〔写真あり〕上前歯の6本ジルコニアブリッジの左1番に縦の黒い影
相談者:
セーヤさん (54歳:女性)
投稿日時:2020-06-23 09:32:48
上前歯6本が繋がるジルコニアレアリングのブリッジを作りました。
本付けから2週間経過後に、左1前歯に縦に黒い影に気づきました。
■治療変遷
2019年9月:左1右2の古い芯を撤去、根管治療後にファイバーポスト装着
2019年9月〜2020年2月:仮歯3回入替(ホワイトニングのため)
2020年2月7日:ブリッジ作成(仮付け)
2020年3月5日:技工士へブリッジ修正依頼
@全歯を磨く
A左1根本外側のいびつな形の修正
B全歯の透明感出す
※ブルー系塗料を使ったと歯科医から聞いた。
2020年3月26日:ブリッジ本付
2020年4月12週:左1歯真ん中に、縦に黒い影あり
■ご確認
・ブリッジの黒い影の原因について、ご教示ください。
・接着剤等の変化、透明感を出す作業時のジルコニアの材料、厚さ、着色粉末による不具合、その他、具体的に何が障害原因なのかを教えてください。
(表面の着色ではないのは、歯科医が確認済)
・20年ほど使用予定なので、接着剤や透明感を出すための粉末の化学変化などで人体に影響ある可能性があるなら、すぐに割って中を確認するべきではないか、と心配しています。
(費用は発生しない)
※添付写真:
上段に3枚、下段に2枚あります。
下は4月に黒い影に気づいた写真で屋内と戸外。上段は、左が2月、残りが3月で左1のいびつな形修正。
■参考資料
<参考1:ジルコニア透過率に関する論文(GC)>
https://www.tosoh.co.jp/technology/assets/2009_03_03.pdf
GCの例で言うと、中に歯の芯があり透過率を気にするならばSTを選択するべきかもしれません。
ジルコニアのメーカ、材料(例:ST/EI/NT)、厚さなども確認する方がよいかもしれません。
<参考2:透光体ジルコニア焼結帯粉末に関する論文(東ソー株式会社)>
https://www.tosoh.co.jp/technology/assets/2012_03_06.pdf
東ソー株式会社の論文から、透明感を出す依頼において使用した着色粉末の元素
なども関係あるかもしれません。論文に以下の記述があります。
「透光感を高めるためには添加するアルミナ量、ジルコニア焼結体を自然な歯の色調に着色するためのFe元素量の調整も必要である。」
画像1
本付けから2週間経過後に、左1前歯に縦に黒い影に気づきました。
■治療変遷
2019年9月:左1右2の古い芯を撤去、根管治療後にファイバーポスト装着
2019年9月〜2020年2月:仮歯3回入替(ホワイトニングのため)
2020年2月7日:ブリッジ作成(仮付け)
2020年3月5日:技工士へブリッジ修正依頼
@全歯を磨く
A左1根本外側のいびつな形の修正
B全歯の透明感出す
※ブルー系塗料を使ったと歯科医から聞いた。
2020年3月26日:ブリッジ本付
2020年4月12週:左1歯真ん中に、縦に黒い影あり
■ご確認
・ブリッジの黒い影の原因について、ご教示ください。
・接着剤等の変化、透明感を出す作業時のジルコニアの材料、厚さ、着色粉末による不具合、その他、具体的に何が障害原因なのかを教えてください。
(表面の着色ではないのは、歯科医が確認済)
・20年ほど使用予定なので、接着剤や透明感を出すための粉末の化学変化などで人体に影響ある可能性があるなら、すぐに割って中を確認するべきではないか、と心配しています。
(費用は発生しない)
※添付写真:
上段に3枚、下段に2枚あります。
下は4月に黒い影に気づいた写真で屋内と戸外。上段は、左が2月、残りが3月で左1のいびつな形修正。
■参考資料
<参考1:ジルコニア透過率に関する論文(GC)>
https://www.tosoh.co.jp/technology/assets/2009_03_03.pdf
GCの例で言うと、中に歯の芯があり透過率を気にするならばSTを選択するべきかもしれません。
ジルコニアのメーカ、材料(例:ST/EI/NT)、厚さなども確認する方がよいかもしれません。
<参考2:透光体ジルコニア焼結帯粉末に関する論文(東ソー株式会社)>
https://www.tosoh.co.jp/technology/assets/2012_03_06.pdf
東ソー株式会社の論文から、透明感を出す依頼において使用した着色粉末の元素
なども関係あるかもしれません。論文に以下の記述があります。
「透光感を高めるためには添加するアルミナ量、ジルコニア焼結体を自然な歯の色調に着色するためのFe元素量の調整も必要である。」
画像1
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-06-23 11:37:30
こんにちは。
本着時からしばらくは問題なく満足されていたのでしょうか?
