[写真あり] 下7番、歯根破折の断面をMTAコーティング
相談者:
みーーたんさん (50歳:女性)
投稿日時:2021-02-22 21:28:25
はじめまして。
歯根破折、何とか保存出来ないか奔走しています、よろしくお願い致します。
・下7番(樋状根)、20年ほど前に根管治療済みでFCKです。
・1年ほど前から噛むと痛みあり、それ以前にもレントゲンでは歯根周囲に透過像があるので破折していたかもしれません。
・9月に転院、レントゲンで真っ二つに割れて離れている状態を確認。
骨の吸収も進んでいるとの事。
何軒も相談に行き、当然ながら抜歯しかないと言う回答がほとんどですが、何軒か接着再植の保存案を頂きました。
また、抜歯はしないで割れた片方を取り除き、残した歯根の断面をMTAでコーティングするという案があります。
これまで素人考えで、割れた部分だけ除去出来ないかお伺いした事があります。
どの先生も
「2根ならヘミセクション可能だが、樋状根なので割れて歯根膜がない断面は異物で定着しない、感染源になる」
とのご回答でした。
@割れた歯根断面を、MTAでコーティングして保存は可能なのでしょうか?
やはり接着後再植の方が、保存出来る期待は高いでしょうか?
Aどちらにしても施術の際にエムドゲインを使用して、有意差は期待出来ますか?
歯根破折、何とか保存出来ないか奔走しています、よろしくお願い致します。
・下7番(樋状根)、20年ほど前に根管治療済みでFCKです。
・1年ほど前から噛むと痛みあり、それ以前にもレントゲンでは歯根周囲に透過像があるので破折していたかもしれません。
・9月に転院、レントゲンで真っ二つに割れて離れている状態を確認。
骨の吸収も進んでいるとの事。
何軒も相談に行き、当然ながら抜歯しかないと言う回答がほとんどですが、何軒か接着再植の保存案を頂きました。
また、抜歯はしないで割れた片方を取り除き、残した歯根の断面をMTAでコーティングするという案があります。
これまで素人考えで、割れた部分だけ除去出来ないかお伺いした事があります。
どの先生も
「2根ならヘミセクション可能だが、樋状根なので割れて歯根膜がない断面は異物で定着しない、感染源になる」
とのご回答でした。
@割れた歯根断面を、MTAでコーティングして保存は可能なのでしょうか?
やはり接着後再植の方が、保存出来る期待は高いでしょうか?
Aどちらにしても施術の際にエムドゲインを使用して、有意差は期待出来ますか?
回答1
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-02-22 23:33:13
みーーたんさん、こんにちは。
>9月に転院、レントゲンで真っ二つに割れて離れている状態を確認。骨の吸収も進んでいるとの事。
垂直破折をしているのであれば、接着修復を行うにしても少しでも早い方が良いと思います。
明確に破折が乖離していることがわかったのが去年の9月で、1年前から既に破折していたかもしれないとなると、かなり感染が波及しているのかもしれません。
>何軒も相談に行き、当然ながら抜歯しかないと言う回答がほとんどですが、何軒か接着再植の保存案を頂きました。
無闇にドクターショッピングをしたり、耳障りの良い意見になびいてしまうと良い結果にならないことも多いように思います。
意見を求めた中には、歯内療法専門医や自費専門の医療機関もあったのでしょうか。
口腔外接着修復はかなりマイナーな方法でしょうから、垂直破折の第一選択は通常は抜歯になると思います。
>@割れた歯根断面をMTAでコーティングして保存は可能なのでしょうか?
