10歳、前歯の神経を抜いたことが正しい治療だったのか悩んでいます
相談者:
豚足さん (49歳:女性)
投稿日時:2020-12-12 16:41:07
こんにちは。
よろしくお願いいたします。
昨日、10歳娘の前歯の神経を抜きました。
その後、「本当にそれが正しい選択だったのか」「神経を残す方法はなかったのか」と夜も眠れず悩んでおります。
娘は、2ヶ月ほど前から前歯上歯茎が大きく膨れ上がり(フィステルだと思われます。痛みはなかったです。)、1ヶ月前にかかりつけの小児歯科を受診しレントゲンを撮った際、神経が死んでいる可能性があるので、神経を抜いて根管治療をする必要があると言われました。
前歯の神経を抜くことに抵抗があったので、その時は治療を進めて頂かず、セカンドオピニオンとして別の歯科を受診しました。
その歯科で、神経が生きているかどうかのテスト(冷たいスプレーを歯に当てる、電流を流す)をしていただき、レントゲンとCTも撮っていただいた結果、おそらく神経は死んでいるとのことでした。
そして昨日、最初のかかりつけの小児歯科を受診しました。
その時点では歯茎の腫れはほとんど目立たないくらいになっていたのですが、やはり神経が死んでいるということで、根管治療のために歯の裏から穴を開け神経を抜き、根管治療を開始しました。
ただ、後になって思うと「本当に神経を抜く必要があったのか。腫れが引いていたのだからもうしばらく様子を見るべきだったのではないか。」と深く悩んでいます。
神経を抜いた歯は将来折れたり変色したりと、審美的な悩みが出るのは必須だと思いますし、女の子の前歯だけに親として不憫で悲しい気持ちでいっぱいです。
このような結果を招いた責任は親である私にあり悔恨の思いでいっぱいです。
そこで、以下の質問にアドバイスをお願いいたします。
1、娘のような場合、神経を抜く方法が最良だったのでしょうか。
もう神経を抜いてしまったので再生することは不可能で、今更どうしようもないことなのですが。。。
2、もうこうなってしまった以上、今後、どうやったら娘の歯の寿命を少しでも伸ばしてあげれるのでしょうか。
3、神経のない前歯はいつか必ず折れますか。
折れずに20年、30年持たせることはできるのでしょうか。
実際そのような方はいらっしゃいますか。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
よろしくお願いいたします。
昨日、10歳娘の前歯の神経を抜きました。
その後、「本当にそれが正しい選択だったのか」「神経を残す方法はなかったのか」と夜も眠れず悩んでおります。
娘は、2ヶ月ほど前から前歯上歯茎が大きく膨れ上がり(フィステルだと思われます。痛みはなかったです。)、1ヶ月前にかかりつけの小児歯科を受診しレントゲンを撮った際、神経が死んでいる可能性があるので、神経を抜いて根管治療をする必要があると言われました。
前歯の神経を抜くことに抵抗があったので、その時は治療を進めて頂かず、セカンドオピニオンとして別の歯科を受診しました。
その歯科で、神経が生きているかどうかのテスト(冷たいスプレーを歯に当てる、電流を流す)をしていただき、レントゲンとCTも撮っていただいた結果、おそらく神経は死んでいるとのことでした。
そして昨日、最初のかかりつけの小児歯科を受診しました。
その時点では歯茎の腫れはほとんど目立たないくらいになっていたのですが、やはり神経が死んでいるということで、根管治療のために歯の裏から穴を開け神経を抜き、根管治療を開始しました。
ただ、後になって思うと「本当に神経を抜く必要があったのか。腫れが引いていたのだからもうしばらく様子を見るべきだったのではないか。」と深く悩んでいます。
神経を抜いた歯は将来折れたり変色したりと、審美的な悩みが出るのは必須だと思いますし、女の子の前歯だけに親として不憫で悲しい気持ちでいっぱいです。
このような結果を招いた責任は親である私にあり悔恨の思いでいっぱいです。
そこで、以下の質問にアドバイスをお願いいたします。
1、娘のような場合、神経を抜く方法が最良だったのでしょうか。
もう神経を抜いてしまったので再生することは不可能で、今更どうしようもないことなのですが。。。
2、もうこうなってしまった以上、今後、どうやったら娘の歯の寿命を少しでも伸ばしてあげれるのでしょうか。
