インプラント、骨が薄い場合は細いインプラントか骨を増やす薬か?

相談者: かんかんママさん (33歳:女性)
投稿日時:2021-05-07 01:30:02
こんにちは。

これまで歯に無頓着で過ごしてきましたが、ようやく自分の口内環境のまずさに気がつき、不安でいっぱいになっています。


子どもの頃に矯正をしており、4本抜歯しています。
矯正中に虫歯をたくさん作り、右上5番にブリッジが入りました。
矯正は長年していたにも関わらず失敗しており、出っ歯のままで歯並びもよくありません。

今から3年前に下顎左右5番の根が浅くなっていると近所の歯医者さんから言われ、差し歯がとれたのをきっかけに左下5番もブリッジになりました。


そして先日、右下5番も抜歯と判断されたと同時に、左下のブリッジの支えの歯が虫歯になっていることがわかりました。

これ以上ブリッジを増やして今ある歯を失うことが恐ろしく、インプラントを考えて2箇所の歯科医院(これまで行っていたところはインプラントをしていなかったため、初診です)へ相談しました。


1つ目の歯科では、顎の骨が薄いことと、下に神経が通っている箇所で麻痺のリスクがあるという理由でブリッジをすすめられました。

もしインプラントを希望する場合は、骨を増やす薬?を入れるとも言われました。



2つ目の歯科では、顎の骨は確かに薄いけど、1番細いインプラント(ストローマン)なら問題なくできるとの判断で、ブリッジよりもインプラントをすすめられました。

右下は1本分のスペースが空いているので1本のインプラント、左下は2本分空いていて、細いインプラントで2本は支えられないので2本のインプラント埋入との診断でした。


私としてはインプラントを希望しているので、2つ目の歯科でお願いしようかと思いましたが、顎の骨が薄いことからもインプラントの寿命が短いのではという懸念もあり、30代で3本のインプラントを入れることで、将来的に健康な口内環境を維持できるのか不安です。

また、2人の先生の意見が違うため、決断しかねていますので、他の先生方のご意見を伺いたいです。



今まで歯に無頓着だったことを後悔しており、育児中にも関わらず、四六時中歯のことばかり考えてしまいます。
欠損歯以外にも、失活歯が数本あります。

矯正中の手入れの悪さと、甘いものを取りすぎていたことを反省しています。


これからは念入りにケアを行い、定期検診に通い、甘いものも控えるつもりですが、このような現状でも、残りの歯を将来的に維持していくことは可能でしょうか。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2021-05-07 07:31:56
かんかんママ さんこんにちは。


これまで歯に無頓着で過ごしてきたが、自分の口内環境のまずさに気がつき、不安でいっぱいになっているのですね。


出っ歯のままで歯並びも良くないようですので、口呼吸はありませんか?
口呼吸は虫歯歯周病を悪化させますので、この悪習癖は改善した方が良いと思います。


1つ目の歯科では、顎の骨が薄いなどの理由でブリッジをすすめられ、2つ目の歯科では、顎の骨は確かに薄いけど、1番細いインプラントなら問題なくできると判断されたのであれば、骨は薄いのでしょうね。

この場合は、細いインプラント体を利用したり、骨移植をしたりすればインプラントは可能になると思います。

しかし、骨移植のテクニックはある程度インプラント治療の経験がある先生で無いと難しい治療ですので、インプラント治療を行っている先生全てが出来るわけでは無いと思います。
2つ目の歯科の先生は経験が豊富なのだと思います。


インプラント治療の予後を良くするためにも、食事に気を付け、口呼吸があれば改善すると良いと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-05-07 09:51:54
こんにちは。


小児期から矯正をされたという事ですから骨代謝が上手くいかなかったとか、口呼吸があったとか、夜口を開けて寝なければ寝られなかった等など何らかの歯だけではない成長の問題を抱えておられたのでしょう。

そうなると、歯が萌出する際に歯槽骨を一緒に動かして将来の外科矯正のリスクを回避することは小児期に可能ですが、部位により歯根が短く成長が終わる場合はあり得ると思います。


また、出っ歯が治らなければ(口を開けて寝ていれば)口から息が出入りして唾液の緩衝能が劣る時間が多くなりますから虫歯のハイリスク患者ということになってしまいます。

唾液検査を受けてみたり、細菌検査(歯周病菌PCR検査)を受けられたりして虫歯や歯周病のリスクをしっかり理解されておくとリスク管理のモチベーションが高まるかもしれません。



