欠けた歯の治療後から噛み合わせに問題が起きた

相談者: まりんぼさん (43歳:女性)
投稿日時:2022-04-04 13:53:01
2021年の2月に上の歯(6番)が欠けたので、クラウンをかぶせる為に歯を削ってもらい、仮クラウンを入れてもらいました。

その直後、その歯を中心に顔面右側が痛くなり、ひどい頭痛めまいも起こりました。
頭痛とめまいは5日程度で治まりましたが、歯の痛みは消えませんでした。

また、仮クラウンを入れた後から、就寝時の歯の食いしばりが始まりました。


しばらくしても歯の痛みが消えなかったため、神経治療で神経を取りましたが、痛みは変わりませんでした。

そのまま、本クラウンを入れましたが、それ以降同じ痛みがずっと続いています(痛みに波はありますが基本的に一日中ずっと痛みが続きます)。


本クラウンを入れた後、かみ合わせがかなりおかしくなった為、高さ調節をして頂き、現在は、噛んでもクラウンの歯は当たらなくなったようなのですが、今度は他の歯(特にクラウンの隣の7番の歯)が当たって、以前のようなかみ合わせに戻らず、違和感があります。

また、本クラウンを入れた後も、寝ている間の歯の食いしばりは継続しており、横になると、上と下の歯の間隔が狭くなっているのか、すぐに歯が当たってしまいます。



そこで、質問をさせて頂きたいのですが、

1. クラウンの幅が大きすぎて、周りの歯を動かしてしまい、かみ合わせがおかしくなる事はあるのでしょうか。
以前の歯と比べると、クラウンはかなり大きい感じがします。


2.一番初めの治療の時に顎の関節がずれて、右側のかみ合わせがおかしくなってしまった、という可能性はありますでしょうか。
歯を削るために、口を開けたまま維持出来る様に大きなゴムのようなものを口に入れられました。

また、クラウンの型を取るのに、何度も空気が入ったため、6回ほど型を取り直ししましたが、どちらも顎の関節に負担がかかったと思います。


これまでいろんな歯医者に診てもらいましたが、特に問題は見当たらないと言う事でいまだ解決しておらず、痛みが続いていますのでご意見を頂けますと幸いです。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-04-10 12:51:50
こんにちは。


まりんぽさんは、歯と歯の間にあるべき安静空隙というものが消失しているタイプでしょうか?

通常、口腔機能が正常に発育した方の場合、歯と歯が接触している時間は24時間のうち14分程度だと言われています。
つまりほとんど歯と歯は接触しないのが正常な口腔機能です。

それに反して歯と歯がやたらと当たったり、酷い人は常に歯と歯をこすり合わせたり歯と歯を当てています。
そういう人のほとんどが舌の位置が不全で低位舌という状態に陥っています。

これらは、成長発育時からの失敗である場合がほとんどです。


通常、歯と歯が接触していると歯根膜圧受容器が歯が当たっているという刺激を知覚神経に送っていて上位に刺激を与えます。

歯は当てっていない状態が一般的であるはずなのに歯を常に当てているとその神経の正常性が保ちがたくなる可能性があるのではないかと想像される場合があります。


夜間も就寝時に舌が口蓋にしっかりくっついていると歯ぎしり食いしばりは生じません。

それは歯にとっての負担を軽減します。


歯が常に当たっていないのが普通で健康な状態であると認識されておくと認知行動療法によって歯を当てない行動を意識できるように変化させることが可能になってきます。

特に下を向く機会が多いと顎は回転して安静空隙はなくなってきます。
日中の姿勢が猫背ではないでしょうか?


また睡眠時も身体を丸めないと寝にくいという状態に陥っていませんか?
鼻閉はありませんか?

舌はちゃんと口蓋とくっついていますか?

鼻呼吸だけで十分な酸素供給が可能ですか?



>1 
クラウンの幅とは頬舌的な幅でしょうか?
頬粘膜の緊張を誘発するほどの幅はよくないでしょう。

失活歯にされているのであればクラウンの幅を大きくする補綴的な意味合いは低いのではないか?と想像します。
咬合も与えていないのであれば尚更でしょう。
やり替えてもらったほうが良いかもしれませんね。


>2
顎関節は、元々ズレやすいのでしょうか?

通常は日常診療程度で顎関節がズレて復位しないという事にはなりません。


TCHについて教えてもらったことがありますか?
また口腔機能検査は保険治療では今まで65歳以上に限定されていましたが、4月から50歳以上に変更になっています。40代は保険適用外ですね。


口腔機能は小児期に成長と共に獲得しておくべきものですが、これが保険適用になったのはつい最近です(現在18歳未満)。
身長が伸び止るまで口蓋と舌の位置は変化していきますから継続した評価管理が認められるようになりました。

これをきちんとしておかないと不定愁訴や歯の喪失につながっていき後のオーラルフレイルに繋がっていきます。


口腔機能訓練を行える保険医は増えてきていますが、残念ながら成人後50歳までは保険適用外になっていますからどこに歯科医院も保険診療内ではそういう見方をしてくれないのが実情でしょう。

とりあえずTCHを勉強してみてください。




タイトル 欠けた歯の治療後から噛み合わせに問題が起きた
質問者 まりんぼさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせに関するトラブル
歯軋り(歯ぎしり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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