7歳、エナメル質形成不全の小児保隙装置と前医への費用請求

相談者: 017さん (7歳:女性)
投稿日時:2021-04-28 20:57:37
新一年生の娘が先日初めて、エナメル質形成不全と診断されました。

抜歯が必要で小児保隙装置自費(4万円)でやった方が良い。とセカンドオピニオンをした小児歯科で言われたのですが、◆以前に通っていた歯科に誤診があったと思い、自費分を負担してもらう事は出来ないものでしょうか?

調べたところ◆保険適応になる場合もあるみたいなのですが、その基準(保険になるかならないかの違い)はあるのでしょうか??



3歳前の虫歯になる前から定期的に歯科に通っておりました。
朝晩の仕上げ磨きも時間をかけてやっており、おやつやジュースもあまり取らない子なのですが、4歳を過ぎた頃から虫歯が出来る頻度が高くなり気になっていました。

フッ素をやった方が良いか?との質問には、歯磨き粉に含まれているので十分。まだ必要ない。と言われていたので今まで一度もやったことがありません。


先月、私(母親)が見てわかる虫歯が出来たので受診したところ虫歯になるペースが早すぎる。
仕上げ磨きをしていると言っているけど、磨けているかどうかは別だ。

弟(4歳)は虫歯が無いのになぜこの子はこんなに虫歯になるんだ?ちゃんと磨いているのか?と言われ、初めて不信感を抱き、小児歯科を調べてセカンドオピニオンとして初診をしてもらいました。


ちょうど初診予約を入れた日に、給食中に歯が欠けました。と学校から電話があり、帰宅後もボロボロと歯が欠けてしまいました。
(右上の奥の乳歯

小児歯科での第一声が、エナメル質形成不全だって言われてるよね?と。初耳でした。

エナメル質形成不全という物自体は知ってはいましたが、まさか娘がそうだとは思ってもおらず、一度も言われた事がありませんでした。


レントゲンを撮ったところ、治療して詰め物をした奥でも虫歯が進行しており、歯茎も腫れ膿が溜まり(口内炎だと思っていました)、6歳臼歯にも大きな穴が空いていました。
全て治すには1年以上かかる。虫歯が多すぎる。と。

このボロボロと欠けてしまった歯は、もう抜歯するしかなく、奥歯が前に倒れてこないように小児保隙装置を自費でやった方が良い。
なぜもっと早く受診しなかったんだ。と言われました。



歯科には頻繁に通っていました。
この小児歯科の初診の3週間前にも受診しております。

たかが数週間でここまで酷くなるとは考えられず、ずっと通っていた歯科の誤診だとしか思えません…
今まで何の為に定期受診をしていたんだろうか…ととてもショックを受けました。


だからと言って治る物ではない事は理解しているのですが、自費の小児保隙装置代(4万円)を、最初の歯科に請求する事はできない物でしょうか?

最初の歯科でエナメル質形成不全と診断されていたら、ここまで酷くなる前に何か対処できたのではないか!?と落胆しております。

女の子なので歯列矯正もしっかりとしたいと考えていたのですが、それ以前の問題となり、本当にショックと早く歯科を変えるべきだったと情けなく思っております。


長文になってしまいましたが、ご回答頂けると幸いです。
よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2021-04-29 03:52:00
保険適応になる場合もあるみたいなのですが、その基準(保険になるかならないかの違い)はあるのでしょうか?

以下のリンクを参考にされるか「小児保隙装置」で検索してください。

http://www.tokyo-sk.com/wp/wp-content/uploads/2017/06/e76ff0253fbd3750fdf1181db36760b0.pdf

臼歯が一本抜歯となった時に残りの乳臼歯を利用してクラウンループを装着することは保険適応だと思います。

  

> ボロボロと欠けてしまった歯は、もう抜歯するしかなく、奥歯が前に倒れてこないように小児保隙装置を自費でやった方が良い。

ですからこの文章からはどの歯を抜歯するかは分かりませんので、保険適応かどうかも分かりません。

自費の保隙装置が必要な場合ももちろんあります。



> 自費の小児保隙装置代(4万円)を、最初の歯科に請求する事はできない物でしょうか?

法的な問題は歯科医師などに相談するよりも弁護士等が相応しいと思います。



> エナメル質形成不全と診断されていたら

お母さんが歯磨きの時に歯の表面の色の違いばらつき、表面性状の違いはありましたか?
広範囲の形成不全だとかなり分かりやすいと思うのですがいかがでしょうか?

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 017さん
返信日時:2021-04-29 08:54:51
柴田先生。
ご回答頂きありがとうございます。


>乳臼歯が一本抜歯となった時に残りの乳臼歯を利用してクラウンループを装着することは保険適応だと思います。  

画像を添付致します。
おそらく、一番奥の乳歯永久歯の1つ手前)が欠けているので、その欠けた歯の手前の乳歯にクラウンループを装着する事になると思うのです。

なので保険適応だと思うのですが、自費治療になると言われました。
(帰宅後に調べ知ったので、自費と言われた時には知識がなく、質問できませんでした。)



> 自費の小児保隙装置代(4万円)を、最初の歯科に請求する事はできない物でしょうか?

