銀歯の根元に2次虫歯、クラウンをつけたまま治療することはあるか?

相談者: あんどう505さん (39歳:男性)
投稿日時:2022-07-19 22:25:28
銀歯の根元に発生した2次虫歯についてご相談させて頂ければ幸いです。


先日歯科にてクリーニングをした際、右下6番(神経無し、銀歯)において根元の部分に虫歯が確認されました。



治療方法として
 クラウンは外さずに、虫歯部分だけを横から削りとり、材料を詰め経過観察、
と言われております。


この治療方法についてですが、以前に左下7番(神経なし、銀歯)に対しても行われており、その際には虫歯が進行してしまい、4ヶ月後に銀歯が外れてしまいました。



この治療方法について質問させて頂ければ幸いです。

@一般的な治療方法でしょうか

A自費の治療を希望して、治療器具(マイクロスコープなど)や材料(セメントなど)を良いものにすれば、虫歯の進行を完全に抑えられる確率は上がりますでしょうか

B虫歯が取りきれなかった場合、ただ経過観察して、虫歯が大きく進行してから気づくのではなく、定期的にレントゲンをとるなど、早期に発見するためにできることはありますでしょうか


大変恐縮ですが、ご回答頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-07-20 01:39:49
こんにちは。

〉@
一般的には冠を除去して虫歯を取り除き冠をやり変える事ができると思います。
冠と虫歯が独立してあれば冠除去をしないで虫歯部だけを治療することもあります。


〉A
自費でなくても冠も一緒にやり変えてほしいと伝えてみてはいかがでしょうか?

冠を除去すれば視認性が高まります。
更にう蝕検知液も使ってもらえれば分かりやすくなります。
また、自費を希望されればより良い治療結果につながるようにしてくれると期待したいでしょう。



〉B
経過観察として時々観察してもらうことだと思います。
必要があればレントゲン検査も行うでしょう。

ただ、銀歯の内部は見えませんし、レントゲン検査しても写りません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2022-07-20 08:33:27
あんどう505 さん、こんにちは


@一般的な治療方法でしょうか

一般的かどうかはわかりませんが、私はよくします。
予防先進国と言われるスウェーデンのポストグラジュエートコースでは、イェテボリ大学の教授から、直接そのように教わりました。


A自費の治療を希望して、
治療器具(マイクロスコープなど)や材料(セメントなど)を良いものにすれば、虫歯の進行を完全に抑えられる確率は上がりますでしょうか

多少は良くなるかもしれませんが、それよりも”誰がするか”の方が影響は大きいように思います。

昔話ですが、今は信頼性も高く一般的に広く使用されているセメントを開発した先生が、製品化当初、「先生だったら、ご自身の治療を受けられるのにどちらのセメントを使用されますか?」という質問に対して「どちらでも良い、それよりも誰に治療してもらうか」と答えてという話を聞いたことがあります。



B虫歯が取りきれなかった場合、ただ経過観察して、虫歯が大きく進行してから気づくのではなく、定期的にレントゲンをとるなど、早期に発見するためにできることはありますでしょうか

定期検診は重要だと思います。
しかし、レントゲンを撮っても被せ物がしてあると写らないことがよくあります。
視診や触診など総合的な判断が必要だと思います。

それに加えて予防が大切になります。
39歳ですでに被せ物があり、さらに2次虫歯になっているということは、補修にしてもやりかえにしても、この歯を一生残すには、一般的な人とは違う、もっと積極的な虫歯予防が必要だと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2022-07-20 16:29:32
こんにちは。