実際の破折の状況がわからないので何とも言えません、垂直破折ではなく、斜めに破折しているので小さな側の破片を除去するような意見でしょうか。
しかしMTAには接着力はありませんから、接着力を持たせたMTA系の材料でしょうか。
いずれにしても姑息的延命なのかもしれません。
>Aどちらにしても施術の際にエムドゲインを使用して有意差は期待出来ますか
他の条件が全く同一であれば、エンドゲインを使用したほうが多少は良いのかなと思います。
しかし、他の要素のほうが遥かに大きいだろうと思います。
個人的には、エムドゲインはせっかく接着修復をするのだからおまじない程度に考えています。
歯根膜を可及的に傷つけない抜歯技術、接着技術などの術者側の技術や破折してからの時間経過、根の状態などの要素のほうが大きいと思います。
お大事にしてください。
>9月に転院、レントゲンで真っ二つに割れて離れている状態を確認。骨の吸収も進んでいるとの事。
垂直破折をしているのであれば、接着修復を行うにしても少しでも早い方が良いと思います。
明確に破折が乖離していることがわかったのが去年の9月で、1年前から既に破折していたかもしれないとなると、かなり感染が波及しているのかもしれません。
>何軒も相談に行き、当然ながら抜歯しかないと言う回答がほとんどですが、何軒か接着再植の保存案を頂きました。
無闇にドクターショッピングをしたり、耳障りの良い意見になびいてしまうと良い結果にならないことも多いように思います。
意見を求めた中には、歯内療法専門医や自費専門の医療機関もあったのでしょうか。
口腔外接着修復はかなりマイナーな方法でしょうから、垂直破折の第一選択は通常は抜歯になると思います。
>@割れた歯根断面をMTAでコーティングして保存は可能なのでしょうか?
実際の破折の状況がわからないので何とも言えません、垂直破折ではなく、斜めに破折しているので小さな側の破片を除去するような意見でしょうか。
しかしMTAには接着力はありませんから、接着力を持たせたMTA系の材料でしょうか。
いずれにしても姑息的延命なのかもしれません。
>Aどちらにしても施術の際にエムドゲインを使用して有意差は期待出来ますか
他の条件が全く同一であれば、エンドゲインを使用したほうが多少は良いのかなと思います。
しかし、他の要素のほうが遥かに大きいだろうと思います。
個人的には、エムドゲインはせっかく接着修復をするのだからおまじない程度に考えています。
歯根膜を可及的に傷つけない抜歯技術、接着技術などの術者側の技術や破折してからの時間経過、根の状態などの要素のほうが大きいと思います。
お大事にしてください。
相談者からの返信
相談者:
みーーたんさん
返信日時:2021-02-23 01:31:40
滝野先生
ご回答ありがとうございます。
治療途中だったので、転院を躊躇して時間が経ってしまい本当に後悔しています。
根っこの治療と思って歯内療法の先生を訪ねましたが、すべての先生が予後が悪い、抜歯しかないとのご意見でした。
現在は自費の口腔外接着を考えております。
被せ物を取ってみて接着可能なら、CTで骨の状態を確認、再植が可能なら、マイクロでメタルコアやガッタパーチャ、感染の汚れを除去しておき、後日抜歯して短時間で接着再植という行程です。
一方の抜歯しないで欠片(というか片方)を除去してMTAをコーティングをご提案の先生は、
「数ヵ月で膿が出たりするかも?
抜いた方がいいとは思う」
との事なので、滝野先生のおっしゃる通り姑息的延命ではありますね。
エムドゲインよりも、「歯根膜を可及的に傷つけない抜歯技術、接着技術などの術者側の技術」なのですね。
破折してからの時間経過は本当に悔やまれます。
膿がかなり溜まっていると言われましたが、普段は歯茎の違和感程度で痛みはなくフィステルなどはありません。
破折の状態のレントゲン(6番も問題有)添付致しますので、滝野先生のご見解を参考までにお伺い出来ますでしょうか。
再植をしても数ヵ月や1年とのご意見もあり、それなら費用的に姑息的延命も一法かと思うのも正直なところです。
画像1
ご回答ありがとうございます。
治療途中だったので、転院を躊躇して時間が経ってしまい本当に後悔しています。
根っこの治療と思って歯内療法の先生を訪ねましたが、すべての先生が予後が悪い、抜歯しかないとのご意見でした。
現在は自費の口腔外接着を考えております。
被せ物を取ってみて接着可能なら、CTで骨の状態を確認、再植が可能なら、マイクロでメタルコアやガッタパーチャ、感染の汚れを除去しておき、後日抜歯して短時間で接着再植という行程です。
一方の抜歯しないで欠片(というか片方)を除去してMTAをコーティングをご提案の先生は、
「数ヵ月で膿が出たりするかも?