3、神経のない前歯はいつか必ず折れますか。
折れずに20年、30年持たせることはできるのでしょうか。
実際そのような方はいらっしゃいますか。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
回答1
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-12-12 18:34:43
豚足さん、こんにちは。
実際に診ていませんので断言はできませんが、サイナストラクトがあり、CTも撮影しセカンドオピニオンも行ったのであれば、既に失活していた蓋然性は高いのではないかと想像します。
何らかの要因があったのでしょうか。
例えば虫歯の治療を行った歯であったり、打撲や外傷の履歴があった時に起こり得ると思います。
>神経を抜いた歯は将来折れたり変色したりと、審美的な悩みが出るのは必須だと思いますし
最初の治療によって結果は変わるのではないかと思います。
失活歯は必ず変色するのかということにも議論の余地があるように思います。
基本的にはスミア層や有機物が残ってしまうことで変色が起こります。
>1
失活していたのであれば、神経を抜く治療というよりは、感染根管治療だったのではないでしょうか。
>2
前歯であれば治療中に唾液が入りにくく、また比較的単純な形態の根管である部位だとは思いますが、それでもラバーダムを使用したりマイクロスコープを使用する歯科医院で治療を受けるとか、自費で根管治療を受ける、歯内療法専門医で治療を受けるという手もあると思います。
>3
神経が無い歯でも、長く問題なく使われている方はいると思います。
起こってしまったことは変えられませんので、前向きに今後の治療を考えていかれるのが良いと思います。
必要があって治療を行ったわけですから、そう悲観する必要はないと思います。
お大事にしてください。
実際に診ていませんので断言はできませんが、サイナストラクトがあり、CTも撮影しセカンドオピニオンも行ったのであれば、既に失活していた蓋然性は高いのではないかと想像します。
何らかの要因があったのでしょうか。
例えば虫歯の治療を行った歯であったり、打撲や外傷の履歴があった時に起こり得ると思います。
>神経を抜いた歯は将来折れたり変色したりと、審美的な悩みが出るのは必須だと思いますし
最初の治療によって結果は変わるのではないかと思います。
失活歯は必ず変色するのかということにも議論の余地があるように思います。
基本的にはスミア層や有機物が残ってしまうことで変色が起こります。
>1
失活していたのであれば、神経を抜く治療というよりは、感染根管治療だったのではないでしょうか。
>2
前歯であれば治療中に唾液が入りにくく、また比較的単純な形態の根管である部位だとは思いますが、それでもラバーダムを使用したりマイクロスコープを使用する歯科医院で治療を受けるとか、自費で根管治療を受ける、歯内療法専門医で治療を受けるという手もあると思います。
>3
神経が無い歯でも、長く問題なく使われている方はいると思います。
起こってしまったことは変えられませんので、前向きに今後の治療を考えていかれるのが良いと思います。
必要があって治療を行ったわけですから、そう悲観する必要はないと思います。
お大事にしてください。
回答2
げんデンタルオフィス(岐阜県本巣郡北方町)の玄です。
回答日時:2020-12-12 18:36:32
豚足さん, こんにちは.
質問に回答させていただきます.
1. 症状とセカンドオピニオンで受診された医院での検査の内容からかかりつけの先生の診断は適切であるように感じます.
歯の裏に穴を開けたときに麻酔は使いましたか?
麻酔をせずに削っており, 痛みなく神経に到達した場合には神経は死んでいます.
この場合, 死んでしまった神経は体からすると異物となるので除去する必要があります.
神経が死んでいる場合には, 神経を抜く方が歯と全身の健康にとって良いと思います.
以上は歯の根[歯根]が完成している場合の考え方です.
娘さんの年齢ですと, すでに歯根が完成していると思われます.
もし, 歯の根の先が作られていない[根未完成歯]場合にはリバスクラリゼーションという方法もあります.
この場合もやはり神経を抜く必要はあります.
