腫瘍摘出の為に抜髄をした下前歯6本の補綴方法について
相談者:
nameさん (36歳:女性)
投稿日時:2020-10-01 16:41:41
下顎の腫瘍摘出手術のため、下前歯3番-3番の計6本の神経を取り、歯根を1/3ほど切除しました。
元々歯と歯茎に問題はないのですが、神経を取った歯にセラミックなどの被せ物をするべきか悩んでいます。
歯科医師の見解も分かれていまして…
〈大学病院の歯科医師、かかりつけ歯科医院の歯内療法専門医の意見〉
・歯の強度自体は問題ない(歯内専門医: 神経を取っても削った量は少ないではないので、脆くはならない)
・歯の色が気になるなら被せたら良いが、しなくても大丈夫
〈かかりつけの担当医師の意見〉
・神経を抜いた以上は脆くなる
・破折してしまった場合、抜歯になる可能性もあるので被せた方が良い
破折は避けたいのですが、歯を削ることには抵抗があります(経済的にもイタイ)。
もし強度に問題ないならば、被せ物はせず、歯の変色については別の方法を検討するか…。
今後の歯の状況次第かとは思いますが、ご意見頂けると嬉しいです。
元々歯と歯茎に問題はないのですが、神経を取った歯にセラミックなどの被せ物をするべきか悩んでいます。
歯科医師の見解も分かれていまして…
〈大学病院の歯科医師、かかりつけ歯科医院の歯内療法専門医の意見〉
・歯の強度自体は問題ない(歯内専門医: 神経を取っても削った量は少ないではないので、脆くはならない)
・歯の色が気になるなら被せたら良いが、しなくても大丈夫
〈かかりつけの担当医師の意見〉
・神経を抜いた以上は脆くなる
・破折してしまった場合、抜歯になる可能性もあるので被せた方が良い
破折は避けたいのですが、歯を削ることには抵抗があります(経済的にもイタイ)。
もし強度に問題ないならば、被せ物はせず、歯の変色については別の方法を検討するか…。
今後の歯の状況次第かとは思いますが、ご意見頂けると嬉しいです。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2020-10-01 17:25:09
基本的には神経を抜いたからと言って必ず被せにしなければならないと言う事は有りません。
残存資質の量、咬合状態等によって総合的に判断します。
ただnameさんの場合虫歯で神経を抜いたわけではなく腫瘍摘出手術の為に抜いたのであれば残存資質は十分だと想像します。
あとは咬合状態等ですが、これは実際に診てみなければ判断できません。
つまり私の意見は大学病院の医師の意見に近いです。
ただ、色が変わってきたからと言って被せにするのではなく、ブリーチングで色を薄くすることが出来るかもしれません。
残存資質の量、咬合状態等によって総合的に判断します。
ただnameさんの場合虫歯で神経を抜いたわけではなく腫瘍摘出手術の為に抜いたのであれば残存資質は十分だと想像します。
あとは咬合状態等ですが、これは実際に診てみなければ判断できません。
つまり私の意見は大学病院の医師の意見に近いです。
ただ、色が変わってきたからと言って被せにするのではなく、ブリーチングで色を薄くすることが出来るかもしれません。
回答2
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-10-01 19:32:51
name さん、こんにちは。
腫瘍摘出の為に抜髄をした下前歯6本について、大学病院の医師、歯内療法専門医とかかりつけの担当医師とで意見が分かれている、ということですね。
>神経を抜いた以上は脆くなる
帯環効果という考え方で、昔は、抜髄をした歯は必ずクラウンにすべきという考え方があったと思います。
(担当医の先生の考え方)
現在では、クラウンにすべきか否かは残された歯質の量によると考えられていると思います。
特にname さんの場合には、腫瘍が原因で抜髄を行なっているわけですから、歯質の量はわりとあるのではないかと想像しますので、部分的な充填で済むのであればそのほうが良いのではないかとは思いました。
>もし強度に問題ないならば、被せ物はせず、歯の変色については別の方法を検討するか…。
既に変色があるのでしょうか。
失活歯の変色は必ずしも失活歯の宿命というわけではなく、根管内、象牙細管内の残存有機物に影響すると思います。
気になるようであればインターナルブリーチングなどの方法があると思います。
歯根側1/3が短くなっているわけですから、根尖側への刺激が問題にならないかどうか、しっかりと診てもらい判断されるのが良いように思います。
お大事にしてください。
腫瘍摘出の為に抜髄をした下前歯6本について、大学病院の医師、歯内療法専門医とかかりつけの担当医師とで意見が分かれている、ということですね。
>神経を抜いた以上は脆くなる
帯環効果という考え方で、昔は、抜髄をした歯は必ずクラウンにすべきという考え方があったと思います。
(担当医の先生の考え方)
現在では、クラウンにすべきか否かは残された歯質の量によると考えられていると思います。
特にname さんの場合には、腫瘍が原因で抜髄を行なっているわけですから、歯質の量はわりとあるのではないかと想像しますので、部分的な充填で済むのであればそのほうが良いのではないかとは思いました。
>もし強度に問題ないならば、被せ物はせず、歯の変色については別の方法を検討するか…。
既に変色があるのでしょうか。
失活歯の変色は必ずしも失活歯の宿命というわけではなく、根管内、象牙細管内の残存有機物に影響すると思います。
気になるようであればインターナルブリーチングなどの方法があると思います。
歯根側1/3が短くなっているわけですから、根尖側への刺激が問題にならないかどうか、しっかりと診てもらい判断されるのが良いように思います。
お大事にしてください。
回答3
相談者からの返信
相談者:
nameさん
返信日時:2020-10-03 19:51:31
細見先生、滝野先生、山田先生
ご回答頂きありがとうございます。
やはり基本的に充填での対応で問題なさそうですね。
まだ変色はないのですが、今後必要な際にはインターナルブリーチを検討したいと思います。
大変参考になりました。ありがとうございました。
ご回答頂きありがとうございます。
やはり基本的に充填での対応で問題なさそうですね。
まだ変色はないのですが、今後必要な際にはインターナルブリーチを検討したいと思います。
大変参考になりました。ありがとうございました。
タイトル | 腫瘍摘出の為に抜髄をした下前歯6本の補綴方法について |
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質問者 | nameさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 根管治療後の詰め物・被せ物 |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。