開口改善の矯正による前歯の歯髄懐死

相談者: ゆらららさん (43歳:女性)
投稿日時:2020-04-28 19:51:59
開口を治すための矯正を始めたところ、奥歯にのみブラケットを付けている状態で、前歯はワイヤーのみでした。


前歯を動かしているのではないのにも関わらず、前歯が痛く、知覚過敏もあることを訴えても、

「おかしいですね」

と言われたかと思えば、

「そういうもの」

とも言われたり、矯正は痛いものだとも聞くので、我慢していました。


しかし、歯の色がグレーになってきていることに気づき、歯科に連絡、電気診断をしたところ、数値が高く、瀕死の状態だと言われました。

治療は一切していない歯です。


矯正のワイヤーの力もしくは、下の歯との接触の力で、歯にあってはならない力がかかり、神経が死んでしまったということですよね。

その前歯は捻じれているのでその歯に大きな力がかかってしまい、明らかに口内側に入ってしまっています。

前歯の先を少し削り、当たらないようにして、ワイヤーは奥歯のみ残し、他の部分は外しました。


そして、前歯を使わないようにして安静に過ごし、2週間後にまた診てもらうことになりました。

責めたい気持ち、悲しみ、色々ありますが、起きてしまったことはもうどうしようもありません。



聞きたいのは、電気診断で高い数値が出てしまい、瀕死とわかるような歯が、噛まないようにして安静にして過ごせば、回復するのかということです。

器具の名称は覚えていませんが、56くらいだったかと思います。
変色のない隣の前歯は34くらいでした。
(こちらの歯も少し痛むので、これも高い数値なのでしょうか…。
この歯も危険はあるのでしょうか…。
悲しすぎて何も手につきません)。


このままだと奥歯がボロボロになると言われ、開口を治す矯正を勧められ、決意しました。
なのに、はじめてみたら、前歯を失ってしまう。
絶望で、何も手につきません。

ワイヤーに押される力と歯の接触がなくなれば、回復し、歯の色もよくなってくるということはあるのでしょうか?
このまま2週間待っていいのでしょうか。


明らかに可能性が全くないのであれば、早く抜髄の処置をした方がいいと思います。
感染がどんどん広がってしまうのではと怖いです。


どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-04-28 21:11:02
ちょっと残念な結果になりつつありますね。

開口ですが、私ならやるのであれば顎骨矯正を考えてしまいます。

また担当の先生は矯正だけで開口を直した実績があるのでしょうか?
この辺りは重要だと思います。



小児の矯正ではない、成人矯正は子供に比べリスクも大きい気がしています。
歯科治療全て「トレードオフ」でメリットを得る為にはそれなりのリスク、デメリットも存在します。


個人的な意見ですが、矯正をやる先生はデメリットを話す先生が少ない気がします。

今回の矯正力による歯髄壊死も起こりうる偶発症の一つですが、その話はありましたか?


私も20代30代の頃は教科書的な医療こそ患者さんに提供する医療の形だと思っていましたが、今ははたしてそれが患者さんの為になっているか懐疑的です。

その人が生まれもったモノを人の手で解決させるのは相当ハードルが高い気がしています。


歯髄が回復する可能性はゼロではないと思いますが、経験上成人の場合かなり難しいと思います。


しばらく経過観察をしてもらって下さい。

おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆらららさん
返信日時:2020-04-28 23:51:26
EEデンタル 井野先生

ご回答ありがとうございます。

詳しくはさけますが、大学病院矯正歯科です。

歯根吸収についてはかなり説明を受けたのですが、歯髄壊死のことは、言われたのかもしれませんが、余り記憶にありません…。
私もまさかそんなと思っていました、今でも信じたくありません。


歯髄回復の可能性は、ないと思った方がいいのですね…。
これから、根幹治療をして、被せものをするのか、裏側からの治療でウォーキングブリーチをすればいいのか、、やらなければならないことが増えてしまい辛いです。

経過観察をしていて大丈夫なのでしょうか?