欠損である2番は左右どちらになりますか?
画像からは右2番が欠損だと思いますが「右2の古い芯を撤去、根管治療後にファイバーポスト装着」と記載されていますが、左右はそれであっていますか?
ブリッジですから欠損があるはずですよね?
しばらく経過して真ん中にぼんやりと縦ライン様に薄暗く見えるようになってきているのでしたら修復物の表面からの汚れではないのでしょうか?
(レイヤリングはジルコニアとは別の材料で行うので、少し表面性状が弱かったり荒れが生じやすい場合もありますが歯のおもて面ですから短期間でそのような変化が生じることはないと思います。)
修復物の表面のアングルのとり方が左右で異なっているのかな?と思いましたがここではよくわかりません。
ジルコニアはGCの製品を使用されて作られたのでしょうか?
左1番はファイバーポストにされたとありますがその後にホワイトニングをされたのでしょうか?
仮歯を外してホワイトニングをされても変色した土台の歯質の色は変わらないので、通常は根管治療を行った後インナーブリーチで土台になる歯の上の部分はホワイトニングしておいて、その後ファイバーポストにするんじゃないのかな?と思いましたが、ジルコニアをかぶせる前の土台の色は綺麗な白い色にできていたのでしょうか?
もしも土台が綺麗な白い(少し黄色みがあってもOK)色に仕上げることができていれば透過性が多少あるジルコニアを使用しても問題ない場合が多いように思いますが、
対抗する下の歯がガタガタのようですから暗い色が残った土台の方向にバラつきがあり唇側の修復物の厚みに大きくバラつきが生じるならば、透過性の低いジルコニアの選択しかできなくなるようにも思います。
土台の色がどれくらいで仕上げてあるのか?はちょっと気になりました。
東ソーの論文は時間がなくて目を通さずに回答していますが焼結体の話ですから関係ないと思います。
支台が透けたように黒く見えているのであれば接着剤はうまく回っているのかな?とも考えますが、冠形態ですからテクニカルエラーが生じる余地は少ないのではないかな?と想像したいと思います。
接着剤の種類によってはしばらく経過すると色味が変化しているのを経験することもありますが、かなりの薄さの修復物に用いた場合気になる程度であって通常はその接着剤の色の短期の変化で問題になる冠治療はそんなにないと思います。
(そこまで透過性が高いジルコニアで6本ブリッジは作らないと思います)
表面の汚れによるものならば研磨で対応してもらうことになると思いますし、内面の問題ならばやり替えを希望されることになるのかな?と思いますが、担当の歯科医に判別してもらうことになるでしょう。
拡大するとあまりわからないイメージで拝見しました。
自費治療ですから歯科医とよく話し合ってみてください。
本着時からしばらくは問題なく満足されていたのでしょうか?
欠損である2番は左右どちらになりますか?
画像からは右2番が欠損だと思いますが「右2の古い芯を撤去、根管治療後にファイバーポスト装着」と記載されていますが、左右はそれであっていますか?
