ハイブリットレジンの保険適用

相談者: m123さん (57歳:女性)
投稿日時:2021-11-16 13:32:08
ハイブリットレジンは、歯科医師保険診療とするのは自由なのでしょうか。

ご教授ください。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-11-16 15:54:48
こんにちは。

ハイブリッドレジンとはコンポジットレジンの事でしょうか?

健診療が可能かどうかは、歯科医師が決めるのではなく国が決めています。

ただ、保険診療可能な治療を施設基準を取れない、あるいは取らない事で自費診療でしか提供しない治療の場合もあります。(CAD/CAM冠治療や一ヶ月毎の安定期歯周治療初期虫歯の管理など色々)

保険医療機関といっても様々なバリエーションがありますから、実際何が保険で治療してもらえる歯科医院なのか?については、それぞれの歯科医院に直接ご確認いただくのが良いでしょう。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2021-11-16 22:45:45
初めにお願いがあります。

同様の質問を幾つも上げるよりも、回答を読んで疑問に思うことを追加で質問してくださるようお願いします。

閲覧者にも回答者にもその方がより良いと思います。

> ハイブリットレジン歯科医師保険診療とするのは自由なのでしょうか

船橋先生の回答のように自由ではないと思います。
各メーカや輸入業者が保険適応を求めて厚労省に申請して、認可されたものが保険診療に使えると思います。

船橋先生の回答にある

> ハイブリッドレジンとはコンポジットレジンの事でしょうか?

は、別の質問をまとめていれば出てきてないと思います。


「ハイブリッドレジンの詰め物は保険適用ですか」より引用しています。

> 奥歯上6番にハイブリットレジンの詰め物を希望した場合、保険適用となるのでしょうか

ハイブリッドレジンの詰め物は存在しないと思います。
コンポジットレジンの詰め物の多くは保険適応ですが、希望したからといって必ず歯科医がレジンの詰め物をすることにはならないと思います。
歯科医学的に不適応なものもあると思います。

>友人が奥歯広範囲上6番にハイブリッドレジンインレーを保険で詰めてもらったようですが、歯科医の方針に任せているのでしょうか

レジンインレーは保険でありますが、ハイブリッドとは呼ばないと思います。

>ハイブリッドレジンは、インレーも充填も保険適用になる歯科とならない歯科があるのですが、基準などあるのでしょうか

前にも書きましたが、ハイブリッドレジンのインレーはありますが、保険外だと思います。
ハイブリッドレジン充填は存在しないと思います。

>コンポレットレジンは保険適用は知っているのですが

その通りだと思います。

>前歯奥歯にかかわらず、ハイブリットレジンを使うことは保険適用可能でしょうか

不可だと思います。
以下のリンク先をご覧ください。
「ハイブリッドレジン」という用語は出てこないと思います。

http://www.koyu-ndu.gr.jp/images/20200401tensu.pdf

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m123さん
返信日時:2021-11-17 10:49:50
柴田先生 ふなちゃん先生
ご回答有難うございます

私は歯をなくしたくない一心で、多くの歯科医のhpを読んでいます。

数えきれないほど読んだのですが、歯科医師のhpにはハイブリットレジンまたはハイブリットセラミックの用語が多く出てきます。

審美性を求める場合、ダイレクトボンディングと呼び保健適応ではなくなるとか、cadcamでは保健適応となりましたが、ハイブリットインレー自費との記載があります。

コンポレットレジンにセラミックを混ぜて強くしたものが、ハイブリットとの記載もありますよね。
多くの歯科医師の周知の用語と思っていました。

日本歯科大学校友会も拝見いたしました。
用語としてはないようなのですが、どのような名称でお伝えすれば伝わるのでしょうか。


ふなちゃん先生のおっしゃるように、ハイブリットレジンとして歯科医師のhpで呼ばれているものは、コンポレットレジンに含まれるとしてとして保健適応の扱いになるのかな。

どうぞご教授頂ければ幸いです。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-11-17 13:11:42
レジンインレーは、保険適用です。

それはお口の中の穴にペースト状のレジンを埋めるのが手間暇がかかりすぎて、整形がうまく出来ない歯科医院で、型どりして(たいていアルジネート単体)石膏を流してそれにペーストを入れて、光で硬化させて技工物として仕上げる手法で作製されるものです。

ですから、物性としてはほぼ口腔内で詰められるレジンと変わりませんから、レジンインレーと言うのでしょう。(技工用レジンです)

分割模型を作ってくれればよいですが、そこまで丁寧な仕事をしてもらう事が期待薄な保険点数になっていますから、実際、どこまでやってもらえているのでしょう?
それこそ、それをしている各歯科医院でものを見てみなければわかりません(模型が台付けされていて分割されているのか?いないのか?)