2. 神経を抜いた歯を長持ちさせるためには根管治療で感染させないことと, 過剰な力が加わらないようにすることが重要です.
根管治療で感染させないためにはラバーダム防湿を行い, 次亜塩素酸ナトリウムでしっかりと根管洗浄してくれる先生を探すと良いと思います.
噛んだときの過剰な力に関しては定期検診でチェックしてもらい, 必要に応じて削って調整を行うと良いと思います.
3. 必ず折れるということはないと思います.
また, 変色に関しても必ず起こるわけではなく, 起こりにくいように処置することもできると思います.
また, 変色が起こった場合でもホワイトニングで改善できる場合も多くあります.
僕自身の臨床経験が10年なので30年もつのかは分かりかねるところですが, 神経を取った前歯でも適切に処置された場合にはかなり長く使っていけるのではないでしょうか.
娘さんの治療がうまくいくことを願っています.
質問に回答させていただきます.
1. 症状とセカンドオピニオンで受診された医院での検査の内容からかかりつけの先生の診断は適切であるように感じます.
歯の裏に穴を開けたときに麻酔は使いましたか?
麻酔をせずに削っており, 痛みなく神経に到達した場合には神経は死んでいます.
この場合, 死んでしまった神経は体からすると異物となるので除去する必要があります.
神経が死んでいる場合には, 神経を抜く方が歯と全身の健康にとって良いと思います.
以上は歯の根[歯根]が完成している場合の考え方です.
娘さんの年齢ですと, すでに歯根が完成していると思われます.
もし, 歯の根の先が作られていない[根未完成歯]場合にはリバスクラリゼーションという方法もあります.
この場合もやはり神経を抜く必要はあります.
2. 神経を抜いた歯を長持ちさせるためには根管治療で感染させないことと, 過剰な力が加わらないようにすることが重要です.
根管治療で感染させないためにはラバーダム防湿を行い, 次亜塩素酸ナトリウムでしっかりと根管洗浄してくれる先生を探すと良いと思います.
噛んだときの過剰な力に関しては定期検診でチェックしてもらい, 必要に応じて削って調整を行うと良いと思います.
3. 必ず折れるということはないと思います.
また, 変色に関しても必ず起こるわけではなく, 起こりにくいように処置することもできると思います.
また, 変色が起こった場合でもホワイトニングで改善できる場合も多くあります.
僕自身の臨床経験が10年なので30年もつのかは分かりかねるところですが, 神経を取った前歯でも適切に処置された場合にはかなり長く使っていけるのではないでしょうか.
娘さんの治療がうまくいくことを願っています.
相談者からの返信
相談者:
豚足さん
返信日時:2020-12-13 08:18:48
滝野先生、玄先生
お忙しいところ、貴重なアドバイスをありがとうございました。
先生方のおかげで気持ちが少し楽になりました。
娘のために、これからのケアや治療について前向きに考えていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
お忙しいところ、貴重なアドバイスをありがとうございました。
先生方のおかげで気持ちが少し楽になりました。
娘のために、これからのケアや治療について前向きに考えていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
相談者からの返信
相談者:
豚足さん
返信日時:2020-12-13 13:42:59
滝野先生、玄先生
先日はありがとうございました。
今後の治療について質問させてください。
お答えいただける範囲でアドバイスいただければ幸甚です。
先生方のアドバイスを受けて、ラバーダム、マイクロスコープ、次亜塩素酸ナトリウム等を使用して確実に根管治療をしてくださる専門医を探すことにいたしました。
ただ、そのような専門医ではまずカウンセリングがあり、また、予約が取りづらく、治療を開始していただくまでかなり時間がかかってしまうことが分かりました。
かかりつけの小児歯科の先生のご説明ですと、現在、娘の神経を抜いた前歯は、歯の裏から小さな穴を空けて膿を出している途中で、治療直後は穴を塞ぐための綿を詰めてありましたが、今は取れてしまっています。
このことについては、「詰めてある綿は歯磨きや食事ですぐに取れてしまうだろう、物が詰まっても自然に出て行くので次回の治療(2週間後)までそのままで大丈夫」とのご説明がありました。
そこで、以下の質問にアドバイをお願いいたします。
1、本当に穴が空いたまま次回の治療まで放置しておいても大丈夫なのでしょうか。
食べ物等が詰まっても自然に出て行くとのことですが、感染症など心配しています。
2、穴が空いた状態でも問題ない場合、専門医にかかれるまでの長時間でも、その状態で放置していても大丈夫なのでしょうか(おそらく専門医で治療にかかれるのは1ヶ月かそれ以上先になると思います)。