おっしゃる通りですね!大変申し訳ございませんでした。


>お母さんが歯磨きの時に歯の表面の色の違いばらつき、表面性状の違いはありましたか?
>広範囲の形成不全だとかなり分かりやすいと思うのですがいかがでしょうか?

治療を何度も繰り返していたので、色の違いは、治療済みの詰め物をしている歯だと思っておりました。
エナメル質形成不全での色の違いだとは分かりませんでした。

今写真を撮って見たら、奥歯が黄色っぽいという事は分かり、これがエナメル質形成不全で合っていますでしょうか?


普通の歯科医師で、この違いは見て分からない物なのでしょうか?
歯科医なら見ればわかるはずなんだけど…』と小児歯科で言われました…

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2021-04-29 09:42:30
> 画像を添付致します

確認できました。
虫歯の大きさ深さから抜歯は避けられないと思います。

後継永久歯第二小臼歯)がなければ保存を考える可能性がほんの少しあります。


右上のE 第二乳臼歯を抜歯して右上のD 第一乳臼歯クラウンループをすることは保険適応だと思います。

その小児歯科医の保隙装置の設計がどうなっているかは分かりませんので、自費四万円が、妥当かどうかも判断できません。


一部前歯にも白斑がありますが、カリエスが次々できるほどの形成不全のようには見えませんね。
残念ながら親御さんの管理不足がかなり関係して虫歯になったかもしれませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 017さん
返信日時:2021-04-29 10:16:37
柴田先生。

ありがとうございます。
保険適応になりそうとの事、次回の診察の時に相談してみます。
自費の費用も相場が分からないのですが、装置によって変わるのですね。


形成不全は歯が生え始めた頃から起こる物なのでしょうか?
それもと永久歯が形成不全として生えてくるのでしょうか?

左奥の乳歯第二乳臼歯?で合っていますか?)は歯茎が腫れて膿を出す処置をしてあるのですが、その奥の永久歯は色が違うのが確認できます。

永久歯が形成不全で虫歯になった場合には差し歯になってしまうと言われましたが、何か歯磨き以外で事前に防ぐ事は出来ないものなのでしょうか…?


朝晩、仕上げ磨きも5分程度しっかりやっておりましたが、それでもまだ足りなかったという事ですね…今後も気をつけます。
鼻炎があり常に鼻詰まりで口呼吸なのも関係していると言われました。


歯チャンネルで質問するのが初めてで、内容的にここまで聞くのはタブーなのか分からず。
失礼があったら申し訳ございません…

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回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-04-29 11:35:25
こんにちは。


小児の永久歯前歯2本と第一大臼歯エナメル質の形成不全が見られることはよくあります。

2000年頃からMIHといいましょうと名称もつけられています。
調査をしたところ5人に1人見られたという研究もありますから、歯科医のせいにしてはいけません。

同部位のエナメル質ができるのはお母さんのお腹にいるときからですから、範囲によってはお母さんのせいだから治療費は親が持つのは当然という感じでしょうか・・・・


歯科医にできることは適切な歯磨き指導や口腔衛生指導、フッ化物による耐酸性の向上、必要になる場合の治療介入、この程度です。

ただ、治療も結構大変で歯科医はかなり頭を悩ませリスクに対峙しながら可能な治療を行う必要がありますから、親御さんが歯科医の見逃しによってこんなになっているのでは?と疑念を持たれて歯科に不信感募らせるようではリスクの高い治療介入も困難になると思いますので、そのあたりはできれば謙虚な態度が望まれるところではないか?と思います。



画像からは、乳歯に関しては問題なく形がちゃんとしていて歯の白濁等もないように見えますからエナメル質形成不全はなかったのではないか?と想像しますが、小児専門医からはどのような説明がなされたのでしょうか?


MIHの原因は、多岐に渡るだろうと推測されていて、遺伝性のもの、後天的要素によるものどちらもあるだろうと考えられています。

後天的な原因としては
 乳歯の時の外傷や
 虫歯による感染の影響や
 母体の栄養障害
 内分泌異常
 感染
 代謝異常
 特定薬物の長期継続投与 
などが挙げられると思います。


ちょうどお子さんが生まれる前後のことになりますから、呼吸不全により体液が酸性に傾いてエナメル質の結晶化がうまくいかなかったのかもしれません。

妊娠中に高熱が出たとか糖尿の傾向になっていたり、つわりが長引いていたり、体調不良があったなどはありませんか?
お子さんが早産だったり、母乳から代謝障害を生じるような何らかの汚染物が移行していたのかもしれません。


妊娠出産の困難を乗り越え頑張った結果ここまで成長してきてくれたお子さんの印という事で、お子さんへの愛情を深めていただき感謝の心を持っていただくことがよいのかもしれません。

最初に生まれてくるお子さんは色々な意味で大変だったのかもしれませんし、もしかしたら弟さんが6歳頃に同じようなMIHだとわかるかもしれませんが、それは今はわかりません。