物性が低いのですから、保険のレジン充填と同等のケース判断にならざるを得ないと思います。

そもそも、レジン充填が簡単にできる1面の(例えば咬合面だけとか、唇側面だけとか)レジン充填の場合ならば直接お口の中で充填してしまえば1度の来院だけで済みますし、窩洞感染のリスクもないわけですからたいていの歯科医院でレジン充填してくれるでしょう。

ご希望は2級(隣接面を含む)窩洞へのレジンインレーという事になるのでしょうが、この場合、強度的に不安がどうしても生じますし、窩洞の感染リスクもありますから、院内ラボがある歯科医院では即日でしてもらえるのかもしれませんが、それを2回来院してしてもらうメリットがどれくらいあるのかな?という気がします。

ダイレクトボンドや2級レジン充填であれば、インレー窩洞の形態に形成される必要もなく、MI(低侵襲)治療で接着修復一体化治療ですから、歯科医側の技術力さえあればメリットがあるのかな?と思います。


ご希望されているハイブリッドレジンブロックの、削り出しインレーは自費になります。

強度も素材の衛生状態もよいものになります。

ただ、それでさえも樹脂インレーは2級の場合、破折のリスクがありますから勧めない歯科医も多いと思います。

ハイブリッドレジンブロック削り出し加工は、CAD/CAM冠やそれ以上のものと同じ素材が用いられますが、自費です。
材料費が高いから元が取れないですからね。
しかも削り出し加工の機械が超高額です。

保険診療で即日修復するにはラバーダムもしていないし、隣接面を上手く作るための隔壁用の器具の各種もないし、腕もないし、そもそもその時間がないという歯科医院ではレジンの2回法を行う事があると思います。

上手く作れなくても、レジンは処理すれば接着したり加工しやすかったりしますから、悪い治療ではないとも思います。


ただ、それを行うメリットが患者さん側、歯科医側にあまりないためにメジャーな治療になっていないと思いますので、そういう治療をご希望であればそういう治療を積極的にしていますというお友達が通院されている歯科医院で直接ご相談されてはいかがでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2021-11-17 15:34:23

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2021-11-17 15:39:08
そういえば、レジン充填保険自費もみなダイレクトボンディング法なんですが、保険だとレジン充填(光重合型複合レジン充填)、自費だとダイレクトボンディングって言うんですよね。

一般の人にはわかりづらいような気がするんですが、あえてわかりづらくしているようなふしもあるようなないような・・・

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2021-11-17 20:45:41
森川先生へ

一つ目のリンクはCAD/CAM冠へのリンクですし、二つ目のリンク先を読むと「ハイブリッドタイプのコンポジットレジン」という記載だと思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2021-11-18 10:25:20
柴田先生のご指摘の意図は、保険レジンでもハイブリッドでないものも普通に使われているとの意味でしょうか?

技工所で作成するレジンインレー等の材料がわからなかったので上げなかったのですが、CAD冠用や充填用がハイブリッドなのに、今どき、技工所で重合作成したものだけハイブリッドでないとは考えにくいと思いますがいかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m123さん
返信日時:2021-11-18 10:27:41
ふなちゃん先生
森川先生
柴田先生
お忙しい中ご回答くださり感謝致します
 
勉強になりました

歯科医院に直接問い合わせるのですが、たいてい来院しなくてはわからないといわれます。

来院すると初診料検査料が加わり、自費治療の高額設定をされている場合や、銀歯しかされない場合は、初診料検査料だけ支払い帰らなくてはならないので基準をお聞きしたかったのです。

