歯学部生と伝えたら、歯科医に金パラはないと金を勧められます

相談者: U希さん (20歳:男性)
投稿日時:2021-04-01 22:52:59
はじめまして。
歯学部の新3回生です。

歯学部生ですが、むし歯歯科に通っています。
そこでの先生の対応に疑問を感じています。

情けないですが、むし歯が6本(C3が1本とC2が5本)あり、今はC3の左下6番の根管治療をしています。

はじめ、保険で治療する予定で、先生の方もそのような感じでした。
治療前には、CRが2本、金パラインレーが3本、クラウンが1本になると思うと説明を受けていました。

ですが、歯学部生とわかった途端に、さかんに保険外ゴールドインレーゴールドクラウンを薦めてきました。


僕は親が歯科医師ではなく、これまでも普通の保険の治療を受けてきました。

今回根管治療をしている左下6番も元は金パラインレーで(脱離したまま放置してしまい激痛になってしまいました)、まだ問題のない金パラの入った歯も7本(インレーが5本とクラウンが2本)あります。

また、そもそも奨学金を借りながら大学に通っていて、お金に余裕もありません。

ですが、先生は、歯科医師が金パラ入れるなんてことはありえない、といい、今問題ない金パラの歯も変えた方がいいという勢いです。

さらに、最初は左上7番と右下5番はCRの予定でしたが、臼歯にCRを入れるのは本当はよくないから、そこもゴールドにした方がいい、といってきます。

すべてその通りにすると、金パラの入っている7本と虫歯6本で13本にもなってしまいます。

保険外がいかによくなく、ゴールドのよさをレクチャーされましたが、どうしようか悩んでいます。
(そもそもむし歯だけゴールドにしても今までのバイト代が消えてしまいます…。)

同期に相談しましたが、彼は歯科医師の子どもでゴールドを何ヵ所か入れているようですが、別の歯医者に移ったら、と言われました。

それも考えたのですが、今根管治療の途中ですし、先輩から紹介されたところで、腕はたしかにいいようです。
(たぶんその先輩もお金持ちなのでゴールドにしていると思います。)


歯科医師は金パラは入れないものですか?
むし歯にした自分が悪いのですが、悩んでいます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2021-04-02 07:00:14
U希 さん、こんにちは。

>情けないですが、むし歯が6本(C3が1本とC2が5本)あり
>金パラの入った歯も7本(インレーが5本とクラウンが2本)あります。

ハッキリ言って多いですね。

どうして、沢山の虫歯が発現してしまったのかを鑑み、新たな、また、二次的な虫歯を作らない為に、生活習慣の見直しと是正を続けることが肝要です。

ちゃんと是正し続けるのは、容易ではありませんよ。


歯学部生とわかった途端に、さかんに保険外ゴールドインレーゴールドクラウンを薦めてきました。

より精度の高い修復物を提案してくださったようですね。

ある意味、親心のようなものかもしれません。


>これまでも普通の保険の治療を受けてきました。

健康保険での治療は、憲法に基づく最低限度の生活を営む為のものです。

決して普通ではないことを、正しく理解してください。


>脱離したまま放置してしまい激痛になってしまいました

猛省してください。


>問題のない金パラの入った歯

症状が無いからといって、問題が無いとは限りません。

自身で判断するのではなく、ちゃんと診査していただきましょう。


>別の歯医者に移ったら、と言われました。

通学先にある病院に相談するのも、一法かもしれません。

それぞれでシステムが異なるかとは思いますが、施設によっては、職員や学生が受診する場合は、割り引きの制度があるかもしれません。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2021-04-02 11:08:14
私は40年くらい前に母校の大学病院で卒後2〜3年目の若い先生に入れてもらったFMCが今も特に問題なく使えてます。

