銀歯は体に悪影響?

相談者: 介さん (24歳:男性)
投稿日時:2020-10-22 16:59:42
はじめまして。
相談させていただきます。


最近、たまたま銀歯は体に悪い、というような記事?をみまして、気になって調べてみると、すごく沢山銀歯はよくない、というのが見つかりました。

私は虫歯になりやすく、銀歯がかなりあります。
具体的銀歯があるのは、被せたのが左上5、6、7番、右上6、7番、左下5、6番、右下6番、詰めたのが左上4番、右上4、5番、左下4、7番、右下5、7番です。
これに加えて、前歯で裏が銀の被せを左上1、右上1、右上2番にしています。


今のところ、いわゆる金属製アレルギーでもなさそうですし、元気ではあります。

ですが、記事をみて今後体に何か悪影響があったら怖いなと思っています。


今は特に歯も痛くないので歯医者にいく予定はないですが、このままでも大丈夫なのでしょうか。
それとも金属でないものに変えた方がいいのでしょうか。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-10-23 08:45:48
介 さん、こんにちは。

銀歯は体に悪い、というような記事?をみまして、気になって調べてみると、すごく沢山銀歯はよくない、というのが見つかりました。

日本では健康保険での使用が認可されているパラジウムという金属について、例えば、ドイツなどでは不使用についての勧告が出ているようです。

ただ、現状で問題なく生活できているのでしたら、金属云々を気に掛けることよりも、新たな、また、二次的な虫歯を今以上作らないよう、生活習慣の見直しと、徹底的な是正が望まれます。



>私は虫歯になりやすく、銀歯がかなりあります。

どうして沢山の治療を受けなければならなかったのか、例えば、唾液の量が少ないとか、特殊な条件でもない限り、これだけの治療歴は尋常ではありません。

昔ながらのプラークコントロールや、間食や飲料を含む食品の摂り方のみならず、力のコントロールや栄養のコントロールのことまで、ちゃんと予防に取り組んでいる施設で定期的に診続けていただくのが良いように思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-10-24 10:35:36
パラジウムはアレルギーを起こす人がいるので避けたほうがいいといった話をよく聞きますが、この発想だと、卵や小麦、そばといった食物もアレルギーを起こす人がいるので避けたほうがいいということになってしまいます。

またドイツではパラジウムを使用しないといった話も聞きますが、ドイツではコバルトクロム合金を中国に委託して作成していたりしますが、それでいいんでしょうかね?

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-10-24 12:14:55
銀歯は体に悪い、というような記事?をみまして、気になって調べてみると、すごく沢山銀歯はよくない、というのが見つかりました。

悪いというニュアンスで検索すれば悪い記事が出てくるでしょうね。
ネットの情報は悪い・ネガティブなものほど検索順位が上位になります。
 
この辺りは【不安ビジネス】で医療系は体に悪いというイメージさえ付ければお金儲けをしやすい業態なので、不安を煽るというのは昔からの手法です。

小さなリスク・害でも大きく誇張すれば、誰でも不安になります。


歯科治療は自分の細胞・組織で治している訳ではないのですから悪い面を調べればその情報は出てきます。

ただ、日本の保険治療の場合は国が認可している材料なのである程度は安心していいと思います。
(過去の薬害などの反省から日本の薬事法は迷惑なぐらい厳しいです)
 

害というのは、何百人に1人大きな害が出ているのか!?
何十万人に1人大きな害がでているのか!?
でも害に対する意味合いは違うと思います。
 

保険の銀歯で害が全て出るようであれば、9割近くの日本人は何らかの害が出ていると思います。
 

個人的には金属アレルギーがある人、金属アレルギーが怖い人は
保険治療の「金パラ」は止めておいた方がいいようには思います。

ただ、保険の「金パラ」を自費の「金合金」に変えた所で、歯科用金属は似たような金属が入っていますので注意してください。

回答 回答4
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-10-24 12:34:13
銀歯の身体への影響としては、ゴールドなどに比べると硬すぎる材料であるため、クサビの効果で歯を割ってしまうことがあるということがあります。
また、アレルギーの問題が言われています。


今回は、アレルギーの問題を気にされているのですね。

確かに、口腔内の金属によるアレルギーや、掌蹠膿疱症などの報告はされています。

ただし、保険治療として、かなり多くの方の口の中に入っている材料です。
大半の方は、何も問題なく過ごしています。


ですから、あまりに為害性を強調したり、またセラミックへ誘導するために煽るような表現には違和感があります。

ただし、まったく問題がない金属かというと、そうともいえないでしょう。
リンパ球幼若化テストでは半数の人には反応がでるということも言われているように思います。

保険の銀歯はパラジウムをはじめ様々な材料の合金であり、ゴールドに比較すると、イオン化し影響することは考えられます。



口腔内は常に湿っており、歯科補綴物は細菌の出す酸や酸性の飲食物に常に触れます。
本来、生き物の口腔内には金属は存在しないのが本来です。

また、ゴールドやセラミックなど、よりリスクの少なく歯科用材料として適した選択肢があります。

保険治療として費用を抑えられるという以外には、歯科医学的には金銀パラジウム合金を選択するメリットはありません。


そういう意味では、卵や小麦、そばといった食物アレルギーの問題とは同列には語れないと思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2020-10-24 14:40:54
滝野先生・・・

一般の人にとって、保険で治療できるというメリットは相当でかいですよ。
みんながみんなお金持ちじゃあありませんので。


あと、
>本来、生き物の口腔内には金属は存在しないのが本来です。

自分の意思で指に金属をはめる生き物も人間以外には存在しませんが・・・

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2020-10-24 14:53:42
補綴材料に関しては、チタンが保険導入され、CAD冠の適応も広がってきていますし、そのうちジルコニアが導入されれば、保険の金属がウンヌンといった話も打ち止めですね。