また、歯が落ち着いたら、前歯ブラケットを付けて一時的に前に出すそうです。
前歯が捻れていてスペースがないのに、可能なのでしょうか?
どんどんおかしくなってしまいそうで不安で仕方ありません。


そもそも歯が死んでしまっていたら、先に根幹治療をしなくてはなりませんよね。

長くなってしまい失礼しました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-04-29 09:59:52
>これから、根幹治療をして、被せものをするのか、裏側からの治療でウォーキングブリーチをすればいいのか、、やらなければならないことが増えてしまい辛いです。

矯正などで歯髄が死んでしまったようなケースは十分な歯質の残存がありますので、個人的にはクラウンにせずレジン充填で済ませたいと思います。

ただ、これは担当医の判断になってきますが、被せずにレジンだけで行く場合は、比較的質の高い根管治療が要求されますので、歯内療法専門医などに頼った方がベターでしょうね。


専門的なことを言えば、髄角の取り残しがあるような場合は変色がさらに進みます。

 

>経過観察をしていて大丈夫なのでしょうか?

個人的な意見では半年以内ぐらいに判断した方がいいと思います。



>また、歯が落ち着いたら、前歯ブラケットを付けて一時的に前に出すそうです。
>前歯が捻れていてスペースがないのに、可能なのでしょうか?

ん〜、これは実際分析などをしてみないと何とも言えないですね。
 

心配であれば、開業医の矯正専門医などにセカンドオピニオンを求められるのも1つだと思いますよ。



>そもそも歯が死んでしまっていたら、先に根幹治療をしなくてはなりませんよね。

矯正を一時中断して根管治療を行う必要が出てきます。


不安だと思いますので先生とよく話し合ってみてください。


おだいじに

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-04-29 10:24:58
こんにちは。


開咬の治療の為に矯正治療を受けられていたようですが、奥歯を先に動かして前歯にはブラケットをつけていなかったようですから慎重に治療を進めていた矢先のトラブルということになるだろうと思います。

担当歯科医も驚いているかもしれません。


矯正治療にはメリットもありますが必ず治療によるリスクもありますから、文書で先に出しておく事が望ましいとされていると思います。

聞いた聞いていないがトラブルが生じた際は必ず出てきます。
もちろんトラブルはないに越したことはないのですが、矯正治療は大掛かりな治療になる為事前に考えられるリスクや契約上必要な事は文書にしておいてもらったほうが良いだろうと思います。

大学病院矯正歯科がそれを行っていなかったのであれば改善が必要でしょう。


〉歯の色がグレーになってきていることに気づき、歯科に連絡、電気診断をしたところ、数値が高く、瀕死の状態だと言われました。

こういう場合はケースによりますが一旦矯正力を解除する事で元に戻ることがあると思います。

前歯にはブラケットはついておらずワイヤーが通っていたならばワイヤーを一旦取り除き、歯髄回復の経過観察期間を置くと回復する事があると思います。


開咬の方は機能圧がずっとかかって来なかったので開咬部の歯槽骨は考えられないくらい頼りなく細いのが一般的です。
ですから開咬部分の歯に意図せぬ力をかけ続けると歯根の先が歯槽骨から出てしまい、歯髄が弱り失活状態に近くなった事が考えられると思います。

しかし、通常は早ければ歯髄が生きている事が期待されるだろうと思いますから、一旦矯正力を無くし戻せばまた回復する事もあると思います。

回復には半年以上の経過観察が必要な場合もありますから、その間行える矯正治療は限られ治療期間が大幅に延びる事になるでしょう。


CTで歯根と歯槽骨の関係を撮影するとゾッとする事がありますよ。

それでも開咬は矯正治療を勧める事が多いケースということになるのは、加齢変化によりどんどん歯を失っていき補綴も上手く行いにくいからですね。


治療に伴うトラブルには担当医に上手く対処してもらいつつきちんとバランス良く出来るだけ多くの歯で噛めるように矯正治療を最後までしっかり進めてもらうほうが良いだろうと思います。

大学病院という点がちょっと引っかかりますが上手く仕上げてもらうように担当医に頑張ってもらってください。




タイトル 開口改善の矯正による前歯の歯髄懐死
質問者 ゆらららさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
歯列矯正の治療法
歯列矯正のトラブル
開咬・オープンバイト(前歯が噛まない)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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