右下6番、MTAを利用した根管治療について
相談者:
こゆまゆこさん (53歳:女性)
投稿日時:2020-06-02 23:48:15
こんばんは。
右下6番第一大臼歯の歯茎が腫れています。
何度か根の治療をしてますので難しいとは思いますが、根管治療をしたいと思います。
ただ、根の中ほどのところで穴もしくはヒビがあると思われます。
自分としては、画像で穴などを確認して根の治療を、その後、MTAで修復したいと思うのです。
幸いにもかかりつけの歯科さんは、根の治療が丁寧で信頼してます。
ただ、CTもマイクロスコープもありませんので、穴やヒビの画像確認ができてません。
治療の中で目視出来ればいいのですが、これも難しいのかもわかりません、こんなことでMTAでの歯根修復はできますか?
抜かずにすむようにしたいです。
MTA以外にも歯を残す方法あれば教えてください。
宜しくお願い致します。
右下6番第一大臼歯の歯茎が腫れています。
何度か根の治療をしてますので難しいとは思いますが、根管治療をしたいと思います。
ただ、根の中ほどのところで穴もしくはヒビがあると思われます。
自分としては、画像で穴などを確認して根の治療を、その後、MTAで修復したいと思うのです。
幸いにもかかりつけの歯科さんは、根の治療が丁寧で信頼してます。
ただ、CTもマイクロスコープもありませんので、穴やヒビの画像確認ができてません。
治療の中で目視出来ればいいのですが、これも難しいのかもわかりません、こんなことでMTAでの歯根修復はできますか?
抜かずにすむようにしたいです。
MTA以外にも歯を残す方法あれば教えてください。
宜しくお願い致します。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-06-02 23:58:32
こんにちは。
口腔内写真や口腔内カメラで確認出来る場合もありそうですね。
ヒビや穴を見てみたいというご希望でしたら、マイクロスコープがある歯科医院のほうがよいかもしれませんね。
歯科医にお任せするという事であれば、患者さんが目視される必要は無いでしょうから歯科医に任せてください。
MTAでヒビを治せるのか?は疑問ですが、穴があれば塞ぐ事は出来るでしょう。
再々再々根管治療になるのでしたら、あまり予後は良くないかもしれませんから、出来るだけ丁寧な歯内療法を行ってくれる歯科医院を選択される必要がありそうですね。
根管治療のやり直し回数が増えれば増えるだけ、保存はどんどん難しくなりそうです。
口腔内写真や口腔内カメラで確認出来る場合もありそうですね。
ヒビや穴を見てみたいというご希望でしたら、マイクロスコープがある歯科医院のほうがよいかもしれませんね。
歯科医にお任せするという事であれば、患者さんが目視される必要は無いでしょうから歯科医に任せてください。
MTAでヒビを治せるのか?は疑問ですが、穴があれば塞ぐ事は出来るでしょう。
再々再々根管治療になるのでしたら、あまり予後は良くないかもしれませんから、出来るだけ丁寧な歯内療法を行ってくれる歯科医院を選択される必要がありそうですね。
根管治療のやり直し回数が増えれば増えるだけ、保存はどんどん難しくなりそうです。
相談者からの返信
相談者:
こゆまゆこさん
返信日時:2020-06-03 08:12:39
おはようございます。
回答ありがとうございます。
CTなどで穴を確認して治療できれば安心ではありますが、歯科医が確認できるのであれば、口頭で良いと思います。
先生がしっかり確認してくださって治療につながればと思います。
※口の中に小さなフィルムを入れてレントゲンは取りましたが確認できていません。
マイクロスコープとは異なり、口腔カメラや口腔写真はどこの歯科でもあるものなのでしょうか?
それは冠を外して根の治療に入ってから撮るのですか?
根の中ほどなので、冠を外しても分からないままで、一時的に治っても再発しないかと心配でたまりません。
確認ができなくてもMTAなどの治療は可能なのでしょうか?
ひびならどうなのか・・心配で前に進めないままです。
回答ありがとうございます。
CTなどで穴を確認して治療できれば安心ではありますが、歯科医が確認できるのであれば、口頭で良いと思います。
先生がしっかり確認してくださって治療につながればと思います。
※口の中に小さなフィルムを入れてレントゲンは取りましたが確認できていません。
マイクロスコープとは異なり、口腔カメラや口腔写真はどこの歯科でもあるものなのでしょうか?
それは冠を外して根の治療に入ってから撮るのですか?
根の中ほどなので、冠を外しても分からないままで、一時的に治っても再発しないかと心配でたまりません。
確認ができなくてもMTAなどの治療は可能なのでしょうか?
