[写真あり] 左上7番、歯の底まで縦に割れた奥歯の治療方法
相談者:
FD3Sさん (38歳:男性)
投稿日時:2020-09-14 08:31:14
<症状、診察結果等>
3週間ほど前に、左の奥歯で噛むと痛みが発生し、噛まなくても鈍い痛みを伴っていた為受診したところ、左上7番が縦に割れていました。
CTを撮ると、歯の底の方まで深い亀裂がある事が認められ、割れた片方の歯を動かすともう片方は動きませんでした。
また、2,3日前に歯茎の腫れや痛みも追加した為、現在抗生物質を飲んでおり今週末に何らかの治療をする予定です。
<相談>
今後の治療方法として下記3パターンの提案がありましたが、どの治療がお勧めか、メリット・デメリット含めて御意見頂きたいです。
@割れた箇所を出来る限り洗浄後に接着し、被せもので歯が開くのを防ぐ。
(上手くいった場合はAよりは延命しそうだが、完璧に洗浄して殺菌する事は出来ず複雑な治療になるので治療後感染のリスクは高い)
A割れた半分(舌側)を抜歯し被せものをする
B完全に抜歯する
(基本的に上6番と下7番は半分程度噛み合っているので、抜歯したままでも問題無いことが多い)
個人的には出来れば自分の歯を残したいので、延命処置ではあるけれど上記@かAを考えており、上手くいく可能性に賭けて@の治療もアリかなと思っています。
画像1 画像2
3週間ほど前に、左の奥歯で噛むと痛みが発生し、噛まなくても鈍い痛みを伴っていた為受診したところ、左上7番が縦に割れていました。
CTを撮ると、歯の底の方まで深い亀裂がある事が認められ、割れた片方の歯を動かすともう片方は動きませんでした。
また、2,3日前に歯茎の腫れや痛みも追加した為、現在抗生物質を飲んでおり今週末に何らかの治療をする予定です。
<相談>
今後の治療方法として下記3パターンの提案がありましたが、どの治療がお勧めか、メリット・デメリット含めて御意見頂きたいです。
@割れた箇所を出来る限り洗浄後に接着し、被せもので歯が開くのを防ぐ。
(上手くいった場合はAよりは延命しそうだが、完璧に洗浄して殺菌する事は出来ず複雑な治療になるので治療後感染のリスクは高い)
A割れた半分(舌側)を抜歯し被せものをする
B完全に抜歯する
(基本的に上6番と下7番は半分程度噛み合っているので、抜歯したままでも問題無いことが多い)
個人的には出来れば自分の歯を残したいので、延命処置ではあるけれど上記@かAを考えており、上手くいく可能性に賭けて@の治療もアリかなと思っています。
画像1 画像2
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2020-09-14 08:34:15
どこで割れているかによって対応が変わると思います。
縦に真っ二つに割れていれば2番をお勧めします。
しかし片方だけ動く場合は、真っ二つではなくて歯肉の中で割れていることがあると思います。
その場合は、割れたカケラを取って、全体的に被せ直すことができる場合もあります。
しかしながら@は無理だと思います。
乾燥が難しく接着力に期待できないと思います。
縦に真っ二つに割れていれば2番をお勧めします。
しかし片方だけ動く場合は、真っ二つではなくて歯肉の中で割れていることがあると思います。
その場合は、割れたカケラを取って、全体的に被せ直すことができる場合もあります。
しかしながら@は無理だと思います。
乾燥が難しく接着力に期待できないと思います。
回答2
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-09-15 22:12:11
FD3Sさん、こんにちは。
>B完全に抜歯する
が、スタンダードな選択肢だと思います。
抜歯後に欠損のままという方針でしょうか。
7番であれば確かにそういう考えもあると思います。
インプラントの選択肢もあります。
>@割れた箇所を出来る限り洗浄後に接着し、被せもので歯が開くのを防ぐ。
割れ方にもよるでしょうが、歯の底の方というのが根尖まで完全に破断ということであれば、口腔内接着よりは、全て一度抜いての口腔外接着修復の適応になると思います。
予後観察が必要になりますし、100%の処置ではありませんので思わしくない結果になることもあると思います。
>A割れた半分(舌側)を抜歯し被せものをする
トライセクションという方法になると思います。
レントゲン写真からの感想に過ぎませんが、3根が比較的くっついている形態であれば、厳しいように思いました。
>上手くいく可能性に賭けて@の治療もアリかなと思っています。
確実な方法ではないことを理解され、デメリットも承知の上で選択されるのであれば、口腔外接着修復は一つの選択であると思います。
(@とは少し違うかもしれません。
柴田先生も指摘されていますが、7番という位置を考えても、@は私も無理があるように思います。)