3、穴が空いた状態が問題な場合、応急的にかかりつけの小児歯科で穴を塞ぐ等の処置をしてもらい、その後、専門医の診察を受けるべきでしょうか。
それとも、すぐさま専門医にかかるべきででしょうか。
(確認してみないと分かりませんが、かかりつけの小児歯科ではラバーダム等は使用されないのではと思います)。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
先日はありがとうございました。
今後の治療について質問させてください。
お答えいただける範囲でアドバイスいただければ幸甚です。
先生方のアドバイスを受けて、ラバーダム、マイクロスコープ、次亜塩素酸ナトリウム等を使用して確実に根管治療をしてくださる専門医を探すことにいたしました。
ただ、そのような専門医ではまずカウンセリングがあり、また、予約が取りづらく、治療を開始していただくまでかなり時間がかかってしまうことが分かりました。
かかりつけの小児歯科の先生のご説明ですと、現在、娘の神経を抜いた前歯は、歯の裏から小さな穴を空けて膿を出している途中で、治療直後は穴を塞ぐための綿を詰めてありましたが、今は取れてしまっています。
このことについては、「詰めてある綿は歯磨きや食事ですぐに取れてしまうだろう、物が詰まっても自然に出て行くので次回の治療(2週間後)までそのままで大丈夫」とのご説明がありました。
そこで、以下の質問にアドバイをお願いいたします。
1、本当に穴が空いたまま次回の治療まで放置しておいても大丈夫なのでしょうか。
食べ物等が詰まっても自然に出て行くとのことですが、感染症など心配しています。
2、穴が空いた状態でも問題ない場合、専門医にかかれるまでの長時間でも、その状態で放置していても大丈夫なのでしょうか(おそらく専門医で治療にかかれるのは1ヶ月かそれ以上先になると思います)。
3、穴が空いた状態が問題な場合、応急的にかかりつけの小児歯科で穴を塞ぐ等の処置をしてもらい、その後、専門医の診察を受けるべきでしょうか。
それとも、すぐさま専門医にかかるべきででしょうか。
(確認してみないと分かりませんが、かかりつけの小児歯科ではラバーダム等は使用されないのではと思います)。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
回答3
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-12-13 17:13:27
>1
そうですね。かなり昔には行われていた方法だと思います。
二次感染の原因になりますから、あまり良い状態ではないように思います。
虫歯も根尖病巣も、歯周病も、細菌感染による感染症です。
ラバーダムの目的も、細菌感染をさせないことです。
(他にも事故防止の意味もありますが)
>3
専門医では、予約が取りにくく先になってしまうということは多いと思います。
>応急的にかかりつけの小児歯科で穴を塞ぐ等の処置をしてもらい、その後、専門医の診察を受けるべきでしょうか。
>それとも、すぐさま専門医にかかるべきででしょうか。
それまで、しっかりとした仮封をしてもらえると良いのですが、細菌感染があれば内圧が高まり痛みがでることもあるでしょう。
しかし、他の歯科医師が根管をあまり触ると治療の難易度が上がりますから、難しい問題だろうと思います。
歯内療法専門医の受診予定であることを伝えて、あたり弄り過ぎない程度に応急的に洗浄して仮封してもらえると良いのかなと思います
が、応じてもらえるかどうか、相談してみる必要があると思います。
そうですね。かなり昔には行われていた方法だと思います。
二次感染の原因になりますから、あまり良い状態ではないように思います。
虫歯も根尖病巣も、歯周病も、細菌感染による感染症です。
ラバーダムの目的も、細菌感染をさせないことです。
(他にも事故防止の意味もありますが)
>3
専門医では、予約が取りにくく先になってしまうということは多いと思います。
>応急的にかかりつけの小児歯科で穴を塞ぐ等の処置をしてもらい、その後、専門医の診察を受けるべきでしょうか。
>それとも、すぐさま専門医にかかるべきででしょうか。
それまで、しっかりとした仮封をしてもらえると良いのですが、細菌感染があれば内圧が高まり痛みがでることもあるでしょう。
しかし、他の歯科医師が根管をあまり触ると治療の難易度が上がりますから、難しい問題だろうと思います。
歯内療法専門医の受診予定であることを伝えて、あたり弄り過ぎない程度に応急的に洗浄して仮封してもらえると良いのかなと思います
が、応じてもらえるかどうか、相談してみる必要があると思います。
回答4
げんデンタルオフィス(岐阜県本巣郡北方町)の玄です。
回答日時:2020-12-13 17:27:51
豚足さん, こんにちは.
