[写真あり] 右下7番、歯ぎしりが強い場合のクラウン素材(米国)

相談者: かわさぎさん (50歳:女性)
投稿日時:2020-02-06 03:55:43
アメリカ在住です。

1018年秋に以下の2本歯の治療をしました。
右上5番クラウン治療(メタル)
右下7番ハーフクラウン

右下7番のハーフクラウンが間もなく欠け始め、現在別の歯科医院で「クラウンの必要あり」と言われており、自分も納得しています。

2019年夏の一時帰国時、日本の歯医者で先に治療をしたメタルクラウンに対して

アレルギーの可能性があるのに、何故メタルなのか」

と言われ、右下7番はメタルは避けたいと思っています。

歯科医三名からオピニオンをもらいました。
歯ぎしりが強く歯の厚みが少ない状態です。
左下6番、7番もクラウン(中がメタルで表面ジルコニア)ですが、この10年くらいの間に其々1回&2回取れ、接着しなおしました。


オピニオン@
歯の長さが足りないので「メタル」が良い。
セラミック系はダメ。

オピニオンA
歯の長さが足りないので、歯茎再生治療をした上で「ジルコニアか金」にする。
歯茎再生治療をしないのであれば「金」で。

オピニオンB
歯茎再生治療をする必要は無し。
「E-Max」で出来る。
金属は「金」含めて使わない方が良い。


それぞれ言うことが違うので迷っています。

・歯茎再生治療不要なのでは?
・E-Maxは金より厚く作るので歯を多く削ることになる?(ジルコニアでも良いと言われましたが、左下7番のジルコニアが左上7番を悪くした経緯あり)
・アレルギーの心配が少ないのであれば金が最適では無いか?


どのように考えればいいでしょうか。
アドバイスをお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-02-06 10:33:16
海外での歯科治療は何かと大変だと思いますが…

ご相談の内容はどれも「どれが正解」と言うたぐいのものではなく、「歯科医の考え方次第」と言う感じのものになると思います。

なので、以下、僕の私見として書かせていただきます。


>・歯茎再生治療不要なのでは?

決定的に歯の高さが足りない(1mm程度しかない)のでれば、クラウンレングスニングなどの歯周処置は必要になると思いますが、3mm以上確保できていれば問題ないように思います。


>・E-Maxは金より厚く作るので歯を多く削ることになる?(ジルコニアでも良いと言われましたが、左下7番のジルコニアが左上7番を悪くした経緯あり)

そうですね。
理論上、金属よりセラミックス系の材料の方がクリアランスを多くとる必要がありますから、結果的には歯を削る量は多くなります。


>・アレルギーの心配が少ないのであれば金が最適では無いか?

個人的にはそのように感じています。

僕は日本の健康保険で使われている金銀パラジウム合金による金属アレルギーの患者さんは多く経験しましたが、金合金(18K〜22K)で金属アレルギーを起こした患者さんは経験がありません。
(まあ、理論的にはどんなものでもアレルギーを起こしてしまう事は考えられるのですが、言い出したらキリがないので…)


ただ、個人的には、

>この10年くらいの間に其々1回&2回取れ、接着しなおしました。

脱離を繰り返すのは「歯科医師の技術の問題」や「材料の問題」よりも、「患者さん自身の力のコントロールの問題」の方が圧倒的に多いように感じています。

それまで脱離を繰り返していた患者さんでも、力のコントロールがしっかりできるようになると「めっきり減る」と言う事を実感しています。

歯ぎしり食いしばり」「TCH」について、認識を新たにされてみることをお勧めいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かわさぎさん
返信日時:2020-02-06 15:50:59
櫻井先生、ありがとうございました。

上記Aの「金」勧めてきた先生が、「歯茎の治療も勧めてきた」及び受付の対応が悪い/見積もりを間違える/金の種類を尋ねるメールを無視→電話すると面倒臭そうな対応で当日には回答が無かった」などで治療を進めるのをためらっています。



追加でご意見をお聞かせください。

上記BE-Maxは歯を多く削ることになるとのことですが、ジルコニアだと薄くできると聞いています。

・ジルコニアは本来の歯よりも強いため、反対側(私の場合、右上7番)が痛む原因になる可能性は高いでしょうか?