抜いた方がいいとは思う」
との事なので、滝野先生のおっしゃる通り姑息的延命ではありますね。
エムドゲインよりも、「歯根膜を可及的に傷つけない抜歯技術、接着技術などの術者側の技術」なのですね。
破折してからの時間経過は本当に悔やまれます。
膿がかなり溜まっていると言われましたが、普段は歯茎の違和感程度で痛みはなくフィステルなどはありません。
破折の状態のレントゲン(6番も問題有)添付致しますので、滝野先生のご見解を参考までにお伺い出来ますでしょうか。
再植をしても数ヵ月や1年とのご意見もあり、それなら費用的に姑息的延命も一法かと思うのも正直なところです。
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回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-02-23 09:51:03
こんにちは。
2次元画像で見ると、近心は歯根膜も骨もしっかりあるようですから、メタルのポストクラウンの楔効果で歯根破折して感染して、骨を失いつつも強い噛む力がかかったのかな?という感じでしょうか?
何軒も歯科医院でご相談されたようですから、現状について3次元撮影のCTでも説明があったでしょう。
冠の効果で破折部がくっついているだけで、グズグスになった組織内で噛めば動く状態なのではないでしょうか?
ポストクラウンは歯質がかなりなくなっていたり、歯冠長の維持形態が冠部だけでは取れない場合にされる傾向があり、元の治療時の条件も悪かったのかなと思います。
楔効果で割れたら次の修復時にはポストも建てられませんから、冠は維持できないのではないでしょうか?
レントゲンではメタル部に重なるとわからないので、とりあえず除去して確認しようかとなると思いますが、除去すると保存不可能となり抜歯になる事が多いように思います。
接着修復やMTAでコーティングというのは、長期成功しないのではないかと思いますが、自費治療になりますよね。
とりあえずやってほしいお金は払うからと言われると、やってみようかなという歯科医院もあると思います。
残念ですが成功の約束はしてくれないのではないでしょうか?
こんなに大きく健全な歯質を失っても、長く使えてよかったなぁといつかは抜歯が必要でしょう。
色々悪い条件が重なって今に至ってしまったのでしょう。
隣接する歯との段差も気になりますから、噛み合わせの条件も悪いのではないでしょうか?
2次元画像で見ると、近心は歯根膜も骨もしっかりあるようですから、メタルのポストクラウンの楔効果で歯根破折して感染して、骨を失いつつも強い噛む力がかかったのかな?という感じでしょうか?
何軒も歯科医院でご相談されたようですから、現状について3次元撮影のCTでも説明があったでしょう。
冠の効果で破折部がくっついているだけで、グズグスになった組織内で噛めば動く状態なのではないでしょうか?
ポストクラウンは歯質がかなりなくなっていたり、歯冠長の維持形態が冠部だけでは取れない場合にされる傾向があり、元の治療時の条件も悪かったのかなと思います。
楔効果で割れたら次の修復時にはポストも建てられませんから、冠は維持できないのではないでしょうか?
レントゲンではメタル部に重なるとわからないので、とりあえず除去して確認しようかとなると思いますが、除去すると保存不可能となり抜歯になる事が多いように思います。
接着修復やMTAでコーティングというのは、長期成功しないのではないかと思いますが、自費治療になりますよね。
とりあえずやってほしいお金は払うからと言われると、やってみようかなという歯科医院もあると思います。
残念ですが成功の約束はしてくれないのではないでしょうか?
こんなに大きく健全な歯質を失っても、長く使えてよかったなぁといつかは抜歯が必要でしょう。
色々悪い条件が重なって今に至ってしまったのでしょう。
隣接する歯との段差も気になりますから、噛み合わせの条件も悪いのではないでしょうか?
