部分入歯の要・不要について(左下歯8番、7番、6番半分欠損)

相談者: sky?さん (65歳:男性)
投稿日時:2021-04-12 14:33:54
元々していた部分入歯をしなくても大丈夫かどうか悩んでおります。
よろしくお願いいたします。


歯の治療後、元の部分入歯は特殊なやり方であり、同じようなやり方での部分入歯は無理、右下の方へもバネをかける形になる。

また、違和感がなければ?部分入歯はなくてもよいかも、どっちもどっちです。どうしますかと言われ迷っています。


<元の部分入歯>A歯科医院(廃院)で実施
左下奥歯8番欠損、7番欠損、6番の歯が割れ半分になっており、6番の歯半分と5番の歯をかぶせ物で連結し、7番を部分入歯として
いました。
(部分入歯のバネは6番、5番の歯にかけていた)


<今回の治療内容>B歯科医院
部分入歯が外れやすくなり診てもらったところ、6番のかぶせ物がぐらついているとのことで、かぶせ物を外し、6番の歯の虫歯及び根の治療をしてもらいました。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-04-12 15:39:49
こんにちは。


欠損の後方に支えとなる歯が無い有離端義歯は前方の支えになっている歯を引き倒す力がかかりやすいですから、連結していても冠が傷んでダメになってきたのか?冠と歯の繋ぎ目をしっかり磨いたり、義歯内面を綺麗な状態に維持して細菌の繁殖を防ぐ必要があったのにそれが下手で単純な虫歯の進行であったのか?を見極めてもらう必要があるように思います。

その上で、引き倒しの力がかかる形態にしかできないならば残りの歯を保存することを優先的に考えていく方向をとるのか?噛む面積を維持する欠損修復の為の義歯再製を優先するのか?を考えてもらう事になると思います。


通常の形の有離端義歯では6番にも5番にも引き倒しの力がかかりますから、6番の状態から同じような治療では長く持たなくなっていると考えられてのご説明かもしれませんね。

義歯は新製に保険の縛りがあり、一旦作製したら治療費が低すぎて受診を勧め難くなりますから(赤字になる為)、定期的な通院をされる方は少ないですが残存歯のメンテナンスや義歯の清掃状態や適合のチェックに通院された方が良いです。



〉歯の治療後、元の部分入歯は特殊なやり方であり、同じようなやり方での部分入歯は無理、右下の方へもバネをかける形になる。

その方が安定するというタイプもあります。

片側処理の義歯は沈下しやすいですから6番の状態からもう無理になったのかもしれませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: sky?さん
返信日時:2021-04-12 21:02:13
お忙しい中、早速の回答ありがとうございます。


残りの歯を保存することを優先するなら義歯は作成しない、噛む面積を維持するなら義歯作成とのことであれば、義歯は作成しない方向で考えたいと思います。

6番の歯は端の歯になっているので、引き倒しにはなるような気がしますが、義歯を作成し6番(5番)にバネをかけるよりは引き倒しは軽減さると考えてよろしいでしょうか。



<元々の部分入歯について>
元々のかぶせ物と部分入歯は、10年間くらい使用しておりました。
元々の部分入歯のやり方について、今の先生からは例えるなら教科にない(おかしい?)やり方とのお話しがありました。


<かぶせ物、冠?について>
・6番、5番の連結したかぶせ物は歯をすっぽり覆っており、かぶせ物と歯のつぎ目はなく かぶせ物と歯茎しか見えない状態でした。

・6番のかぶせ物がグラついているようなので、歯が割れているか、虫歯になっていると考えられるので、確認するために外すとのことでした。
(かぶせ物は5番はしっかりしており、連結している6番と切断してやっと両方を外したとのことでした)


かぶせ物を外したところ虫歯になっているとのことでした。
たぶん清掃が下手だったのと10年間くらい使用していた間に虫歯になったと思われます。

(かぶせ物をはずしたところを鏡でみせてもらったところ、6番も5番も土台部分の歯しか 見えない状態でした。(歯茎から出ている歯の部分はもともとほとんどない))



<治療(虫歯等)について>

かぶせ物の外し&6番の虫歯の治療、根の治療は、3回の通院で完了
しました。
(当初、特に根の治療は時間かかると言われていました)


義歯をしない場合、今後、かたどり、かぶせ物実施の2回通院で終了予定とのことです。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-04-12 22:48:40
歯を手で押してみた後、歯茎を手で押してみていただきましたら理解可能と思いますが、沈下量も動く量も異なりますよね?

一つの構造体に噛む力がたとえ上一方から加わったとしても歯と粘膜の沈下量は異なりますから、沈下量が大きい部分で噛むと動きが少ない歯に引き倒しの力がテコのようにかかります。


5番と弱って半分になった6番をフルカバレッジの連結冠で繋いでいても5番にかかる力と6番にかかる力の大きさが異なりますから、繰り返し噛む力がかかり続けると冠と土台の隙間を埋めていたセメントが崩壊して来て、内部と外部に隙間が生じて来ますからそこに細菌が入り込んで残りの歯をぐずぐずに溶かすので二次虫歯が生じるという事が起きます。

実際には噛む力は上からだけの単純な力だけでなく横揺れも入りますから、有離端義歯のトラブル回避はなかなか難しいという事になります。

10年となると問題が生じても致し方ないでしょう。


うまく作るには粘膜沈下が生じないように特殊印象(機能圧印象)と特殊な模型の作り方を必要としますが、そういう丁寧な作り方をしておいても顎骨は歯がなくなると徐々に廃用性に痩せて来ますから、いずれ沈下量は増えて歯は揺り動かされ引き倒され冠のセメントは崩壊し内部虫歯が進行します。

義歯の宿命ですから致し方ないです。


有離端義歯にはRPIクラスプというちょっと変わった形が推奨されます。
ただ、構造からきちんと作るには金属床義歯である必要がある為保険では部分床義歯の場合自費になる為あまり作らないかもしれません。


義歯の沈下防止にはレストの配置を多角化することが大切ですから、片側処理ではなく反体側にも伸ばしてレストを設置させるという考えは大切です。

しかし保険では素材に限界があり舌感が不良で馴染めないという方も多くおられますから、歯科医の説明に至ったのかな?と思いました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: sky?さん
返信日時:2021-04-13 14:06:01
お忙しい中、回答ありがとうございました。

参考になりました。



タイトル 部分入歯の要・不要について(左下歯8番、7番、6番半分欠損)
質問者 sky?さん
地域 非公開
年齢 65歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 部分入れ歯のトラブル
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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