[写真あり] 上の親知らず抜歯、根っこの取り残しについて

相談者: k3.さん (38歳:女性)
投稿日時:2022-08-22 00:27:53
質問が多く長文になり大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。


かかりつけの紹介で総合病院で左上の親知らずの抜歯を行いました。
すんなりとは抜けなかったようですが15分ほどで終了し、抜いた歯は処分しますねと言われましたが持ち帰りを希望しました。

診察室を出て歯を確認すると二股の一方の根の先が割れているようで神経の管?が見えている状態でした。
戻って医師に質問したところ、そもそも根が折れていることに気付いていなかった様子で、

・元々がこういう形状の歯かもしれない

・違うとして根っこの先が残っていても、それを抜くために無理に骨を削ってまで取り切る必要はない

・それを抜くと上顎洞と交通するリスクがある

・かなり力のいる難しい歯だった

・根っこが残っていても、いずれ骨と同化するため問題はない

という回答で、一応は帰宅しました。
しかし不安が拭えないため、教えていただけないでしょうか。


1、写真のように神経の管?が見えた状態で、割れているように見えるのですが、医師の言うように元々こういう形状の歯だった可能性はありますか?
(自分のイメージでは、管はここまではっきりと露出するものではなく先端は丸まっていると思っていました)


2、通常、抜き終わった歯の形状の確認は行わないのでしょうか?
(割らずに抜いた場合でも、折れていないか等の確認)


3、手術中に歯の根が折れたことに医師が気付かないことはよくあることですか?


4、取り残しがあった場合、患者に説明する義務や必要性はないのでしょうか?
今回、自分が歯を持ち帰ると言っていなければそのまま処分され取り残しがあったことを全く知らずに終わっていたので、そこが一番不安に思ってます。


5、難抜歯加算が算定されてましたが、算定条件の「骨の開さく」というのは骨をドリルで削る行為のことでしょうか?であれば、ドリルの音は聞こえなかったので、もう一つの算定条件の「歯根分離術を行った」ことが確定していると判断できますか?

歯根分離術 を調べると、予め切断する準備をして手術するもので予期せず歯根が折れてしまった場合には該当しないのではないかと思われたのですが、、
算定条件に関係なく、難抜歯加算は少し難しい抜歯であれば、算定するものですか?


6、根っこが感染しているか不明なのですが、歯根には神経が残ったままなので、もし虫歯に感染していれば今すぐに痛みが出ているものでしょうか?


7、骨と同化せず数年後に異物として排出されるケースもあるようですが、この場合は必ず歯茎から萌出し、上顎洞へ萌出することは100%無いでしょうか?
欠片が上顎洞に迷入してしまわないかがとても怖いです。


8、10年20年後、カルテも残っていない将来に痛みがでたり、取り残した歯が上顎洞で炎症を起こし鼻や喉に影響を与えないか非常に不安です。
残った根の除去を希望するべきでしょうか?


9、抜歯のため骨を削っても骨はいずれ再生すると思っているのですが、これは正しいでしょうか?
骨を削るデメリットがあれば、教えていただきたいです。

骨はいずれ再生するのなら、除去のリスクは上顎洞と交通しないか、のみだと思うのですが、そのリスクは抜歯前からあったので、上顎洞に押し込まないように取り除いてもらったほうが精神的に安心かなと考えました。


10、担当は若い女性の医師でしたが、腕力が足りなかったために歯が折れたという可能性はありますか?

総合病院の口腔外科医なので経験豊富で、性別は無関係と思っていましたが、力のいる難抜歯は男性医師なら折れなかったのかなとか少し気になってしまいました。


先生方のご意見を頂戴できればありがたく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2022-08-22 13:03:41
Q1 歯根の先(根尖部)が折れていると思います。


