歯ぎしり用スプリント使用、噛み合せが不安定な時の対処法について
相談者:
むぎ3さん (30歳:女性)
投稿日時:2022-02-23 14:51:39
歯ぎしりの治療として、就寝中、スプリント(海外の歯科医院で作成)を1年半以上使用しています。
1年ほど前から、かみ合わせが安定していない感覚(奥歯でしっかりかめない感覚)がありました。
スプリントを作成してもらった医院で、スプリントを使用してから、かみ合わせが安定しないことを伝えたのですが、スプリントでそうなることはない、と言われ、歯ぎしりもあるため、スプリントを使い続けていました。
しかしかみあわせが安定していないことがずっと心配だったので、先日大学病院の顎関節症外来の診察を受けました。
顎運動検査の結果、口を閉じたとき、下顎が関節窩に入りきっておらず、下顎が前に出ている、と言われました。
しかし治療方針の説明はなく、矯正をして治すしかない、と言われました。
スプリントは顎関節を安定させるためのものだと思っていたのですが、このようなケースの場合、顎関節を安定させるための方法として、どのような方法が考えられるでしょうか。
あと1年後ぐらいには、矯正治療をはじめることを検討しています。
矯正治療を始める前に、不安定なかみあわせをすこしでも安定させる方法はないのでしょうか。
またあるとしたら、どのようなことを得意とする歯科を受診したらよいのでしょうか。
よろしくお願いします。
1年ほど前から、かみ合わせが安定していない感覚(奥歯でしっかりかめない感覚)がありました。
スプリントを作成してもらった医院で、スプリントを使用してから、かみ合わせが安定しないことを伝えたのですが、スプリントでそうなることはない、と言われ、歯ぎしりもあるため、スプリントを使い続けていました。
しかしかみあわせが安定していないことがずっと心配だったので、先日大学病院の顎関節症外来の診察を受けました。
顎運動検査の結果、口を閉じたとき、下顎が関節窩に入りきっておらず、下顎が前に出ている、と言われました。
しかし治療方針の説明はなく、矯正をして治すしかない、と言われました。
スプリントは顎関節を安定させるためのものだと思っていたのですが、このようなケースの場合、顎関節を安定させるための方法として、どのような方法が考えられるでしょうか。
あと1年後ぐらいには、矯正治療をはじめることを検討しています。
矯正治療を始める前に、不安定なかみあわせをすこしでも安定させる方法はないのでしょうか。
またあるとしたら、どのようなことを得意とする歯科を受診したらよいのでしょうか。
よろしくお願いします。
回答1
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2022-02-23 15:09:16
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-02-23 15:58:06
こんにちは。
スプリントは、歯からの歯根膜感覚刺激を遮断あるいは減じるためのものでしょう。
それで顎が安定する人もいれば、そうならばい人もいて当たり前だと思います。
通常、顎の位置は左右の顎関節、あるいは下顎についている複数の筋肉のバランスによって、一定の位置に安定しているはずですが、たまに安定しない人もいます。
例えば、肩や腕の脱臼をしやすい人がいたり捻挫をしやすくなっている人がいるのと似ています。
矯正治療を行う必要があるのか?ないのか?は、顎の位置の良し悪しや関節円盤の良し悪しで決めるのではなく、通常、歯並びに問題があるからしましょうという事が多いです。
歯並びの治療ゴールを決める前に、スプリント療法というものを一定期間行うと、問題がある歯並びによって誘導されていた(周囲筋が不均等に緊張していたり)、顎の位置が変化することはしばしば報告されています。
その反応を基に、治療ゴールとする顎の位置のめぼしをつけて矯正治療を行う事はよくされています。
もちろん、矯正治療中に歯や顎の動き方反応を見て様々な微調整がされます。
>矯正治療を始める前に、不安定なかみあわせをすこしでも安定させる方法はないのでしょうか
早期接触(バランスよく噛むのではなく開閉口路中に早期に上下歯が当たって顎位置が誘導されるようなバランスの崩れた歯の接触)があれば、顎の位置は安定しません。
特に筋肉を意図的にリラックスさせてしまうと(そういう意図のスプリントを長く使っていると)、感覚がしっくりこなくなって当然でしょう。
早めに矯正歯科を一度受診されてはいかがでしょうか?
顎の大きなズレがあって、歯並びを作ってしまっているものを正しく関節円盤を復位した位置で再度噛み合わせを作り変えようとすると、かなり上下でも大きな動きが必要になる場合がしばしばあります。
通常のストレートワイヤーテクニックという単純な矯正治療ではなく、細かくワイヤーを曲げるマルチループテクニックや、複雑に顎間ゴムを使った矯正治療でなければしっかり噛ますのが、困難というケースもあるかもしれません。
少なくとも顎関節症に対応しているという矯正歯科を受診され、ご相談されるとよいのではないでしょうか?
そういう人は顔の左右差が大きかったりすると思います。
スプリントは、歯からの歯根膜感覚刺激を遮断あるいは減じるためのものでしょう。
それで顎が安定する人もいれば、そうならばい人もいて当たり前だと思います。
通常、顎の位置は左右の顎関節、あるいは下顎についている複数の筋肉のバランスによって、一定の位置に安定しているはずですが、たまに安定しない人もいます。
例えば、肩や腕の脱臼をしやすい人がいたり捻挫をしやすくなっている人がいるのと似ています。
矯正治療を行う必要があるのか?ないのか?は、顎の位置の良し悪しや関節円盤の良し悪しで決めるのではなく、通常、歯並びに問題があるからしましょうという事が多いです。
歯並びの治療ゴールを決める前に、スプリント療法というものを一定期間行うと、問題がある歯並びによって誘導されていた(周囲筋が不均等に緊張していたり)、顎の位置が変化することはしばしば報告されています。
その反応を基に、治療ゴールとする顎の位置のめぼしをつけて矯正治療を行う事はよくされています。
もちろん、矯正治療中に歯や顎の動き方反応を見て様々な微調整がされます。
>矯正治療を始める前に、不安定なかみあわせをすこしでも安定させる方法はないのでしょうか
早期接触(バランスよく噛むのではなく開閉口路中に早期に上下歯が当たって顎位置が誘導されるようなバランスの崩れた歯の接触)があれば、顎の位置は安定しません。
特に筋肉を意図的にリラックスさせてしまうと(そういう意図のスプリントを長く使っていると)、感覚がしっくりこなくなって当然でしょう。
早めに矯正歯科を一度受診されてはいかがでしょうか?
顎の大きなズレがあって、歯並びを作ってしまっているものを正しく関節円盤を復位した位置で再度噛み合わせを作り変えようとすると、かなり上下でも大きな動きが必要になる場合がしばしばあります。
通常のストレートワイヤーテクニックという単純な矯正治療ではなく、細かくワイヤーを曲げるマルチループテクニックや、複雑に顎間ゴムを使った矯正治療でなければしっかり噛ますのが、困難というケースもあるかもしれません。
少なくとも顎関節症に対応しているという矯正歯科を受診され、ご相談されるとよいのではないでしょうか?
そういう人は顔の左右差が大きかったりすると思います。
相談者からの返信
相談者:
むぎ3さん
返信日時:2022-02-27 17:19:59
相談者からの返信
相談者:
むぎ3さん
返信日時:2022-02-27 17:27:59
タイトル | 歯ぎしり用スプリント使用、噛み合せが不安定な時の対処法について |
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質問者 | むぎ3さん |
地域 | 東京23区 |
年齢 | 30歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 主婦 |
カテゴリ |
噛み合わせに関するトラブル 歯軋り(歯ぎしり) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。