左上7番が歯根破折、どのように治療したらいいか?
相談者:
たーろうさん (40歳:男性)
投稿日時:2021-10-27 16:48:38
食いしばりなどで治療をしていなかった左上の第二大臼歯(7番)が気づいたら割れていました。
歯科医に診て頂いたのですが、状態は以下のようです。
・根まで割れている。
・動揺は見られない。
・破折した歯茎のポケットは9ミリぐらいあるようです。
・歯茎は少し腫れがあります。フィステルっていうやつでしょうか。
歯根破折は通常は抜歯になると言われ、治療を少し待っていただいています。
一般的な質問になるかもしれませんが、ご相談させて頂きたく書き込みをしました。
質問1:治療について(保存の場合)
ネットで調べると根管治療して、埋めて?延命治療するケースもあるというのを見ました。
もし延命治療をした場合、もし腫れがなくなり、ポケットも4ミリぐらいになった場合は、それはそれでよいのでしょうか?
気になっているのは、インプラントなどを考えている場合にデメリットにならないかです。
或いは、歯根破折は、やはり感染を止めることができずに、骨吸収などのリスクが大きくて、延命治療は基本的にやらないほうがよいのでしょうか?
質問2:延命治療の場合
もし、延命治療でもよい場合は、クラウンなどをする方が良いのでしょうか?
或いは、当たらないように低く削って、噛まないようにするのが良いのでしょうか。
質問3:延命治療が良くない場合
保存治療自体がリスクがある場合、或いは今後のインプラントなどをすることが難しい場合は、抜歯になるかと思います。
抜歯してそのまま、インプラントにするという選択があるかと思います。
抜歯のままにする方も多いとネットで見ましたが、どちらの方が歯としては基本的に良いのでしょうか。
インプラントも実施して失敗したというケースもあるようで怖くなっています。
質問4:すぐに決めないことについて
いずれかの治療はするにして、今後インプラント以外に再生治療などを待つなどの考えは良くないでしょうか?
京都辺りで再生治療の研究がおこなわれているというのも見ました。
ただ、実用化が何十年後かわからないので、待つメリットがあるかわかりません。
いま、歯を補綴する最適な治療がインプラントなのかどうかが素人ながらに分かっておりません。
よろしくお願いします。
歯科医に診て頂いたのですが、状態は以下のようです。
・根まで割れている。
・動揺は見られない。
・破折した歯茎のポケットは9ミリぐらいあるようです。
・歯茎は少し腫れがあります。フィステルっていうやつでしょうか。
歯根破折は通常は抜歯になると言われ、治療を少し待っていただいています。
一般的な質問になるかもしれませんが、ご相談させて頂きたく書き込みをしました。
質問1:治療について(保存の場合)
ネットで調べると根管治療して、埋めて?延命治療するケースもあるというのを見ました。
もし延命治療をした場合、もし腫れがなくなり、ポケットも4ミリぐらいになった場合は、それはそれでよいのでしょうか?
気になっているのは、インプラントなどを考えている場合にデメリットにならないかです。
或いは、歯根破折は、やはり感染を止めることができずに、骨吸収などのリスクが大きくて、延命治療は基本的にやらないほうがよいのでしょうか?
質問2:延命治療の場合
もし、延命治療でもよい場合は、クラウンなどをする方が良いのでしょうか?
或いは、当たらないように低く削って、噛まないようにするのが良いのでしょうか。
質問3:延命治療が良くない場合
保存治療自体がリスクがある場合、或いは今後のインプラントなどをすることが難しい場合は、抜歯になるかと思います。
抜歯してそのまま、インプラントにするという選択があるかと思います。
抜歯のままにする方も多いとネットで見ましたが、どちらの方が歯としては基本的に良いのでしょうか。
インプラントも実施して失敗したというケースもあるようで怖くなっています。
質問4:すぐに決めないことについて
いずれかの治療はするにして、今後インプラント以外に再生治療などを待つなどの考えは良くないでしょうか?