Q2 普通は行うと思います。


Q3 よくあるかどうかは分かりませんが気がつかない事はあると思います、


Q4 今回は元々気がついていないので説明はしないと思います。
折れたことに気がついていれば説明義務はあると思います。


Q5 算定条件の一つ目が行われたかどうかは回答者には分からない問題だと思います。

後半の算定条件は歯根だけでなく歯冠を分割しても難抜歯加算を算定できると思います。

ただ写真からは切断したようには見えませんね。


Q6 写真を見る限り感染はしていないと思います。


Q7 通常親知らずの歯根の先と上顎洞の間には骨があるので,自然排泄機構が働いたとしても上顎洞には到達しないと思います。


Q8 適当なレントゲンを撮影すると歯根が残存しているかどうかは分かると思います。
その上で除去を希望されるのであれば除去を依頼すれば良いと思います。

ただ主治医の説明にあるようにいろんなリスクは存在すると思います。


Q9 今回は削っても再生する範囲だと思います。


Q10 力の問題ではなく歯根の先が湾曲(曲がっている)が原因でありそうだと思います。


残った根尖部を安全に取るためには術前のパノラマ、術後のパノラマ、CTプラス歯科用手術用顕微鏡(いわゆるマイクロ。)を使いなれた歯科医が良いかと思います。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-08-22 17:31:07
こんにちは。


歯根の先が折れている以外は抜歯後の痛み等は酷くなく徐々に治癒が進んできているのではないでしょうか?

抜歯後は痛みがあったりしますから色々ご不安をお感じになるのは致し方ないと思いますが、痛みがなくなり治癒が進めば気分も晴れてくるのではないでしょうか?

通常は、再度痛む嫌な治療を行って欲しいという方のほうが少ないように想像します。


>1
年齢からも折れているように思います。


>2
行ったほうが良いと思います。
私は難抜歯はしませんから必ず口腔外科医にお願いしています。色々リスクが高いですし、疲れますからね。
口腔外科医に依頼して確認のレントゲンを診ると時々破折歯根が残っていることがあります。

抜歯の際は、麻酔がしっかり効いているのですからできればその時に再チャレンジしてもらいたいと思ったりしますが、あえてされない場合が多いと感じています。
リスクとメリットを秤にかけて深追いをしないのだと思います。


>3
よくあるというほどではないですが、たまにあると経験しています。


>4
渡さなくてよいものを渡したのだと思います。
外科で切った組織を持ち帰ってもらうのは歯科の抜歯くらいでしょう。
今回は気づいていなかったのですから説明が後手に回ったのでしょう。
術後レントゲンを上手く取れば判別できることがあります。


>5
保険点数の算定についてご不明な場合、受付にお問い合わせされるとよいと思います。
普通抜歯で算定されていないのは何故ですか?とお尋ねになってよいと思います。


>6
虫歯感染していたのですか?抜歯前に酷い歯髄炎症状がありましたか?
口腔外科医もちゃんと術前の問診はしているでしょう。


>7
非常にまれなケースを想定して怖がるのは無駄が多いような気がします。


>8
希望されなくてよいように思います。
ただ、どうしても除去して欲しいと強く望まれれば行わないことはないとも想像します。
その際のリスクは高くなっていると思います。

しかも大変だと思います。
口を開けて大きな器具を突っ込まれて再度こねられるのは嫌ではないですか?


>9
骨を削るのも大変そうです。
上の親知らずですよね?


上顎洞に押し込まないように取り除いてもらったほうが精神的に安心かなと考えました。

精神的に安心したいために再度大変な抜歯(しかも歯冠はすでになく曲がった根尖が上顎洞近くにあるのを抜歯する)を依頼されるのは勇気があると思います。
(治癒も遅れます)



力がある男性歯科医が行って後方の骨壁をごっそり無くしたというケースも見たことがあります。
抜歯時間が長引けば長引くほど組織ダメージが増えますから早くうまく抜けたならばよしと思いますけどね。

何十分間も苦戦され麻酔を追加されつつされるよりマシという事もありますよね?
骨がごっそりなくなるよりマシとか、抜歯時の偶発症は色々ありますからまだよい方と思う事が出来るのかもしれません。

一応、抜歯前にリスク説明をあれこれしておくことはよくされていると想像します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: k3.さん
返信日時:2022-08-23 13:11:29
柴田先生
ご回答くださり感謝いたします。


> Q5 算定条件の一つ目が行われたかどうかは回答者には分からない

→ 分からないということは「骨の開削」というのは、無音の器具を用いて行われるのでしょうか?


>Q7 自然排泄機構が働いたとしても上顎洞には到達しないと思います。

→ 安心しました、ありがとうございます。
元々歯根は上顎洞内に突出していて、現在も根尖が上顎洞内に突出した位置にある状態だとしても、上顎洞内に顔を出してしまう、迷入してしまう事は有り得ない、と考えてよろしいでしょうか?



