根管治療中の下奥歯2本について二人の歯科医の診断が異なる

相談者: momo3さん (40歳:女性)
投稿日時:2020-07-19 16:34:24
どちらも自費治療マイクロスコープラバーダムを使用するという方針の先生です。

最近治療中の歯@と5年以上前に治療した歯Aについて、他Bについて質問です。

それについてA医師とB医師の診断が異なっているので、どうして違いがあるのか不思議に思っています。
どちらの可能性が高いと思われるか客観的にご意見をいただければと思っています。

どちらの可能性も等しくあり得るということでしたら、それはそれで納得です。

あちらの先生はこう言っていますという言い方をして質問すると、角が立つと思ったのでこちらに質問させていただきました。


@
深い虫歯を3年前にA医院で治療して、白いセラミックかぶせ物をしていた歯で、神経近くまで治療しているので普段から冷たいものはしみていました。

その歯が痛くなりA医院に通院しました。

冷たいものがしみる、噛むと痛い、自発痛あり。
熱いものを口にしていないので熱いものでしみるかは不明の状態でした。

CT撮影後、根に病巣は無く、画像では判断できないのでこの日は治療は行わず、薬で痛みに耐えて、1月後に通院するようにとのこと。
痛みがなくなることもあるし、すぐに神経を抜くことはしたくないので様子を見たいとのことでした。

その間、痛みに耐えられない、歯がぐらぐらする、歯茎が腫れることがあれば来院するようにとのことでした。

激痛は続き熱い物にも痛みを感じますが何とか薬で耐え、少し鎮まったと思った矢先、歯茎にできものができたので3週間後に通院し治療開始。

その際にレントゲンには、根の先に病巣があり根の間が黒く抜けていることが確認できました。

2回根の掃除の治療後、次の予約前に激痛で耐えがたくなったが、A医院が休診のため同様の治療がうけられるB医院を探し急遽治療を受けました。
結局B医院にてそのまま根幹治療を続けることにしました。

A医師:神経が死んだのは食いしばりが原因で虫歯ではない。
黒い影が白く曇っているように見えるので、普通の虫歯とは異なっていた。虫歯ではないので経過観察を行ったとのことです。

食いしばりが強いため歯の、根の間が黒く抜けている。
歯根吸収が始まったとのことでした。
歯が痛くなったのは食いしばりが原因とのこと。

B医師:A医院で撮影のレントゲンを見て、痛くて通院した時点で黒い影があり、次回通院時の写真にその影が広がっていることが確認できるので、虫歯が進行して歯髄炎を起こしてしまった可能性がある。

他の歯を見て食いしばりが強いことは確認できるが、虫歯だったんじゃないかなとのこと。


A
5年以上前にA医師に根幹治療をしていただいた歯の再治療中に、根の先の少し手前で痛みを感じました。
ファイルに汚れが付着しており、器具で確認したら穿通していないようだそうです。

再治療したのはかぶせ物の色が明らかにあっていなかったこと、かみ合わせがあっていなかったことと少し不安があったことが原因です。
問題の無い歯の再治療は好ましくないことは承知しております。

レントゲンには根の先まで充填されており、病巣は確認できませんしマイクロスコープでも確認できていないそうです。

A医師:そんな昔に神経を取っている歯の神経が生きていることは理論的にあり得ない。根の先をつつけば痛くなることはあり得る。

B医師:根の先の少し手で痛みを感じているので、神経を少し取り残しているようだ。


B
虫歯があれば早期治療したいと思って定期的にクリーニングに通院しているのですが、B医院で大きめの虫歯が複数見つかりました。

せっかくメンテナンスを行っているのに、A医院では見つけてもらえていなかったのはどうしてだろうと不思議です。

虫歯の存在は知っていたが、様子を見ていたのかどうかは聞いていないので不明です。

先生によって、虫歯治療の開始のタイミングについて考え方に相違があるのでしょうか。
遅行性の虫歯かそうでないかによるとも思いますが。

例えば、小さくてもすぐに削って埋めた方がいいとか、ある程度広がるまで様子を見ようとか、再石灰化を待とうとか。



アドバイスよろしくおねがいします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-07-19 18:00:23
>歯が痛くなったのは食いしばりが原因とのこと。
>他の歯を見て食いしばりが強いことは確認できるが、虫歯だったんじゃないかなとのこと。