京都辺りで再生治療の研究がおこなわれているというのも見ました。
ただ、実用化が何十年後かわからないので、待つメリットがあるかわかりません。
いま、歯を補綴する最適な治療がインプラントなのかどうかが素人ながらに分かっておりません。
よろしくお願いします。
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2021-10-27 17:15:35
上顎第二大臼歯=7番の歯根破折についてのお尋ねですね。
「根まで割れている。」「動揺は見られない。」「破折した歯茎のポケットは9ミリぐらいあるようです。」「歯茎は少し腫れがあります。」ということでしたら、担当医の説明通り「通常は抜歯になる」のが普通かと思います。
実際の状態を診てからということにはなりますが、私だったら、延命治療も勧めないことが殆どかと思いますし、そもそも、隣在歯=6番や、上顎洞への炎症の波及を鑑みると、現状のまま何年も放置することは到底勧めません。
抜歯後について、上下の接触関係に依って、抜歯したままにする or インプラント治療など何らかの補綴処置を検討する、等が多いと思いますが、担当医からは、どのような説明を受けていますか。
担当医からの説明を受けてもなお、抜歯に踏み切れないようでしたら、他の歯科医院を自主的に受診し相談してみる or 経過や現状についての資料を借りるなどしてセカンドオピニオンを求めてみる等を検討なさってみてはいかがでしょう。
また、これ以上、歯根破折で歯を失わないことを鑑みるのでしたら、 「力のコントロール」 についての是正指導を受けておくことを強く勧めます。
「根まで割れている。」「動揺は見られない。」「破折した歯茎のポケットは9ミリぐらいあるようです。」「歯茎は少し腫れがあります。」ということでしたら、担当医の説明通り「通常は抜歯になる」のが普通かと思います。
実際の状態を診てからということにはなりますが、私だったら、延命治療も勧めないことが殆どかと思いますし、そもそも、隣在歯=6番や、上顎洞への炎症の波及を鑑みると、現状のまま何年も放置することは到底勧めません。
抜歯後について、上下の接触関係に依って、抜歯したままにする or インプラント治療など何らかの補綴処置を検討する、等が多いと思いますが、担当医からは、どのような説明を受けていますか。
担当医からの説明を受けてもなお、抜歯に踏み切れないようでしたら、他の歯科医院を自主的に受診し相談してみる or 経過や現状についての資料を借りるなどしてセカンドオピニオンを求めてみる等を検討なさってみてはいかがでしょう。
また、これ以上、歯根破折で歯を失わないことを鑑みるのでしたら、 「力のコントロール」 についての是正指導を受けておくことを強く勧めます。
相談者からの返信
相談者:
たーろうさん
返信日時:2021-10-27 18:14:37
小林先生
ご返信感謝致します。
コメント有難うございます。
根の先端までは割れていませんが、歯冠ではなく歯根まで割れているようです。
先生からは垂直歯根破折と診断されております。
例え、根管治療して延命処置を、症状が落ち着いた(歯茎の腫れがなくなる。歯周ポケットも4ミリ以下、動揺なし)と症状が小康状態になったとしてもやはり抜歯が一番歯にとっては良い方法なのでしょうか?
担当医からは、抜歯してそのまま、或いはインプラントという方法もあるが、患者の意向に沿った形なので抜歯しないという方向でやってみるというのも言われております。
内部接着などもネットで見かけるのですが、やはりどれだけ持つかという期待は少なく、抜歯したほうが歯には良いのでしょうか。
私も初めてのことでどのようにしたよいか動揺しています。
※割れた歯は、幸いにも動揺してませんが。。
ご返信感謝致します。
コメント有難うございます。
根の先端までは割れていませんが、歯冠ではなく歯根まで割れているようです。
先生からは垂直歯根破折と診断されております。
例え、根管治療して延命処置を、症状が落ち着いた(歯茎の腫れがなくなる。歯周ポケットも4ミリ以下、動揺なし)と症状が小康状態になったとしてもやはり抜歯が一番歯にとっては良い方法なのでしょうか?
担当医からは、抜歯してそのまま、或いはインプラントという方法もあるが、患者の意向に沿った形なので抜歯しないという方向でやってみるというのも言われております。
内部接着などもネットで見かけるのですが、やはりどれだけ持つかという期待は少なく、抜歯したほうが歯には良いのでしょうか。
私も初めてのことでどのようにしたよいか動揺しています。
※割れた歯は、幸いにも動揺してませんが。。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-10-27 19:43:23
こんにちは。
奥歯はかなりの負荷がかかりますから食いしばりが強くて割れてしまったのでしょう。
垂直破折は割と見かけます。
根管治療が可能であれば、温存する方向で治療を受けて冠で割れを進めないようにしてしばらく使用できるようにする場合もあるでしょう。
将来的にインプラントが必要か?は、とりあえず、7番の噛み合わせを落として保存する際に使わないと不具合が大きいか?で決めても良いのかもしれませんね。
定期的なレントゲン確認は抜歯時期を見極める為に必要になるでしょう。
おかかりになった歯科医院によっては、いきなり抜歯という選択しか提示されないかもしれません。
条件が悪すぎると歯の保存はかなり難しい治療になるからですね。
また、無理に保存を試みて苦労を重ねて治療をしてくれても痛みが出たり腫れが出て症状が消えない場合は抜歯になる場合もあるでしょう。
無駄になるかもしれない努力を歯科医院がしてくれるかどうか?こちらではわかりませんからしっかりご希望をお伝えしてみて下さい。
楽な治療ではありません。
奥歯はかなりの負荷がかかりますから食いしばりが強くて割れてしまったのでしょう。
垂直破折は割と見かけます。
根管治療が可能であれば、温存する方向で治療を受けて冠で割れを進めないようにしてしばらく使用できるようにする場合もあるでしょう。
将来的にインプラントが必要か?は、とりあえず、7番の噛み合わせを落として保存する際に使わないと不具合が大きいか?で決めても良いのかもしれませんね。
定期的なレントゲン確認は抜歯時期を見極める為に必要になるでしょう。