1. 膿をだすために歯に開けた穴をそのままにしておくことは, 痛みが強く膿みが持続的に出る場合にはどうしても必要なこともあります.
そのような場合でも,できるだけ早い段階(翌日あるいは翌々日など)で受診していただき,膿が出ていない場合には仮のふた[仮封]をしてもらったほうが良いのではないかと思います.
2. できるだけ早い段階で,根管消毒を行い,仮封するほうが良いです.
滝野先生の回答にあるような自費の根管治療を行う医院ですと,料金は高いですが患者さまの状況や気持ちに寄りそった対応をしてくれる医院も少なくないと思います.
まずは今後,治療を受ける予定の医院に電話で相談され,できるだけ早く受診できれば1番良いのではないかと思います.
1. 膿をだすために歯に開けた穴をそのままにしておくことは, 痛みが強く膿みが持続的に出る場合にはどうしても必要なこともあります.
そのような場合でも,できるだけ早い段階(翌日あるいは翌々日など)で受診していただき,膿が出ていない場合には仮のふた[仮封]をしてもらったほうが良いのではないかと思います.
2. できるだけ早い段階で,根管消毒を行い,仮封するほうが良いです.
滝野先生の回答にあるような自費の根管治療を行う医院ですと,料金は高いですが患者さまの状況や気持ちに寄りそった対応をしてくれる医院も少なくないと思います.
まずは今後,治療を受ける予定の医院に電話で相談され,できるだけ早く受診できれば1番良いのではないかと思います.
回答5
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2020-12-13 21:38:23
書かれてることを読むと、根管治療は仕方ない状況だった、と思います。
現時点での詳細を知る為に、歯科用のCTを撮影された方が良い、と思います。
そして、根尖孔の大きさを把握された方が良いです。
根尖孔がまだ未完成で広く開いている場合、処置の仕方でまだ根の先が成長して綺麗に伸びて封鎖してくれる可能性が高いからです。
そして、そうして根が伸びて封鎖してくれた方がその歯の延命はかなりはかれます。
そのような治療に詳しい先生を探されるのが良い、と思います。
なお、CTに関してですが、子供ですから最低限の被曝で済む機種で最小範囲で撮影してくれるモノを使われてる所を選ばれて下さい。
360度撮影とかではなく180度撮影で済ませてくれる、と言うのも選ぶのに知っておくと良いです。
当然ですが、360度よりも180度の方が被曝は半減しますから。
現時点での詳細を知る為に、歯科用のCTを撮影された方が良い、と思います。
そして、根尖孔の大きさを把握された方が良いです。
根尖孔がまだ未完成で広く開いている場合、処置の仕方でまだ根の先が成長して綺麗に伸びて封鎖してくれる可能性が高いからです。
そして、そうして根が伸びて封鎖してくれた方がその歯の延命はかなりはかれます。
そのような治療に詳しい先生を探されるのが良い、と思います。
なお、CTに関してですが、子供ですから最低限の被曝で済む機種で最小範囲で撮影してくれるモノを使われてる所を選ばれて下さい。
360度撮影とかではなく180度撮影で済ませてくれる、と言うのも選ぶのに知っておくと良いです。
当然ですが、360度よりも180度の方が被曝は半減しますから。
相談者からの返信
相談者:
豚足さん
返信日時:2020-12-13 22:24:06
滝野先生、玄先生
早速のご回答をありがとうございます。
やはり穴が空いたままでは良くないということが分かりました。
度々恐縮ではございますが、下記の質問にアドバイスいただけましたら幸いです。
1、娘の前歯上歯茎にはまだ微かにサイナストラクトがあるのですが、膿を出すために故意に穴を塞いでいないということもあるということでしょうか。
その確認も含めて明日かかりつけの小児科歯科を受診したいと思っておりますが、先生方のご見解をお聞かせいただければ幸いです。
2、仮に明日かかりつけの小児科の予約が取れず受診できない場合、他の歯科で仮蓋をしてもらえる可能性はあると思われますか。
