クロルヘキシジンの持続性について

相談者: まちお220さん (26歳:男性)
投稿日時:2020-12-16 03:00:31
こんにちは。

クロルヘキシジンには持続性があるという事ですが、グルコン酸塩ではなく塩酸塩のものでも同程度の持続性があるのでしょうか?

コンクールfよりジェルコートfのほうが使いやすかったので、先生のご意見お待ちしております!


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2020-12-16 10:54:14
まちお220さん、こんにちは

専門的な話になりますが。

1) どのような薬剤にも有効濃度というのが決まっています。
薬剤は有効濃度以上で、重大な副作用が起こる濃度以下で使用します。
その場合でも、何がしかの副作用は起こるかもしれません。
実際の臨床では有効濃度の最小近くで用いることになります。

2) 有効濃度以下なら効果はありません。
しかし、副作用もなくなるという保証はありません。
そのため、有効濃度以下でわずかでも効果を期待して使用することは勧められません。

3) 実験による効果は、試験管内などの生体外での研究、動物実験、人での研究と研究の種類によって違ってきます。
試験管内や動物で効果があっても、人では効果がないことは山ほどあります。

4) 効果がないという証明は非常に難しく、費用もかかる事と、証明する必要性がないため、効果があるという証明がないものは効果がないと判断します。

クロルヘキシジンは、ある一定の濃度以上で細菌の繁殖を抑制するという人での証明があります。

しかし、日本において過去にその有効濃度で粘膜に使用した時に、ショックによる死亡事故が報告されています。
そのため欧米では使用が認められていますが、日本では有効濃度での粘膜への使用は禁忌とされています。

洗口剤歯磨き剤は粘膜に触れるため、日本で市販されているものは有効濃度以下の非常に薄い濃度で添加されています。

2)にあるように効果はないが、副作用はあるかもしれないという製品です。
メーカーの広告では効果があるという研究を載せているものもありますが、その製品の濃度で、人で効果があるという証明がなされた研究ではありません。

個人的には余分なものは入っていないほうが良いと考えます。

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タイトル クロルヘキシジンの持続性について
質問者 まちお220さん
地域 三重
年齢 26歳
性別 男性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 材料・機材関連
専門的な質問その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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