根管治療、専門医の自費治療か保険治療か?
相談者:
isikoさん (45歳:女性)
投稿日時:2021-04-19 22:24:01
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-04-20 09:56:22
こんにちは。
基本的に根管治療は日本では保険でできます。
保険が使える歯科医院で根管治療を保険治療で提供しない為にはMTAセメントのような根管充填材としては保険適用剤として認められていない材料を使うことになると思います。
ただ、MTAセメントは固まると取り除けなくなる為万が一治療がうまくいかず痛みが出ると除去し再治療するという訳にはならなくなる為、次は歯根端切除術になる可能性が高まるというリスクがあります。
本来、根管治療をきちんと行うには新たな感染をさせない事と時間をかけて丁寧に根管内の感染物を取り除き緊密なシーリングをする為にスムーズな根壁を作ることが必要になりますが、保険診療の根管治療の点数があまりに低いため人件費や材料費や設備利用費より不足し赤字治療になるエリアが増えて来た為、保険で難しい根管治療に当たると比較的短時間で治療を終え、再診料や他の病名治療と平行治療を行って赤字を補わなければ経営ができないという事情に陥る歯科医院が増えています。
日本の医療は国営ではなく民間事業体が提供していますから国は医療者側に善意を求めていつまでも診療費をあげません。
昔は根管内にホルマリンクレゾールなどの劇薬を入れる荒い治療をするしかありませんでしたが、流石に今の時代そういう治療はできないでしょうし、医療後進国でい続け海外から笑われるのも嫌でしょうから、とりあえず現代歯科医学に近い治療をしたいというのが全ての歯科医の願いでしょうが、なかなか叶える為の原資が保証されません。
本来国は国民の健康的な生活を保証する事を優先する必要があるので歯内療法の保険点数が低すぎる現状はおかしな話と考えてよいのかもしれませんが、安価でなければ最低限の治療さえも受けられなくなる方が多数おられ荒い治療でも治療を受けなければそっちのほうが命に関わってきますから、上げ難いというのがあるのか?国の事情はよくはわかりません。
そこで最近の傾向として、別の歯科医院から専門医や歯科医を呼んで来て自費で根管治療に専任してもらい治療回数を減らして治療中の感染リスクを低下させるとともに、歯科医や患者さん双方にとり安心できる治療内容を確保する事に繋げようという仕組みができて来ているように感じています。
元々根管治療は歯科医ならば誰でもできなければいけない治療なのですが、実際はかなりの技量と根気が必要な治療ですから専門で技術向上に取り組んでいる歯内療法医が治療を行った方が安心できるはずです。
(例えれば虫垂炎のオペを町医者の何でも屋にしてもらいたいか?外科医にしてもらいたいか?というイメージ)
保険を使える歯科医院がなんとか工夫して患者さんにより良い治療を提供する為に作り出した仕組みでしょうから、よい治療につながるならば歯科医院から勧められた自費治療を選択されておかれてはいかがでしょうか?
ただ、自費治療でも保険治療でも成功を約束する事とイコールではありませんから事前にきちんと説明を受け理解された上で治療依頼をされる事になるだろうと思います。
〉予後等どのように変わってくるのでしょうか。
どう変わるのか?は直接歯科医院で確かめてください。
それぞれの歯科医院が継続経営が可能になりきちんと納税の義務を果たしよい国民でいる為にできる範囲で知恵を絞り工夫しているはずです。
保険治療は出てすぐの経験も勉強も足りていない根管治療はまだ苦手だという歯科医が担当するのかもしれませんし、そうではなく経験も研鑽も豊富な歯科医が診療時間を短く区切りつつ何回にも分けて少しずつしか進展せずに行うのかもしれませんし、単に歯内療法専門医資格をとっていないだけの上手い歯科医が充分な時間を確保して行ってくれるのかもしれませんし、何をどう差をつけてあるのか?ここでは各歯科医院の事情は全くわかりません。
きちんと歯科医院で治療内容の差について説明を受けられ納得された上で自費を選ぶのか?保険を選ぶのか?を考えられる人になられた上でお決めください。
とりあえず参考として海外では根管治療は10万円くらい出さないとしてもらえない治療なので、抜歯をすぐ勧める傾向がある事を理解しておいてください。
それだけの費用をもらえないならやらない治療というイメージです。
グローバル社会ですからそれをベースに良い治療につながるように投資しておくというのは合理的かもしれませんね。
基本的に根管治療は日本では保険でできます。
保険が使える歯科医院で根管治療を保険治療で提供しない為にはMTAセメントのような根管充填材としては保険適用剤として認められていない材料を使うことになると思います。
