ぐらつく前歯にインプラントはできないか

相談者: 丘の上のひまわりさん (61歳:女性)
投稿日時:2021-05-23 16:15:18
問題の部位: 上の右前歯

治療歴: 
 約20年前に抜髄。 
 10年前に虫歯と言われ自覚症状はなかったが再治療してレジン修復。

現在の状態: 
 全体に薄茶色に変色。
 側面の根元に虫歯。 
 痛み、しみるなどは無し。
 気になるのは時々大げさに言うとみしっという感じがあること。
 ぐらつきも少しある。



※かかりつけ医(歯周病専門医で日本口腔インプラント学会の専門医)の意見

@ 単冠で処置。ただし、5年もたないかも。 

A 隣の左前歯(数十年前に抜髄後冠装着、根はしっかりしている。)と連冠で処置。 

B インプラント選択すべきかは5分5分。
前歯は審美上も高難度でインプラントを行っていても上手くやれる歯科医は2割くらい。


※ 私の思い→ 連冠は他の歯に負担をかけ寿命を縮めそう。
上の歯列ブリッジの部位もあり、ドミノ倒しに将来入れ歯になるのは絶対に嫌。 

単冠でも5年持たないなら、骨が少しでも若い今のうちにインプラントにした方がいいのでは。
ただし成功させられる技術のある歯科医をどう見つけるかが不安。


先生方、アドバイスをどうぞよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-05-23 18:04:26
こんにちは。


歯をドミノ倒しに無くすことを防ぐためには、奥歯噛み合わせを崩壊させないように奥歯にインプラントを使った方が良いかもしれませんね。

奥歯がしっかりしている方は前歯もかなり持ちます。
前歯の方がお手入れしやすいはずですからね。


〉現在の状態: 

神経を抜いた歯は色が悪くなってきます。
又、しみる事がなくなります。
虫歯になったのは歯磨きがうまくできなかったのでしょうか?

失活した歯の色を戻すにはインナーブリーチやウォーキングブリーチでの内部からの漂白が必要になります。

その前にきちんとした根管治療が必要です。
ダメな根管治療では問題が生じます。


問題の歯は、歯周病ですか?根管治療はうまくいっているのですか?
ミシっというのは充填してあるレジンが外れかかっているのでしょうか?
歯が破折しているのでしょうか?


何ができるのか?は歯科医の判断が必要になりますから、必要をお感じでしたら別の歯科医に実際に見ていただく事になるのかなと思います。

その際インプラントが得意な2割の歯科医が良さそうですね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 丘の上のひまわりさん
返信日時:2021-05-24 22:13:04
船橋先生、迅速なご回答をありがとうございました。


問題の右上前歯のぐらつきの原因については、歯科医に突っ込んで
質問はしていません。

どんな治療法をとればいいのかということで頭がいっぱいでしたので。 
抜髄した歯は弱くなる上に、内部で虫歯が広がっているからだろうと、自分で勝手に想像しただけです。 

今度もう少し聞いてみようと思います。


ただ、歯周病ではないと思います。 
かかりつけ医は歯周病専門医で、実は1年前に、あちこちで抜歯しかないと言われた右上犬歯をダメもとで歯周組織再生術をしていただき、動揺はおさまり、歯磨きを丁寧にするようになり、歯茎は全て今までになく良い状態です。

先日、そのかかりつけ医も昔インプラント治療を見学したという、かなり高い技術を持つ歯科医に、セカンドオピニオンを求めましたが、結局、全体の矯正を含めたセラミック治療をしないとインプラントも
無駄と言われました。
インプラントも含めた治療なら、200万円じゃきかないとも。

 
保険治療で解決できる前歯ではないのは理解していますが、あまりに
高額な治療(理想的治療なのかもしれませんが)は、私には現実的
ではないと思わざるを得ません。

別の専門医をあたってみるつもりです。
大都市なら高い技術を持ち、尚且つ患者に必要以上の高負担をかけない(自費は覚悟しています)治療ができるドクターを探せるかなと思いますが、コロナ禍なので動くのは先になりそうです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2021-05-25 07:26:10
丘の上のひまわりさんこんにちは。