ブリッジですから欠損があるはずですよね?
しばらく経過して真ん中にぼんやりと縦ライン様に薄暗く見えるようになってきているのでしたら修復物の表面からの汚れではないのでしょうか?
(レイヤリングはジルコニアとは別の材料で行うので、少し表面性状が弱かったり荒れが生じやすい場合もありますが歯のおもて面ですから短期間でそのような変化が生じることはないと思います。)
修復物の表面のアングルのとり方が左右で異なっているのかな?と思いましたがここではよくわかりません。
ジルコニアはGCの製品を使用されて作られたのでしょうか?
左1番はファイバーポストにされたとありますがその後にホワイトニングをされたのでしょうか?
仮歯を外してホワイトニングをされても変色した土台の歯質の色は変わらないので、通常は根管治療を行った後インナーブリーチで土台になる歯の上の部分はホワイトニングしておいて、その後ファイバーポストにするんじゃないのかな?と思いましたが、ジルコニアをかぶせる前の土台の色は綺麗な白い色にできていたのでしょうか?
もしも土台が綺麗な白い(少し黄色みがあってもOK)色に仕上げることができていれば透過性が多少あるジルコニアを使用しても問題ない場合が多いように思いますが、
対抗する下の歯がガタガタのようですから暗い色が残った土台の方向にバラつきがあり唇側の修復物の厚みに大きくバラつきが生じるならば、透過性の低いジルコニアの選択しかできなくなるようにも思います。
土台の色がどれくらいで仕上げてあるのか?はちょっと気になりました。
東ソーの論文は時間がなくて目を通さずに回答していますが焼結体の話ですから関係ないと思います。
支台が透けたように黒く見えているのであれば接着剤はうまく回っているのかな?とも考えますが、冠形態ですからテクニカルエラーが生じる余地は少ないのではないかな?と想像したいと思います。
接着剤の種類によってはしばらく経過すると色味が変化しているのを経験することもありますが、かなりの薄さの修復物に用いた場合気になる程度であって通常はその接着剤の色の短期の変化で問題になる冠治療はそんなにないと思います。
(そこまで透過性が高いジルコニアで6本ブリッジは作らないと思います)
表面の汚れによるものならば研磨で対応してもらうことになると思いますし、内面の問題ならばやり替えを希望されることになるのかな?と思いますが、担当の歯科医に判別してもらうことになるでしょう。
拡大するとあまりわからないイメージで拝見しました。
自費治療ですから歯科医とよく話し合ってみてください。
相談者からの返信
相談者:
セーヤさん
返信日時:2020-06-23 21:25:00
船橋先生
お忙しいところご回答ありがとうございました。
・本着時から暫くは気づかなかったです
(いつから黒い影があるのか正確に分からない)
・2月7日にブリッジ作成直後の写真をUPします。
欠損は左1右2です。
(画像で赤く〇がある歯が左1です)
・修復物の表面汚れではないのは、歯科医が再度確認済みです。
担当歯科医も原因分からず、ご相談している次第です。
・ジルコニアはGCの製品かどうかは分かりません。
原因の観点を出すた めにGC論文を引用しただけです。
・ホワイトニングはブリッジ以外の歯に対して行っています。
・左1は白いファイバーポストにしたので土台の色は綺麗な白い色、左1右2以外は天然歯の茶色い支台です。
支台の色が透過率で透けて見えるなら他の歯も同じなので、原因ではないと思います。
・接着剤が原因候補から消去されたのを理解しました。
有難うございます。
画像1
お忙しいところご回答ありがとうございました。
・本着時から暫くは気づかなかったです
(いつから黒い影があるのか正確に分からない)
・2月7日にブリッジ作成直後の写真をUPします。
欠損は左1右2です。
(画像で赤く〇がある歯が左1です)
・修復物の表面汚れではないのは、歯科医が再度確認済みです。
担当歯科医も原因分からず、ご相談している次第です。
・ジルコニアはGCの製品かどうかは分かりません。
原因の観点を出すた めにGC論文を引用しただけです。
・ホワイトニングはブリッジ以外の歯に対して行っています。
・左1は白いファイバーポストにしたので土台の色は綺麗な白い色、左1右2以外は天然歯の茶色い支台です。
支台の色が透過率で透けて見えるなら他の歯も同じなので、原因ではないと思います。
・接着剤が原因候補から消去されたのを理解しました。
有難うございます。
画像1
回答2
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-06-27 18:58:59
セーヤさん、こんにちは。
>2月7日にブリッジ作成直後の写真をUPします。
>欠損は左1右2です。
>(画像で赤く〇がある歯が左1です)
レントゲン写真は、術前のものということでしょうか。
ファイバーポストにしたという左1にスクリューピンのように見えるものが写っているように思いますし、右2はメタルコアに見えますので、そうなのだと思います。
そして、左1,右2を抜歯されているのですね。
あれれ?欠損でしょうか、ファイバーポスト、どちらでしょうか?