ただ、MTAセメントは固まると取り除けなくなる為万が一治療がうまくいかず痛みが出ると除去し再治療するという訳にはならなくなる為、次は歯根端切除術になる可能性が高まるというリスクがあります。
本来、根管治療をきちんと行うには新たな感染をさせない事と時間をかけて丁寧に根管内の感染物を取り除き緊密なシーリングをする為にスムーズな根壁を作ることが必要になりますが、保険診療の根管治療の点数があまりに低いため人件費や材料費や設備利用費より不足し赤字治療になるエリアが増えて来た為、保険で難しい根管治療に当たると比較的短時間で治療を終え、再診料や他の病名治療と平行治療を行って赤字を補わなければ経営ができないという事情に陥る歯科医院が増えています。
日本の医療は国営ではなく民間事業体が提供していますから国は医療者側に善意を求めていつまでも診療費をあげません。
昔は根管内にホルマリンクレゾールなどの劇薬を入れる荒い治療をするしかありませんでしたが、流石に今の時代そういう治療はできないでしょうし、医療後進国でい続け海外から笑われるのも嫌でしょうから、とりあえず現代歯科医学に近い治療をしたいというのが全ての歯科医の願いでしょうが、なかなか叶える為の原資が保証されません。
本来国は国民の健康的な生活を保証する事を優先する必要があるので歯内療法の保険点数が低すぎる現状はおかしな話と考えてよいのかもしれませんが、安価でなければ最低限の治療さえも受けられなくなる方が多数おられ荒い治療でも治療を受けなければそっちのほうが命に関わってきますから、上げ難いというのがあるのか?国の事情はよくはわかりません。
そこで最近の傾向として、別の歯科医院から専門医や歯科医を呼んで来て自費で根管治療に専任してもらい治療回数を減らして治療中の感染リスクを低下させるとともに、歯科医や患者さん双方にとり安心できる治療内容を確保する事に繋げようという仕組みができて来ているように感じています。
元々根管治療は歯科医ならば誰でもできなければいけない治療なのですが、実際はかなりの技量と根気が必要な治療ですから専門で技術向上に取り組んでいる歯内療法医が治療を行った方が安心できるはずです。
(例えれば虫垂炎のオペを町医者の何でも屋にしてもらいたいか?外科医にしてもらいたいか?というイメージ)
保険を使える歯科医院がなんとか工夫して患者さんにより良い治療を提供する為に作り出した仕組みでしょうから、よい治療につながるならば歯科医院から勧められた自費治療を選択されておかれてはいかがでしょうか?
ただ、自費治療でも保険治療でも成功を約束する事とイコールではありませんから事前にきちんと説明を受け理解された上で治療依頼をされる事になるだろうと思います。
〉予後等どのように変わってくるのでしょうか。
どう変わるのか?は直接歯科医院で確かめてください。
それぞれの歯科医院が継続経営が可能になりきちんと納税の義務を果たしよい国民でいる為にできる範囲で知恵を絞り工夫しているはずです。
保険治療は出てすぐの経験も勉強も足りていない根管治療はまだ苦手だという歯科医が担当するのかもしれませんし、そうではなく経験も研鑽も豊富な歯科医が診療時間を短く区切りつつ何回にも分けて少しずつしか進展せずに行うのかもしれませんし、単に歯内療法専門医資格をとっていないだけの上手い歯科医が充分な時間を確保して行ってくれるのかもしれませんし、何をどう差をつけてあるのか?ここでは各歯科医院の事情は全くわかりません。
きちんと歯科医院で治療内容の差について説明を受けられ納得された上で自費を選ぶのか?保険を選ぶのか?を考えられる人になられた上でお決めください。
とりあえず参考として海外では根管治療は10万円くらい出さないとしてもらえない治療なので、抜歯をすぐ勧める傾向がある事を理解しておいてください。
それだけの費用をもらえないならやらない治療というイメージです。
グローバル社会ですからそれをベースに良い治療につながるように投資しておくというのは合理的かもしれませんね。
相談者からの返信
相談者:
isikoさん
返信日時:2021-04-21 06:29:43
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2021-04-23 13:04:19
相談者からの返信
タイトル | 根管治療、専門医の自費治療か保険治療か? |
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質問者 | isikoさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療の専門医 その他(保険と保険外) MTA |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。