CADCAM冠の根元から見える土台の象牙質

相談者: すぷらうとさん (40歳:女性)
投稿日時:2020-09-06 17:13:20
こんにちは、初めて歯チャンネルさんにご相談させていただきます。

今回、他の歯科医院で銀色のクラウンを被せていた上顎6番目の歯を白い歯にするために、新しくCADCAM冠をつけていただいたあと、気になって自宅でCADCAM冠の根元をルーペで観察してみましたら、うっすらと根元から黄土色をしたセメント質の土台のようなものが見えているのが気になり、二次カリエスになったりしないのかと不安に思い、今回思いきって歯チャンネルさんへご相談させていただきました。


それから、CADCAM冠をいれる前の銀色のクラウンを装着していた時は、爪で優しく歯茎を持ち上げても根元から象牙質などが見えなかったので縁下マージンだと思います。

今回CADCAM冠の印象とりや下処理の土台に塗るプライマー処理は歯科衛生士が行い、CADCAM冠をつける時だけ歯科医師が行っていました。


それから、今思い出しましたら、印象をとるときに歯肉あっぱい?などの細かな処置はしていない状態で、パカッと歯にすぐはめて印象をとっていました。


それから、CADCAM冠をつけたあとにこびりついたセメントを取る時に、歯科衛生士がフロスを無理やり歯のコンタクトポイントから力任せに上に引き上げるように引っ張って抜いていて、CADCAM冠が抜けたりしないのか心配でした。



そして、自宅で歯間ブラシをしたところ以前は入っていたのに入らないので、口の中に小さな鏡を使い合わせ鏡にして懐中電灯で照らして歯を見てみましたら、接着したセメントが歯の裏側の隙間の外側や横の健康な歯にも付いたままになっていてびっくりしました(一週間以上たった今もこびりついていてとれていない状態です)。



もっと自分と相性の合った歯医者さんにかわってCADCAM冠をやりなおしてもらったほうが良いのか、はたまたこのままCADCAM冠の根元が露出したままにしてても大丈夫なものなのか分からずに悩んでいます。

こちらで御伺いした事を参考に、自分なりにどうすれば今の歯に対してベストな治療方法を選択できるのか考えたいと思いますので、是非専門家の皆様からのアドバイスを授けていただければと思っています。


ご多忙の中非常に恐縮ですが、是非宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-09-06 18:04:32
あめのかおりさん、こんにちは。

>他の歯科医院で銀色のクラウンを被せていた上顎6番目の歯を白い歯にするために、新しくCADCAM冠をつけていただいた

残念ながらあめのかおりさんの満足できる治療結果とならなかったようですね。
まず、審美目的のやりかえには、保険治療は適応されないと思います。
CADCAMで削り出しで使える材料にも様々ありますね。



>それから、今思い出しましたら、印象をとるときに歯肉あっぱい?などの細かな処置はしていない状態で、パカッと歯にすぐはめて印象をとっていました。

クラウンの場合は歯肉圧排を行ったほうがよりマージンの適合が良いものができる場合が多いでしょうし、歯科医師の判断で保険治療で行ってもらえる場合もあるとは思いますが、そうした希望があればあらかじめ伝えた上で、自費治療を選んでおかれるのが確実だと思います。



>もっと自分と相性の合った歯医者さんにかわってCADCAM冠をやりなおしてもらったほうが良いのか、はたまたこのままCADCAM冠の根元が露出したままにしてても大丈夫なものなのか分からずに悩んでいます。

実際に診察してみなければわからないでしょうが、主治医に疑問に思うことを聞いてみるか、治療に不信感があるのであれば信頼できそうな歯科医院を再受診し、判断を仰ぐということになると思います。


お大事にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すぷらうとさん
返信日時:2020-09-06 19:01:17
お忙しい中、ご返信していただいてありがとうございます。


今回は審美だけで古くなった銀歯を入れ替えたわけではないです、銀歯の隙間に歯間ブラシを通したときに気になる不具合があり、それなら白くもできるCADCAM冠をと思い付け替えをお願いしました。

大事な歯なので、はじめはセラミックについて詳しくご相談しましたが、メリットとデメリットを聞いて、割れる場合もあるらしいので今回はCADCAM冠を選びました。



それから、歯チャンネルさんで、差し歯は縁下マージンにした方が自浄作用で虫歯になりにくいと拝見いたしましたが、CADCAM冠をセットしたあとに、根元に象牙質が1mmから2mmくらい見えたままにしても、プラークコントロールをしっかりしていれば、象牙質が二次カリエスを予防できるのでしょうか?