セーヤさんのお感じの問題の黒い線以外に、いろいろと気になるところがあります。
また、20年ほど使用予定とのことですが、20年もつものであるのかどうか、主治医の先生の見解は伺いましたか?
セーヤさんの場合は該当しないのかもしれませんが、見た目を整えるためのセラミック矯正などと称した施術を受け、3から3のようなクラウンなり連結冠にしてしまい、早い段階でトラブルを抱えて転院されてくる方をたくさん見てきました。
もしも、欠損歯が無いのでしたら(ブリッジでないことになりますが)連結冠にはせず、それぞれ単独にしておくのが今後少しでも歯を長く使うために良い場合が多いと思います。
いずれにしても、写真が不鮮明ですのでなかなか回答は難しいように思います。
可能性としては、技工士さんとしてはマメロンを表現した陰影であったり、発育葉の凹凸の影だったりという可能性もあるのかもしれない、と思いました。
>2月7日にブリッジ作成直後の写真をUPします。
>欠損は左1右2です。
>(画像で赤く〇がある歯が左1です)
レントゲン写真は、術前のものということでしょうか。
ファイバーポストにしたという左1にスクリューピンのように見えるものが写っているように思いますし、右2はメタルコアに見えますので、そうなのだと思います。
そして、左1,右2を抜歯されているのですね。
あれれ?欠損でしょうか、ファイバーポスト、どちらでしょうか?
セーヤさんのお感じの問題の黒い線以外に、いろいろと気になるところがあります。
また、20年ほど使用予定とのことですが、20年もつものであるのかどうか、主治医の先生の見解は伺いましたか?