ひびならどうなのか・・心配で前に進めないままです。
回答2
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2020-06-03 08:33:36
まず「MTA」は魔法の薬ではありませんので、MTAの効果を出す為にはMTAを使用する前の処置が非常に大切になります。
>ただ、CTもマイクロスコープもありませんので、穴やヒビの画像確認ができてません。
基本的にレントゲン、CBCTでも穴もヒビも確定できる訳ではありません。
感染が起こっている骨の溶け方や、人工物の詰め方などから推測します。
穴(パーフォレーション)はMTAが有効ですが、ヒビはMTAを使用してもうまく行きません。
もしヒビの入った歯の保存をやろうとすれば、スーパーボンドを使用した接着修復にになるかと思います。
>マイクロスコープとは異なり、口腔カメラや口腔写真はどこの歯科でもあるものなのでしょうか?
口腔カメラや口腔写真は根管治療には使えません。
根管内の写真を撮ろうとすれば、相当カメラに長けたカメラマニアな先生でないとはっきりした写真は取れないでしょうね。
>確認ができなくてもMTAなどの治療は可能なのでしょうか?
基本的にMTAは保険適応の材料ではないので、使用すれば自費治療扱いになります。
また先に書いたように、適切な処置あってのMTAの効果なので、入れたら治るということはないでしょうし、非常に操作性の悪い材料になるのでかなり慣れた先生に治療してもらった方がいいと思います。
もしMTAを使用したければ、船橋先生がおっしゃるように歯内療法専門医に相談された方がいいですよ。
おだいじに
>ただ、CTもマイクロスコープもありませんので、穴やヒビの画像確認ができてません。
基本的にレントゲン、CBCTでも穴もヒビも確定できる訳ではありません。
感染が起こっている骨の溶け方や、人工物の詰め方などから推測します。
穴(パーフォレーション)はMTAが有効ですが、ヒビはMTAを使用してもうまく行きません。
もしヒビの入った歯の保存をやろうとすれば、スーパーボンドを使用した接着修復にになるかと思います。
>マイクロスコープとは異なり、口腔カメラや口腔写真はどこの歯科でもあるものなのでしょうか?
口腔カメラや口腔写真は根管治療には使えません。
根管内の写真を撮ろうとすれば、相当カメラに長けたカメラマニアな先生でないとはっきりした写真は取れないでしょうね。
>確認ができなくてもMTAなどの治療は可能なのでしょうか?
基本的にMTAは保険適応の材料ではないので、使用すれば自費治療扱いになります。
また先に書いたように、適切な処置あってのMTAの効果なので、入れたら治るということはないでしょうし、非常に操作性の悪い材料になるのでかなり慣れた先生に治療してもらった方がいいと思います。
もしMTAを使用したければ、船橋先生がおっしゃるように歯内療法専門医に相談された方がいいですよ。
おだいじに
回答3
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2020-06-03 11:52:05
こんにちは。
状況がはっきりしませんが、根管中央部にパーフォレーションがあるなら、根管内から封鎖はかなり困難だと思います、それをMTAで封鎖するとなるとおそらく無理だと思います。
もしヒビならMTAでの接着はできないと思います。
いずれにしても根管内からのアプローチができないのなら、意図的再植が適応になります。
意図的再植法によるパーフォレーションリペア http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3063
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3436
接着修復 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DC%C3%E5%BD%A4%C9%FC&x=0&y=0
状況がはっきりしませんが、根管中央部にパーフォレーションがあるなら、根管内から封鎖はかなり困難だと思います、それをMTAで封鎖するとなるとおそらく無理だと思います。
もしヒビならMTAでの接着はできないと思います。
いずれにしても根管内からのアプローチができないのなら、意図的再植が適応になります。
意図的再植法によるパーフォレーションリペア http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3063
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3436
接着修復 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DC%C3%E5%BD%A4%C9%FC&x=0&y=0
相談者からの返信
相談者:
こゆまゆこさん
返信日時:2020-06-03 22:25:17
回答4
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2020-06-04 10:23:07
>保険治療で根の穴をふさぐ術はないということなのでしょうか?。
治療項目はありますので、セメントなどの材料を使用します。
ただ、世界的には根の穴の治療には「MTAに変わる材料はない」というのがコンセンサスです。
日本の場合、表向き自費治療でもMTAが使えるのは直接覆髄のみで根管内での使用というのは、厚労省の認可した使い方ではありません。
>せめてMTAに近い保険適応の薬品が有ればと思いますがどうなのでしょうか?
