隣接面う蝕を診断するためのレントゲンの種類について

相談者: ぱぴっちさん (27歳:女性)
投稿日時:2020-06-01 22:09:49
こんにちは。

隣接面う蝕を診断するためのレントゲン撮影における、咬翼法と14枚法の違い
・咬翼法の普及率とその背景
・ダイアグノカムの普及率と正確さ

を教えてください。

自分で調べた限りでは、隣接面う蝕については、14枚法では写らないが咬翼法では写ることがある為、隣接面う蝕が疑われる際は咬翼法で取るべきなのではないかと感じています。

ですが、検索をかけると咬翼法レントゲンを行っている歯医者さんはそう多くない印象があります。

咬翼法は、HPに乗せていなくとも、多くの歯医者さんが当たり前に行っているものなのでしょうか。

逆に、もしマイナーなのだとすれば、どういった理由がありますか?

咬翼法で写ったとしても、14枚法で写らない程度の虫歯なのであれば、治療の必要がない(オーバートリートメントになる)。
したがって、咬翼法を取り入れる必要はない。
と、考えられているのかな、、?等と、素人ながら勝手な憶測を立てておりますが、いかがでしょうか、、?

また、X線より正確さに欠けるものの、隣接面う蝕の診断に強いとされているダイアグノカムについても気になっています。
写真など見るとなんともわかりやすく見えますが、正確さには欠けるのですよね?
腑に落ちないと言うかちょっとよくわからないなと感じます。


ーーーーーーー現状についてーーーーーーー


歯磨き中に歯の痛みを感じ、左上6番隣接面の根本(歯茎に接する部分)に黒ずみを確認。
歯医者に行き治療することになったものの、不安な点が多々あり、セカンドオピニオンに行ったところ「虫歯ではない」とのご指摘。

こちらは自費診療のみで、出来うる限り最善を尽くすことをコンセプトとされている歯医者さんです。

驚くほどじっくりと話を聞いていただき、レントゲン(パノラマ?一般的なもの)とマイクロスコープを用いてとても丁寧に診察していただいた上での「虫歯ではない」との診断でした。

今度14枚法のレントゲン撮影や唾液検査など、口内全体のより詳しい検査を受けますが、咬翼法では取らないようです。

大変信頼の置けそうな歯医者さんではありますが、恥ずかしながら私はとても不安感が強いので、別の歯医者さんで咬翼法での撮影をしてもらい、もしそこで治療が必要と診断されたとしたら、可能であればそのデータをいただき、この歯医者さんに診ていただくことも、検討中です。


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加藤先生 平岡先生 タカタ先生

別の質問でお答えいただいたのにも関わらず、お礼ができておらず大変申し訳ありませんでした。

痒いところに手が届くといったような、まさに知りたかったことをバッチリとお教えいただけで、本当にスッキリして感動しておりました。

この場をお借りして、感謝申し上げます。
ありがとうございました!


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長文駄文、最後までお読みいただきありがとうございます。
お手数お掛けいたしますが、ご協力のほどよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-06-01 22:21:41
咬翼法では歯根部が全部移りませんから、根尖病巣とかが見えません。

