右上1番、逆正埋伏歯の手術について

相談者: fmfmさん (53歳:男性)
投稿日時:2021-05-31 04:21:19
右上1番が生えておらず、左上1番が真ん中にきている状態でこれまで過ごしてきました。
右上1番の入るスペースもない状態です。

これまでの歯医者さんでは、先天的に欠損していると言われていたのですが、最近他の治療のためにレントゲンを撮っていただいたところ、逆正埋伏歯ということで、右上1番が鼻の横のあたりに逆さになって埋伏していることが判明いたしました。

矯正と手術で正常な位置に位置にもってくることができるかどうか、通っている大学病院と個人病院2件にお伺いしたところ、たまにこの様な状態の患者はいるそうですが、通常はこのままにします、というご回答をどちらからもいただきました。

埋伏歯が逆に上向きになってしまっていた場合は、ほとんどの場合は手術が不可能なのでしょうか。

もし、手術ができる可能性があるとすれば、他の先生のご意見もお伺いしたいと思うのですが、その場合は矯正専門が良いのか、口腔外科専門が良いのかなども教えていただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2021-05-31 07:00:13
「通っている大学病院」があるのですね。

医学部の歯科口腔外科なのでしょうか、それとも、歯学部の付属病院なのでしょうか。

もしも、前者なのでしたら、「矯正専門が良いのか口腔外科専門が良いのか」ではなく、歯学部の付属病院で相談なさってみてはいかがでしょう。

後者なのでしたら、他の歯学部の付属病院で相談なさってみるのも一法かもしれません。

ただ、より専門性の高い施設で、現状のままが妥当という判断がなされるようでしたら、その意見を受け入れざるを得ないように思います。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2021-05-31 07:05:34
fmfm さんこんいちは。

これまでの歯医者さんでは、先天的に欠損していると言われていたが、最近他の治療のためにレントゲンを撮っていただいたところ、逆正埋伏歯と判明したのですね。

矯正と手術で正常な位置に位置にもってくることができるかどうか、通っている大学病院と個人病院2件にお伺いしたところ、たまにこの様な状態の患者はいるが通常はこのままにしますと言われたのですね。

埋伏歯が逆に上向きになってしまっていた場合は、ほとんどの場合は手術が不可能ではありませんが、基本は抜歯になると思います。
抜歯であり、矯正治療を出来ないとすると、右上1番が生えておらず、左上1番が真ん中にきている状態で、右上1番の入るスペースもない状態であれば、確かに頑張って治す必要性は低いと考える先生は多そうですね。

fmfmさんが埋伏歯を正常な位置に戻して矯正を考えているのであれば、かなり難易度が高い症例であると思います。
抜歯等の外科処置は口腔外科で相談になると思いますが、矯正治療を考えるとなると矯正歯科でも相談し、両方で治療になると思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-05-31 10:21:23
こんにちは。

部位と向きによると思いますが、外科をするにもリスクがあり、矯正するにもより大きなリスクがあれば、そのままにしておく事を勧めるはずです。

実際に診察した専門医が、このままにしておく方が良いでしょうと言っているならば、そうだろうと考えます。

例えば、外科で摘出する事は可能でしょう。
摘出後破棄するならば、外科時に歯が傷ついても良いので手術の難易度を下げられます。

しかし、それを歯列に引き込んで使える歯にするのは大変でしょう。
まず、必ず引き込む為のスペースを歯列に作っておかなければいけませんから上下矯正治療が必要でしょう。

逆に生えている歯にブラケットや何かをつけて矯正力をかけるには、被着面である歯冠の一部を露出する必要がありますが、口腔内からアプローチできる場所なのでしょうか?
それからどういう方向に引っ張れるか?が大切になりますから、かなり複雑な構造が上顎に張り付き続けるかもしれません。

しかもかなり長い期間、健康な歯根に吸収を生じない方向で牽引が必要でしょう。

矯正歯科が主導して開窓手術は、口腔外科に依頼する事になると思います。


>右上1番が生えておらず、左上1番が真ん中にきている状態でこれまで過ごしてきました。右上1番の入るスペースもない状態です。

であれば見た目の問題だけならば、ベニア治療で審美性を回復されてはいかがでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2021-05-31 13:49:27
こんにちは

埋伏歯の治療のためには、開窓・牽引を行う必要があります。
手術とは開窓の手術のことで、埋まっている歯にフックなどを接着するために歯面を露出させるものです。
そうやって接着したフックを用いて引っ張り出すのが牽引で、こちらは矯正治療ということになります。

この治療ができるかできないかということからいえば、やってみないとわからないということになるのですが、一般的な見方からするとかなり難しいということになりそうです。

埋伏歯の牽引治療の成否は、歯根の完成度と回転角度の大きさによると考えられております。
年齢から考えれば、歯根はすでに完成されておりますので、こういった歯の牽引は難しいと考えるのが通常です。

