下6番、抜歯とインプラント治療について

相談者: miku_ruさん (45歳:女性)
投稿日時:2020-08-21 14:53:30
こんにちは。
初めてご相談させていただきます。

現在、下6番の歯を治療しているのですが、歯根根分岐部に膿があり、良くない状態です。
再根管治療をしても良いと歯科医師は言ってくださっておりますが、抜歯になる可能性が高いとのことです。

抜歯となった場合、インプラントを希望しているのですが、膿により歯茎の骨が溶けているため、歯茎の骨が出来るのを半年くらい待ち、それでも骨が出来ない可能性がありインプラントも難しいかもしれないとのことでした。

抜歯した場合、抜いたそのままの状態で骨が出来るのを待つと仰っていました。

骨造成の治療は、歯を抜いた後すぐに行わなければ成功し難いのでしょうか?

・歯を抜いたままの状態で半年くらい待って、やはり骨が出来なかったという結果になった場合、その時に骨造成の治療に入るのでは成功し難いでしょうか?

・人工の骨補填剤を使うリスクはありますか?
歯茎に人工の骨補填剤を入れておくことは良くないのでしょうか?

通っている歯科では、骨造成治療はしていないとのことでしたが、6番の前後の歯も弱いため、ブリッジ入れ歯にするのも不安で、なるべくインプラントにしたいと思っています。


もう一点、抜歯についてお聞きします。

・再根管治療が成功しなく、被せものと土台を取った状態での抜歯となった場合、被せものと土台がある状態で抜歯するよりも歯茎に負担をかけますか?

インプラントにする場合、歯根を綺麗に抜き歯茎の穴を良い状態にする必要があると聞き、成功率が少ないとお聞きしている再根管治療を私が希望したことによって、よりインプラントを入れにくい歯茎にしてしまう可能性があるかと思うと、やらない方が良いかと悩んでおります。 

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-08-21 15:24:15
miku_ru さん、こんにちは。

再根管治療をしても良いと歯科医師は言ってくださっておりますが、抜歯になる可能性が高いとのことです。

少しでも抜歯することを回避する可能性を高めることを鑑みるのでしたら、自費での受診になるかとは思いますが、歯内療法だけを診ている歯科医師に相談なさってみてはいかがでしょう。


>通っている歯科では、骨造成治療はしていないとのことでした

歯根根分岐部に膿があり」という状態で、インプラント治療を視野に入れた状況での抜歯でしたら、単に「歯を抜いたままの状態で半年くらい待って」ではなく、徹底した掻爬のうえで、造骨を行うのが無難なように思います。

厳しい書き方になってしまいますが、インプラント治療を視野にいれているのでしたら、抜歯についても、インプラント治療に造詣が深い施設で施術していただくのが良さそうにも思えます。


>骨造成の治療は、歯を抜いた後すぐに行わなければ成功し難いのでしょうか?
>歯を抜いたままの状態で半年くらい待って、やはり骨が出来なかったという結果になった場合、その時に骨造成の治療に入るのでは成功し難いでしょうか?

理屈のうえでは、造骨のタイミングは何れでも構わないということになりますが、個人的には、単に抜歯するのと、抜歯と同時に造骨を行うのとでは、嚢胞の取り残しの確立に差があるのではと思っています。

実際、他院で抜歯して、弊院でインプラント治療を行うことが時折ありますが、骨の成熟に差異があることが多いように感じています。


>人工の骨補填剤を使うリスクはありますか?
歯茎に人工の骨補填剤を入れておくことは良くないのでしょうか?

どうでしょうね、適切に施術されるのでしたら、特にリスクは無いように思っています。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miku_ruさん
返信日時:2020-08-22 12:31:49
小林先生

詳しくご返信くださり有難うございます。

>理屈のうえでは、造骨のタイミングは何れでも構わないということになりますが、個人的には、単に抜歯するのと、抜歯と同時に造骨を行うのとでは、嚢胞の取り残しの確立に差があるのではと思っています。

・抜歯だけですと、嚢胞が残されてしまうケースはよくあるのでしょうか?
・嚢胞が取り残されたまま時間が過ぎてしまうとどのようなリスクがございますか?

>実際、他院で抜歯して、弊院でインプラント治療を行うことが時折ありますが、骨の成熟に差異があることが多いように感じています。

・他院で抜歯されて、先生がインプラント治療をされたケースで骨の成熟に差異というのは、嚢胞の摘出が完全で無かったことなどにより、骨が未成熟であったり、嚢胞が再度出来てしまったりということでしょうか?。

・また抜歯についてですが、土台、被せものがある状態と、土台、被せものが無い状態ですと、一般的にどちらが抜きやすいですか?
・残っている歯が少ない歯の抜歯は歯茎に負担をかけることがありますか?

この歯の根管治療をしたのはかなり昔で、どの程度自分の歯が残っていたか覚えていなく、土台まで外すとかなり歯が残っていないのではないかと心配です。
 
よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-08-23 00:06:58
現在残っている顎堤の状態、骨、歯茎の状態次第だと思います。

抜歯して病巣をしっかり取り切り、中に悪いモノをいない状態にできれば、即時インプラントして、周りに骨造りして、インプラントがしっかりと植立できてれば仮歯も着けられて、後は治るのを待つだけ、と言うやり方もできます。

CTとかを撮影して、精査しないと確定的には言えないですが、個人的には下顎の6番部位なら殆どできます。

私個人は、もう20年してますし、成功率が落ちる、と言う実感はありません。

但し、難しい治療なので、世界的にもやる術者で差があることは言われています。

抜いて待つやり方だと顎堤が痩せるだけで、後々難しくなるだけなので、お勧めできません。

その部位なら、抜歯即時荷重インプラント同時骨造成ができれば、手術後2ヶ月程度でセラミック冠まで入ってしまうこともあります。

勿論、歯周病治療同様に患者さんの全面的な協力が必要ですが…

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-08-23 01:28:36
ご相談ありがとうございます。

>・骨造成の治療は、歯を抜いた後すぐに行わなければ成功し難いのでしょうか?
>・歯を抜いたままの状態で半年くらい待って、・・・骨造成の治療に入るのでは成功し難いでしょうか?

