歯科技工所の営業です、デジタル制作技工物と口腔内スキャナー

相談者: 雲崎さん (37歳:男性)
投稿日時:2022-09-12 17:07:31
皆さんこんにちは

近年海外では技工業界と歯科医療業はだんだんデジタル化が進んでおります。
日本の技工業界はかなり古いだと思います。

今私が就職している技工所はデジタル専門ですので色々アナログのやり方と比べてみましたが、特に被せ物の類では人の手は機械よりかなり精度が悪いし、熱膨張などの環境要因によって印象不良にもなりやすいです。

確かに口腔内スキャナーは初期コストが高いですが、補助金もあるし
印象材コストと人件・時間上の節約と患者への負担を考えればデジタル化の方が断然にいいのに。


現に歯医者の先生方は、デジタルを対応できる技工所の少なさに不安を抱いて導入を見送ったのでしょうか?

もし満足できる品質の技工物をご提供できるデジタルラボがあるのでしたら、デジタル導入を積極的に検討するんでしょうか?

先生方が不安を抱いている点も知りたいですね。


回答 回答1
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2022-09-12 22:13:52
こんにちは。


世界的にはデジタル化が進んでいて、日本の技工業界はかなり古い、とお考えなのですね。

新しいものが必ずしもいいものなのか?
古いものは、長い年月の中で受け入れられ、一定の評価が蓄積されているものですが、新しくでたばかりのものには、まだそうしたデータの蓄積がない、とも言えそうです。

世界でデジタル化が進んでいるのは、本当に「アナログ」よりも「デジタル」のほうが「精度が高い」から、なのでしょうか?
例えば歯科でのレントゲンも、デジタルよりもアナログのほうが精度は高いですが、コストや人件費、労力など手間の問題から、デジタル化が進んでいます。
しかし、

「デジタルのほうが普及しているから、デジタルのほうが精度が良い」

というのは間違いです。


>今私が就職している技工所はデジタル専門ですので色々アナログのやり方と比べてみましたが

「誰が、どのような方法で作ったデジタル技工」と「誰が、どのようなアナログなやり方で作った技工物」とを、どう比較し、何を基準に優劣をつけたのでしょうか。

デジタル専門とのことですが比較対象は何ですか。
興味がありますので、教えていただけますか

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2022-09-12 22:20:45
こんばんは柴田です。

現在口腔内スキャナーでの印象採得保険診療外になると思います。

口腔内スキャナーでの印象採得が保険診療になれば結構なスピードで進むと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-09-12 22:26:57
こんにちは。


フェースブックか何かで質問されてはいかがでしょうか?

このサイトは患者さん向けだと思いますよ。

業界のリサーチならばそれなりのやり方がありそうですね。
ちゃんと顔出ししてより多くの歯科医にそれなりな挨拶をされてリサーチされると有益な回答を得られるのではないでしょうか?


〉人の手は機械よりかなり精度が悪いし、熱膨張などの環境要因によって印象不良にもなりやすいです。

これに関して、きちんとした知識と認識を持って歯科医院とやり取りされる方が良いと思います。

スキャナーでは歯肉縁下はきちんと取れないですし、隣接面も上手く取り難い為AIで処理されて絵になっているだけという場合があったりしますから、まだまだ精密印象の方が信頼おける場合は多々ありますよ。

うちの歯科医院はスキャナーを2機種導入しています。
セレックとiTeroです。
周りの歯科医院も沢山スキャナーを導入していますから、地方でこれですから、都市部はもっと導入が進んでいるのではないか?あるいは検討しているのではないか?と想像します。



〉確かに口腔内スキャナーは初期コストが高いですが、補助金もあるし

口腔内スキャナーは200万クラスもありますからスキャナーだけならそんなに高くないです。
歯科医院には導入しなければ診療にならないより高額な必要な医療機器がもっと沢山あります。

補助金は全ての歯科医院にもらえますか?もらえませんよね。

国から全ての歯科医院にスキャナー導入代に補助してもらえるなら良いですけど、無理ですね。認識大丈夫でしょうか?


印象材コストと人件・時間上の節約と患者への負担を考えればデジタル化の方が断然にいいのに

患者負担はかなり軽減されます。
その他はどうでしょうか。


〉デジタルを対応できる技工所の少なさに不安を抱いて導入を見送ったのでしょうか?

