進行度によっては虫歯を敢えて治療しないこともある？
相談者：
appletea290さん (35歳：女性)
投稿日時：2022-03-19 16:13:12
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時：2022-03-19 18:56:18
>虫歯は治療しない場合もありますか？
表面のエナメル質に欠損がなく、患者さんのセルフケアがゆき届く部位で、食生活がコントロールできて、フッ素製剤の応用に積極的で、歯科医院にきちんと通院してくれるのであればあり得ると思います。
> カリソルブ
一時期輸入されていましたね。
その後輸入されなくなって今販売しているかどうか分かりません。
自費になるのと時間がかかるのは欠点だと思います。
>ドックスベストセメント
こちらも自費になると思います。
またちゃんとしたドックスベストセメントを見たことがないのでお勧めはいたしません。
表面のエナメル質に欠損がなく、患者さんのセルフケアがゆき届く部位で、食生活がコントロールできて、フッ素製剤の応用に積極的で、歯科医院にきちんと通院してくれるのであればあり得ると思います。
> カリソルブ
一時期輸入されていましたね。
その後輸入されなくなって今販売しているかどうか分かりません。
自費になるのと時間がかかるのは欠点だと思います。
>ドックスベストセメント
こちらも自費になると思います。
またちゃんとしたドックスベストセメントを見たことがないのでお勧めはいたしません。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時：2022-03-19 21:45:20
こんにちは。
虫歯は細菌の活動により生じる酸により歯が溶けていき穴が空いてしまう硬組織疾患ですが、どういう病気でもいきなり重症にはなりません。
エナメル初期虫歯と言われる段階であれば酸で溶けたミネラル分を再石灰化する事ができますから治療ではなくお手入れや経過観察の対象とされています。
初期虫歯の段階を超えて実質欠損が生じてきても、エナメル質の範囲であれば細菌をくっつけていなければ進行しない訳ですから経過観察が可能と判断される場合もあります。
いずれも歯科医が患者さんのお口全体の状態や生活習慣など多角的に判断して対応を分けています。
ところが、象牙質に細菌が進行すると、歯の構造的な問題からエナメル象牙境という境に沿って横に横に広がる性質がありますし、象牙質には身体と同じようにリンガル液の影響をより受けるようになりますから進行が早まりますので（外側からの清掃もできなくなりますし、薬剤も効かなくなります）様子見するという訳にはいかなくなり必ず治療対象に変化します。
歯がしみる等の自覚症状はまだない段階です。
歯医者に定期的に通院して適切な診察を受けていれば見つかりますが、大抵の方は自覚症状に乏しい段階では気づかないでしょう。
歯がしみたり痛みや穴が開いてから歯科医院に行くと大抵の場合外側の歯から酷く大きく削り取って中で広がっている虫歯を取り除く為の大変な治療（患者さんもですが歯科医も大変）が必要になっています。
〉削らない虫歯治療
初期の虫歯であれば削らない治療が選択できますが、象牙質まで進んだ虫歯は性質上内部で横に広がっていますから、必ず感染してズルズルに軟化した象牙質を取り除くためにエナメル質を削り取る必要が生じています。
削らない虫歯治療を受けたい場合は歯科医院で定期的に虫歯の有無の検査を受けてちゃんと治療介入のタイミングを管理してもらっておく必要がありますね。
まあ、レーザーがあれば削らなくても焼き飛ばしてしまう事はできます。
〉カリソルブ
今は輸入薬剤の代替品しか入手できなくなっていると思います。
薬剤で綺麗に溶かしますから、削りカスがない綺麗な歯面が出るので良い治療につながるとされており自費治療になりますね。
〉ドックスベストセメント
こちらもアメリカの薬ですから薬機法未認可品のため、自費治療になりますね。
無機系抗菌剤の銅イオンの効果により虫歯が進まないですが、そういう薬剤は濃度と浸透性に工夫が必要とされています。
銀や銅は抗菌剤としてよく利用されます。かつては水銀も利用されていましたが人体への害が問題視されるようになり使用されなくなりました。
様々な薬剤を使わないと進行を止められなくなる前に早期発見早期治療してもらえる事が望ましいと思います。
虫歯は細菌の活動により生じる酸により歯が溶けていき穴が空いてしまう硬組織疾患ですが、どういう病気でもいきなり重症にはなりません。
エナメル初期虫歯と言われる段階であれば酸で溶けたミネラル分を再石灰化する事ができますから治療ではなくお手入れや経過観察の対象とされています。
初期虫歯の段階を超えて実質欠損が生じてきても、エナメル質の範囲であれば細菌をくっつけていなければ進行しない訳ですから経過観察が可能と判断される場合もあります。
いずれも歯科医が患者さんのお口全体の状態や生活習慣など多角的に判断して対応を分けています。
ところが、象牙質に細菌が進行すると、歯の構造的な問題からエナメル象牙境という境に沿って横に横に広がる性質がありますし、象牙質には身体と同じようにリンガル液の影響をより受けるようになりますから進行が早まりますので（外側からの清掃もできなくなりますし、薬剤も効かなくなります）様子見するという訳にはいかなくなり必ず治療対象に変化します。
歯がしみる等の自覚症状はまだない段階です。
歯医者に定期的に通院して適切な診察を受けていれば見つかりますが、大抵の方は自覚症状に乏しい段階では気づかないでしょう。
歯がしみたり痛みや穴が開いてから歯科医院に行くと大抵の場合外側の歯から酷く大きく削り取って中で広がっている虫歯を取り除く為の大変な治療（患者さんもですが歯科医も大変）が必要になっています。
〉削らない虫歯治療
初期の虫歯であれば削らない治療が選択できますが、象牙質まで進んだ虫歯は性質上内部で横に広がっていますから、必ず感染してズルズルに軟化した象牙質を取り除くためにエナメル質を削り取る必要が生じています。
削らない虫歯治療を受けたい場合は歯科医院で定期的に虫歯の有無の検査を受けてちゃんと治療介入のタイミングを管理してもらっておく必要がありますね。
まあ、レーザーがあれば削らなくても焼き飛ばしてしまう事はできます。
〉カリソルブ
今は輸入薬剤の代替品しか入手できなくなっていると思います。
薬剤で綺麗に溶かしますから、削りカスがない綺麗な歯面が出るので良い治療につながるとされており自費治療になりますね。
〉ドックスベストセメント
こちらもアメリカの薬ですから薬機法未認可品のため、自費治療になりますね。
無機系抗菌剤の銅イオンの効果により虫歯が進まないですが、そういう薬剤は濃度と浸透性に工夫が必要とされています。
銀や銅は抗菌剤としてよく利用されます。かつては水銀も利用されていましたが人体への害が問題視されるようになり使用されなくなりました。
様々な薬剤を使わないと進行を止められなくなる前に早期発見早期治療してもらえる事が望ましいと思います。
| タイトル | 進行度によっては虫歯を敢えて治療しないこともある？ |
|---|---|
| 質問者 | appletea290さん |
| 地域 | 非公開 |
| 年齢 | 35歳 |
| 性別 | 女性 |
| 職業 | 非公開 |
| カテゴリ |
虫歯治療 材料・機材関連 覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう) |
| 回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。
