自費の部分入れ歯。歯科医からメリットの説明しか無いことへの不信

相談者: あおかぜさん (59歳:男性)
投稿日時:2021-04-13 10:35:07
初めての部分入れ歯を作成することになりました。
右上6,7,8 左上4,5,6,7
先生からは、金属が目立たない自費スマイルデンチャー)での作成を勧められています。

それまでは前歯ブリッジやその他の被せものなどは、保険治療で行われており、先生の治療は良心的で信頼感もあり、この医院を選んで本当に良かったと思っていました。

ただ今回の部分入れ歯に関しては、自費での作成をかなりプッシュしておられて、金属のバネが無いので入れ歯が目立たない、現存の歯への負担が少ない、着脱が楽、装着感が良い、保険に比べ耐久性が良いと言ったメリットはおっしゃられるものの、デメリットに関しては金額的に25万くらいかかる以外はおっしゃられません。
私なりに調べると、バネの無い入れ歯でも現存の歯への負担や、洗浄には専用の物が必要、また耐久性はあまり良くないといった情報がありました。

何となくそのことで先生に対する不信感のようなものが芽生え、これまで通院するのがどちらかというと楽しかったのに、今は少しイヤな気持ちになっているのです。

下の歯も部分入れ歯にする必要があり、やはり25万程度かかるそうです。
そうすると上下両方で50万くらいになるので、私にとっては金額的にもかなり辛いですし、耐久性が10年あるのならともかく、4〜5年いや2〜3年しか耐久性がないなら無理です。

でも、どこかで

「先生は本当に良いと思って勧めてくれてるんだ」
「先生をガッカリさせたくない」

という気持ちがあるのも事実で決断出来ずにいます。

自費のデメリットをきちんと教えていただいた上で、「はじめての入れ歯なので、まずは保険で作って様子を見ましょう」と言ってくださってさえいれば、私の気持ちも全く違うものになっていたと思うのです。
ただ、先生の様子を見ると、自費でやって欲しいんだなというのはひしひしと伝わって来ます。


個人差が大きくお応え辛いとは思いますが、質問としましては、

保険の不安・・・治療済み現存歯への負担(金属バネの見た目は気になりません)
自費の不安・・・耐久性、金額

保険の入れ歯を数年ごとに作り替えるか、先生を信じて自費に賭けてみるか、どちらにも決められないので背中を押していただきたいのです。

保険の場合、見た目は問題ないのですが、バネによる負担が治療済みのブリッジにかかることへの不安があります。
自費の場合、耐久性についてはネットの情報を見ただけで、実際は保険に比べて耐久性がどのようなものか分からず、写真を見る限り耐久性はあまり高くないように思えて、本当に迷っています。

またインプラントは考えておりません。

どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-04-13 10:55:08
こんにちは。

義歯に関しても何に関しても適切なお手入れは必要ですし、作り方や力の入れ方、外注する技工先によりかなり良い悪いには差が生じます。

自費ノンクラスプ義歯は一番単純で患者さんも喜んでくれる為、割と多くの歯科医院で勧められている治療になるでしょう。

まず何といっても加齢や不養生を想起させる義歯特有の金属製のバネがありませんからいつまでも若々しく社会生活に馴染むという事は一番のメリットでしょう。
しかし、樹脂製のバネは歪みが集中しますからいずれ折れたり緩みますから修理が必要になります。
修理可能なタイプを選択してもらうのが良いでしょう。

全ての治療を保険で済ませたいとご希望であれば、ご自身のご事情を歯科医にお話になれば、歯科医が一押しの自費治療ではなく保険の範囲内で作れる義歯は作ってもらえる社会システムになっています。

保険義歯はあまり力を入れていない診療内容になるのかもしれませんが、義歯は元々ご不自由で我慢が必要になる装具ですから馴染む努力をされたり無理なら使えるように調整を依頼される事でご使用は可能になるだろうと思います。

中にはご自身が調整してみたりされる方も時にいらっしゃるので驚く事もありますが、着脱可能な装置ですからそうやって凌がれる方がおられるのも致し方ないかなと思った事があります。
保険義歯はかなり扱いやすいタイプの樹脂でできています。

しっかり残りの歯の定期的なお手入れに通院される事と義歯は必ず綺麗に洗い義歯洗浄剤をご利用ください。
カビや細菌の温床になりやすいのが保険の義歯です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あおかぜさん
返信日時:2021-04-13 17:33:14
大変丁寧な回答をしていただき、ありがとうございます。

お陰様で船橋先生の回答を読んでいるうちに、保険治療を選ぶことでイヤな顔をしたり、今後の治療に影響が出るようなら、医院を変えればいいだけだと思えるようになりました。

医院の先生への信頼度は揺らいだものの、保険治療を申し出ることが、これから先も通院するかを決める良い指標になり、逆に先生への信頼度がもっと上がることになるかもしれません。

とても参考になりました。
ありがとうございました。



タイトル 自費の部分入れ歯。歯科医からメリットの説明しか無いことへの不信
質問者 あおかぜさん
地域 非公開
年齢 59歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 部分入れ歯の値段・価格
部分入れ歯 その他
歯医者への不信感
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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