・E-Maxでもジルコニアでも、右上7番の突起部分を丸める(その部分が下の歯を刺激しているので)と言われていますが、歯を丸めることで悪影響はありますでしょうか?

念のため右下のレントゲンを添付します。
まだ神経を抜いていない歯で根幹治療は避けたいと考えています。


どうぞよろしくお願いいたします。

画像1画像1
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-02-06 18:22:15
そうですね…

>・ジルコニアは本来の歯よりも強いため、反対側(私の場合、右上7番)が痛む原因になる可能性は高いでしょうか?

かなり硬い材料なので、そのような事も懸念されますね。
個人的にはあまり好きな材料ではありません。
(だからと言って全く使わないわけではありません)


>・E-Maxでもジルコニアでも、右上7番の突起部分を丸める(その部分が下の歯を刺激しているので)と言われていますが、歯を丸めることで悪影響はありますでしょうか?

エナメル質の範囲での調整でしょうから、悪影響は無いように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かわさぎさん
返信日時:2020-02-06 22:25:21
分かりました。


もう1つだけ助言をお願いします。

クラウンを「金」にする場合、種類があるのでしょうか?

「純度、含有率」など、こちら(アメリカ)の医師に確認する上でのポイントを教えていただければ有難いです。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-02-07 07:56:07
歯ぎしりや食いしばりが強いのであれば、私の場合は陶材焼き付けのクラウンを用います。
もちろん欠ける恐れはあります。

でもメタルやジルコニアのようになかなか摩耗しないものですと、かみ合っている相手の歯を痛めてしまったり、突然折れてしまうようなことがあります。

それに対して、ナイトガードを取り付けて対策するような歯医者もいますが、それって論外。

ナイトガードなんか付けなくたって、天然歯の摩耗に合わせて定期的に人為的に摩耗させてあげれば、ポーセレンのクラウンでも割れることなく長持ちします。

金を使おうがハイブリッドを使おうが、天然歯の摩耗とは異なる摩耗をすることには変わらないのです。
天然歯よりもいっそう摩耗するもしくは、摩耗しないのどちらかになります。
それはどんな素材を使っても同じことです。

つまり、ポーセレンを使おうが、ジルコニアを使おうが、金を使おうが、ハイブリッドを使おうが、天然歯の自然な摩耗に合わせて人為的に削って摩耗させる必要はあります。

これは、たとえ一本でも人口材料が口の中に入れば 一生続ける必要があります。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2020-02-07 09:04:07
クラウンを「金」にする場合、種類があるのでしょうか?
>「純度、含有率」などこちら(アメリカ)の医師に確認する上でのポイントを教えていただければ有難いです。

18〜20K(カラット)のものがよろしいのではないでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かわさぎさん
返信日時:2020-02-07 10:23:13
先生、ありがとうございます。
アメリカの医師に尋ねたら下記のような写真が送られてきました。



ゴールドの含有率が日本の先生が書かれているものより(オンラインで調べた限り)低い気がします。
そして銀が21というのは安全な範囲なのでしょうか。

また、出来る限り検索したのですがカラット数が分かりません。

何か手掛かりはありますでしょうか。



細かくお伺いして申し訳なく思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

商品名?ARGENCO 60S
Type 4
Crown and Bridge Alloy

Au 60
Pd3.5
Ag21.75
Cu 13.49
Zn 1.0
In <1
Ir <1

画像1画像1
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かわさぎさん
返信日時:2020-02-07 10:34:54
高田先生、ご回答ありがとうございました。

陶材焼き付けのクラウンとは、どういう名前で呼ばれていますでしょうか?
E-maxもそれに入りますか。


そして先生の見解は、どの素材を使おうがケアが必要という事ですね。

なかなか良い(合った)医師が見つからず悪戦苦闘していますが、何とか切り抜けたいと思います。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2020-02-07 11:30:40
タイプ4でも構わないと思いますが、やや硬いので、もうちょっと高カラットのものでも良いような気がしますね。