セーヤさんの場合は該当しないのかもしれませんが、見た目を整えるためのセラミック矯正などと称した施術を受け、3から3のようなクラウンなり連結冠にしてしまい、早い段階でトラブルを抱えて転院されてくる方をたくさん見てきました。
もしも、欠損歯が無いのでしたら(ブリッジでないことになりますが)連結冠にはせず、それぞれ単独にしておくのが今後少しでも歯を長く使うために良い場合が多いと思います。
いずれにしても、写真が不鮮明ですのでなかなか回答は難しいように思います。
可能性としては、技工士さんとしてはマメロンを表現した陰影であったり、発育葉の凹凸の影だったりという可能性もあるのかもしれない、と思いました。
相談者からの返信
相談者:
セーヤさん
返信日時:2020-06-29 20:52:51
滝野先生
ご回答ありがとうございます。
歯の場所は間違えました。また新情報が入りましたので記載します。
■ブリッジの中の支台
欠損歯:右2
ファイバーポスト:左2、右1
※レントゲン写真は術前(写真上の歯の位置は誤記)
それ以外:テトラサイクリン歯で変色のまま
※問題の左1が一番大きい
■ブリッジが外れているか確認
・仮着時のセメントをプラズマ除去していないため、セメントが完全除去できておらず、本着数日後にブリッジが微かに外れ、液体が中に混入したことを疑った。
(本着後初回の食事で動いた気がしたこともあった)
⇒金具で引っ張っても外れてなかった。
■ボンド色
・スコッチボンド、薄い黄色。
これが透けて見えるはずはない。
■セメント
・本着剤は3M製品のA1カラーを使用。
・仮着剤は本着剤より透過性が低い。
■ジルコニア種類と厚さ:
・3DPROマルチレイヤージルコニア(Alidite社)を使用
https://www.cosmosyne.com/3dprostart.htm
・問題の左1は0.6MM
(出歯にならないようにこの厚さになっている)
他の歯はこれより厚い。
・最低基準は0.4mm、1mmなら安心とのこと
■仮説
仮説1)ジルコニアの薄さが原因
ブリッジが外れていないため、本着直後に既に黒い影が見えていたことになる(記憶なし)本着剤が仮着剤より透過率が高く、ジルコニアも厚さが0.6mmで変色した天然歯の支台が透けてみえている説
⇒そもそも、支台が透けて見えるジルコニアの厚さで問題ないのでしょうか。
無料でやり直しはできますが、ジルコニアを割る作業で支台にヒビが入ったり、支台の体積が減少するのを懸念しています。
仮説2)焼成作業が原因
仮着後に、透明感を出し、自然な色にしていただくよう技工士に依頼をして納品されたものをすぐ本着しました。
透明感を出すためにアルミナ(酸化アルミニウム)量や、自然な歯の色調にするためにFe元素量の調整が必要と東ソーの論文にあります。黒い影は筆で塗ったような形です。
透明感を出し、自然な歯の色にする焼成作業の結果という可能性があるでしょうか。
ご回答ありがとうございます。
歯の場所は間違えました。また新情報が入りましたので記載します。
■ブリッジの中の支台
欠損歯:右2
ファイバーポスト:左2、右1
※レントゲン写真は術前(写真上の歯の位置は誤記)
それ以外:テトラサイクリン歯で変色のまま
※問題の左1が一番大きい
■ブリッジが外れているか確認
・仮着時のセメントをプラズマ除去していないため、セメントが完全除去できておらず、本着数日後にブリッジが微かに外れ、液体が中に混入したことを疑った。
(本着後初回の食事で動いた気がしたこともあった)
⇒金具で引っ張っても外れてなかった。
■ボンド色
・スコッチボンド、薄い黄色。
これが透けて見えるはずはない。
■セメント
・本着剤は3M製品のA1カラーを使用。
・仮着剤は本着剤より透過性が低い。
■ジルコニア種類と厚さ:
・3DPROマルチレイヤージルコニア(Alidite社)を使用
https://www.cosmosyne.com/3dprostart.htm
・問題の左1は0.6MM
(出歯にならないようにこの厚さになっている)
他の歯はこれより厚い。
・最低基準は0.4mm、1mmなら安心とのこと
■仮説
仮説1)ジルコニアの薄さが原因
ブリッジが外れていないため、本着直後に既に黒い影が見えていたことになる(記憶なし)本着剤が仮着剤より透過率が高く、ジルコニアも厚さが0.6mmで変色した天然歯の支台が透けてみえている説
⇒そもそも、支台が透けて見えるジルコニアの厚さで問題ないのでしょうか。
無料でやり直しはできますが、ジルコニアを割る作業で支台にヒビが入ったり、支台の体積が減少するのを懸念しています。
仮説2)焼成作業が原因
仮着後に、透明感を出し、自然な色にしていただくよう技工士に依頼をして納品されたものをすぐ本着しました。
透明感を出すためにアルミナ(酸化アルミニウム)量や、自然な歯の色調にするためにFe元素量の調整が必要と東ソーの論文にあります。黒い影は筆で塗ったような形です。