@の歯について、両歯科医師ともの診断が間違っている or momo3 さんに誤解があるかと思います。

食いしばりは、歯髄炎を惹起するきっかけにはなりますが、そもそも「神経近くまで治療しているので普段から冷たいものはしみていました」ということでしたら、装着から3年を経て、形成や印象、接着などの刺激が歯髄に伝わり、炎症を発現したものと推測できます。


レントゲンには根の先まで充填されており、病巣は確認できませんしマイクロスコープでも確認できていないそうです。

レントゲンで先端まで充填されているように見えても、実際には不足している or オーバーしていることも多々ありますから、一概にどちらがどうとは言えません。


>虫歯があれば早期治療したいと思って定期的にクリーニングに通院しているのです

歯周病であれば、早期発見・早期治療が基本となります。

しかし、虫歯に関しては、早期に発見できた場合だと、直ちに治療に着手せず、定期的な管理下におくことが、昨今は殆どのように思います。

定期的な受診に対しての、そもそもの考え方に問題があるように思います。


>虫歯の存在は知っていたが様子を見ていたのかどうかは聞いていないので不明です。

術者任せにするのではなく、担当医や担当歯科衛生士とコミュニケーションをとり、患者さんと歯科医院の両者とが情報を共有しておきたかったですね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: momo3さん
返信日時:2020-07-21 21:49:41
小林先生

早速のアドバイスありがとうございます。

@について承知しました。

確かに、治療したときにそのようになる旨アドバイスをいただいた記憶があります。
冷たいものが染みていたので、自分でもこの歯にストレスがかかっているのだという実感もありました。

Aについてですが、不足しているというのは神経を取り残しているという意味でしょうか?
逆にオーバーしているとはどういうことでしょうか。

理解度が低くすみません、かみ砕いて説明いただけないでしょうか。
また、神経が生きていることはあり得ないと思われますか?

取り残していれば生きているのではないのかなと素人的には思うのですが。

B定期健診&クリーニングで最低でも半年に1回通院していたので、歯周病虫歯も含めて口腔内をいい状態に保っていると思っていました。
大きい虫歯が発見されたので、どうしてかなと不思議になりました。


アドバイスよろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-07-22 07:00:04
>不足しているというのは神経を取り残しているという意味でしょうか?
>逆にオーバーしているとはどういうことでしょうか。

根尖まで根管充填材料が達していないことを不足(アンダー)と称することがあります。

一方、根尖孔の外に根管充填材料が出ている状態をオーバーと称することがあります。


>神経が生きていることはあり得ないと思われますか?

前歯部でも1本と思っていた根管数が実は2本だった、大臼歯でも3本と思っていたが実は4本だったということもありますし、フィン、イスマス、側枝といわれる複雑な構造に依り、歯髄の取り残し(神経が部分的に生きていた)が生じていたことで、後日の治療で「ファイルに汚れが付着して」という事象が生じたことも、十分に想定されます。


>大きい虫歯が発見されたので、どうしてかなと不思議になりました。

通院間隔が半年も間隔が開いてしまったのでしたら、虫歯が大きくなってしまうことがあっても、不思議ではありません。

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-07-22 11:58:14
こんにちは。

経過が思わしくなく、ご不安になられておられるようですね。
かかりつけ歯科医院であったA歯科に、不信感を感じておられる様子がわかります。

いったん悪くなった歯を治療する際、歯科医にできることは限られていますから、治療を受けられる際、いろいろご不安になられることはあると思います。

特に根管内のことは目視不能ですし、小林先生の回答にあるように根管は様々な形態に途中や先端で分枝していますから、器具も到達しませんし、到達させても意味がない部分もありますから(根の歯質を失うことにつながるため)歯科医がその時にできる範囲での限局した治療にならざるを得ません。