乳歯に関しては、
>鼻炎があり常に鼻詰まりで口呼吸なのも関係していると言われました。

という事ですから口腔機能獲得不全症を疑い診察していくことになるのではないかと思います。

鼻炎があると虫歯になりやすいです。
炎症のサイクルを止めるには砂糖はやめた方がよいともいわれますが、鼻炎への対処は歯科医の仕事ではなく耳鼻咽喉科にて治療を受けることになるでしょう。



保隙装置に関してですが、この前の保険改正で保険適用範囲が増えました。
改正内容に関して小児歯科専門医もご存じではないかと思いますので確かめてみてください。



自費の小児保隙装置代(4万円)を、最初の歯科に請求する事はできない物でしょうか?

弁護士への相談が必要という事になると思いますが、さすがにこの無茶なご相談はやめられたほうがよいと思います。

酷いクレーマーととらえられるでしょうし、歯科医師側にも弁護士がついていますからこういう無茶な要求には決して応じないようにと指導されるでしょう。
自費はご家庭で負担してください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 017さん
返信日時:2021-04-29 20:23:55
船橋先生。

ご回答頂きありがとうございます。


よくある事なのですね。
では私の無知が原因ですね。

小児歯科ではお母さんのせいでも子供のせいでもないと言われましたが、ここでお母さんのせいと言われるとは思いもよりませんでした。

謙虚な態度と言われておりますが、ずっと歯科医との関係は良く、子供達も1人で治療に挑めるくらい良くしてもらっていました。
泣いて治療ができないなんて事もありません。
歯医者で痛がった事も嫌がった事もありません。

フッ素の事なども何度も、本当にやらなくてもいいものなのか?と確認していましたが、必要ない!と言われていたので、その言葉を信じておりました。

患者なのでかかりつけ医の言う事が正しいと思うのは当然かと思います。が、そうではないと言う事ですね…



妊娠中、ご記入頂いた内容に当てはまる事は何一つありません。
一人目なのでむしろ神経質にかなり気をつけておりました。

服薬もしていませんし、つわりもひどい方ではありませんでした。
私自身も滅多に体調を崩す事はありません。
早産でもなければ子供も健常児です。
今でも風邪も全然ひきません。
が、常に鼻詰まりの状態です。


小児歯科の初診の3週間前には、今まで通っていた歯科に行っていたのですが、その時は

『今回の治療は2回で終わる。
次で終わるから頑張ろうね』

と言われたと小児歯科で伝えると、信じられない!他にも虫歯があるじゃないか!と驚いておりました。


エナメル質形成不全なのに普通に表面を削って詰める治療しかしていないからこうなった。
なぜ早く小児歯科に来なかったんだ。

鼻炎に関しても耳鼻科に行くとアレルギー性鼻炎で薬を処方されて片付けられるから、それでは根本的に治らない。口呼吸をやめさせるしかない。と言われました。

が、娘は、鼻が詰まっているんだから苦しくて息ができない!と言います…


とにかく、ここで小児保隙装置保険適応で出来るかもしれないと教えて頂けたので、次回の診察の際に確認してみます。
教えて頂きありがとうございます。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-04-30 02:26:35
エナメル質形成不全と小児専門医に言われた事から前医への不信感が強まったようですから、小児歯科医にエナメル質形成不全の部位についてどこなのか?教えていただくのが良いと思います。

乳歯にエナメル質形成不全があるならばどこの部位か?教えていただいておくとよいのではないでしょうか?

また永久歯のMIHについても小児専門医ならばご存知でしょうから尋ねてみてはいかがでしょうか?
回答したように原因は多岐に渡り特定しがたいと考えられます。

以前おかかりになっていた歯科医のせいではないのは確かでしょう。



形成不全は虫歯とは異なり歯が生える前からの物ですから分けて考えて良いのですが、治療としては虫歯治療と同じような治療になりますからなかなかご理解し難いのでしょうか?

小児歯科では乳歯の虫歯も治療が必要という判断でしょう。
上手く再治療を行なってもらうのが良いと思います。
治療に協力できるお子さんのようですからきちんとやり直してもらえるでしょう。



鼻つまりに関しては耳鼻科の領域ですから、耳鼻科受診を個人的にはお勧めします。
花粉症やアレルギー性鼻炎による鼻閉を治していただく事が虫歯だけでなく顎顔面の正常な発育に関しても望ましいと言われています。

アレルゲンの特定を行なってもらい専門的な治療や指導を受けられる方はよくおられます。

小児歯科医が耳鼻科受診は不用といっているでしょうか?
おかかりになった小児歯科専門医が効果的な治し方を知っているのか?受診時に教えてもらえると良いですね。




タイトル 7歳、エナメル質形成不全の小児保隙装置と前医への費用請求
質問者 017さん
地域 非公開
年齢 7歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の異常・トラブルその他
小児歯科治療
小児歯科その他
歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
その他(写真あり)
子供(子ども)の虫歯
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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