船橋先生
丁寧にご回答くださってありがとうございます。


口腔外科医に依頼した後のレントゲンで時々破折歯根が残っていることがあるのですね!

それを知って除去を希望される患者さんもいらっしゃるのでしょうか?
またしばらく経って炎症が出た人や排出してきたのを処置されたご経験はありますか?


>4 術後レントゲンを上手く取れば判別できることがあります。

→ レントゲンを上手く撮ればどんな欠片があるか把握しておけるのですね。
数年後に再度レントゲンを撮れば、骨と同化されてきているか等も判別できるでしょうか?
その場合、再度レントゲンを撮るのは何年後が目安となりますでしょうか?


>6 虫歯感染していたのですか?抜歯前に酷い歯髄炎症状がありましたか?

歯冠隣接面に虫歯がありました。
ただし酷い痛みはなかったです。
念のため消毒のときに主治医に確認してみます。



私が1番避けたいのは手術の痛みよりも不快症状が長引くだろう上顎洞炎なのですが、

@除去することにより発症 と A放置することで数年後に発症 を比較したら、@の方が極めて発症リスクが高いと理解しました。

(@では上顎洞と交通する可能性が五分五分くらいで、さらに運が悪ければ上顎洞炎を発症してしまう恐れが少なからずあり、
Aでは上顎洞炎やその他トラブルが起こる可能性はほぼ0%に近い)



柴田先生、船橋先生

お二人の先生方ともに、折れたことに気づいていなかったのなら仕方ない、というようにお考えのようですが、そもそも確認を怠ったことは問題にはならないのでしょうか?

ミスだと追及するつもりは全く無いのですが、せめて事実として私のカルテには記録しておいて欲しいです(気付いていなかったのなら、歯根が残っている事は記録されていないと予想するため)
どういう状態の歯が残っているのかをカルテにも残しておいてくださいと伝えるのは問題ないでしょうか?

どうぞよろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-08-23 14:52:39
〉どういう状態の歯が残っているのかをカルテにも残しておいてくださいと伝えるのは問題ないでしょうか?

記載されたはずですが、ご心配ならば依頼されると良いでしょう。


カルテ保管義務期間は決まっていますから、それが過ぎると破棄されるかもしれませんね。

どこにどのように残っているか?を検査するにはCTが良いかもしれません。
3次元撮影できますから、上顎洞と像が重ならないからです。
ただ、費用は患者さんが支払う必要があります。


〉それを知って除去を希望される患者さんもいらっしゃるのでしょうか?

上手く治癒して行っているものをほじくる事を希望される方はほぼおられません。


〉またしばらく経って炎症が出た人や排出してきたのを処置されたご経験はありますか?

炎症が出れば除去しやすくなりますから再度トライしても良いでしょう。
歯がなくなって入れ歯になり歯槽骨がなくなって来て根のカケラが残って出てきているから取りますねという事はあります。


〉そもそも確認を怠ったことは問題にはならないのでしょうか?

問題といえば問題ですね。
きちんと破折なく抜ける方が良いですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: k3.さん
返信日時:2022-08-25 01:31:58
船橋先生

色々とアドバイスをくださり、誠にありがとうございます。

検査にはCTが良いとのことですが、今後の経過観察のためにかかりつけ医で撮影をと思ったのですが、かかりつけにはCTの設備がなく、、やはりレントゲンだと、サイズや正確な位置の判別はかなり難しいでしょうか?

下手したら残ってるはずなのに写ってない、影でまったく見えないということも有り得ますか?


また抜歯前にCTは撮影しておりまして、それでも抜いてみないと上顎洞交通するかわからないと言われていました。

CTだと上顎洞と像が重ならないとのことですが、歯根だけの状態であれば上顎洞交通するかどうか判断できる可能性はありそうでしょうか?


どうぞよろしくお願いいたします。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-08-25 01:38:23
CTは3次元撮影ですから断層を変えて色々な角度から確認できます。

パノラマやデンタルは影絵で2次元撮影ですから様々な像を重ねて読む事になります。
ですから分かりにくいです。




タイトル [写真あり] 上の親知らず抜歯、根っこの取り残しについて
質問者 k3.さん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
親知らずの抜歯
親知らずその他
その他(写真あり)
回答者




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