回答3
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-02-23 10:45:59
お写真拝見しました。
確かに厳しい状況のようですね。
>膿がかなり溜まっていると言われましたが、普段は歯茎の違和感程度で痛みはなくフィステルなどはありません。
破折しているので、空いている上側から抜けるのでフィステル(今はサイナストラクトと言いますが)や痛みには繋がりにくいと思います。
近心側で支えられているので舞踏用動揺にはないでしょうが、一旦抜いてしまえばグラグラの状況でしょうから、再植しても固定が得られないかもしれません。
また、遠心の破片にどれだけ歯根膜が残っているかも期待が薄そうです。
遠心の破片が状態が悪ければ、MTAセメントの選択肢となるのかもしれませんが、予後は期待できないと思います。
接着修復の場合、軟化象牙質や汚染歯質を除去しますが、汚染が大きいとうまく繋がらないかもしれません。
コアを除去し洗浄して遠心根を抜いてみて、遠心根の歯根膜もある程度生きてくれそうであれば、近心の破片は抜かずに接着修復を行うという方法もあるかもしれません。
薦められないけれどどうしてもということならばトライしますが、予後は約束できません、という方法になると思います。
手をつけてみて途中でやはりダメだと判断される可能性も、あると思います。
確かに厳しい状況のようですね。
>膿がかなり溜まっていると言われましたが、普段は歯茎の違和感程度で痛みはなくフィステルなどはありません。
破折しているので、空いている上側から抜けるのでフィステル(今はサイナストラクトと言いますが)や痛みには繋がりにくいと思います。
近心側で支えられているので舞踏用動揺にはないでしょうが、一旦抜いてしまえばグラグラの状況でしょうから、再植しても固定が得られないかもしれません。
また、遠心の破片にどれだけ歯根膜が残っているかも期待が薄そうです。
遠心の破片が状態が悪ければ、MTAセメントの選択肢となるのかもしれませんが、予後は期待できないと思います。
接着修復の場合、軟化象牙質や汚染歯質を除去しますが、汚染が大きいとうまく繋がらないかもしれません。
コアを除去し洗浄して遠心根を抜いてみて、遠心根の歯根膜もある程度生きてくれそうであれば、近心の破片は抜かずに接着修復を行うという方法もあるかもしれません。
薦められないけれどどうしてもということならばトライしますが、予後は約束できません、という方法になると思います。
手をつけてみて途中でやはりダメだと判断される可能性も、あると思います。
回答4
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2021-02-25 06:35:40
このレントゲンをみた上で、ネット上では診断は正確にできないことを前置きした上でお話ししますと、
●基本的にはホープレスと言われる状態で、通常は抜歯対象だと思います。
●七番目の歯は咀嚼にそれほど関与しないので、失っても生活の質は低下しにくい
●MTAでコーティングしたとしても長期予後が期待できない
などが挙げられます。
ただ、それでも
●抜歯になる日を1日でも先延ばししたい
との思いが強いのなら、
●自分の歯に対する執着が強い
のなら、ダメ元でトライする気持ちで保存する治療を受けてもいいと思います
●基本的にはホープレスと言われる状態で、通常は抜歯対象だと思います。
●七番目の歯は咀嚼にそれほど関与しないので、失っても生活の質は低下しにくい
●MTAでコーティングしたとしても長期予後が期待できない
などが挙げられます。
ただ、それでも
●抜歯になる日を1日でも先延ばししたい
との思いが強いのなら、
●自分の歯に対する執着が強い
のなら、ダメ元でトライする気持ちで保存する治療を受けてもいいと思います
相談者からの返信
相談者:
みーーたんさん
返信日時:2021-02-25 07:22:03
相談者からの返信
相談者:
みーーたんさん
返信日時:2021-02-25 07:45:15
滝野先生
ご回答ありがとうございます。
膿は上から抜けるのですね、それで嫌な味や臭いがするのですね。
遠心側の歯根膜は期待薄なのですね。。。
そうなると接着しても遠心側は異物状態となり、断面にMTAコーティングと同様の状態になると考えて良いでしょうか?
それなら近心側を抜かずコーティングの方が抜かない分残ってくれる可能性があるでしょうか。(コーティング案の先生は、接着再植より、近心を残してコーティングがいいかも?とおっしゃったのは、そういう理由なのかもしれませんね)
滝野先生のおっしゃる通り、接着の先生は前もってマイクロで軟化象牙質や汚染歯質を出来る限り除去する処置を行い、繋げないと判断したらその時点で抜歯の可能性もあるそうです。
滝野先生は、このような状態でどうしてもと懇願されたら、どのような手段を選択されますでしょうか?
