ドックスベストセメントで虫歯治療中の歯に痛み
相談者:
koiketさん (57歳:女性)
投稿日時:2021-09-08 15:08:19
初めてご相談します。
よろしくお願いいたします。
二か月ほど前、上奥7番をドックスセメントで治療しました。
(ラバーダムはなし。
密着しやすいよう薬剤と歯との間に何かを使用したと聞きました)
2週間ほど前に仮歯が欠け、その部分のみ(仮歯を)補充されました。
他の処置は特になく、次回硬くなっていれば閉じる、必要に応じドックスベストを追加する、神経は残せるだろうといったお話でした。
ところが最近になり、たまにうずいたり(特に食事中)しみたりするようになり、真下の歯にも違和感が。
受診すると、神経が炎症を起こしている可能性が高く、そうなった患者の多くがその後悪化しているため早期に神経を全て抜く処置が必要と言われました。
(事前にレントゲンがなかったため、この日は頼んで撮ってもらいました。)
初回受診時、痛みも腫れもしみることもなかったこと、虫歯は深いが時間をかけてなったものであり、治療は急がないと聞いていたこともあり、ショックを受けています。
私としては、炎症が治まる可能性がゼロではないなら、また、どの道、全部神経を取らなくてはならないなら、いったんは閉じ、痛みが続くようになったとき神経に着手するのはどうかと思うのですが、それでは遅いのでしょうか。
可能な範囲で構いませんので、アドバイスをいただけますと幸いです。
自分なりに検索はしたつもりですが、見落としがありましたら申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
二か月ほど前、上奥7番をドックスセメントで治療しました。
(ラバーダムはなし。
密着しやすいよう薬剤と歯との間に何かを使用したと聞きました)
2週間ほど前に仮歯が欠け、その部分のみ(仮歯を)補充されました。
他の処置は特になく、次回硬くなっていれば閉じる、必要に応じドックスベストを追加する、神経は残せるだろうといったお話でした。
ところが最近になり、たまにうずいたり(特に食事中)しみたりするようになり、真下の歯にも違和感が。
受診すると、神経が炎症を起こしている可能性が高く、そうなった患者の多くがその後悪化しているため早期に神経を全て抜く処置が必要と言われました。
(事前にレントゲンがなかったため、この日は頼んで撮ってもらいました。)
初回受診時、痛みも腫れもしみることもなかったこと、虫歯は深いが時間をかけてなったものであり、治療は急がないと聞いていたこともあり、ショックを受けています。
私としては、炎症が治まる可能性がゼロではないなら、また、どの道、全部神経を取らなくてはならないなら、いったんは閉じ、痛みが続くようになったとき神経に着手するのはどうかと思うのですが、それでは遅いのでしょうか。
可能な範囲で構いませんので、アドバイスをいただけますと幸いです。
自分なりに検索はしたつもりですが、見落としがありましたら申し訳ありません。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-09-08 15:23:24
こんにちは。
虫歯の症状がなくても修復治療をすると不快な症状が出る事はよくあります。
それはドックスベストセメントを使おうが、そうで無かろうがです。
しかし、ドックスベストセメントは日本で薬事認可されていませんから(薬機法で歯科治療に使える薬剤として認可を受けておらず輸入薬剤に当たる)治療時に利用しますと必ず自費治療になります。
保険適用可能な裏層材も沢山ありますから、あえて輸入薬剤を使わない治療を保険適用で受ける事が一般的だと考えます。
どの薬剤を使っても虫歯治療後に症状が出て抜髄が必要になる場合は多々あります。
あいにく現状は抜髄が妥当なステージに入っているという診断に至っているのでしょう。
すぐに抜髄が嫌であればしばらく経過観察する事も可能な段階なのかもしれませんね。
今後も歯科医にしっかり診てもらってください。
虫歯の症状がなくても修復治療をすると不快な症状が出る事はよくあります。
それはドックスベストセメントを使おうが、そうで無かろうがです。
しかし、ドックスベストセメントは日本で薬事認可されていませんから(薬機法で歯科治療に使える薬剤として認可を受けておらず輸入薬剤に当たる)治療時に利用しますと必ず自費治療になります。
保険適用可能な裏層材も沢山ありますから、あえて輸入薬剤を使わない治療を保険適用で受ける事が一般的だと考えます。
どの薬剤を使っても虫歯治療後に症状が出て抜髄が必要になる場合は多々あります。
あいにく現状は抜髄が妥当なステージに入っているという診断に至っているのでしょう。
すぐに抜髄が嫌であればしばらく経過観察する事も可能な段階なのかもしれませんね。
今後も歯科医にしっかり診てもらってください。
相談者からの返信
相談者:
koiketさん
返信日時:2021-09-08 21:20:28
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2021-09-09 14:00:54
上から封鎖性の高い修復物で密封しないと細菌は侵入してきますね。
相談者からの返信
相談者:
koiketさん
返信日時:2021-09-11 21:06:24
たびたび申し訳ありません。
藤森先生、アドバイスをくださり、ありがとうございます。
封鎖性の高いものでないと細菌が・・・ そうですね。
詰め物は未決定ですが、すでに型取りはありました。
素材により、さらに歯を削る必要があるとすれば、型も再度取るということなのかもしれません。
今のような状態で、歯を削ったり型を取ったりすることによる弊害がないのかどうかは気になります。
また、通常、閉じる際はドックスベストを除去するかと思いますが、今回のような場合は、全く触らず行うものかも気になるところです。
正直なところ、今の歯科でお願いすることに慎重になっており、少し立ち止まっている状態です。