つまり、手術が不可能あるいは困難ということではなく、その後の牽引が困難ということから抜歯適応となる場合が多いようです。

開窓・牽引治療を行うためには、矯正医との連携も必要です。
そちらの先生のご意見もお聞きいただければ、もう少しわかりやすいかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: fmfmさん
返信日時:2021-06-01 00:52:39
小林先生、加藤先生、船橋先生、今村先生、お忙しい中迅速にご返答いただきましたこと心より感謝いたします。

●小林先生

>医学部の歯科口腔外科なのでしょうか、それとも、歯学部の付属病院なのでしょうか。

歯学部附属病院になります。

私は噛み合わせが悪いそうで、現在のままですと当たりが強い部分から崩壊に繋がってしまうそうです。

担当の先生は補綴がご専門で、全ての歯を被せや補綴で修正すると噛み合わせが変わり防ぐことができるとご提案いただき、そこまで治療するかはまだ未定なのですが、もし埋伏歯を牽引矯正するということになりますと噛み合わせもまた変わってくるのではないかと思い先にご相談させていただきました。

小林先生のおっしゃる通り、他の歯学部の付属病院への相談も検討してみようと思います。
どうもありがとうございます。


●加藤先生
逆正埋伏歯の手術は殆どは抜歯になってしまうのですね。
口腔外科と矯正歯科の両方での治療になるということ理解いたしました。

両方の連携のとれるところや、症例のあるところでご意見をお聞きしてみようと思います。
どうもありがとうございます。


●船橋先生
お詳しい解説をいただきありがとうございます。

口腔内からアプローチできる場所なのでしょうか?

レントゲンで鼻の横あたりに存在を確認することはできたのですが、それがアプローチ可能な場所なのかは素人目でわかりませんでした。

ベニア治療で審美性を回復されてはいかがでしょうか?

今の位置は変えないまま、ベニアで治療することができるのでしょうか?
具体的に教えていただけますとありがたいです。


●今村先生
牽引の難しさにつきまして、お詳しく解説いただきありがとうございます。

確かに様々な条件からかなり困難であること理解いたしました。
矯正との連携のとれるところで、ご意見をお聞きしてみようと思います。
どうもありがとうございます。



先生方、それぞれにお詳しいご説明をどうもありがとうございます。
今回の逆正埋伏歯と関係があるのかはわからないのですが、存在している逆正埋伏歯の近くの右上顎洞に大きな嚢胞がありレントゲンでも白く影になっておりました。

逆正埋伏歯が影響しているということは考えられますでしょうか?
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2021-06-01 06:51:10
レントゲンが黒く写っていれば嚢胞の可能性はありますが、白く写っているのであれば逆ですので、嚢胞の可能性は無いですね。

回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-06-01 10:11:53
全顎的な補綴治療を提案されるほど噛み合わせが悪いならば、見た目だけの問題ではない為ベニア治療だけでは終わりません。

どこにどの程度問題がありどこまで治す希望があるのか?について、しっかり話し合う必要がありそうですね。

>逆正埋伏歯の近くの右上顎洞に大きな嚢胞があり、レントゲンでも白く影になっておりました。

副鼻腔炎や粘液貯留嚢胞や副鼻腔粘膜の腫脹かな?と想像しますが、治療の必要性は低いのかもしれませんね。
永久歯埋伏して変な位置に行ってしまう人は、左右対称性が悪い方が多いように思います。

犬歯1本分ずれて自然に歯並びが出来上がっているのは、かなりのズレがあるという事が考えられます。
ズレは、鼻中隔や鼻腔にもあるのではないでしょうか?
副鼻腔にも炎症が生じやすい場合はしばしばあるでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: fmfmさん
返信日時:2021-06-01 17:27:48
加藤先生、船橋先生、ご返信いただきどうもありがとうございます。

>逆正埋伏歯の近くの右上顎洞に大きな嚢胞があり、レントゲンでも白く影になっておりました。

白い影ではなく黒い影でした。
間違えてしまい大変申し訳ございません。


>ズレは、鼻中隔や鼻腔にもあるのではないでしょうか?
>副鼻腔にも炎症が生じやすい場合はしばしばあるでしょう。

これまでズレが鼻腔に生じるとまで、深く考えたこともありませんでした。
治せるかどうかは別問題としても、大切なことにご指摘いただきありがとうございます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: fmfmさん
返信日時:2021-06-02 17:14:35
先生方、様々な観点からの貴重なご意見どうもありがとうございました。
参考にさせていただき、今後を慎重に検討したいと思います。



タイトル 右上1番、逆正埋伏歯の手術について
質問者 fmfmさん
地域 非公開
年齢 53歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯が骨に埋まっている(埋伏歯)
回答者




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