ブリッジの素材で迷っています

相談者: タロウエモンさん (35歳:男性)
投稿日時:2021-09-23 11:56:18
先日、左上奥歯の6番を抜歯しました。
理由は、以前治療した歯に違和感があり、レントゲン写真の診断で根っこに膿が溜まっていることがわかり、抜歯を勧められた為です。

インプラント治療も考えていたのですが、場所も悪い上、土台の骨の高さが全然足りず、骨を足しても手術は難しいとの判断で、やめました。
(正直、高額であり、何より手術も怖かったのもありました)
※上の親知らずは両方とも抜歯済みです。



結果、5番と7番を渡すブリッジ治療をすることになりました。
先週、まずは元々虫歯があった(銀歯治療済み)5番からということで、土台作りを行い、現在仮歯が入っている状態です。
(なので、7番はまだ治療していない健全な状態です。)

そこで困っている(迷っている)のが、ブリッジの材質に関してです。

保険治療と自由診療治療の2択があると伝えられ、保険治療は安いのがメリットで、自由診療治療だと高額であるが様々な材質が選べ、保険治療のものより虫歯になりにくいことがメリットということでした。(値段は大体30万くらい)


長く使って行くために、メンテナンスは欠かさないことが前提として、実際にどちらを選択するべきなのでしょうか?

長期的な目で見て、費用対効果があるのであれば、自由診療治療の方を検討しようと思うのですが、実はあまりかわらないということであれば、話しても見え難い位置ということもあり、保険治療にしようかと思うのです。


自分で調べてみた限りですが、保険治療(銀歯)の最大のデメリットは、温度変化による形状変化、それに伴って発生する虫歯であり、やはり長期的に考えると虫歯が発生し難い自由診療のセラミック等が良いのか?・・・と。

実際に、周りにブリッジ治療をした人間がいないので、「どれくらいで壊れたよ」「思ったより長く、ざっと20年くらい使えてるよ」といった声が聞けず、自分では判断ができずにいます。


私の年齢的にも、インターネット上の歯科医院サイトの耐用年数をみても、もう一度付け替えが必要な可能性も高く?、出来る限り長く付き合っていきたい、いかなければならない歯になりそうなので、最高の選択をしたく、お知恵をお授け頂けると幸いです。

長く分かりにくい文章かと存じますが、どうかご返信のほど、宜しくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-09-23 14:52:47
こんにちは。


>最高の選択をしたく、

実際には、これが結構難しいと思います。

歯科治療は使用する材料もそうですが、術者の腕、咬み合わせの条件など、素材以外の要素が結構予後に影響するからです。


同じ歯科医に治療を依頼されるならば、保険のものよりも自費のものにしておくと気合を入れてよい型どりの材料を使ってくれたり、型どりのチェックを厳密にしてくれたり、ブリッジを作る技工士さんのグレードをワンランク、ツーランク上の技工士さんに作ってもらうように頼んでくれたり、何等かの技術的な面の向上も期待できるのかも?と期待できるかもしれません。

見えない部位だけにご自身でのチェックも不能でしょうし、よい素材のもののほうがよいよと説明を受けたならばそうなのかも?と思うしかないように想像します。



ブリッジは保険の金銀パラジウム合金のものでも通常20年は持つと思いますが、ご自身の支えとしている歯のほうに不具合を生じないのか?こちらがとても大切になってくると思います。

基本的なことになりますが、定期的なメンテナンスが非常に大切になってくるでしょう。


>保険治療のものより虫歯になりにくいことがメリット

保険のものでもブリッジ自体は虫歯になりません。
なるのはご自身の残った歯のほうですので、汚れがついていない状態をキープされることに注力されるのがよいでしょう。

どちらも冠にしておけばそんなに短期間で問題が生じるものではないでしょう。


>インターネット上の歯科医院サイトの耐用年数をみても、もう一度付け替えが必要な可能性も高く?