透明感を出し、自然な歯の色にする焼成作業の結果という可能性があるでしょうか。
回答3
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-06-30 03:23:42
>歯の場所は間違えました。
そのようですね。
左1は生活歯(神経が生きている歯)ということのようですね。
ところで、経過の中で、左1のいびつな形の修正とありますが、本来は左1の形態が解剖学的には正しい歯頸部の形態をしていたようにも見えます。
右1が歯周病、及び2の欠損に伴って骨の吸収が進んでいたのではないでしょうか。
はじめは生活歯ですし、なるべく保存的なマージン形態にしていたが、シンメトリーな審美的要望に基づいて歯肉ラインを下げたようですね。
審美的な要望もわかりますから、歯肉や歯槽骨を犠牲にしてでもシンメトリーをとるということも理解しなくはないです。
ただ、3から3連結している中での生活歯にさらにマージンをかなり下げているとなると、この左1をかなり虐めることにらならないかと心配にはなります。
(それが黒い線の原因になるとはあまり思いませんが)
>仮着時のセメントをプラズマ除去していないため、セメントが完全除去できておらず、本着数日後にブリッジが微かに外れ、液体が中に混入したことを疑った。
これは、担当医の見解ですか?それともセーヤさんの見解ですか?
本着前に接着性を良くする歯面処理などは医院によって様々な工夫や術式がありますが、プラズマ除去というのは標準的に行われている処置では無いでしょうし、むしろほとんどの歯科医院ではそうしたことは行われていないでしょうが、それによって問題が起きているということは聴きません。
>■仮説
こちらの仮説は、担当医の意見なのかセーヤさんのお考えなのか記載頂くと回答付きやすいと思います。
写真が不鮮明で問題の部位がはっきりしませんから、直接見ている担当医はどうお考えなのか気になります。
>仮説1)ジルコニアの薄さが原因
生活歯で、また審美的な要求のためにギリギリの薄さにしているのでしたら、可能性はあるかもしれません。
>⇒そもそも、支台が透けて見えるジルコニアの厚さで問題ないのでしょうか。
主治医の見解かメーカー推奨では、0.4mmが最低基準で1mmならば安心なのですよね。
そこに0.6mmで入れたのですね。
その数値を信じるなら、安心なクリアランスは下回っているけれど、最低基準の厚みは確保している、と理解して良いのではないですか。
>無料でやり直しはできますが、ジルコニアを割る作業で支台にヒビが入ったり、支台の体積が減少するのを懸念しています。
3から3のジルコニア連結冠を外すということですから、全くダメージが無いというわけにはいかないでしょうが、マイクロスコープか拡大鏡を使って丁寧な治療をして頂ける医院でしたら、リスクは最小限に抑えられると思います。
肉眼でとなると、賭けになると思います。
>仮説2)焼成作業が原因
>透明感を出し、自然な歯の色にする焼成作業の結果という可能性があるでしょうか
グレージング、艶焼きをしたのですね。
問題の黒い線がどこで、どのような状態なのか写真からは確認できませんが、例えば発育葉を表現した歯の凹凸部分が、凹んだところにはグレージングの釉薬の厚みが加わって光の加減によっては気になっているということも可能性はあるかもしれません。
マメロンや発育歯は、我々や歯科技工士はより自然な歯、天然の歯に近づけるために表現しようとします。
そうした理解が得られなかったり、例えば一部の芸能人や野球選手のような均一で奥行きのないつるんとした真っ白な歯、悪く言えばトイレの便器のような白さを理想とされる方もいらっしゃいます。
価値観は様々ですのでそういう希望をされる方はそれで良いと思います。
が、担当医と患者さんの間でそうしたニュアンスについて意思の疎通ができていないと、審美的な不満に繋がるケースがあると思います。
そのようですね。
左1は生活歯(神経が生きている歯)ということのようですね。
ところで、経過の中で、左1のいびつな形の修正とありますが、本来は左1の形態が解剖学的には正しい歯頸部の形態をしていたようにも見えます。
右1が歯周病、及び2の欠損に伴って骨の吸収が進んでいたのではないでしょうか。
はじめは生活歯ですし、なるべく保存的なマージン形態にしていたが、シンメトリーな審美的要望に基づいて歯肉ラインを下げたようですね。
審美的な要望もわかりますから、歯肉や歯槽骨を犠牲にしてでもシンメトリーをとるということも理解しなくはないです。
ただ、3から3連結している中での生活歯にさらにマージンをかなり下げているとなると、この左1をかなり虐めることにらならないかと心配にはなります。
(それが黒い線の原因になるとはあまり思いませんが)
>仮着時のセメントをプラズマ除去していないため、セメントが完全除去できておらず、本着数日後にブリッジが微かに外れ、液体が中に混入したことを疑った。
これは、担当医の見解ですか?それともセーヤさんの見解ですか?