このようなご相談の仕方で恐縮ですが、お答えいただけることがありましたら、よろしくお願いいたします。
藤森先生、アドバイスをくださり、ありがとうございます。
封鎖性の高いものでないと細菌が・・・ そうですね。
詰め物は未決定ですが、すでに型取りはありました。
素材により、さらに歯を削る必要があるとすれば、型も再度取るということなのかもしれません。
今のような状態で、歯を削ったり型を取ったりすることによる弊害がないのかどうかは気になります。
また、通常、閉じる際はドックスベストを除去するかと思いますが、今回のような場合は、全く触らず行うものかも気になるところです。
正直なところ、今の歯科でお願いすることに慎重になっており、少し立ち止まっている状態です。
このようなご相談の仕方で恐縮ですが、お答えいただけることがありましたら、よろしくお願いいたします。
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-09-12 00:46:13
〉次回硬くなっていれば閉じる、必要に応じドックスベストを追加する、神経は残せるだろうといったお話でした。
通常の虫歯治療の場合、軟化象牙質は可及的に除去するのが基本です。
ですから、次回硬くなっていれば閉じるという説明を解釈すれば、軟化象牙質を完全に取り除かなかったのだろうと想像します。
その場合、緊密なシーリングが困難になりますし、仮に何か詰めて穴を塞いだとしても弱いグズグズした地盤の上に硬いものを乗せた状態になりますから、そこで食べ物を噛まれますと欠けたり外れやすいということになります。
ドックスセメントは昔ながらのカッパーセメントを歯髄炎が起きにくいように改良したセメントとされています。
セメント自体は硬化すれば割と硬いですが、更に上からより硬い仮の詰め物をされるのが基本となっているように思います。
症状が全くなければ軟化象牙質は次回アプローチ時に強く着色して硬くなっていますが、それが表層だけなのか?全て軟化した物が硬化したのか?を確かめる術はありません。
(抜歯して標本にして調べればわかりますが)
ですから、他の虫歯治療のやり方と同じように単に延命期間を伸ばしただけで、虫歯は治癒はしないです。
虫歯は一度なると今のところどんな治療でも治癒はしません。
単に延命治療です。
どの程度の期間延命できるのか?は、今回あなたのケースでは、最近までだったという事になるようです。
治療に当たった歯科医が、残念だが延命治療の甲斐なく抜髄の時期になっていると言われるのですから、次の治療は抜髄になるのだと想像します。
虫歯治療時に深ければ痛みが無くても抜髄する事もしばしばされます。
延命期間が思ったほど長くなかったようですが、軟化象牙質を残した虫歯治療で、薬剤が奏功しなければ、痛みが酷くなる前に抜髄してもらった方が症状が長引かないで良い治療になる可能性が高くなるのは想像しやすいように思います。
虫歯は深くなると歯髄炎に至りやすいですから、早く治療を受けられるように、検診で早く見つけてもらい浅いうちに綺麗に軟化象牙質を取り除き修復治療を受けておくと予後がかなり良い治療になると思います。
通常の虫歯治療の場合、軟化象牙質は可及的に除去するのが基本です。
ですから、次回硬くなっていれば閉じるという説明を解釈すれば、軟化象牙質を完全に取り除かなかったのだろうと想像します。
その場合、緊密なシーリングが困難になりますし、仮に何か詰めて穴を塞いだとしても弱いグズグズした地盤の上に硬いものを乗せた状態になりますから、そこで食べ物を噛まれますと欠けたり外れやすいということになります。
ドックスセメントは昔ながらのカッパーセメントを歯髄炎が起きにくいように改良したセメントとされています。
セメント自体は硬化すれば割と硬いですが、更に上からより硬い仮の詰め物をされるのが基本となっているように思います。
症状が全くなければ軟化象牙質は次回アプローチ時に強く着色して硬くなっていますが、それが表層だけなのか?全て軟化した物が硬化したのか?を確かめる術はありません。
(抜歯して標本にして調べればわかりますが)
ですから、他の虫歯治療のやり方と同じように単に延命期間を伸ばしただけで、虫歯は治癒はしないです。
虫歯は一度なると今のところどんな治療でも治癒はしません。
単に延命治療です。
どの程度の期間延命できるのか?は、今回あなたのケースでは、最近までだったという事になるようです。
治療に当たった歯科医が、残念だが延命治療の甲斐なく抜髄の時期になっていると言われるのですから、次の治療は抜髄になるのだと想像します。
虫歯治療時に深ければ痛みが無くても抜髄する事もしばしばされます。
延命期間が思ったほど長くなかったようですが、軟化象牙質を残した虫歯治療で、薬剤が奏功しなければ、痛みが酷くなる前に抜髄してもらった方が症状が長引かないで良い治療になる可能性が高くなるのは想像しやすいように思います。
虫歯は深くなると歯髄炎に至りやすいですから、早く治療を受けられるように、検診で早く見つけてもらい浅いうちに綺麗に軟化象牙質を取り除き修復治療を受けておくと予後がかなり良い治療になると思います。
相談者からの返信
相談者:
koiketさん
返信日時:2021-09-15 22:05:16
先生がた、お忙しい中ありがとうございました。
この先のこと、よく考えてみます。
この先のこと、よく考えてみます。
タイトル | ドックスベストセメントで虫歯治療中の歯に痛み |
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質問者 | koiketさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 57歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療後の痛み 虫歯治療 むし歯 治療後の痛み |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。