こういった治療後の歯の不安や悩みがあったあと、今は色々とネットで専門的な内容を見たりして、少しずつ歯のことがわかってきましたが、はじめは専門的な事が何もわからずに、新しく行った歯医者さんでは縁下マージンにしてくださいなどの専門的な話をまじえなくても、縁下マージンにしてもらえてCADCAM冠をつけれると思っていました。


それから、他の歯科で治療をしていただいた銀色の差し歯は、なにも専門的な事をお話ししなくても縁下マージンになっていて、その歯医者さんは数年前に閉店されていて受診出来ないのが残念です。

まだ自分の中ですっきりしない解決しない気持ちなので、この空間で、もっと色々な先生方からの違った視点でのアドバイスも伺えたら嬉しいです。


滝野先生、お忙しい中ありがとうございました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-09-06 19:05:10
滝野先生が回答されているように


> 他の歯科医院で銀色のクラウンを被せていた上顎6番目の歯を白い歯にするために、新しくCADCAM冠をつけていただいた

この処置自体審美目的であり保険にはなじまない処置のように思います。
最初から自費診療が正しい請求ではなかったかと思います。



> 根元から黄土色をしたセメント質の土台のようなものが見えている

土台のレジンが見えているのか、切削された象牙質が見えているのか、セメント質あるいは非切削の象牙質が見えているのかによって評価が分かれると思います。
前の二つだと最後よりカリエスになりやすいと思います。



> CADCAM冠をいれる前の銀色のクラウンを装着していた時は、爪で優しく歯茎を持ち上げても根元から象牙質などが見えなかったので縁下マージンだと思います。

縁下マージンなのか、不要に歯肉縁下にマージンを設定しているいわゆる「オーバーマージン」の状態だったかもしれないと思います。

個人的には上の6番で縁下マージンにするメリットよりもデメリットの方が大きいと思います。



> 接着したセメントが歯の裏側の隙間の外側や横の健康な歯にも付いたままになっていてびっくりしました

CAD/CAM冠の接着に推奨されているセメントの多くは歯質に似た色をしているのでセメント除去の際には多少の取り残しがあり得ると思います。
特にセット日の当日はセメント除去に伴う出血等で取り残ししやすくなると思います。

ですから歯茎が落ち着いてから再度取る必要はたまにあると思います。


転院が良いかどうかまでは私にはコメントできません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すぷらうとさん
返信日時:2020-09-06 23:50:19
次からはどうゆうふうにしてもらいたいのかを先に伝えるようにして、相性の合った歯医者さんをさがして見ようと思いました


、柴田先生、滝野先生、アドバイスをしていただき、ありがとうございました(U´・ェ・)
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-09-07 00:06:43
こんにちは。

金銀パラジウム合金冠のやり替え希望でしたら自費治療ですよね?

CAD/CAM冠は金属アレルギーの診断書があれば保険適用で可能ですね。


メタル修復とは異なるのでマージンの厚みが必要になります。
もちろんマージンだけではないですが。

金属冠はナイフエッジという極薄のマージン形成が可能ですから何処まで削ってあるのかな?という形成でも型取りできていてアンダーカットになっていなければ長く冠を作ることが出来ます。


他方、CAD/CAM冠は、ショルダーまたはディープシャンファーできちんとマージンの厚みを保証しなければ作れませんし割れますから形成量が多くなります(削られる量が多くなります)。

ということですから、マージンラインはメタル冠とは異なる可能性もあると思います。



大抵は歯肉縁上ギリギリに再設定されるのではないかと想像します。
何しろ樹脂ベースですから歯茎の中に入れ込むのは良くないですからね。

もしも歯茎の下にマージンが作ってありそれをカバーする必要がある場合は歯茎を切除したほうがよいように思います。



〉もともと土台がレジンではなく象牙質だった場合と仮定して、銀色のクラウンを縁下マージンに仕上げる時は、土台の象牙質を歯肉ギリギリまでに切削しているんでしょうか?

土台で冠に入らない部分は健康な歯質である事が望ましく正常です。
そうしないとダブルマージンになりますからね。

どうしても無理に残した歯の場合は健康な歯質ではなくレジン等の土台にマージンを作るしかなくなる場合があるかもしれませんがそちらの方が望ましくはありません。

ですから、歯茎を爪で持ち上げて健康な象牙質が見えれば安心出来ますね。


ただし、1ミリ2ミリも露出させておくのはもったいない場合もあります。

CAD/CAM冠の方が金属冠より咬合面の厚みが必要ですから(強度が金属より弱いので)その分削りますから維持面は短くなりますから歯茎の上ギリギリでマージンを作るくらいにしておきたいと思うケースは多いように思います。

1ミリ2ミリも短く形成して維持されているならばケースとしては良い条件だったのだろうと思います。



〉縁下マージンのクラウンでも土台の根元は切削せずに、非切削の象牙質が存在する場合もあるのでしょうか?

ステップがなければ問題ないと考えても良いと思います。
掃除しやすい事が大切になるでしょう。



印象をとるときに歯肉あっぱい?などの細かな処置はしていない状態で、パカッと歯にすぐはめて印象をとっていました。

マージン設定が1ミリも2ミリも歯茎の上であれば歯肉圧排は不要でしょう。


物によりけりですが、CAD/CAM冠のマージンは歯茎の中には入れないほうがよいように思います。




タイトル CADCAM冠の根元から見える土台の象牙質
質問者 すぷらうとさん
地域 東京23区
年齢 40歳
性別 女性
職業 会社員(事務系)
カテゴリ ハイブリッドセラミッククラウン
クラウン(被せ物)の隙間・適合
クラウン(被せ物)の形・形態
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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