参考にお伺いできれば幸いです。
ご回答ありがとうございます。
膿は上から抜けるのですね、それで嫌な味や臭いがするのですね。
遠心側の歯根膜は期待薄なのですね。。。
そうなると接着しても遠心側は異物状態となり、断面にMTAコーティングと同様の状態になると考えて良いでしょうか?
それなら近心側を抜かずコーティングの方が抜かない分残ってくれる可能性があるでしょうか。(コーティング案の先生は、接着再植より、近心を残してコーティングがいいかも?とおっしゃったのは、そういう理由なのかもしれませんね)
滝野先生のおっしゃる通り、接着の先生は前もってマイクロで軟化象牙質や汚染歯質を出来る限り除去する処置を行い、繋げないと判断したらその時点で抜歯の可能性もあるそうです。
滝野先生は、このような状態でどうしてもと懇願されたら、どのような手段を選択されますでしょうか?
参考にお伺いできれば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
みーーたんさん
返信日時:2021-02-26 00:25:22
回答5
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-02-26 13:53:16
対合歯や咬合の状況にもよるでしょうが、基本的には抜歯適応の状況であることは大前提として、ダメ元で延命に賭けるということであればリスクを理解してもらった上でできることを行うと思います。
金属があるとアーチファクトがでますし、クラウンを外した段階で全く保存不可能だと判明したらCTは不要な被曝になりますから、外してからCT撮影という考えは私も同意します。
また、いずれダメになって抜歯となった時のことは考えておりますか。
その時にはインプラントをと考えているのであれば、無理な延命は歯槽骨の破壊に繋がりますから、今のうちに抜歯インプラントが良いと思います。
ちなみに、どこか親知らずなどは残っていませんか?
金属があるとアーチファクトがでますし、クラウンを外した段階で全く保存不可能だと判明したらCTは不要な被曝になりますから、外してからCT撮影という考えは私も同意します。
また、いずれダメになって抜歯となった時のことは考えておりますか。
その時にはインプラントをと考えているのであれば、無理な延命は歯槽骨の破壊に繋がりますから、今のうちに抜歯インプラントが良いと思います。
ちなみに、どこか親知らずなどは残っていませんか?
回答6
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2021-02-26 15:26:17
こんにちは。
写真拝見いたしました、この状態なら接着再植はどうしても残したいという事ならトライしてもいいと思いますが、積極的にはお勧めしません。
個人的な経験ですが、残せた症例もありますし一旦良くなって冠を被せたのち骨吸収が進んで抜歯に至った症例もあります、しかしどうしてそうな差が出るのか今のところ原因はつかめていません。
MTAでコーティングはそもそも不可能だと思います、またエムドゲインですが、臨床実感としては使っても使わなくても差はないようですしたがって今は使っていません。
接着再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DC%C3%E5%BA%C6%BF%A2&x=65&y=13
写真拝見いたしました、この状態なら接着再植はどうしても残したいという事ならトライしてもいいと思いますが、積極的にはお勧めしません。
個人的な経験ですが、残せた症例もありますし一旦良くなって冠を被せたのち骨吸収が進んで抜歯に至った症例もあります、しかしどうしてそうな差が出るのか今のところ原因はつかめていません。
MTAでコーティングはそもそも不可能だと思います、またエムドゲインですが、臨床実感としては使っても使わなくても差はないようですしたがって今は使っていません。
接着再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DC%C3%E5%BA%C6%BF%A2&x=65&y=13
相談者からの返信
相談者:
みーーたんさん
返信日時:2021-02-27 08:13:18
相談者からの返信
相談者:
みーーたんさん
返信日時:2021-02-27 08:33:51
回答7
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2021-02-27 09:27:31
おはようございます。
>メタルコアを残しての接着はどう思われますか?
そもそも破断面は汚れでドロンドロンですから、そのままではくっつける気にはなりません、したがってやったことはありません。
メタルコアきれいにして残しても、接着面どうしをもとの位置に戻すことはできないでしょう。
また接着面積が減るので条件としては不利だと思います。
>メタルコアを残しての接着はどう思われますか?