甘いものは、ほどほどにしておき、意識してほとんど取らないようにしておく事は虫歯だけでなく歯周病や骨代謝や唾液の質と量、循環器系にとり有利に働きますから、今後は甘いものから卒業されたら良いと思います。

現代社会は無意識に取りすぎに陥る環境が出来上がっている為、常に意識を高く持つことが必要になりますよね。



歯周組織検査や歯磨きの指導を受けてインプラント周囲炎を生じにくい口腔環境を整えていく事は大切な事でしょう。


インプラントは細いタイプをお持ちでしたら可能な場合が多いと思います。
前歯のもっと細い部位にもインプラントは可能な場合がほとんどです。

きちんとできますよと自信を持って説明してくれる歯科医院で治療を依頼されたら良いと思います。


また、治療前後に関わらず歯磨きがうまく出来ているのか?のチェックとPMTCのために定期的に歯科医院をご利用される習慣にされた方が良いでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かんかんママさん
返信日時:2021-05-07 21:30:15
加藤先生

こんにちは。
返信いただき、ありがとうございます。


口呼吸については、自分ではしていないつもりですが、気をつけていこうと思います。

骨移植に関しては、2つ目の先生は、本当ならそこまでしたほうがいいけど、大掛かりになるし、今は細くても強いインプラントがあるからと仰っていました。



重ねての質問で申し訳ありません。
1番細いインプラントでも、埋入が可能ならば、骨移植までする必要はないのでしょうか?
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かんかんママさん
返信日時:2021-05-07 22:22:23
ふなちゃん先生

こんにちは。
返信いただき、ありがとうございます。


矯正による骨や歯根への影響は考えもしませんでした。
唾液検査や細菌検査についても教えていただき、ありがとうございます。
先生と相談してみます。


反省を生かして、意識を高く持ち続けたいと思います。
また、歯磨きの技術にも自信がないので、定期検診を欠かさないようにします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2021-05-08 07:19:15
>1番細いインプラントでも、埋入が可能ならば、骨移植までする必要はないのでしょうか?

CTを撮影して、可能であれば、使用するインプラントを重ね合わせをして確認すると骨移植の必要性につて分かると思います。
先生によっては重ね合わせを見せて説明すると思います。

また、細くなれば、骨移植の量は少なくなることが考えられます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かんかんママさん
返信日時:2021-05-08 21:53:14
加藤先生

回答いただき、ありがとうございます。


先生は重ね合わせを見せてくれて、1番細いものなら移植なしで可能との判断でした。

ただ、もしそのインプラントがだめになったら、私の場合次は再埋入できないということだったので、大掛かりになっても骨移植までした方が今後のためにいいのかな?と考えました。


その場で質問すればよかったのですが、聞きそびれてしまい、度々申し訳ありませんが、もしよろしければご意見伺いたいです。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2021-05-09 09:04:36
>先生は重ね合わせを見せてくれて、1番細いものなら移植なしで可能との判断でした。

それは分かりやすくて良かったですね。


>ただ、もしそのインプラントがだめになったら、私の場合次は再埋入できないということだったので、大掛かりになっても骨移植までした方が今後のためにいいのかな?と考えました。

骨移植は、移植する材料によっても予後が変わってくすると思います。

1番は自分の骨です。
自分の骨を手術周辺や奥の部分(親知らずの付近)からとってきて移植します。ただし手術野が大きくなり、それなりのリスクが出ます。

一方で、動物の骨ですとほとんど解けないので、塊として残るので、やり直しが可能ですが、骨が感染しやすい問題があると思います。

その他、人工骨(カルシウムなどの塊で色々あります)は吸収が早いので、インプラントのやり直しに有効とは言えないと思います。



色々説明しましたが、今回細いインプラントで処置して、万が一やり直しの場合は骨移植が出来る先生に診てもらうのが、一番良いのではないでしょうか?
骨移植を出来る先生を新たに探すなど難しいと思うからです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かんかんママさん
返信日時:2021-05-10 09:44:44
加藤先生

詳しく教えていただきありがとうございます。


おかげさまで決断できました。

お忙しい中、時間を割いていただきありがとうございました!



タイトル インプラント、骨が薄い場合は細いインプラントか骨を増やす薬か?
質問者 かんかんママさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい

Total total   今日 今日   昨日 昨日  
現在 人が閲覧中