとても良く覚えています。

しかし、その程度の長さの歴史しかない、と言うモノですから、長く安定してを求められても、確信的にはお答えはできないんです。

できることは、今までの流れをしっかりと学び、これからの未来をある程度正しく見通す先生を探すこと、かと思います。

患者さんは、100%の正解を求められるでしょうが、それはないんです。

ですから、この先生なら任せて良い、と思える方と出会うこと、と私は思います。




タイトル 抜歯後、骨吸収したがインプラント希望。スプリットクレストテクニックとは?
質問者 きりあさん
地域 非公開
年齢 21歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯が抜けた・抜く予定 その他
インプラント治療法
回答者




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