自分でもさらに勉強しようと思います。
ありがとうございました。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2021-11-18 13:11:02
ハイブリッドの定義と範囲が、森川先生と私の間で違いがあるように思います。
私の区別は、レジン充填ダイレクトボンディングのように、保険材料と自費材料で使い分けているだけかもしれません。

森川先生のご指摘のように、「今どきのコンポジットレジンはハイブリッドだよ」というのが正解かも知れませんね。

歯科保存学会やら歯科医学会の歯科用語集に、きちんと掲載があるかどうか探してみます。


> 技工所で作成するレジンインレー等の材料がわからなかったので上げなかったのですが、

保険診療であれば、保険適応の材料しか使えないと思います。
以下の材料は多分保険適応だと思います。

> https://do.dental-plaza.com/search/sp/item/detail/id/24130000/

回答 回答9
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-11-18 14:20:00
歯科医師の診断の元、治療の選択肢が提示されるのが普通ですから、歯科医院を実際に受診され各種検査後に咬合や歯の状態、口腔衛生状態、噛み合わせ咬合力等見極めて治療法を提案してもらってください。

診療時間内の電話問い合わせが一番困ると思います。
長々と聞きたい事がある場合はメールが望ましいでしょう。
診療時間には予約患者さんの診療がありますから、邪魔にならない程度で短くお問い合わせください。


レジンインレーは技工用レジンを模型に圧接して付形し、光重合させて作成されるのが普通です。
削ってみると分かると思いますが、割と独特の臭いがします。

ハイブリッドレジンブロックの削り出しでは、重合は工場で完全にされて検査して出荷されますから、かなり違うものだなぁという印象があります。

ブロックやディスク削り出し加工のものとレジンインレーは異なります。

どうせインレー形態に大きく削るなら良い素材が望ましいと考えるのが一般的かなと思いますが、保険は使えません。

価値観は人により違うのが前提ですから、どのグレードの治療を受けたいか?はご自身が決めて選択してください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m123さん
返信日時:2021-11-18 14:38:44
森川先生
柴田先生
お手数おかけしてすみません。

保険申請しているレジンだけが保険適応のようですが、保健適応だから材質が優れているかどうか、レジンも進歩しているので大きな差はないものでしょうか。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2021-11-19 11:25:28
柴田先生

コンポジットレジンハイブリッドですよね。



>保健適応だから材質が優れているかどうか、レジンも進歩しているので大きな差はないものでしょうか

物性的には保険のレジンはなんら遜色はないです。
審美の場合は無視できませんが)色の違いだけです。

保険と自費で違いがあると言っている先生は、いわば当社比といった意味かと思います。

回答 回答11
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-11-19 12:01:48
話が交錯してますから誤解があるといけませんが、レジン充填レジンインレーは材料と工程が全く違い、お口の中で全てを完結するレジン充填は穴に詰めて光硬化させるだけですが、レジンインレーは模型上の穴に技工用レジンを詰めて光硬化させた後に物性を高める為に、100度でボイルしたり加熱重合を追加します。

他方で自費ハイブリッドインレーCAD/CAM用ブロックやディスク削り出し加工。セレックが有名です)は、気泡が全く混和しないように工場で完全重合された物で物性はかなり優れたものになって来ています。

口の中〉技工所の模型上>>>工場制作ブロックの順で最終修復物の物性ムラが生じやすいという事になります。

削る量は口の中の穴にペーストを押し込んだり流し込むことが出来るので、口の中で完結する治療が一番低侵襲で応用度が高い治療になります。

ダイレクトボンドは保険医で行うならば保険適用材料は使えない為、自費用レジンを使う治療になります。
自費専門医ならば保険適用材料でも良いのだと思いますが、色のバリエーションが少ないため大抵の場合個装の自費用レジンが使われていると思います。

現在、強度や色や耐久性等様々な事が優れているため、虫歯治療に利用されるのは全てハイブリッド樹脂になっています。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: m123さん
返信日時:2021-11-19 12:47:43
納得できました。

お忙しい中ご回答くださった先生方に感謝致します。
有難うございました。



タイトル ハイブリットレジンの保険適用
質問者 m123さん
地域 非公開
年齢 57歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 補綴関連
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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