5番が大きな虫歯にすでになっていて失活歯になっていれば将来的にそこが破折してくる可能性があると思います。

7番は健全歯をブリッジのために5番と同じように心棒状に削るのでしょう。
通常、メタルのほうが歯を削る厚みは薄くてよいので短期的な問題が生じにくいでしょうし、メタル修復でもメンテナンスに通院されればそんなに問題は生じないように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: タロウエモンさん
返信日時:2021-09-23 16:52:17
船橋先生
ご返信ありがとうございます。


土台の方に虫歯が生じてくる可能性は、パラジウム合金の方が少ないのでしょうか?
だとすると私の担当医が虫歯になる可能性が低くなると言っていた件は・・・

確か、「自費のものと保険のものは、素材の強度的には実際のところあまり変わらないが、慈悲のものは虫歯にはなりにくい」こういう風に仰っていました。

土台が虫歯になりにくいということは、結果として長期的に使えるものと私自身は捉えていました。

なるほどですね。お金をかけた方が気合を入れて貰えるというのは、妙に納得出来ました(笑)



5番の歯は虫歯は奥までは進行しておらず、少し銀で蓋をしていた程度でした。

少し気になったのは、ご指摘頂いております、削られる量がはめる素材によって変わるという件です。

自費治療にするか保険治療にするか決めていない無かったのですが、私としては自費治療を前向きに検討する旨を伝えたので、もう自費治療に向けて大きく削られている可能性がありますね・・・。


あと、20年使えるというのには驚きました。
無論メンテナンスをすることが前提なのでしょうけれど、10年くらいしか持たないと思っていたので、自費治療をすることの費用対効果を少し見出せた気がします。

ちなみに、長期的に使う為のコツは通院以外に何かあるのでしょうか?
これまで通りの歯磨きで大丈夫なのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-09-23 18:19:22
〉土台の方に虫歯が生じてくる可能性は、パラジウム合金の方が少ないのでしょうか?

パラジウム合金というか、銀の含有量が一番多い金銀パラジウム合金ですね。
金は12%くらい、パラジウムは25%くらい、銀が50%くらいです。

金属ですから+に帯電しやすく電気的にも歯垢が付きやすいですから頑丈ですが、汚くなりやすいです。

きちんと磨いて汚れやすい堺に汚れを溜めないのが望まれますね。
生体親和性はないですから歯茎も下がりやすいです。

虫歯になりやすいと言われるのは歯茎が下がり根面が露出してきやすいし、接する歯が虫歯になりやすいです。お手入れが大切ですね。


〉長期的に使う為のコツは通院以外に何かあるのでしょうか?

何でもそうですが、繰り返し揺するような力を与えていたりガンガン叩き続けると繋ぎ目が緩くなりますし、歪みが来ますよね。

ですから、力のコントロールがうまく行っているか?が、予後に影響を与えます。

適切な咬合を与えてあるか?と、歯を不要に当てないことが大切でしょう。


保険ブリッジは割と頑丈に作られるでしょうが、破壊するような力を繰り返されると歯がダメになります。

たまに、金バラでもすり減らしたり噛み合わせ面を変形させる方がおられます。どんなに大きな力が歯にかかり続けたのか?と驚くケースも報告がよくあります。

TCHを知っておかれると良いでしょう。



〉これまで通りの歯磨きで大丈夫なのでしょうか?

ダメなのではないでしょうか?
今までと同じでは、歯を失ったり、虫歯で修復治療が必要だったのでしょうから、3本分の仕事を2本に分担させるならばきちんと歯磨き指導を受けられ、チェック&クリーニングを定期的に受けられた方が良いのではないでしょうか?


自費治療では何が変わるのか?おかかりの歯科医院に直接お尋ねになれば、素材だけではなくやっぱり自費治療にしておこうかな、となるかもしれませんね。

何でも直接尋ねてみて、ご自身が納得した上で決めてください。




タイトル ブリッジの素材で迷っています
質問者 タロウエモンさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ ブリッジ治療法
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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