それほど遠い話ではないと思います。

一定割合の歯科医師は保険導入に反対するので時間がかかる可能性もありますが・・・

回答 回答7
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-10-24 18:17:36
森川先生

>一般の人にとって、保険で治療できるというメリットは相当でかいですよ。

保険治療として費用を抑えられる点は私も挙げており、その点に異論はありません。

ただ、費用面を除いては、歯科医学的な観点からは何ら優位性やメリットは無い材料であるということを指摘したまでです。



>そのうちジルコニアが導入されれば、保険の金属がウンヌンといった話も打ち止めですね。

そうですね。
歯科医学的な観点よりも、パラの高騰という理由でそのような流れになるでしょう。


>一定割合の歯科医師は保険導入に反対するので時間がかかる可能性もありますが・・

適正な点数がつき、適正な評価がされると良いですね。

ただ、非現実的な廉価な点数がつくでしょうから、保険的な形成、寒天アルジネート印象、硬石膏を用いた短時間診療で、材料だけセラミック…という治療が横行しては、却って混乱を起こしますし、値段の一桁違う保険治療のセラミックと自費治療のセラミックは何が違うのか?理解してもらうのは至難の技となりそうですから、保険導入が必ずしも良いことなのかどうか、わかりませんね。

回答 回答8
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-10-25 12:51:26
こんにちは。

基本的に日本で銀歯といえば保険適用の金銀パラジウム合金のことを指すと思いますが、まれにまだアマルガム充填が入っている方もおられます。

またもしかしたら他の安価で加工のしやすい保険適用の素材がお口の中に入っておられる方もおられるかもしれませんね。


基本的に金属はイオン化して電位を持っていますから、そういうものが激烈なお口の環境の中にあるというのは自然の状態ではありません。

しかし、金属は丈夫で加工しやすいという利点があり日本の保険治療の主要な修復物になっています。

健康な歯質を維持できない方にとっての代用品としては優れている点がたくさんあるから多少のデメリットやリスクには目をつむるしかないという事で使用されます。


一番の理想は、修復物なんて全く不要な健康なお口です。

次はセラミックなどの帯電性のない安定性の高い生態親和性の高い修復物です。

安価で誰でも比較的簡単に作って調整できて頑丈。
それが金属の良い点でしたが、最近は金銀パラジウム合金が高くなってきたのでメリットがほぼなくなってしまったので保険治療で別のとても安価な金属で金属アレルギーも起きないだろうといわれるものが保険に収蔵されました。

工賃が高いので金属代の高い金パラ以上の治療費になっていますが、金属アレルギーの面は心配いらないと言われています。


しっかり銀色でギラギラ輝きますが、もしも次に虫歯になられたらそれを選択されることもできるのではないかと思います。

加工が非常に難しく大手技工所の高額機械が必須になるといわれていますからまだまだ普及は遅いと思いますが、脱パラジウムにはなるはずです。

従来の金属修復と同じように修復物が頑丈であることは期待できるのではないかと思います。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2020-10-26 09:57:58
滝野先生>
>ただ、費用面を除いては、歯科医学的な観点からは何ら優位性やメリットは無い材料であるということを指摘したまでです。

そういった状況になっているのは、保険導入する気のない=現状を改善しようとしない(できるだけ自費を増やして収入を増やしたい)歯科医師が大勢いるのが原因でしょうね。

患者さんにとっては残念な状況です。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2020-10-26 10:06:06
あと滝野先生

私の受けた上顎前歯レジン充填、下顎大臼歯根管治療補綴治療 30〜40特に問題もなく、個人的に不満はないんですが、

「費用面を除いては、歯科医学的な観点からは何ら優位性やメリットは無い材料」

の意味がわからないのですが・・・・

回答 回答11
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-10-26 10:33:25
森川先生>

先生ご自身のご体験(N=1)から

「費用面を除いては、歯科医学的な観点からは何ら優位性やメリットは無い材料」

の意味がわからない、とのご指摘ですね。

ただ、それをお書きになられた9分前には

>そういった状況になっているのは、保険導入する気のない=現状を改善しようとしない(できるだけ自費を増やして収入を増やしたい)歯科医師が大勢いるのが原因でしょうね。
>患者さんにとっては残念な状況です。

とお書きになられております。
つまり、本来は改善すべき状況であり、患者さんにとっては残念な状況であると、自らお認めになっているのではありませんか。


しかし、意味がわからないとのことですので補足説明をさせて頂きますと、元々金パラは1961年の国民皆保険導入時に、生体への安全性のため反対されながらも、敗戦国日本の貧しい経済的状況の中で耐えがたきを耐え、受け入れざるを得なかった代用金属です。

日本が焼け野原から復興を果たした際にはいち早く、安全性の高い金属に置き換える前提で導入された材料でした。


その後日本は高度経済成長を迎え、バブル期、バブル崩壊と時代は進み、リーマンショックも経験し、今年はできませんでしたが本当なら戦後二度目の東京オリンピックを迎えるところでした。

それなのに、GHQがようやく引き上げた直後の敗戦国日本が、銅亜鉛合金よりはマシと耐え忍んできた材料を、未だに使用しているわけです。
森川先生からみてどのような歯科医学的なメリットがあるのか教えて頂きたいです。


また、今回は金パラの歯科材料としての特性についての話をしておりましたが、唐突にレジン充填根管治療がでてくることの意味がわかならないのですが・・・・




タイトル 銀歯は体に悪影響?
質問者 介さん
地域 非公開
年齢 24歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 保険のクラウン(奥歯:銀歯)
補綴関連
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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