おかかりになった歯科医院によっては、いきなり抜歯という選択しか提示されないかもしれません。
条件が悪すぎると歯の保存はかなり難しい治療になるからですね。
また、無理に保存を試みて苦労を重ねて治療をしてくれても痛みが出たり腫れが出て症状が消えない場合は抜歯になる場合もあるでしょう。
無駄になるかもしれない努力を歯科医院がしてくれるかどうか?こちらではわかりませんからしっかりご希望をお伝えしてみて下さい。
楽な治療ではありません。
回答3
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-10-27 19:52:40
たーろうさん、こんにちは。
食いしばりなどで治療をしていなかった左上の第二大臼歯が気づいたら割れていたのですね。
>質問1
破折している部位によると思います。
破折している範囲が浅ければ、破折している範囲を除去して通常の根管治療、クラウンが可能な場合もあると思います。
また、左上7番ということですから、通常、3根の根があります。
3本の根のうちの一部を抜歯して残りの歯根を残す方法もあると思います。
>気になっているのは、インプラントなどを考えている場合にデメリットにならないかです。
例えば接着修復などで破折部位を接着した場合、その後の経過観察は必ず必要になると思います。
経過観察中に骨吸収など問題が起これば、その時点で抜歯を選択することになると思います。
しっかり経過観察を行ってもらえば問題ないと思いますが、歯科医院から足が遠のいてしまったり、予後が良くなかった場合にも放置してしまうなどのことがあれば、インプラントにも不利になると思います。
>質問2
クラウンとなるのが一般的だと思います。
>質問3
上下左右の7本ずつ、28本の歯で咬合するのが本来の咬合です。
ですからインプラントで回復できればそれに越したことはないでしょうが、もちろんインプラント治療にも当然、費用やリスクが発生します。
また、上顎洞が近くインプラントの難しい場合もあります。
そこで、費用対効果を考えた場合、最後方臼歯の7番については無ければないままでも許容するという考え方もあります。
まず抜歯しておいて、不都合を感じるようであればその時点でインプラントを検討するということもできると思います。
>質問4
破折したまま放置すると、感染や骨の吸収が広がり、いざ治療を行おうと思った時に条件が悪くなったり、選択できる治療が限られてしまうと思います。
また、感染の波及によっては上顎洞炎、顎骨骨髄炎、蜂窩織炎など全身や生命の問題にもなり得ますから、放置はおススメできないと思います。
抜歯しておいて、すぐにはインプラントはいれずにとりあえず保留にすることはできると思います。
また、別の選択肢となりますが、どこかに親知らずなどは残っていませんか。
親知らずがあれば、場合によっては移植という選択ができる場合もあると思います。
食いしばりなどで治療をしていなかった左上の第二大臼歯が気づいたら割れていたのですね。
>質問1
破折している部位によると思います。
破折している範囲が浅ければ、破折している範囲を除去して通常の根管治療、クラウンが可能な場合もあると思います。
また、左上7番ということですから、通常、3根の根があります。
3本の根のうちの一部を抜歯して残りの歯根を残す方法もあると思います。
>気になっているのは、インプラントなどを考えている場合にデメリットにならないかです。
例えば接着修復などで破折部位を接着した場合、その後の経過観察は必ず必要になると思います。
経過観察中に骨吸収など問題が起これば、その時点で抜歯を選択することになると思います。
しっかり経過観察を行ってもらえば問題ないと思いますが、歯科医院から足が遠のいてしまったり、予後が良くなかった場合にも放置してしまうなどのことがあれば、インプラントにも不利になると思います。
>質問2
クラウンとなるのが一般的だと思います。
>質問3
上下左右の7本ずつ、28本の歯で咬合するのが本来の咬合です。
ですからインプラントで回復できればそれに越したことはないでしょうが、もちろんインプラント治療にも当然、費用やリスクが発生します。
また、上顎洞が近くインプラントの難しい場合もあります。
そこで、費用対効果を考えた場合、最後方臼歯の7番については無ければないままでも許容するという考え方もあります。
まず抜歯しておいて、不都合を感じるようであればその時点でインプラントを検討するということもできると思います。
>質問4
破折したまま放置すると、感染や骨の吸収が広がり、いざ治療を行おうと思った時に条件が悪くなったり、選択できる治療が限られてしまうと思います。
また、感染の波及によっては上顎洞炎、顎骨骨髄炎、蜂窩織炎など全身や生命の問題にもなり得ますから、放置はおススメできないと思います。
抜歯しておいて、すぐにはインプラントはいれずにとりあえず保留にすることはできると思います。
また、別の選択肢となりますが、どこかに親知らずなどは残っていませんか。
親知らずがあれば、場合によっては移植という選択ができる場合もあると思います。
回答4
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2021-10-29 09:28:29
おはようございます。
破折という事でしたら残すためには接着再植しかありません。
接着修復 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DC%C3%E5%BA%C6%BF%A2&x=0&y=0
破折という事でしたら残すためには接着再植しかありません。
接着修復 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DC%C3%E5%BA%C6%BF%A2&x=0&y=0
タイトル | 左上7番が歯根破折、どのように治療したらいいか? |
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質問者 | たーろうさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 歯根破折 |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。