参考にされてください。
>B完全に抜歯する
が、スタンダードな選択肢だと思います。
抜歯後に欠損のままという方針でしょうか。
7番であれば確かにそういう考えもあると思います。
インプラントの選択肢もあります。
>@割れた箇所を出来る限り洗浄後に接着し、被せもので歯が開くのを防ぐ。
割れ方にもよるでしょうが、歯の底の方というのが根尖まで完全に破断ということであれば、口腔内接着よりは、全て一度抜いての口腔外接着修復の適応になると思います。
予後観察が必要になりますし、100%の処置ではありませんので思わしくない結果になることもあると思います。
>A割れた半分(舌側)を抜歯し被せものをする
トライセクションという方法になると思います。
レントゲン写真からの感想に過ぎませんが、3根が比較的くっついている形態であれば、厳しいように思いました。
>上手くいく可能性に賭けて@の治療もアリかなと思っています。
確実な方法ではないことを理解され、デメリットも承知の上で選択されるのであれば、口腔外接着修復は一つの選択であると思います。
(@とは少し違うかもしれません。
柴田先生も指摘されていますが、7番という位置を考えても、@は私も無理があるように思います。)
参考にされてください。
相談者からの返信
相談者:
FD3Sさん
返信日時:2020-09-16 06:28:42
柴田先生
御意見ありがとうございます。
縦に真っ二つに割れていたと思いますが、割れたカケラを取って全体的に被せ直す事が出来る場合はそのように処置して頂きたいと思います。
@は接着も困難な旨理解しました。
御意見ありがとうございます。
縦に真っ二つに割れていたと思いますが、割れたカケラを取って全体的に被せ直す事が出来る場合はそのように処置して頂きたいと思います。
@は接着も困難な旨理解しました。
相談者からの返信
相談者:
FD3Sさん
返信日時:2020-09-16 06:35:06
滝野先生
御意見ありがとうございます。
>B完全に抜歯する
>抜歯後に欠損のままという方針でしょうか。
まずは抜歯後に欠損のままの方針です。
不都合が出てきたらインプラントも考えたいと思います。
>@割れた箇所を出来る限り洗浄後に接着し、被せもので歯が開くのを防ぐ。
>歯の底の方というのが根尖まで完全に破断ということであれば、口腔内接着よりは、全て一度抜いての口腔外接着修復の適応になると思います。
CTを見せて頂いた限りでは、確か根尖まで亀裂は達しておりませんでした。
今回お世話になっている先生は、過去に、破断直後に来院された方に対して口腔内で@の処置を実施し、上手くいった経験があるとの事でしたので、@を実施する場合は今回も口腔内処置をして頂く予定です。
>7番という位置を考えても、@は私も無理があるように思います。
歯の位置的にも難易度が高い旨理解しました。
>A割れた半分(舌側)を抜歯し被せものをする
>3根が比較的くっついている形態であれば、厳しいように思いました。
CTで診察された時のお話からは、なんとかAでもいけそうとの事でした。
御意見ありがとうございます。
>B完全に抜歯する
>抜歯後に欠損のままという方針でしょうか。
まずは抜歯後に欠損のままの方針です。
不都合が出てきたらインプラントも考えたいと思います。
>@割れた箇所を出来る限り洗浄後に接着し、被せもので歯が開くのを防ぐ。
>歯の底の方というのが根尖まで完全に破断ということであれば、口腔内接着よりは、全て一度抜いての口腔外接着修復の適応になると思います。
CTを見せて頂いた限りでは、確か根尖まで亀裂は達しておりませんでした。
今回お世話になっている先生は、過去に、破断直後に来院された方に対して口腔内で@の処置を実施し、上手くいった経験があるとの事でしたので、@を実施する場合は今回も口腔内処置をして頂く予定です。
>7番という位置を考えても、@は私も無理があるように思います。
歯の位置的にも難易度が高い旨理解しました。
>A割れた半分(舌側)を抜歯し被せものをする
>3根が比較的くっついている形態であれば、厳しいように思いました。
CTで診察された時のお話からは、なんとかAでもいけそうとの事でした。
相談者からの返信
相談者:
FD3Sさん
返信日時:2020-09-19 12:11:35
タイトル | [写真あり] 左上7番、歯の底まで縦に割れた奥歯の治療方法 |
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質問者 | FD3Sさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯が割れた・折れた・欠けた その他(写真あり) ヘミセクション(トライセクション) 歯根破折 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。