>@一般的な治療方法でしょうか

一般的かどうかは何とも言えませんが個人的には外してむし歯の広がりを調べた方がいいと思います。

無髄歯のむし歯 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3400


>A自費の治療を希望して、治療器具(マイクロスコープなど)や材料(セメントなど)を良いものにすれば、虫歯の進行を完全に抑えられる確率は上がりますでしょうか

おさとうの摂取量を適切な量まで減らす必要があります。

むし歯のできないおさとうの量 一日40g以内が適切といわれています。

甘いものと体の健康の関わり https://www.yamadashika.jp/prevent.html


>B虫歯が取りきれなかった場合、

取りきるべきです。

定期検診をしてもむし歯が残っていればいずれ大きくなって冠が外れるなどの不具合が出てきます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あんどう505さん
返信日時:2022-07-23 21:05:47
船橋先生

お忙しい中、
ご返信頂き本当にありがとうございます。


〉@
〉一般的には冠を除去して虫歯を取り除き冠をやり変える事ができると思います。
〉冠と虫歯が独立してあれば冠除去をしないで虫歯部だけを治療することもあります。

理解しました。
ありがとうございます。



〉A
〉一般的には冠を除去して虫歯を取り除き冠をやり変える事ができると思います。
〉冠と虫歯が独立してあれば冠除去をしないで虫歯部だけを治療することもあります。

以前左下5番(銀歯、神経なし)の隙間から虫歯になってしまい、歯根破折による抜歯となってしまったので、2次虫歯に関しては、自費で行うべきなのだと自分で解釈しておりましたが、船橋先生が患者さんに提案する時は、必ずしもその限りではないといった感じでしょうか。
重ね重ねの質問、申し訳ありません。



〉B
〉経過観察として時々観察してもらうことだと思います。
〉必要があればレントゲン検査も行うでしょう。
〉ただ、銀歯の内部は見えませんし、レントゲン検査しても写りません。

理解いたしました。
ありがとうございます。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-07-23 21:30:56
必ずしも自費診療が必要とは思いませんが、地域によっては保険診療システムの限界を通り越してしまったのかもしれません。

地代も人件費もとても高い都市部と田舎では、同じ保険医療費で可能な事は異なって来るようにも思います。

東京からもたくさんお越しになりますが、歯科の保険診療が機能しなくなっているように感じます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あんどう505さん
返信日時:2022-07-23 22:02:03
小牧先生、
お忙しい中、ご返信頂き本当にありがとうございます。

>@
一般的かどうかはわかりませんが、私はよくします。
>予防先進国と言われるスウェーデンのポストグラジュエートコースでは、イェテボリ大学の教授から、直接そのように教わりました。

ご教授いただきありがとうございます。



>A
多少は良くなるかもしれませんが、それよりも”誰がするか”の方が影響は大きいように思います。
>昔話ですが、今は信頼性も高く一般的に広く使用されているセメントを開発した先生が、製品化当初、「先生だったら、ご自身の治療を受けられるのにどちらのセメントを使用されますか?」という質問に対して「どちらでも良い、それよりも誰に治療してもらうか」と答えてという話を聞いたことがあります。

ご教授頂きありがとうございます。
道具よりもそれを使用する術者次第ということ理解いたしました。



1点ご質問させていただければ幸いです。
以前左下7番においてこの方法で虫歯が食い止めることが出来なかったのですが、虫歯が取りきれたかどうかというのは施術時に判断するのは難しいものなのでしょうか。

もしそれができれば、リスクがあるのであれば、それを伝えて頂き、クラウンを外すという方法に変更できるのではと感じております。

(左下7番に関しては、治療にかかる費用の観点から、リスクが残ったとしてもひとまず上手く食い止められる可能性に賭けようと判断して頂いたのかも知れません)



>B
>定期検診は重要だと思います。
>しかし、レントゲンを撮っても被せ物がしてあると写らないことがよくあります。
>視診や触診など総合的な判断が必要だと思います。

>それに加えて予防が大切になります。
>39歳ですでに被せ物があり、さらに2次虫歯になっているということは、補修にしてもやりかえにしても、この歯を一生残すには、一般的な人とは違う、もっと積極的な虫歯予防が必要だと思います。