歯科ではマイクロスコープ拡大鏡、各種根管治療用器具、薬剤の開発がされていますが完璧な根管治療というものはありませんから、常に受けられた時点でのその歯科医の技術の範囲内での治療になります。

そういう基本的なことをしっかり理解されたうえで治療を受けておかれると、不信感の解消につながるのではないかと思います。


@
できるだけ生活歯の状態で、歯冠修復治療を成功させようと努力してくれたのだろうと思いますが、残念ながら成功しなかったようですね。

歯茎にできものができたので3週間後に通院し治療開始。

こうなった場合根管治療に移行するしかないですね。
根管治療になると複雑で困難な治療を成功させるために、困難な部位まで器具の到達が必要になりますから、残存歯質を大きく失うことになります。
この段階で歯は一気に弱くなります。

感染物を可及的に除去するために、様々な器具で根管へアプローチしていきますが、根管は一般の方がご想像する以上に複雑に分枝していますから器具の到達が無理な部分はたくさんあります。

>歯が痛くなったのは食いしばりが原因とのこと。

咬合調整が甘かったのかもしれませんが、ここではわかりません。
食いしばりの圧を緩衝するための、ナイトガードなどが必要なタイプの方だったのかもしれませんが、それもわかりません。


>歯の根の間が黒く抜けている。

歯髄が壊死していて、圧が高まっていたのでしょうから、起炎物質が分枝から逸出して骨に炎症反応が生じていたのかもしれませんが、それも実際にどうだったのかはわかりません。

根管治療から5年経過して食いしばりも強いようですから、もしかしたらヒビや破折線が入ったのかもしれません。


>B医師:A医院で撮影のレントゲンを見て

転院時に歯科医院に保管義務があるレントゲン画像を提供してくれた歯科医であれば、あなたのためによい歯科医でありたいと願う歯科医だったのだろうと思います。


虫歯だったんじゃないかなとのこと。

根管治療をしたならば、B歯科医には取り残し虫歯があったならばわかったはずですよ。
明示して説明することもできたでしょう。


AA歯科医は、根管治療をご自身が行った歯で穿通させずに5年間無症状で根管治療を成功させていたという経緯があり、レントゲン上も問題なく臨床上の症状もなかったので、再根管治療は行わず歯冠修復を行ったということですね?

B歯科医は再根管治療なので、麻酔なしで治療を行って痛みを生じる部位があったので、神経が残っているみたいですねと感想を言われたみたいですね。

根管の先はマイナス1mmの範囲で分枝していたり、どこに開いているかわからない場合が多いので、最初の根管治療ではマイナス1mm程度でストップをつけて根管治療を進めることは多いと思います。

大切な根尖孔を破壊しないためですね。
おかげで5年間は無症状で経過できたのでしょう。

再根管治療を繰り返すと根管壁の歯質をどんどん失いますし、根尖の歯質も失っていくことになるので、3回くらいしか上手く治療できないといわれていると思います。

つつけばつつくほど根管の状況が悪化するからですね。
それでも症状があれば再根管治療をするしか歯の保存はできません。

今おかかりの歯科医に、しっかり再根管治療を成功させてもらいたいですね。


B虫歯の部位によって介入時期が異なってきます。
また発見が遅れることはしばしばあります。

虫歯をしっかり発見してもらうためには特殊な器具で検査をしてもらっておくかまたは、レントゲンの規格撮影を行ってもらうことになると思います(咬翼法など)。


>大きい虫歯が発見されたので、どうしてかなと不思議になりました。

無症状だったということですから、治療の際、できるだけ神経を温存してもらえればよいですね。




タイトル 根管治療中の下奥歯2本について二人の歯科医の診断が異なる
質問者 momo3さん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
その他(診断)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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