そもそも破断面は汚れでドロンドロンですから、そのままではくっつける気にはなりません、したがってやったことはありません。
メタルコアきれいにして残しても、接着面どうしをもとの位置に戻すことはできないでしょう。
また接着面積が減るので条件としては不利だと思います。
回答8
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-02-27 13:45:18
私も接着するならば、コアの再利用はできないと思います。
現状のクラウンは、メタルコアの上にFMCが載っているのでしょうか。コアとFMCが一体となっている(いわゆる歯冠継続歯)ようにも見えます。
内部から接着とファイバーコアで補強し新たに形成をするのが良いと思いますが、コアの再利用を提案されているというのは、予後に期待ができないので、高額になる自費クラウンの新製が提案しにくい為の次善策なのかもしれません。
なお、接着修復でいけるかMTAでいくかを決めるのは、CTをとったり実際に遠心根を抜いて状態をみたりと言った、術中で判断せざるを得ない部分も大きいと思いますから、これといって決めて処置に入っても必ずしも叶うかどうかはわからないと思います。
現状のクラウンは、メタルコアの上にFMCが載っているのでしょうか。コアとFMCが一体となっている(いわゆる歯冠継続歯)ようにも見えます。
内部から接着とファイバーコアで補強し新たに形成をするのが良いと思いますが、コアの再利用を提案されているというのは、予後に期待ができないので、高額になる自費クラウンの新製が提案しにくい為の次善策なのかもしれません。
なお、接着修復でいけるかMTAでいくかを決めるのは、CTをとったり実際に遠心根を抜いて状態をみたりと言った、術中で判断せざるを得ない部分も大きいと思いますから、これといって決めて処置に入っても必ずしも叶うかどうかはわからないと思います。
相談者からの返信
相談者:
みーーたんさん
返信日時:2021-03-01 06:27:45
山田先生、滝野先生
お返事ありがとうございます。
地元の先生はメタルコアはそのままとの事でしたが、除去を希望したところ取っても良いとおっしゃっていました。
明確な方針はないようで、冠を外してみて判断という感じだと思います。
CTやマイクロなどの設備はありません。
一方の先生は、再植を短時間で行うためにマイクロで事前に汚染除去した上で、後日接着再植と方針は明確で症例もお持ちですが、遠方で高額なので、今回ご回答頂いた先生方の「状況は厳しくダメ元で」とのご見解からも迷うところではあります。
6、7番は噛み合わせの調整の為に何度か冠を作り直しておりまして、7番は現在も仮着だったので、メタルコアにFMCなのは間違いないかと思います。
マイクロや拡大鏡の有無、症例の多さは重要でしょうか?
お返事ありがとうございます。
地元の先生はメタルコアはそのままとの事でしたが、除去を希望したところ取っても良いとおっしゃっていました。
明確な方針はないようで、冠を外してみて判断という感じだと思います。
CTやマイクロなどの設備はありません。
一方の先生は、再植を短時間で行うためにマイクロで事前に汚染除去した上で、後日接着再植と方針は明確で症例もお持ちですが、遠方で高額なので、今回ご回答頂いた先生方の「状況は厳しくダメ元で」とのご見解からも迷うところではあります。
6、7番は噛み合わせの調整の為に何度か冠を作り直しておりまして、7番は現在も仮着だったので、メタルコアにFMCなのは間違いないかと思います。
マイクロや拡大鏡の有無、症例の多さは重要でしょうか?
回答9
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2021-03-01 10:19:54
>マイクロや拡大鏡の有無、症例の多さは重要でしょうか?
破折した根を接着できるレベルまできれいにするためには、マイクロスコープは必須です、拡大鏡は使ったことがないのでわかりかねます。
接着再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3382
破折した根を接着できるレベルまできれいにするためには、マイクロスコープは必須です、拡大鏡は使ったことがないのでわかりかねます。
接着再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3382
回答10
タイトル | [写真あり] 下7番、歯根破折の断面をMTAコーティング |
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質問者 | みーーたんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 50歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
その他(写真あり) 歯根破折 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。