ご教授頂きありがとうございます。
そして予防についても言及頂きありがとうございます。

歯のメンテナンスをおこたるとどうなるか、治療を繰り返すとどうなるか、真剣に向き合ってこなかったツケが回って来ているのだと
痛感しております。

積極的な虫歯予防として、何ができるが、日々調べております。
また一連の治療が終わりましたら、一度予防に強い歯科さんに相談して見ようと思っております。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あんどう505さん
返信日時:2022-07-23 22:43:37
山田先生、
お忙しい中、ご返信頂き本当にありがとうございます。


>@
>一般的かどうかは何とも言えませんが個人的には外してむし歯の広がりを調べた方がいいと思います。

ご教授頂きありがとうございます。
担当歯科さんと一度話し合ってみます。


>A
>おさとうの摂取量を適切な量まで減らす必要があります。

>むし歯のできないおさとうの量 一日40g以内が適切といわれています。

ご教授頂きありがとうございます。
webページ拝見いたしました。
具体的な数値を示していただきありがとうございます。

砂糖の摂取、なるべく控えようと思います。


重ねての質問で恐縮ですが、人口甘味料にかんしても、砂糖の代用と考えずに極力摂取しない方がよろしいでしょうか?



>B
>取りきるべきです。
>定期検診をしてもむし歯が残っていればいずれ大きくなって冠が外れるなどの不具合が出てきます。

ご教授頂きありがとうございます。
一度主治医と相談してみるようにいたします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2022-07-27 11:06:50
>1点ご質問させていただければ幸いです。
>以前左下7番においてこの方法で虫歯が食い止めることが出来なかったのですが、虫歯が取りきれたかどうかというのは施術時に判断するのは難しいものなのでしょうか。

そんなに難しくは無いと思います。
ただ、100%確実な方法はありません。
外したとしても100%確実に取り切ることはできません。
健康な歯質も少し余分に削れば、より確実に取り切ることができます。


>もしそれができれば、リスクがあるのであれば、それを伝えて頂き、クラウンを外すという方法に変更できるのではと感じております。
>(左下7番に関しては、治療にかかる費用の観点から、リスクが残ったとしてもひとまず上手く食い止められる可能性に賭けようと判断して頂いたのかも知れません)

私なら、外さずには取りきれないと判断すれば、除去に変更します。
ただ、外さずに治療する方法も、外して治療する方法も、どちらもリスクがありますのので、よく検討する必要があるでしょう。
ゼロリスクはあり得ません。

患者さんによっては治療方針が途中で変更になることを嫌う人もいますし、先生の方もそれを気にする人もいます。



>歯のメンテナンスをおこたるとどうなるか、

メインテナンスで重要なことは、きちんと検査を行ってもらうことと、家庭でのご自身のケアや良い生活習慣が維持されているかをチェックしてもらうことです。

クリーニングはその付け足しだと思ってください。
つまり、クリーニングだけ定期的に受けているならあまり意味はないということです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あんどう505さん
返信日時:2022-07-29 15:59:59
船橋先生

保険診療の現状について、ご教授頂きありがとうございます。
自分は都内でもかなり地価が高い地域にある歯科に通っておりますので、その状況で保険診療を希望するのはやめておこうと感じました。

数々の質問にお答えして頂き、ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あんどう505さん
返信日時:2022-07-29 16:23:45
小牧先生

ご返答頂きありがとうございます。

虫歯を取りきれない可能性を感じた場合、除去を含めた治療方針の変更をこちらが希望している旨を、しっかりと伝える必要があるんだと感じました。

歯のメンテナンスにつきまして、クリーニングでなるべく早期に虫歯を見つけることだけが目的ではなく、そもそも虫歯を作らない生活習慣を身につけないとキリが無いと感じておりますので、こちらはその指導にご協力いただける歯科医院さんを探そうと思いました。

数々のご質問にお答え頂きありがとうございました。



タイトル 銀歯の根元に2次虫歯、クラウンをつけたまま治療することはあるか?
質問者 あんどう505さん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
クラウンの下の虫歯(二次カリエス)
二次カリエス(2次的な虫歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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