下前歯の矯正について
相談者:
ミレイさん (44歳:女性)
投稿日時:2022-09-05 17:38:12
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-09-05 21:13:20
こんにちは。
>大臼歯関係がきちんとしたアングルクラスワンという理想的な位置にないから、下顎奥歯から動かす方が良いですという話ではないでしょうか?
矯正治療では6番を要の歯と考え、上下6番の位置を理想的な噛み方にするのが第一目標になるでしょう。
また、上下犬歯関係もT級を目標にすると顎運動時に歯に悪い力が掛からなくなりますから、それを目標にして上下正中が合致して正常被蓋関係を目指す事が多いと思います。
その際、下犬歯間を拡大しすぎると、後戻りすると考えられるなどいくつかの決まりがあります。
奥歯から動かす事を提案されたのであれば、気になられている下前歯だけでなく、他にも色々な問題が残っているのではないかと想像します。
せっかくご相談されたのですから、しっかり理解できるまで説明をしてもらってはいかがでしょうか?
前歯を圧下する場合、圧下するとその分スペースが必要になりますから、
そのスペースをどうやって得るか?を考える事になるので、奥歯の噛み合わせに問題が残っていれば、奥歯から動かして歯がチビなかったり横揺れの過剰な力がかからない良い位置で咬ますように治療計画を立てて、説明をすることが多くなると思います。
ストリッピングでは歯の隣接面のエナメル質を失う事になりますが、歯の形が元々三角形でコンタクトロスしやすい形ならば、ブラックトライアングルもできやすくなりますから、40歳を超えていれば積極的にストリッピングを使う審美的な仕上げを優先する場合もあるでしょう。
2ミリ圧下をかけるには必要なスペースがありますから、それらを計算して両方を使う治療選択が良い仕上がりになる場合もあるでしょう。
何をどの程度組み込むと良いか?は、歯茎のボリュームや歯槽骨のボリューム、上下の噛み合わせなど色々な要素を見て決める事が多いでしょう。
>大臼歯関係がきちんとしたアングルクラスワンという理想的な位置にないから、下顎奥歯から動かす方が良いですという話ではないでしょうか?
矯正治療では6番を要の歯と考え、上下6番の位置を理想的な噛み方にするのが第一目標になるでしょう。
また、上下犬歯関係もT級を目標にすると顎運動時に歯に悪い力が掛からなくなりますから、それを目標にして上下正中が合致して正常被蓋関係を目指す事が多いと思います。
その際、下犬歯間を拡大しすぎると、後戻りすると考えられるなどいくつかの決まりがあります。
奥歯から動かす事を提案されたのであれば、気になられている下前歯だけでなく、他にも色々な問題が残っているのではないかと想像します。
せっかくご相談されたのですから、しっかり理解できるまで説明をしてもらってはいかがでしょうか?
前歯を圧下する場合、圧下するとその分スペースが必要になりますから、
そのスペースをどうやって得るか?を考える事になるので、奥歯の噛み合わせに問題が残っていれば、奥歯から動かして歯がチビなかったり横揺れの過剰な力がかからない良い位置で咬ますように治療計画を立てて、説明をすることが多くなると思います。
ストリッピングでは歯の隣接面のエナメル質を失う事になりますが、歯の形が元々三角形でコンタクトロスしやすい形ならば、ブラックトライアングルもできやすくなりますから、40歳を超えていれば積極的にストリッピングを使う審美的な仕上げを優先する場合もあるでしょう。
2ミリ圧下をかけるには必要なスペースがありますから、それらを計算して両方を使う治療選択が良い仕上がりになる場合もあるでしょう。
何をどの程度組み込むと良いか?は、歯茎のボリュームや歯槽骨のボリューム、上下の噛み合わせなど色々な要素を見て決める事が多いでしょう。
相談者からの返信
相談者:
ミレイさん
返信日時:2022-09-05 21:33:13
船橋先生
詳しいご回答有り難うございます。
抜歯しない理由ですが、4番、5番は虫歯の無い健康な歯です。
奥歯などは虫歯が多く、年齢的に健康な歯を少しでも残した方がいいとのことでした。
圧下することでスペースがより必要になるのですね。
上下のかみ合わせは合っておりますが、下顎後退、上顎やや突出とガミースマイルもあり、外科矯正も検討しております。※顎変形症診断あり
術前矯正として、下前歯の歯並びを治す必要があると言われました。
年齢的にも虫歯が多く、下の歯全体を後ろに下げると歯への負担が多いのではないか、ストリッピングで前歯のみを下げれたら、矯正期間も短く、簡単なのではないかと思いました。
先生のおかげで大変勉強になりました。
詳しいご回答有り難うございます。
抜歯しない理由ですが、4番、5番は虫歯の無い健康な歯です。
奥歯などは虫歯が多く、年齢的に健康な歯を少しでも残した方がいいとのことでした。
圧下することでスペースがより必要になるのですね。
上下のかみ合わせは合っておりますが、下顎後退、上顎やや突出とガミースマイルもあり、外科矯正も検討しております。※顎変形症診断あり
術前矯正として、下前歯の歯並びを治す必要があると言われました。
年齢的にも虫歯が多く、下の歯全体を後ろに下げると歯への負担が多いのではないか、ストリッピングで前歯のみを下げれたら、矯正期間も短く、簡単なのではないかと思いました。
先生のおかげで大変勉強になりました。
回答2
タイトル | 下前歯の矯正について |
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質問者 | ミレイさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 44歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 矯正後の歯の後戻り 歯並びが悪い |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。