僕ならタイプ3金合金を使うでしょうか。

参考
http://www.yamakin-gold.co.jp/prdct_dental/alloy/golda03.html

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かわさぎさん
返信日時:2020-02-07 12:30:57
櫻井先生
リンクを貼っていただきありがとうございます。


日本の規格は金の含有率が高く、銀が低いのですね。
タイプ3=金75/銀6.5

私が提示されているものは銀の含有率が高いです。
タイプ4=金60/銀21.75
(他のタイプでも銀は多目のようです)

金カラットはこれでも大丈夫という事ですが、銀の含有率がこんなに多くても大丈夫なのでしょうか?


これが最後の質問とさせていただけることを願っています。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2020-02-07 16:52:42
結構同じこと書いていますが、材料云々って予後にそんなに大きな影響にはならないと思っています。
 
むしろ先生の技術云々の方が、大きなファクターになるかと思いっています。
クラウンの出来がよくても、根管治療がきちんと出来ていなかったり虫歯が残っていれば、クラウンは良くても、再治療になりまた削って外すことになります。

金の含有量の多い方が鋳造精度はいいですが、これは机上の空論で

被せ物の精度は、

・先生の削る技術(如何に滑らかに一筆書きのようにスムーズにマージンを作れるか)、
・マージンの設定位置をどこにするか、
・拡大視野で注意深く治療するか、
咬合採得をどのように行うか、
・患者さんの歯肉の状態、
・縁下にした場合は圧排処置などは必須になります
印象材の種類と精度、
・石膏模型をいかに精密に作るか、
・慣れた材料で時に感覚的に調整できるか 

などなど上げればきりがないです。
 

金の含有量というのはこれらの1つの事柄のかなり薄いファクターになり、個人的には全く重視していません。
 
むしろ技工士が毎日扱っている材料の方がよっぽど良い結果にむすびつくでしょう。
(金属が変われば溶解温度やプレスするタイミングなどが変わりますので、はじめての材料で結果を出せと言われても私なら無理と答えます) 
 

何にせよ、先生との関係が悪ければ75点の出来で本来再製するようなものでもセットされるかもしれませんので、まずは先生との関係も見直した方がいいかもしれませんよ。
(施術する側も人間ですから、患者さんとの相性の良い悪いで結果も変わります)
 

>金カラットはこれでも大丈夫という事ですが、銀の含有率がこんなに多くても大丈夫なのでしょうか?

銀にアレルギーさえ無ければ、そんなに気にすることではないと思います。

あまり細かいことは気にしない方がいいですよ。


おだいじに  

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かわさぎさん
返信日時:2020-02-07 17:51:13
井野先生、ありがとうございます。
言われていることはごもっともだと思います。

信頼していた先生が考え得る危険性を数回確認したのに、絶対に安全だからとパラジウム80%のクラウンにしたことが、今のストレスと不安に繋がっていると思います。
そして今治療対象の歯はまだ神経があるので迷っているのだと。

ご回答ありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2020-02-07 18:00:45
これも個人的な見解ですが、

>絶対に安全だからとパラジウム80%のクラウン

絶対安全とは絶対言えないですよ(笑)

むしろパラは比較的アレルゲンになりうる金属なので、私なら嫌といいます。
 
生活歯であれば、ジルコニアでもセラミックでも金属でも比較的予後はいいと思いますよ。


転院などが難しい環境だと悩んでしまいますわね。
 

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かわさぎさん
返信日時:2020-02-07 18:18:32
信頼していたので、先生に確認しただけで自分では調べずに治療してしまいました。
治療後に分かったことです。

ですので今は出来るだけ自分でも調べようと、質問させていただきました。



タイトル [写真あり] 右下7番、歯ぎしりが強い場合のクラウン素材(米国)
質問者 かわさぎさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯軋り(歯ぎしり)
その他(写真あり)
アメリカ(米国)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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