歯学部入学前、頚椎椎間板ヘルニアで歯科医師の首への負担が心配

相談者: いーよーさん (27歳:男性)
投稿日時:2021-08-24 21:31:12
お世話になります。

事務系の仕事をしている会社員です。

以前より医療への興味があったことや手先を使うことも好きであったこともあり、国立大学歯学部の編入試験を受験したところ合格することができました。

しかし、編入試験受験後、頸椎の椎間板ヘルニアになってしまいました。

現在、首・肩の痛みや両手足のしびれ・痛みがあり、病状としては重めですが投薬治療で様子を見ている状況です。

主治医からは頚椎ヘルニアは一生付き合っていかなければならないものの、手術の選択肢もあるので歯科医師をあきらめる必要はないとの話をいただいています。

ただ、ネットで調べてみると手術で全ての症状がとれるとは限らないとの情報もあり、手のしびれや痛みが残ったり、再発すると歯学部での実習や卒後研修、歯科医師としての業務に支障が出るのではないかという不安もあります。

歯学部入学前に頚椎椎間板ヘルニアになってしまい、歯学部に進学すべきか悩んでおります。

なお、現在の仕事に大きな不満はありません。(テレワーク等ある程度働き方をコントロールできる環境ではあります)

歯科に関して周囲に相談できる方がおらず、歯科医師の首への負担状況についてご質問できればと考えております。

@歯科医師としての治療や業務を行う中で首への負担は大きいでしょうか?また、歯科医師の方の中で頚椎ヘルニアを患っている方は多いでしょうか?

A近年、マイクロスコープ等新たな治療機器により、首への負担が以前より軽減しているとの話も聞くのですが、マイクロスコープはどの程度普及しているのでしょうか?
また、今後、首の負担を軽減する機器の普及や歯科医師の首の負担を軽減する治療・労働環境は広まりそうでしょうか?

B歯学部卒業後、歯科領域で手での細かい作業があまり求められない分野・キャリアはありますでしょうか?
頚椎椎間板ヘルニアを患っていても歯科医師として働き続けられるのか気になっております。

お手数をおかけしますが、何卒ご意見いただけると幸いです。

どうぞ宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-08-24 22:37:23
こんにちは。

歯学部編入試験に合格されたが、頸椎ヘルニアになられ重めの症状が出ておられるのでは大変ですね。

歯科医に多いのは、首と腰と手を痛めて使えなくなるパターンではないかと思います。
職業柄そういう部位への負担が多いと思いますし、実際にそういう部位を痛めてお困りの歯科医の話を聞く事があります。

主治医の方から手術も可能と言われているならば、前向きに考えられてはいかがでしょうか?

>@
健康な人であれば問題ないと思いますが、スポーツ障害があったり疾患があれば大変でしょう。
歯科医になり、頸椎ヘルニアになってお困りの歯科医の話も聞く事はあります。

>A
マイクロスコープの普及率は低く、全ての歯科診療をマイクロ下で行っている歯科医は稀だと思います。
歯学部に合格した後の方が大変で、実質時にはマイクロは使いません。

国家試験合格のための勉強量も割と膨大です。その後、最低1年は臨床研修が課されています。マイクロはないでしょう。
その後はご自身が良い方向に選択されたら良いと思います。

>B
なかなか難しい道のように感じますが、諦めることはないのだろうと思います。
ただ、他の人よりかなりご苦労される事になるように思います。

回答 回答2
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-08-25 00:23:27
いーよーさん、こんにちは。

>@
長時間、座ったまま首を傾げる姿勢になりがちですから、腰痛や肩凝りなどが職業病と言えると思います。

>A
普段からほぼマイクロスコープを使用して診療しております。
首を不自然に傾げず自然な姿勢になりますから首や肩、腰への負担は減ると思いますが、マイクロスコープを覗きながら治療をする難易度は高いですから技術習得のハードルは高いと思います。

労働環境としては、スキル、実力によると思います。
とにかく数をこなす治療ではなく、マイクロスコープに限らずともインプラント矯正など技術があれば、選べる労働環境の選択肢も増えるのではないでしょうか。

マイクロスコープを使う意思があるのであれば、そうした勤務先を選ぶ、開業してマイクロスコープを導入する、という選択肢がありますから、普及率を気にされる必要はないように思います。