はっきりいって、FMCの材料は(30〜40年程度の年月であれば)長持ちするかどうかの第一の要件ではありません。

卒後2〜3年目の先生でもできるので、経験・腕・知識が最重要ってわけでもありませんね。


「きちんとやる」それだけだと個人的には考えます。


私の母校だけ特別ってわけでもないと思うんですけどね・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: U希さん
返信日時:2021-04-03 11:33:36
小林先生

>ハッキリ言って多いですね。
どうして、沢山の虫歯が発現してしまったのかを鑑み、新たな、また、二次的な虫歯を作らない為に、生活習慣の見直しと是正を続けることが肝要です。

歯科医師になる身ながら、歯医者で治療されるのが苦手でつい先延ばしにしてしまっていました。
また、大学に入って、一人で暮らすようになって、生活も乱れてしまっていたと思うので、見直していきたいと思っています。


>より精度の高い修復物を提案してくださったようですね。
ある意味、親心のようなものかもしれません。

ゴールドはそれだけ精度が高いということなのですね。
真剣にゴールドも考えてみます。


>健康保険での治療は、憲法に基づく最低限度の生活を営む為のものです。
決して普通ではないことを、正しく理解してください。

歯学部生ながら、あまりそのことを考えたことがありませんでした。
保険の治療は、最低限で十分とはいえない、ということでしょうか。


>猛省してください。

激痛になるまで放置して抜髄になったのははじめてではないにも関わらず、またやってしまったことは本当に猛省しています。


>症状が無いからといって、問題が無いとは限りません。
自身で判断するのではなく、ちゃんと診査していただきましょう。

一応一通り見てもらったのですが、再度いろいろ聞いてみようと思います。


>通学先にある病院に相談するのも、一法かもしれません。
それぞれでシステムが異なるかとは思いますが、施設によっては、職員や学生が受診する場合は、割り引きの制度があるかもしれません。

激痛だったのと、病院はコロナの影響で、ふつうの虫歯治療などはあまり積極的に受け入れていないみたいで、かかっていませんでした。
調べてみようと思います。




森川先生

>私は40年くらい前に母校の大学病院で卒後2〜3年目の若い先生に入れてもらったFMCが今も特に問題なく使えてます。
はっきりいって、FMCの材料は(30〜40年程度の年月であれば)長持ちするかどうかの第一の要件ではありません。

FMC(保険)でも大差ないということでしょうか。
インレーはどうなのでしょうか。(森川先生はインレーは何をいれていらっしゃいますか?)
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2021-04-03 19:02:35
今は、クラウンの材質よりも根管治療の質の方がずっと重要だと思いますよ。

森川先生はうるさい方ですから、おそらく担当医はビビりながら一生懸命にされたのでしょう。
通常、ビビる必要はありませんが、一生懸命な気持ちは大切だと思います。

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回答 回答4
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-04-03 19:24:25
U希さん、こんにちは。

>奨学金を借りながら大学に通っていて、お金に余裕もありません。

歯学部生だということで歯の価値を一般の人より高く見積もっているだろう、治療の価値をよく理解していてゴールドの良さもわかるだろうということから、より良い材料であるゴールドを勧めてもらっているようですね。

しかし、経済的な事情があるということですからよく話しあい、治療の優先順位や範囲を相談して決めておくと良いと思います。

例えば、現在根管治療中ということですから、これはしっかりと治療しておくことが重要だと思います。
一方、クラウンについては保険適応のものを入れておいても、また余裕ができた時に外してやりかえることも可能だと思います。


>今問題ない金パラの歯も変えた方がいいという勢いです。

実際に問題が無いのかどうかはしっかり診察してもらいましょう。問題がないのであれば、今すぐやりかえるのではなく、金銭的余裕ができた段階でゴールドにやりかえることも可能だと思います。


>歯科医師は金パラは入れないものですか?