本着前に接着性を良くする歯面処理などは医院によって様々な工夫や術式がありますが、プラズマ除去というのは標準的に行われている処置では無いでしょうし、むしろほとんどの歯科医院ではそうしたことは行われていないでしょうが、それによって問題が起きているということは聴きません。
>■仮説
こちらの仮説は、担当医の意見なのかセーヤさんのお考えなのか記載頂くと回答付きやすいと思います。
写真が不鮮明で問題の部位がはっきりしませんから、直接見ている担当医はどうお考えなのか気になります。
>仮説1)ジルコニアの薄さが原因
生活歯で、また審美的な要求のためにギリギリの薄さにしているのでしたら、可能性はあるかもしれません。
>⇒そもそも、支台が透けて見えるジルコニアの厚さで問題ないのでしょうか。
主治医の見解かメーカー推奨では、0.4mmが最低基準で1mmならば安心なのですよね。
そこに0.6mmで入れたのですね。
その数値を信じるなら、安心なクリアランスは下回っているけれど、最低基準の厚みは確保している、と理解して良いのではないですか。
>無料でやり直しはできますが、ジルコニアを割る作業で支台にヒビが入ったり、支台の体積が減少するのを懸念しています。
3から3のジルコニア連結冠を外すということですから、全くダメージが無いというわけにはいかないでしょうが、マイクロスコープか拡大鏡を使って丁寧な治療をして頂ける医院でしたら、リスクは最小限に抑えられると思います。
肉眼でとなると、賭けになると思います。
>仮説2)焼成作業が原因
>透明感を出し、自然な歯の色にする焼成作業の結果という可能性があるでしょうか
グレージング、艶焼きをしたのですね。
問題の黒い線がどこで、どのような状態なのか写真からは確認できませんが、例えば発育葉を表現した歯の凹凸部分が、凹んだところにはグレージングの釉薬の厚みが加わって光の加減によっては気になっているということも可能性はあるかもしれません。
マメロンや発育歯は、我々や歯科技工士はより自然な歯、天然の歯に近づけるために表現しようとします。
そうした理解が得られなかったり、例えば一部の芸能人や野球選手のような均一で奥行きのないつるんとした真っ白な歯、悪く言えばトイレの便器のような白さを理想とされる方もいらっしゃいます。
価値観は様々ですのでそういう希望をされる方はそれで良いと思います。
が、担当医と患者さんの間でそうしたニュアンスについて意思の疎通ができていないと、審美的な不満に繋がるケースがあると思います。
タイトル | 〔写真あり〕上前歯の6本ジルコニアブリッジの左1番に縦の黒い影 |
---|---|
質問者 | セーヤさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 54歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
クラウン(差し歯・被せ)のトラブル ブリッジに関するトラブル その他(写真あり) ジルコニアクラウン |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。