残念ながらありません。
自費治療にすれば良い結果が保障されている訳ではありませんが、少なくとも結果を重視するのであれば、自費治療も視野に入れられた方がいいとは思います。
治療項目はありますので、セメントなどの材料を使用します。
ただ、世界的には根の穴の治療には「MTAに変わる材料はない」というのがコンセンサスです。
日本の場合、表向き自費治療でもMTAが使えるのは直接覆髄のみで根管内での使用というのは、厚労省の認可した使い方ではありません。
>せめてMTAに近い保険適応の薬品が有ればと思いますがどうなのでしょうか?
残念ながらありません。
自費治療にすれば良い結果が保障されている訳ではありませんが、少なくとも結果を重視するのであれば、自費治療も視野に入れられた方がいいとは思います。
回答5
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2020-06-04 10:54:06
CTもマイクロもない、せめて強拡大鏡ライト付きとかは使ってるんでしょうか?
幾ら良心的でも、裸眼では限界があるんです・・・
どうしても残す可能性に賭けたいと言うことなら、外科的に頬側から歯茎開いて、そこから穴を塞ぐ、と言う方法もできなくわないですが、裸眼では成功率は低くなってしまいます。
非常に繊細で難しい手術ですから・・・
それを保険でしてくれるのかどうかも、多分厳しいと思います。
保険は限定診療で、内容は限界があります。
そこは、どうしようもないことです。
海外では、普通にされてる治療が、日本では自費になっているだけなんです。
日本に生まれるから保険でもある程度治療が受けられる、と言う幸運に恵まれているんです。
その幸運を一番生かす方法は、ご自身でプラークコントロールに励まれることです。
先進国の根管治療大臼歯は、海外でしたら20万〜40万です。
そうならないのが一番なんです・・・
幾ら良心的でも、裸眼では限界があるんです・・・
どうしても残す可能性に賭けたいと言うことなら、外科的に頬側から歯茎開いて、そこから穴を塞ぐ、と言う方法もできなくわないですが、裸眼では成功率は低くなってしまいます。
非常に繊細で難しい手術ですから・・・
それを保険でしてくれるのかどうかも、多分厳しいと思います。
保険は限定診療で、内容は限界があります。
そこは、どうしようもないことです。
海外では、普通にされてる治療が、日本では自費になっているだけなんです。
日本に生まれるから保険でもある程度治療が受けられる、と言う幸運に恵まれているんです。
その幸運を一番生かす方法は、ご自身でプラークコントロールに励まれることです。
先進国の根管治療大臼歯は、海外でしたら20万〜40万です。
そうならないのが一番なんです・・・
相談者からの返信
相談者:
こゆまゆこさん
返信日時:2020-06-04 11:35:34
回答6
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2020-06-05 10:06:39
歯の中の穴を見つけ、その周りの感染した歯質を削除してMTAセメントを圧接して埋めます。
https://www.youtube.com/watch?v=iyGgeZPVvgk
動画の顕微鏡倍率は13.6倍です、ここまで拡大しないとクリアには見えませんし、見えなければあてずっぽの治療になるので成功する確率は下がってしまいます。
液体のような塗り薬を歯の中にいれればOKという訳ではなく、感染歯質の処理後、粘土のようなものをピンポイントに入れ封鎖を行うので非常に手間がかかります。
後、MTAは固まると非常に硬くなり除去しにくい材料なので、1回限りの処置だと思ってください。
(やり直しは利かない思ってください)
もし希望するのであれば、顕微鏡下でケース数をこなしている先生がベターだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=iyGgeZPVvgk
動画の顕微鏡倍率は13.6倍です、ここまで拡大しないとクリアには見えませんし、見えなければあてずっぽの治療になるので成功する確率は下がってしまいます。
液体のような塗り薬を歯の中にいれればOKという訳ではなく、感染歯質の処理後、粘土のようなものをピンポイントに入れ封鎖を行うので非常に手間がかかります。
後、MTAは固まると非常に硬くなり除去しにくい材料なので、1回限りの処置だと思ってください。
(やり直しは利かない思ってください)
もし希望するのであれば、顕微鏡下でケース数をこなしている先生がベターだと思います。
相談者からの返信
相談者:
こゆまゆこさん
返信日時:2020-06-08 10:41:21
タイトル | 右下6番、MTAを利用した根管治療について |
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質問者 | こゆまゆこさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 53歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 歯茎(歯ぐき)の腫れ マイクロスコープ MTA 根の穴・穿孔(パーホレーション) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。