初診では難しいかも知れませんが、以前かかったことがある歯科でしたらお願いできるでしょうか。
それとも、やはり最初に処置していただいた小児歯科に蓋をしていただくべきでしょうか。
感染症のリスクを伺って、とにかく早く仮蓋をしていただきたいという気持ちでおります。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
早速のご回答をありがとうございます。
やはり穴が空いたままでは良くないということが分かりました。
度々恐縮ではございますが、下記の質問にアドバイスいただけましたら幸いです。
1、娘の前歯上歯茎にはまだ微かにサイナストラクトがあるのですが、膿を出すために故意に穴を塞いでいないということもあるということでしょうか。
その確認も含めて明日かかりつけの小児科歯科を受診したいと思っておりますが、先生方のご見解をお聞かせいただければ幸いです。
2、仮に明日かかりつけの小児科の予約が取れず受診できない場合、他の歯科で仮蓋をしてもらえる可能性はあると思われますか。
初診では難しいかも知れませんが、以前かかったことがある歯科でしたらお願いできるでしょうか。
それとも、やはり最初に処置していただいた小児歯科に蓋をしていただくべきでしょうか。
感染症のリスクを伺って、とにかく早く仮蓋をしていただきたいという気持ちでおります。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
相談者からの返信
相談者:
豚足さん
返信日時:2020-12-13 22:37:17
回答6
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-12-13 22:54:57
>1、娘の前歯上歯茎にはまだ微かにサイナストラクトがあるのですが、膿を出すために故意に穴を塞いでいないということもあるということでしょうか。
孔を解放したままにするのは膿を出し内圧をかけないという考えによるものだと思います。
ただ、歯の予後にとってはあまり良いことではありませんから、最近ではあまり行われなくなっている方法だと思います。
サイナストラクトがあるのであれば、圧力はそこから逃げるわけですから、なおさらだと思います。
孔を解放したままにするのは膿を出し内圧をかけないという考えによるものだと思います。
ただ、歯の予後にとってはあまり良いことではありませんから、最近ではあまり行われなくなっている方法だと思います。
サイナストラクトがあるのであれば、圧力はそこから逃げるわけですから、なおさらだと思います。
回答7
回答8
げんデンタルオフィス(岐阜県本巣郡北方町)の玄です。
回答日時:2020-12-14 10:05:16
豚足さま
1. 根管治療を成功させるためには@根管内の細菌を減らす, A新たに細菌を根管に入れないことが必要だと思います.
根管治療に力を入れている先生であればこれが一般的な考え方かと思います.
根管開放は根管内の圧を外に出すことで痛みが起こらないようにしようという治療法です.
根管開放中の最大のデメリットは細菌が自由に根管に入っていけることです.
これが長期間続くと根管治療の成功率は低下すると思います.
かかりつけの先生は痛みが出ないことを最優先にされているのではないでしょうか.
開業医にとって受診後に強い痛みが出ることは信用に関わることなので痛みが出ないことを優先しているのではないでしょうか.
2. 前回, 受診を急かせるような回答をしてしまったので反省しております.
今回, 大切なことは歯を残すために根管治療に力を入れている先生に早くかかることだと思います.
例え, 根管開放の状態が少し長くなったとしてもその後に細菌感染に配慮して治療すれば, 歯の寿命が著しく短くなる可能性は低いと思います.
1. 根管治療を成功させるためには@根管内の細菌を減らす, A新たに細菌を根管に入れないことが必要だと思います.