上の右前歯の治療でお悩みなのですね。


インプラントの前歯は審美上も高難度でインプラントを行っていても上手くやれる歯科医は2割くらいと言われたそうですが、これの根拠が分からないですね。

確かに前歯は難易度が高いかもしれません。
それは、

1.インプラント治療に骨移植が必要かもしれないこと
2.インプラント治療に歯肉移植が必要かもしれないこと

です。
この2つの処置が出来る先生であれば、1度に1と2を行ったり、1と2を別々に行ったりすることもあります。


また、歯が長くなっても(歯茎が下がって)問題ないとご自身が思えるの出れば、1や2の手術は伴わなくても良いかもしれません。

個人的には、手術は1回で終わるのが、少ない回数で終わる方が患者さんの負担が少なくて済むと思うので、1回で出来る限りをしていますが、先生の考え方によっては1の骨移植だけをまず行って、後日インプラント埋入も多いと思います。

インプラント学会の相談医などによく相談されてみて下さいね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2021-05-26 22:47:18
具体的状態が分かりませんが、それだけの資格を取得してる先生とか、その上の先生とかのご意見が書かれてるように出ているとなれば、かなり厳しいのだろう、と思います。

非常にお気の毒なことですが、患者さんの望みが叶うのは実際の話し難しいこともあるんです。

なので、実際の所何処に先生の側と患者さん側での妥協点を見出すのか?になる、と思います。


矯正することまで提案されていることからも、お気の毒ですが全顎的に問題が生じてるんだろう、と思います。

そのようなことを勘案すると、下手にできますよ、と言う所で治療を受けてしまわれることは将来に禍根を残す事になりかねないのでは?と逆に心配になります。


なので、くれぐれも安易に引き受けるような所に任せられることのないようにしていただきたいです。

ここまでの経緯をチャントと話して、その上で患者さんの願いにできるだけ近い感じで治療を受けてくださる先生を探されるようにお勧めします。


絶対条件として、歯周病治療ベースにしてて噛み合わせとか被せもの審美的に作ることに長けている、長期的予後の症例を多く持たれている先生を探されて下さい。

かなりのハイレベルになると思いますが、それしかないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 丘の上のひまわりさん
返信日時:2021-05-31 19:50:33
加藤先生、前歯インプラントの難易度が上がる理由について具体的なご説明をありがとうございました。 

インプラントの指導医の先生を見つけたので、一度相談に行ってみようかと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 丘の上のひまわりさん
返信日時:2021-05-31 20:40:42
松本先生、親身なアドバイスを下さって、ありがとうございます。


実はその後、もう一人、歯周病専門医かつインプラント専門医でもある先生に診ていただきました。
結果、次の選択肢を提案されました。

 @ 歯の変色が気にならないのであれば、このまま放置。
 A 気になるなら、保険または自費クラウンで治療。

また、

「自分の天然の歯に勝るものはない。
インプラントにするにしても、今後他の歯(歯周組織再生術済みの左上の犬歯)にも問題が起きてくる可能性があるし、費用のことも考えて戦略的に知用計画を立てないと。」

「僕は(将来的には)インプラント2本を使ってブリッジで治療したらどうかなと思う。」

「そんな今すぐあちこち歯がぐらついてきて抜歯とかいう問題が起こってくる状況じゃないから。」

と、言われ、私が受診した別の歯科医の話をすると、

「患者を脅すみたいにして高額な治療を勧めるなんて。」

と、苦笑されました。


良心的と思われる歯科医の意見が聞けて、少し安心しました。
もともと、というか今でもインプラントに万全の信頼を私自身置くことはできないし(老後寝たきりになった時のケアの難しさ等)ましてリスクのある前歯のインプラントなので、やはり避けておこうかなといいう方向へ気持ちが傾いています。

自分でネットで調べたところ、名前を忘れましたが、ドイツ式の精密な入れ歯、なんていうのもあるそうですし。

少し気持ちが落ち着きました。
ありがとうございました。



タイトル ぐらつく前歯にインプラントはできないか
質問者 丘の上のひまわりさん
地域 非公開
年齢 61歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯がグラグラする
インプラント治療法
歯周病(歯槽膿漏)治療
回答者




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