少ないでしょうが、いないことはないと思います。
歯科医師になったり歯学部に入るより前に治療した保険の金パラが口腔内に入っているという歯科医師もいるのではないでしょうか。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2021-04-04 09:21:48
その歯の予後に不安がある場合は金パラで修復することもあると思います。

藤森先生の回答にあるように根管治療の質はとても大事だと思います。

超高層マンションの土台と同じでクラウンの土台となるべき部分の治療ですから。

大手のマンションで土台の数足りないとか短いとかありましたわね

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: U希さん
返信日時:2021-04-04 11:39:40
藤森先生

>クラウンの材質よりも根管治療の質の方がずっと重要だと思いますよ。

クラウンより、根管治療をどうするか、きいてみようと思います。



滝野先生

>現在根管治療中ということですから、これはしっかりと治療しておくことが重要だと思います。
一方、クラウンについては保険適応のものを入れておいても、また余裕ができた時に外してやりかえることも可能だと思います。

クラウンを後でかえるという発想があまりなかったので、参考になります。
とりあえず保険のクラウンにしようかとおもっています。


>実際に問題が無いのかどうかはしっかり診察してもらいましょう。
問題がないのであれば、今すぐやりかえるのではなく、金銭的余裕ができた段階でゴールドにやりかえることも可能だと思います。

はい。
一応ざっと見てもらいましたが、根管治療に目処がついて他の歯を見てもらうときによく診察してもらおうと思います。
ちなみに、金パラのインレーは問題があることが多いのですか…?


>少ないでしょうが、いないことはないと思います。
歯科医師になったり歯学部に入るより前に治療した保険の金パラが口腔内に入っているという歯科医師もいるのではないでしょうか。

少ないことは少ないのですね。
ちなみに、滝野先生は虫歯になられたことはありますか?
あったら何でなおされていますか?



柴田先生

>歯の予後に不安がある場合は金パラで修復することもあると思います。

歯の予後、というとまた虫歯になりやすそう、とかということですか…?

>根管治療の質はとても大事だと思います。

根管治療について、先生に説明を受けたいと思います。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2021-04-05 08:54:29
>FMC(保険)でも大差ないということでしょうか。

技工レベルが高ければ大差ないと思います。
一般的には保険材料のほうが難しいので下手(あるいはかける時間が大幅に異なる)だと違いはあります。


インレーはどうなのでしょうか。(森川先生はインレーは何をいれていらっしゃいますか?)

4つ入れてますが、すべて問題ないです。
(一つは咬合痛があったのでやり直しましたが、ノンカリエスでした)

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2021-04-05 08:57:52
藤森先生>
>森川先生はうるさい方ですから、おそらく担当医はビビりながら一生懸命にされたのでしょう。

私が学生で担当医は研修医ですよ。

私は背中に絵が描いてあったりはしませんから、私にビビる先生はいませんでしたね。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: U希さん
返信日時:2021-04-05 22:54:36
森川先生
>4つ入れてますが、すべて問題ないです。

インレーも金パラのが4つということでしょうか…?
ちなみに、入れてから何年くらいたっていますか?
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2021-04-06 11:21:24
約40年です。

条件がよければ保険材料でもその程度はもつということです。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2021-04-06 21:24:26
確かに小林先生が仰る様に将来の歯科医に対しての、親心の様なものかも知れませんね。

個人的な印象ですが、おそらく歯学部生ならお金があるだろうとか、だから儲けてやろうとか、そういうことではないと思います。

心底「良かれ」と思ってのご助言かとは思いますが、その先生も含めた少なくない数の先生方が、「良くない」と本心では思っている様な治療を日頃行っている?というのが何というか、闇ですよね。

(もちろん、保険治療も十分良いものだとお考えの先生も大勢いらっしゃいます)

今回U希さんが治療方針をどうされるかについてのご相談ではありますが、この機会になぜこうなっているのかという現状についても関心を持たれると、今回のことがとても有意義になるのではないかと感じましたよ。

自分も学生の時だったら、まったく理解できなかったと思います。
(現在は保険医療機関を辞退して、自費専門で仕事をしています)

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回答 回答10
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-04-06 22:21:40
>ちなみに、滝野先生は虫歯になられたことはありますか?
あったら何でなおされていますか?