根管治療に力を入れている先生であればこれが一般的な考え方かと思います.
根管開放は根管内の圧を外に出すことで痛みが起こらないようにしようという治療法です.
根管開放中の最大のデメリットは細菌が自由に根管に入っていけることです.
これが長期間続くと根管治療の成功率は低下すると思います.
かかりつけの先生は痛みが出ないことを最優先にされているのではないでしょうか.
開業医にとって受診後に強い痛みが出ることは信用に関わることなので痛みが出ないことを優先しているのではないでしょうか.
2. 前回, 受診を急かせるような回答をしてしまったので反省しております.
今回, 大切なことは歯を残すために根管治療に力を入れている先生に早くかかることだと思います.
例え, 根管開放の状態が少し長くなったとしてもその後に細菌感染に配慮して治療すれば, 歯の寿命が著しく短くなる可能性は低いと思います.
相談者からの返信
相談者:
豚足さん
返信日時:2020-12-14 23:38:22
滝野先生、玄先生
いつもご丁寧なご回答をいただきありがとうございます。
度々誠に恐縮ではございますが、下記の質問にアドバイスいただけましたら幸甚です。
本日、運よく根幹治療専門の先生がいらっしゃる歯科医を受診でき、娘の前歯の穴を次亜塩素酸ナトリウムで消毒後、仮蓋をしていただきました。
残念ながら根幹治療専門の先生は当日の予約が取れず、他の先生に処置していただいたのですが、医院全体が根幹治療について共通認識を持っていらっしゃるような雰囲気で、こちらで処置をしていただけたことにひとまず安堵しております。
こちらの歯科で根幹治療を開始していただく可能性も高いのですが、私としましては、やはり複数の専門家の先生のお話を伺い、納得したうえで治療を開始していただきたいと思っております。
ですので、2週間後に別の医院、来月末にもう一つ別の医院でカウンセリングを予約していただきました(どちらもこの日付まで予約が詰まっていました)。
ただ、気になることは、また他の医院でカウンセリングを受けてからの治療となると、仮蓋をしてから治療開始までに最長1ヶ月以上時間がかかってしまうということです。
本日処置をしていただいた先生からは
「治療開始が早いに越したことはないが、仮蓋をつけてから治療に入るまで1ヶ月程度ならそれ程問題ない。
治療開始まで万が一痛みが出たり仮蓋が取れてしまったら消毒と再処置に来てください」
とおっしゃっていただきましたので、少し時間をかけて専門の先生を探したいというのが正直なところです。
そこで、一つアドバイスをお願いいたします。仮蓋から治療まで、1ヶ月程度時間が空いても問題はないと思われますか。
本日処置していただいた先生を信頼しておりますが、複数の先生方のご意見もお伺いしたく、滝野先生と玄先生のご見解をお聞かせいただければ幸甚です。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
いつもご丁寧なご回答をいただきありがとうございます。
度々誠に恐縮ではございますが、下記の質問にアドバイスいただけましたら幸甚です。
本日、運よく根幹治療専門の先生がいらっしゃる歯科医を受診でき、娘の前歯の穴を次亜塩素酸ナトリウムで消毒後、仮蓋をしていただきました。
残念ながら根幹治療専門の先生は当日の予約が取れず、他の先生に処置していただいたのですが、医院全体が根幹治療について共通認識を持っていらっしゃるような雰囲気で、こちらで処置をしていただけたことにひとまず安堵しております。
こちらの歯科で根幹治療を開始していただく可能性も高いのですが、私としましては、やはり複数の専門家の先生のお話を伺い、納得したうえで治療を開始していただきたいと思っております。
ですので、2週間後に別の医院、来月末にもう一つ別の医院でカウンセリングを予約していただきました(どちらもこの日付まで予約が詰まっていました)。
ただ、気になることは、また他の医院でカウンセリングを受けてからの治療となると、仮蓋をしてから治療開始までに最長1ヶ月以上時間がかかってしまうということです。
本日処置をしていただいた先生からは
「治療開始が早いに越したことはないが、仮蓋をつけてから治療に入るまで1ヶ月程度ならそれ程問題ない。
治療開始まで万が一痛みが出たり仮蓋が取れてしまったら消毒と再処置に来てください」
とおっしゃっていただきましたので、少し時間をかけて専門の先生を探したいというのが正直なところです。
そこで、一つアドバイスをお願いいたします。仮蓋から治療まで、1ヶ月程度時間が空いても問題はないと思われますか。