そんなことはありません。
しかし、抜歯と同時のほうが有利です。



>・人工の骨補填剤を使うリスクはありますか?

何にでもリスクは伴います。



歯茎に人工の骨補填剤を入れておくことは良くないのでしょうか?

はい、本来骨の中に入れるものだからです。



>・被せものと土台がある状態で抜歯するよりも歯茎に負担をかけますか?

あまり関係はありません。



>・抜歯だけですと、嚢胞が残されてしまうケースはよくあるのでしょうか?

両方の治療が必要です。治療が必要です。



>・嚢胞が取り残されたまま時間が過ぎてしまうとどのようなリスクがございますか?

一般的に、それが嚢胞であることはほとんどありません。

しかし、感染していることは間違いがなさそうです。
その場合、取り残されると、NICOという病気になりやすいことは100年以上前から証明されています。



>・一般的にどちらが抜きやすいですか?

あまり関係はありません。



>・残っている歯が少ない歯の抜歯は歯茎に負担をかけることがありますか?

ありえます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miku_ruさん
返信日時:2020-08-23 17:38:57
松元先生 
さがら先生

詳しくご返信くださり有難うございます。

>抜いて待つやり方だと顎堤が痩せるだけで、後々難しくなるだけなので、お勧めできません。

・顎堤が痩せるという状態は、濃などによって骨が溶かされ出来た空洞がそのままの状態で残るというものではなく、空洞に骨が出来ないまま歯槽骨が縮まってしまうという感じでしょうか?

もし抜歯後そのままの状態で放置してしまった場合、補填材を入れるスペースも少なくなってしまうことになりますか?

・抜歯して待つだけという方法で歯槽骨が自然に再生されるということは全く無いのでしょうか?

抜歯をして半年くらい何もしないで骨が再生されるか待つと担当の歯科医師は仰っていたので、骨が自然に再生されることがあるのかもというところが疑問です。

・抜歯したまま骨造成をしないで半年くらい歯槽骨が自然に再生するのを待ち、再生されなかった場合、抜歯した部位は、空洞の状態のままの可能性が高いですか?
それとも歯槽骨が縮まり狭くなって空洞が閉じている可能性が高いでしょうか?


よろしくお願いいたします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2020-08-24 18:58:00
顎堤が縮まって小さくなってしまう、という意味です。

顎堤のボリュームを残したいなら、半年も放置するのは薦められないです。

半年何もしないで骨が再生するとしても、その量はたかが知れてます。

幅は半分程度になり、高さも半分近く失われる、と思います。

現在では、抜歯即時インプラントして顎堤再生手術もして差し上げられれば、下顎なら2ヶ月程度でセラミック冠まで入る治療すら可能な時代です。

良い先生を探されることを強く薦めます。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2020-08-25 07:15:33
miku_ruさんこんにちは。

>>抜いて待つやり方だと顎堤が痩せるだけで、後々難しくなるだけなので、お勧めできません。

>・顎堤が痩せるという状態は、濃などによって骨が溶かされ出来た空洞がそのままの状態で残るというものではなく、空洞に骨が出来ないまま歯槽骨が縮まってしまうという感じでしょうか?
>もし抜歯後そのままの状態で放置してしまった場合、補填材を入れるスペースも少なくなってしまうことになりますか?

個人的には、膿んでいる場合には抜歯即時は感染リスクがあり、必ずしも抜歯と同時埋入が良いとは言えず、先生のテクニックの差にもより同時埋入が良いか判断されると思います。

また、早期埋入といって歯茎が治る1カ月後くらいでインプラントを埋入する方法もあります。

骨補填材も有効ですが、コラーゲンや血液製剤もそれなりの成績があります。

抜歯をするのであれば、インプラントをする先生のクリニックで行うのが良いと思います。それは、骨の再生を考えて抜歯するからです。

>・抜歯して待つだけという方法で歯槽骨が自然に再生されるということは全く無いのでしょうか?

抜歯のテクニックにより変わってくると思います。
抜歯をして半年くらい何もしないで骨が再生されるか待つのではなく、インプラントをきちんとしている先生は骨が出来るように抜歯をします。また3カ月ほどで骨は再生されるので、即時、早期の次の待機埋入は抜歯後3カ月くらいを目途にすることが多いです。(個人的には・・・)

インプラントをする先生によくご相談してみて下さいね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: miku_ruさん
返信日時:2020-08-25 16:20:13
松元先生

ご返信くださり有難うございます。

抜歯後何もしない状態ですと、幅は半分程度、高さも半分近く失われてしまったら、インプラントも難しくなってしまいますよね。。

詳しくご返信くださり本当に有難うございます。



加藤先生

ご返信くださり有難うございます。

>膿んでいる場合には抜歯即時は感染リスクがあり、必ずしも抜歯と同時埋入が良いとは言えず

やはり膿があるということは、即時だと感染リスクもあるのですね。

>骨補填材も有効ですが、コラーゲンや血液製剤もそれなりの成績があります。

コラーゲンや血液製剤での治療についてもとても参考になりました。
抜歯についても分かりやすくご説明くださり、本当に有難うございます。



タイトル 下6番、抜歯とインプラント治療について
質問者 miku_ruさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
インプラント治療法
回答者




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