なので、歯周組織と歯を全体的に診るには、普通にデンタルレントゲン写真撮れば充分なので、特別に咬翼法で撮ることは少ないです。

お口の中にレントゲン撮影用のフィルムとかサイズ的には要らない小児とか、上下の歯の隣接とか歯冠部虫歯だけを探したいとかの時にしか使いません。

歯の生え際、歯肉付近の虫歯では、歯肉に埋もれてしまって虫歯見付けることが専門家でもとても難しいです。

歯周ポケット調べるプローブを入れて、歯肉溝開いて拡大視野で見ないと見付けられないと思います。

レントゲン写真でも、隣接面に限局していて、周囲に健全なエナメル質象牙質がしっかりとあるとぼやっとしか映らないことも多いです。

レントゲンは所詮すかし絵ですから、仕方がないんです。

回答 回答2
  • 回答者
クレア歯科クリニック(杉並区阿佐谷北)の平岡です。
回答日時:2020-06-03 16:59:33
ぱぴっちさん、こんにちは。

咬翼法ですが、あまり多くのクリニックで行っていないかもしれないですね。
何件かで勤務医をしましたが、咬翼法を撮っているドクターを見たことは一件でしかないです。

当院では、すでに(過去も含む)パノラマを撮影しているような場合は、咬翼法、ちょくちょく撮影します。
うつらない部分はパノラマを診れますので。

また、仮にやっていたとしてもHPでアピールまでしているクリニックはほとんど無いのではと思います。
特殊な方法ではないですので。

虫歯の教科書には、ちいさいレントゲン(デンタル)で隣接面の虫歯を探すのには、一番妥当な撮影方法だとされていました。
なぜ適しているかと言うと、診断したい部分のいろんな意味でできるだけ真横からレントゲン線をあてたいのですが、それができる方法だからという理論です。

逆に言うと、どんな撮影方法でも「真横」から撮影できなければ虫歯の発見は難しくなるという事です。
ふつうのデンタルでも正放線にあわせられていれば、それなりに診断できるかと思います。

これをあわせるのはなかなか難しいので、できればドクターがフィルムとコーンの位置合わせをすべて行うか、最低でも位置づけをドクターが確認するようなクリニックで撮ってもらった方が安心かと思います。



また、デンタルによるむし歯の診査は今でも基本的な方法に変わりはないですが、現在はX線機器も発達して、その優位性は低くなってきたかなというのが実感です

近年のパノラマの機械は断層を合わせやすくなったり多断層撮影というものもあり、「断層撮影というメリット」もありますから、パノラマの方でみたら怪しいけど、デンタルだとわかりにくいというような場合も多々あります。
また、CTを撮ると一目瞭然という場合もあります。

いずれにせよ、いろんな撮影法のメリットデメリットをよく理解し、最新の機器をもっていたり、撮影や診断にこだわっているような先生だと、最適な機器を選択し、しっかり診てもらえるかと思います。



ご参考になれば幸いです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-06-05 17:47:49
>・隣接面う蝕を診断するためのレントゲン撮影における、咬翼法と14枚法の違い
>・咬翼法の普及率とその背景

14枚法撮ってるんでしたら、咬翼法で撮影する必要はないです。
すでに写ってますので。

咬翼法は隣接面のみにしぼり、枚数を減らして被爆量を少なくするのが目的です。

ですので、咬翼法の撮影は「隣接面の虫歯しか見ない」といった場合に限定されますので、機会は少ないかと思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2020-06-05 18:19:46
こんにちは。

隣接面カリエス臼歯部ではごく初期の場合は視診では見つかりません、したがってその疑いがあれば咬翼法で撮影すればいいだけの話です。

特別な撮影器具は必要ありません、強いて言えばそれ用のスポンジに両面テープが付いたものがあれば撮影しやすいかなというレベルです。

>咬翼法で写ったとしても、14枚法で写らない程度の虫歯なのであれば、

咬翼法で撮影してむし歯が見つかった場合介入するかどうかはかなり難しいと思います、個人的には他のむし歯や治療跡があるかとか甘党かどうか、フロスが引っかかるか、本人の意向などを参考にして決めています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぱぴっちさん
返信日時:2020-06-07 03:21:46
先生方、ご回答いただきありがとうございます!
とてもよく理解でき、勉強になりました!

皆様のご回答を参考にした上で歯医者さんに行き、パノラマと平行法での部分的な撮影で診断していただいたところ、やはりそれらしいものは映っておらず、治療の必要な虫歯ではないようでした。

ただ単に一方的に診断されるより、ある程度診断方法などについて自分自身で理解した上での診断結果はとても安心できるものですので、こちらでお教えいただけて大変助かりました。

改めて、ありがとうございました!



タイトル 隣接面う蝕を診断するためのレントゲンの種類について
質問者 ぱぴっちさん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ う蝕関連
その他(診断)
レントゲン写真
回答者




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