本日処置していただいた先生を信頼しておりますが、複数の先生方のご意見もお伺いしたく、滝野先生と玄先生のご見解をお聞かせいただければ幸甚です。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
相談者からの返信
相談者:
豚足さん
返信日時:2020-12-14 23:49:47
松元先生
ご返信いただきありがとうございます。
CTを度々撮影するリスクについて知識がなかったので、教えていただきありがとうございました。
撮影したCTを活用していただけるようにお願いしてみます。
ご返信いただきありがとうございます。
CTを度々撮影するリスクについて知識がなかったので、教えていただきありがとうございました。
撮影したCTを活用していただけるようにお願いしてみます。
回答9
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-12-15 08:18:20
豚足さん
根管治療専門の先生がいる歯科医院で処置をしてもらい(ただし、処置を行ったのは歯内療法専門医ではない)今後、別の2医院でも意見を聴きたいとのことですね。
あまり選択肢を増やし過ぎても大変ではないでしょうか。
カウンセリングを予約したのも、歯内療法専門医でしょうか。
であれば、診断や計画にそれほど大きな違いはでないように想像はしますが、何を基準に歯科医院を選択する予定ですか。
また、仮に各医院でそれぞれ治療方針が異なった場合、どう判断し、選択されますか?
漠然と不安だからと選択肢を増やし過ぎても、時間とお金だけ嵩んでしまうでしょうから、何をもってご自身が納得できるのか、整理しておかれては如何でしょうか。
根管治療専門の先生がいる歯科医院で処置をしてもらい(ただし、処置を行ったのは歯内療法専門医ではない)今後、別の2医院でも意見を聴きたいとのことですね。
あまり選択肢を増やし過ぎても大変ではないでしょうか。
カウンセリングを予約したのも、歯内療法専門医でしょうか。
であれば、診断や計画にそれほど大きな違いはでないように想像はしますが、何を基準に歯科医院を選択する予定ですか。
また、仮に各医院でそれぞれ治療方針が異なった場合、どう判断し、選択されますか?
漠然と不安だからと選択肢を増やし過ぎても、時間とお金だけ嵩んでしまうでしょうから、何をもってご自身が納得できるのか、整理しておかれては如何でしょうか。
相談者からの返信
相談者:
豚足さん
返信日時:2020-12-15 22:15:43
滝野先生、玄先生
これまで、度重なる質問にご丁寧にご返信いただきありがとうございました。
今回のことは、私自身のことならまだしも娘のことでしたので、大げさと思われるかも知れませんが、目の前が真っ暗になる程ショックでとても辛かったです。
ですが、この掲示板を通じて、全く知識のなかった根幹治療のことから起きてしまった結果に対する捉え方など、先生方からたくさんのアドバイスをいただき本当に救われました。
私一人では決して乗り越えられなかったと思います。本当にありがとうございました。
今後のことは、冷静によく考えて、後悔のないように治療を進めていけるようにいたします。
ありがとうございました。
これまで、度重なる質問にご丁寧にご返信いただきありがとうございました。
今回のことは、私自身のことならまだしも娘のことでしたので、大げさと思われるかも知れませんが、目の前が真っ暗になる程ショックでとても辛かったです。
ですが、この掲示板を通じて、全く知識のなかった根幹治療のことから起きてしまった結果に対する捉え方など、先生方からたくさんのアドバイスをいただき本当に救われました。
私一人では決して乗り越えられなかったと思います。本当にありがとうございました。
今後のことは、冷静によく考えて、後悔のないように治療を進めていけるようにいたします。
ありがとうございました。
タイトル | 10歳、前歯の神経を抜いたことが正しい治療だったのか悩んでいます |
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質問者 | 豚足さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 49歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療その他 小児歯科その他 |
回答者 |
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- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。