デジタルはまだ保険導入されていませんから、型採りしなければ保険が使えないからでしょうね。
従来のやり方の技工士を守っているなどの政治的な配慮があるのかもしれません。

保険導入されたら一気に広まるだろうと想像しますが、まだ評価も不十分なのかもしれません。
国に聞いてみてください。


〉もし満足できる品質の技工物をご提供できるデジタルラボがあるのでしたら、デジタル導入を積極的に検討するんでしょうか?

満足できる技工物の提供がされないという問題もあるでしょうが、連携をうまく取りデジタルの限界をやり取りし妥当なケースにはデジタルで出したりするでしょうね。

まだ全てのケースでアナログより優っているわけではありませんね。
保険でスキャナーでの印象が認められたら普及がより進むのではないでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2022-09-12 23:02:40
こんばんは雲崎さん。


前のスレッドからですが、

>私今月から新規歯科技工所の営業に就きました

歯科技工士の資格はお持ちでしょうか?
それとも営業職が長くて勤務先を変更されたのでしょうか?

アナログの技工物も色々かと思います。


>満足できる品質の技工物

ちなみにどれくらいの精度を保証できるのでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雲崎さん
返信日時:2022-09-13 11:35:45
船橋先生

ご返信ありがとうございます。

実は検索したらこちらの掲示板は確かに少ないかもしれませんが、技工士関係の問題はあると確認をとれていまして、質問していいと判断しました。
運営する親サイトの方も、技工士関係の分類を作ったようですので。

気を悪くしたら申し訳ございません


補助金の件は勉強不足でした、すみません、知り合いの口腔内スキャナー会社は補助金の申請支援をしておりまして、申請自体は可能だと認識しております。

確かにすべてのケースはデジタルで行えることはできないのですが、デジタルとアナログ両方で作れる場合は、デジタルの方が優れるのが私の認識になります。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雲崎さん
返信日時:2022-09-13 12:21:28
柴田先生

ご返信ありがとうございます。

技工士の資格は持っておりませんが、営業職ですので、色々技工士さんに知識を教えてもらっています、こちらの掲示板には勉強目的に質問を出しております。

精度の話ですが、確かにケース・バイ・ケースもありますが。

取引先の先生のフィードバックによりますと、以前使った技工所は地方最大手だが、作り直しは多く、調整にも手間がかかります。
しかし口腔内スキャナーで作ったものはほぼ調整せず、あるいは少しだけ調整すればセットできます。

クラウンインプラント上部構造のケースになります。
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-09-13 12:57:38
>すみません、知り合いの口腔内スキャナー会社は補助金の申請支援をしておりまして、申請自体は可能だと認識しております。

当たり前の事ですが補助金申請にも手間暇がかかるのはご存知ですよね?

様々な書類を揃えて申請書を作る作業は案外大変です。

それを誰がするのか?つまり人件費が常に発生しています。
(事業主が行えば別ですが)


その人件費はたまたま補助金に当たった歯科医院にスキャナーを売って儲ける費用に上乗せしておかなければ会社は赤字になりますよね?

または保守料という名目で歯科医院にずっと支払わせるのか?歯科医院の収入源は治療費になりますから、治療費に上乗せして患者さんからその分をもらわないと歯科医院もやっていけませんよね?

こんな風に労力や原資無くして物は購入もできませんし維持もできませんから、補助金は大変有難いのですが、その後も割と大変です(人件費を年率何%上げ続けないと返金が必要になったり、補助事業に関する報告の5年後くらいまでの義務が生じます。更に色々なアンケートと称するものが来たり)


ただ、日本の場合、保険診療に導入されると歯科医院の業態はガラリと変わるのが常ですから、保険診療報酬をその分割高に設定してもらえれば保険導入を機に口腔内スキャナーでの診療が主流になっていくのかもしれませんね。

回答 回答6
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2022-09-13 13:25:33
>取引先の先生のフィードバックによりますと

取引先の医院では、どのような環境で模型を作っているのでしょうか。

比較対象は、寒天アルジネート印象でしょうか。
それともシリコン印象ですか。
シリコン印象でも、個歯トレー、個人トレーを作ったうえでの印象採得という方法もありますね。
石膏は硬石膏ですか、超硬石膏ですか。