あります。

私もU希さんと同じく、親が歯科医師ではありませんでしたし、残念ながらデンタルIQがかなり低い家庭で育ちましたから、小さい時から虫歯も多く歯学部入学前に保険治療の修復物が複数入っていました。

ですので金パラインレーもかつては入っていましたが、現在はゴールドインレーとCRになっています。


> 臼歯にCRを入れるのは本当はよくないから、そこもゴールドにした方がいい

パラかゴールドであれば、(費用の問題を除けば)圧倒的にゴールドが良いと思いますが、直接修復であるレジンか、間接修復のインレーか(ただしレジンでも自費保険の違いがあるにせよ)というところには歯科医師によって、また窩洞の範囲や位置によって議論がわかれるかもしれません。

いま、こうして患者さんの立場でいろいろと悩まれている経験は、将来、歯科医師免許を取り患者さんに向き合う時に必ず役に立つと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: U希さん
返信日時:2021-04-07 00:04:29
森川先生

>約40年です。
条件がよければ保険材料でもその程度はもつということです。

40年以上もつのであれば、保険でもいいような気もしてきました。他の先生のご意見をきいても、特に、クラウンは金パラでいい気がしてきました。


渡辺先生

>親心の様なものかも知れませんね。

説明などをきいていても、悪い人ではなさそうだし、本気ですすめているのだな、というのは伝わってきました。

>心底「良かれ」と思ってのご助言かとは思いますが、その先生も含めた少なくない数の先生方が、「良くない」と本心では思っている様な治療を日頃行っている?というのが何というか、闇ですよね。

>(もちろん、保険治療も十分良いものだとお考えの先生も大勢いらっしゃいます)

これまで、虫歯治療保険外など考えたこともなかったので、正直驚きました。
保険が少なくともbestではないのですね…。


>今回U希さんが治療方針をどうされるかについてのご相談ではありますが、この機会になぜこうなっているのかという現状についても関心を持たれると、今回のことがとても有意義になるのではないかと感じましたよ。

>自分も学生の時だったら、まったく理解できなかったと思います。(現在は保険医療機関を辞退して、自費専門で仕事をしています)

虫歯自体はならない方がいいに決まっていますが、なってしまってこういう治療を進められている現実がある以上、歯科医師になる身として、学んでいければと思います。


滝野先生

>私もU希さんと同じく、親が歯科医師ではありませんでしたし、残念ながらデンタルIQがかなり低い家庭で育ちましたから、小さい時から虫歯も多く歯学部入学前に保険治療の修復物が複数入っていました。

>ですので金パラインレーもかつては入っていましたが、現在はゴールドインレーとCRになっています。

すこし似た感じの先生がいらっしゃって、失礼ながら親近感がわきました。

やはり、現在は全て金パラはなくしていらっしゃるのですね。
ゴールドは先生もいれているということなので、やはり信頼できそうです。


>直接修復であるレジンか、間接修復のインレーか(ただしレジンでも自費保険の違いがあるにせよ)というところには歯科医師によって、また窩洞の範囲や位置によって議論がわかれるかもしれません。

恥ずかしながら、虫歯がどれも小さくなく、削る量も少なくないため、臼歯はインレーにしないともたない、というようなことをおっしゃっていた気がします。
CRについても、またきいてみます。

>いま、こうして患者さんの立場でいろいろと悩まれている経験は、将来、歯科医師免許を取り患者さんに向き合う時に必ず役に立つと思います。

はい、虫歯で悩まれている患者さんと同じ目線でできる歯科医師になれればと思います。



タイトル 歯学部生と伝えたら、歯科医に金パラはないと金を勧められます
質問者 U希さん
地域 非公開
年齢 20歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 保険のインレー(銀・金属)
ゴールドインレー(金の詰め物)
補綴関連
衛・技・助その他
その他(歯科治療関連)
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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