10歳、歯間の虫歯治療は金属製の方がよいのか

相談者: hirokugeさん (34歳:男性)
投稿日時:2021-02-14 15:03:57
10歳の息子の虫歯治療について、ご相談させていただきます。
よろしくお願いします。


10歳の息子が、初めて永久歯虫歯にしてしまいました。
場所は、左右の六歳臼歯で、虫歯の進行度はC2とのことでした。

左右同じように虫歯になっており、噛み合わせの面、手前の歯との間、ほっぺた側の溝の部分に虫歯ができているということでした。


息子は乳歯の虫歯はこれまで経験していますが、コンポジットレジンというプラスチックの詰め物で治療してもらっていましたが、今回は金属製のインレーという詰め物にするとの説明が歯科医師の先生からありました。

私自身は、あちこちそうした金属の詰め物がありますが、息子には今までありません。
コンポジットレジンでは治療できないのか聞きましたが、耐久性などから永久歯は金属製のインレーの方がいいとの返答でした。

せっかく今まで真っ白だったのに金属の詰め物をするのは勿体ないというか、可哀想というか、そういう気がしてなりません。



もちろん、子どもの虫歯は親の責任だと思っていますので、そこは反省しています。
また、父親として恥ずかしいですが、保険適用外の詰め物は手が出せません。

私自身、同じくらいの年齢で金属を詰めたりはしていましたが、乳歯の頃からそうでしたし、息子は乳歯はコンポジットレジンでできたからこそ永久歯めできないかと思っていましたが、やはり難しいのでしょうか。
また、できても金属の詰め物の方がよいのでしょうか。


来週かその2本の治療が始まるので、その前にご意見をうかがいたく、相談させていただきました。


回答 回答1
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-02-14 15:51:10
hirokugeさん、こんにちは。

噛み合わせの面、手前の歯との間、ほっぺた側の溝の部分に虫歯ができているということでした。

コンポジットレジン修復であればそれぞれの虫歯部分のみを最小限に取り除いて修復することができますが、インレー修復となると窩洞を繋げるために大きく削り落とす必要があると思います。
MIという観点からはコンポジットレジン修復が第一選択になると思います。


保険適用外の詰め物は手が出せません。

残念ながら主治医が保険治療であれば金属のインレーと判断しているのであれば、その医院で治療を受けるのであれば判断は覆せないと思います。

コンポジットレジン修復で奥歯の修復をしようと思えばラバーダムが必須ですし、マイクロスコープか高倍率拡大鏡が必要ですから、保険治療であればインレーと判断されることが多いと思います。


自費治療でコンポジットレジン修復(ダイレクトボンディングと呼ばれていることもあります)を丁寧に行ってもらえるのであればそれが良いでしょう。
しかし保険治療で不完全な中途半端なコンポジットレジン修復を行うよりは、インレーのほうが良い場合もあると思います。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-02-16 12:34:58
こんにちは。


乳歯の場合、すり減りながら永久歯咬合を作っていくという役目がありますから基本的に金銀パラジウム合金のような永久歯に用いる硬い金属修復はしないという事を学生時代にも習いました。

柔らかめの素材である銀合金もしくは、レジン充填や乳歯冠で虫歯治療を行うことが基本だと思います。


反対に永久歯の場合は、その後80年以上の噛み合わせを維持していくために硬くて頑丈な金属である金銀パラジウム合金や、最近ではチタンが保険適用で可能です。

臼歯の大き目な虫歯治療にレジンでは心もとないと説明を受けられたのは納得できます。


昨今は、臼歯部用レジンというものが開発されていますからそれがどの程度長期間にわたる咬合維持に寄与してくれるのか?長期的な観察が必要だと思いますが、まだ臨床で活用されて期間が不十分ですからよくわかりません。

ただ、切削したりしてみた感覚ではかなりエナメル質の硬さに近似してきたなという印象を持ちます。
歯質との接着も信頼がおけるようになってきています。



問題はレジン充填は直接法でお口の中の視認状態が悪い部位ですべてを完了する治療という点だろうと思います。

金属修復やインレー修復の場合は間接法といい、お口の型どりを行い、それを石膏模型にし、咬合器装着し上下の対抗関係を確認しつつ模型分割も行いつつ、上から横から裏から表からといろいろな角度から見つつ形態付与することが可能です。
必要な溝や豊隆、噛み合わせを作りこむことが可能です。


お子さんのお口を開けてもらっての作業ではなかなかそういうことが難しいように思います。

インレーにしたほうがよいと言われたのは、そういう作業上の理由があるようにも思います。


インレーの場合、ブラックの窩洞形成の基本事項というものがありますから予防拡大も必要になり銀歯は大きめになりがちです。

側面の溝の穴に着色程度であれば樹脂充填で充分です。


また噛み合わせの面の溝の部分の初期虫歯程度であれば樹脂充填で充分治療可能です。



手前の歯との間、これが致命的ですね。

親子ともにフロスはちゃんと習慣づいていましたか???

間接法によりきちんと適合した修復物で頑丈なもので治療をしてあげたほうがよいのかもしれませんね。


おっしゃるようにお子さんの虫歯は親の責任です。

>せっかく今まで真っ白だったのに金属の詰め物をするのは勿体ないというか、可哀想というか、そういう気がしてなりません。

真っ白が修復物の色で真っ白だったのでは意味がなかったという事でしょう。
修復しなければ真っ黒で汚い虫歯菌の巣窟だったというのではいただけませんよね。

歯科医が得意な銀歯でよいと思いますから虫歯菌が慢性的に繁殖して歯ほども硬いものを溶かしてしまっているのですから、虫歯治療をちゃんと終えてもらい食生活習慣の改善や歯磨き習慣の習得のほうに力を入れてあげてください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: hirokugeさん
返信日時:2021-02-20 14:32:08
ご回答くださり、ありがとうございます。


意外と虫歯の範囲が広がっているようで、やはりインレーの方がいいとの先生の判断がありました。

親としてふがいないですが、とりあえずインレーで治療してもらおうと思います。



タイトル 10歳、歯間の虫歯治療は金属製の方がよいのか
質問者 hirokugeさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
レジン(白いプラスチック)
保険のインレー(銀・金属)
子供(子ども)の虫歯
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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