>B
研究職や保健分野など、歯科医師免許を活かして臨床以外で働く選択肢もあると思います。

参考にされてください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2021-08-25 12:03:17
A 出荷台数からいけば歯科医院の10%前後、一歯科医院に複数台あることがありますので、それを考慮すると数%の歯科医院に備え付けられていると思います。

ただ備え付けられているからきちんと稼働しているかは分かりません。単なるオブジェという話は漏れ聞きますね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いーよーさん
返信日時:2021-08-25 21:47:13
ふなちゃん先生

ご回答いただきありがとうございます。

頚椎ヘルニアになられる先生もいらっしゃるのですね。
頚椎ヘルニアになってしまった先生方はどのように対処されているのでしょう。
歯科治療を辞めてしまう方もいらっしゃるのでしょうか。
もしご存知でしたら教えていただけると幸いです。

ご指摘いただいた国試の試験勉強や研修、マイクロを使わない場面にも耐えられるのかは私も懸念していた点でしたので、改めて慎重に検討したいと思います。
ありがとうございました。


滝野先生

ご回答いただきありがとうございます。

普段からマイクロスコープを使用されているとのこと、大変勉強になります。

マイクロスコープを使わない場面・診療としてはどのようなものがあるのでしょうか。
もしよろしければ教えていただけると幸いです。

歯学部に進んで臨床を目指す場合は、単価の高い技術を身に着けることを意識していきたいと思います。
臨床以外の選択肢も狭き門かもしれませんが、探ってみたいと思います。
ありがとうございました。


柴田先生

ご回答いただきありがとうございます。

実際にマイクロスコープを稼働している歯科医院はかなり少ないのですね。
数字で知ると実感がわきました。
貴重な情報を教えていただきありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-08-25 23:30:27
>マイクロスコープを使わない場面・診療

マイクロスコープの熟練度や、歯科医師ごとのスタイルによって変わってくるかもしれません。
全ての診療で、マイクロスコープが使える(理にかなっている)わけではないと思います。

個人的には、型取り義歯の調整、抜歯、歯のシェード(色)を見る場面、全顎に渡る大きなブリッジなど広範囲を見る場合などでは、拡大鏡または肉眼で口腔内を覗き込む場面はあるように思います。

また、身体の不自由のある方の治療では、こちら(術者)が無理な姿勢を取らざるを得ないことも多いです。

また、マイクロスコープを使用していても、患者さんの様子や全体を見るのに視線を外して直接目を向けることはあります。

歯科医師では1日の大半を座って治療に当たっていますから、首を屈めて負担をかける時間を大きく減らすことは、マイクロスコープで可能だとは思います。

ただし、全く首を曲げることができず口腔内をのぞきこむ姿勢が不可能ということになれば、例えマイクロスコープを使いこなしたとしても、苦労されることが多いように思います。

参考にされてください。

回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-08-26 01:02:13
歯科医になり首や腰に支障を来すのは歯科医人生の後半ですから、既に歯科医としてのスキルも財力も高めた後、ご自身の首の治療をしつつ経営者として活躍されているようです。

いーよーさんの場合は歯科医になる前からですから、大変だろうと想像します。
休学してまず首をしっかり治される事を優先される方が、良いかもしれませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いーよーさん
返信日時:2021-08-26 23:07:24
滝野先生

ご返信ありがとうございます。
詳しいご説明ありがとうございます。
大変勉強になりました。

今の病状では全く首を曲げるのは不可能ではないですが、継続してるとしびれなど影響は出るかもしれません。
マイクロスコープはあっても、首に不安がある状態だと臨床は厳しいかもしれないなと思いました。

首の治療や卒後の進路など、さらに情報収集して検討しようと思います。
ありがとうございました。


ふなちゃん先生

ご返信ありがとうございます。
やはり若手の先生で首を痛める方は少ないのですね。

歯学部に進む場合は事前にしっかり首を治すことが必要ですね。
治療を進めつつ、歯学部に進むかよく検討したいと思います。
ありがとうございました。



タイトル 歯学部入学前、頚椎椎間板ヘルニアで歯科医師の首への負担が心配
質問者 いーよーさん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(歯科医師関連)
回答者




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