歯科のパノラマレントゲン撮影で背中側のみの防護は間違いですか?

相談者: ひまわりの丘さん (49歳:男性)
投稿日時:2021-04-20 19:49:21
最近できた歯科の初診で、パノラマレントゲン撮影。

レントゲン室で歯科助手(?)が撮影前に後ろ側(背中)に防護の厚いのを付けてきたので、「前じゃないの」と聞いてみたが、「後ろなんですよ」と回答。

撮影は四角い羽根のようなものが左右に、顔正面から耳方向に何度か往復しながら行われました。

過去の他院での同様の撮影では、前のみまたは前後に防護を付けられたと記憶しており、この助手(?)の勘違い間違いではないかと思うのですが、どうなんでしょう?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2021-04-20 20:00:19
多くのパノラマは、後頭部からレントゲンを照射すると思います。
ですから背中側から照射することになるので、防護服を背中側にするのは間違っていないと思います。

ただ現在のパノラマの多くは、デジタル化されていると思います。
となると被曝線量を考えると鉛で防護する必要がないと思います。

医科のレントゲンで防護されたことありますか?

3人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ひまわりの丘さん
返信日時:2021-04-20 21:06:35
そうなんですね。
ありがとうございました。
回答 回答2
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-04-20 22:15:51
柴田先生の回答に同意見です。

ですので、過去の他院での同様の撮影で、前のみというのが事実であれば、そちらのほうが何の意味だったのかな、と思います。

口の中の小さなレントゲンをとる場合は、前のみかけるということはあると思います。

日本歯科放射線学会の指針でも、防護エプロンは体内を通過する散乱線を防護することはできないこと、パノラマの場合は肩から下にはX線はほとんど当たらず、逆に防護衣が画像に写り込んでしまうリスクがあることから推奨していませんし、デンタル写真でも放射線防護の意味は無いが患者さんの不安や心理面への配慮の為に行うものとされています。

ですが、歯科医院開設の際には防護衣を備えていることを保健所に求められます。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2021-04-21 08:01:38
散乱線のことを考えると、まったく無駄でもないみたいですよ防護衣

http://www.hoshipital.jp/housyasen/pdf/kensyu-05.pdf

回答 回答4
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-04-21 08:29:29
森川先生

お示しのリンクは胸部、腹部で、大角サイズ(14cm×14cm)、半切サイズ(14cm×17cm)の照射野で、1m近く離れた装置から照射する話のようですので、歯科でのパノラマやデンタルとは全く条件が異なると考えます。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2021-04-21 09:44:16
滝野先生・・・

X線である以上散乱線は生じますが・・・

https://staff.aist.go.jp/a.ohta/japanese/study/XAFS_ex1.htm

回答 回答6
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-04-21 11:09:54
森川先生

X線である以上、散乱線は生じるとのことですね。

空中散乱線は、歯科でのレントゲン撮影で照射部位ではない部分に防護衣をかける意味はなく、また体内散乱線は防護衣で防御できるものではない、ということです。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2021-04-21 11:19:49

回答 回答8
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-04-21 11:56:32
>これならわかるかな

今度は従事者防護の要点のリンクですね。
何が仰りたいのかわかりませんでした。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2021-04-21 12:05:12
ボレロというかエプロンというか、首まわりの防護は役に立つかなと 頭に当たって生じた散乱線に対して首から下を守るのに。(室伏なみの首の人はむりかな)

回答 回答10
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-04-22 10:55:58
森川先生

先生のリンクを貼られているのは、撮影条件の異なる医科での胸腹部の撮影、X線の物理的な説明、そして医療従事者防護の要点ですね。
何が仰りたかったのでしょうか。

そして、歯科での撮影では全く散乱線がでないとは言っておりませんよ。
おっしゃるように、防護衣をつけることで僅かに散乱線を防げるかもしれません。

ただ、パノラマではわずかに上向きのスリット状のエックス線を患者の頭部後方から入射させますので、防護エプロンを使用しても、 実質的な患者の線量低減効果はほとんどないとされ、一方、条件によって防護エプロンの像が下顎前歯部に重複して再撮影を余儀なくされる危険性がありますから、防護エプロンは使用しない方が良い、というのが、日本歯科放射線学会の指針です。

一方、デンタルの場合に防護エプロンを使っても撮影が阻害されることは無いので、あればあった分、散乱線を防御できるでしょう。

特に、上前歯など体幹方向に照射軸があれば防護にはなると思います。しかし、被曝量の効果は極めて限定的ですから、必ずしも使わなければならないものとはなっていないと思います。

ところで、先生の医院はコンクリートが使われていますか。
もし、院内にコンクリートが使われているのであれば、先生やスタッフ、患者さんの被曝を避ける為に滞在時間をなるべく短くする措置をとられていらっしゃいますか。

太陽光にもX線は含まれておりますから日中の外出は避けるべきでしょうし、関東圏は関東ローム層がありますが関東圏から出るのはリスクです、ましてや飛行機に乗ったりトンネルを通過するのは避けるべきでしょうし、レントゲンを撮影する時だけでなく、日常生活で常に防護衣を着用することで被曝を最小限にできるでしょう。

つまり、歯科でのレントゲン撮影での防護衣は、それくらい過剰で意味のないものであるものの、患者さんの不安や心配への配慮から行われているようなものですね。

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タイトル 歯科のパノラマレントゲン撮影で背中側のみの防護は間違いですか?
質問者 ひまわりの丘さん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ レントゲン写真
回答者




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