左上6番、インレーが割れた奥歯の治療はインレーかクラウンか(韓国)

相談者: ねこねこ93さん (44歳:女性)
投稿日時:2022-03-10 00:05:45
こんにちは。

海外(韓国)在住で、言葉の壁もあり不安が大きくご相談させて頂きました。

5年前に日本で虫歯治療セラミックインレーにした奥歯(左上6番神経有り)のインレーが割れて、一部取れてしまいました。

なるべく自分の歯を削りたくないことを歯科医に伝えた所、今あるインレーを全て除いて新しく作り直すことになりましたが、現在歯の60〜70%がインレーなので既に削ってある部分も多い、またインレーにして数年後に再び自分の歯がかけるなど再治療になるよりクラウンにしたほうが良いのでは?インレー希望なら可能だけど・・と言われました。

クラウンにすると、以前に折角出来るだけ残してもらった自分の歯も虫歯でもないのに削ることになり、疑問を感じてその日は保留にしてもらい、1週間後に予約してそのまま帰ってきました。

実は左上7番も同様に、セラミックインレーが割れてこちらは自分の歯が小さすぎるので、クラウンでないと無理と言われゴールドクラウンにしたばかりです。
素材はインレー、クラウンともにゴールド希望です。

今インレー治療をして数年後に虫歯になったり、再び自分の歯にヒビが入るなどダメージを受け最悪抜歯、、なんてことになる前に、今から健康な自分の歯を削ってクラウンにする方が賢明なのでしょうか?

クラウンにした場合、健康な歯を多く削る事により神経に影響が出ないかも心配です。

上6番の大きい奥歯の60〜70%がゴールドインレーと言うのは、一般的に二次カリエスや後々自分の歯が欠けたりヒビが入るなどの、危険性が高いのでしょうか?

実際に診療してみないとご判断がつきかねるのは重々承知の上ですが、海外で説明を理解するだけでも、必死で不安が大きく質問させていただきました。

自分の歯をこの先長持ちさせたいですが、なるべく削りたくない気持ちも大きいです。。

先生ご自身の歯でしたら、今の状況でどちらを選択なさいますか?
今まで特に歯軋りなどが酷いと言われたことはありません。

どうかアドバイス宜しくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-03-10 09:04:35
こんにちは。

問題の歯は生活歯なのですね?

インレーは、通常咬頭を含まないので、虫歯になりやすい溝や隣接面を繋いだ形だろうと想像しています。
咬頭を含むと保存修復ではなく補綴治療に近くなり、噛み合わせに多いに関わる形になりますから、より高度な修復治療の考えが必要になりアンレーに分類されるようになります。

まだインレー形態という事から、かなり天然の歯質は残っている方だろうと想像します。
それはまだ生活歯という事からも想像できます。

セラミックのインレーは欠けやすいですが、欠けるのはセラミックであり歯を割る事はあまりないでしょう。
力がかかると物性の弱いものの方が欠けたり割れてくれますからね。

物性が強いジルコニアというセラミックがありますが、それは歯より強いので楔効果になり歯の方が割れる可能性があるのではないか?と多くの歯科医は考えています。

とはいえ、インレーからアンレーに至るまでの窩洞形態にはかなりのバリエーションがありますから、一概にはなかなか言えません。
実際に治療する歯科医がよく考えて形成し、技工物の形の指示を出す必要があるとされています。

インレーからいきなりクラウンにするのか?という事ですが、単純に考えれば、割れやすいセラミックだったから割れたのであれば、割れないねばりがあるゴールドにすれば割れないはずですよね。
韓国にお住まいというご事情では、日本の保険収蔵金属の金パラ(銀色)は選択肢にないでしょうから、金による修復治療になるでしょう。

実際には、割れたセラミックを除去した後虫歯になっていないか?とか、残っている歯質が虫歯に侵されていないか?という診察内容が含まれるでしょうから、やっぱり実際によく診てくれた歯科医とご相談されるのが良いでしょう。

クラウンになれば形は単純です。
生活歯であれば、セラミック冠より金冠の方が歯髄保存の可能性は高くなるでしょう。
薄くても割れないのが金ですからね。
治療もクラウン形体の方が単純ですから歯科医を選びません。

複雑な形態になりやすいアンレーを、長期に成功させる事ができる歯科医は技術が高いという事になりますから、自信と実績がなければ薦めてもらいにくいでしょう。




タイトル 左上6番、インレーが割れた奥歯の治療はインレーかクラウンか(韓国)
質問者 ねこねこ93さん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 補綴関連
韓国
詰め物、インレーが割れた・欠けた
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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