寒天印象は、印象採得後に速やかに石膏を流す必要がありますが、手が回らずに長時間放置してしまうような医院もありますね。


アナログの印象にはたくさんの工程があり、人の手が介入します。
どれだけきっちりとできているかによって、結果は大きく違ってくると思います。

一方、デジタル印象は、テクニシャンセンシティブな面が少なく、平均的で安定した結果は出してくれると思います。


ですから、比較対象の取り方によって、デジタル印象の評価は変わってくると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雲崎さん
返信日時:2022-09-13 13:53:57
滝野先生

ご返信ありがとうございます。

>一方、デジタル印象は、テクニシャンセンシティブな面が少なく、平均的で安定した結果は出してくれると思います。

おっしゃる通りでございます。
それにアナログ印象は石膏模型ができる前に印象不良が発見しにくいですが、デジタルの場合はすぐにモニターで確認できます。

患者がお帰りになられる前に、何か対応できるかもしれませんところもデジタルのいいところだと思います。


あと精度の話ですが、単純にデータの話ですが、アナログの技工所は、自分のホームページに5%作り直し率などで堂々と自慢するところが見かけましたことがありますので。

デジタルの場合は知っている海外の技工所が出した資料では、作り直し率は1%未満だそうです。


私が今勤務中の技工所は新規ですし、ケースはまだ少ないかもしれませんが、作り直し無料で対応しておりますが、今まで1件もありませんでした

それゆえに古いやり方は敵わないのではないかと、頭に浮かんでしまいました。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2022-09-13 17:45:54
すみません、

>日本の技工業界はかなり古いだと思います

何か国の技工状況を調べて日本は古いと言われているのでしょうか!? 
 
個人的には日本の歯科技工はそれほど海外に引けを取っていないと思うのですが。
 
特に手先の器用な日本人であれば、手先の不器用な欧米人に比べ悪い結果になるとは思えませんが。
ひと昔前などは日本人技工士(セラミスト)が海外で重宝されていた時代もありますしね。


>デジタルの場合は知っている海外の技工所が出した資料では、作り直し率は1%未満だそうです
 
技工物がデジタルになったからやり直しの割合が1%未満になるって本当にそう思います!?
 
普段臨床を行っている人間の肌感覚ではまず胡散臭い数字に思えます。
適当な先生ほどやり直し率は低くなる気もしますし、アナログでもデジタルでもシビアな先生ほどやり直し率は高くなると思いますので、たぶんその数字を鵜呑みにする先生はかなり少ないと思いますよ。
 

歯科の世界は「新しいものが良い」ではありません。
 
新しいもの=信頼性が乏しいということは言えますし、信頼される数字は10年ぐらい経過した後、似たデザインの論文などのメタ解析である程度信頼できる結果が出てきます。
 
1本の論文のデーターなどは、そういった事例がある程度のもので、それを信じるか信じないかは読み手の経験値です。
  
 
雲崎さんがデジタルを推すのであればそれは構いませんが、デジタルが上でアナログが下という構図はまだまだ作れないと思いますよ。

私なんかは技工職人のアナログな直観や経験則に基づく部分に頼ることも多々あります。 

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雲崎さん
返信日時:2022-09-13 18:58:00
井野先生

ご返信ありがとうございます。

>特に手先の器用な日本人であれば、手先の不器用な欧米人に比べ悪い結果になるとは思えませんが。

おっしゃる通りだと思います、いざとハンドメイド勝負になりますと、日本の職人技に勝る国はないと重々承知しております。

しかしながら、デジタル化の場合はすでに人間と人間の勝負ではなくなっておりますので、印象取得・デザイン・削り、全部高精度機械が計算しやってくれます。


私の意見ですが、技工業界はかなり古いですが、技術を侮っている訳ではなりません、考え方の話です。

よかったら井野先生もデジタルで制作を試してみた方が分かりやすいかもしれません


ちなみに前提不足しておりますが、入れ歯無歯顎などのケースはアナログの方が断然いいですので手先最強でしたら、特化した方がいいのではかと思います。

拙論失礼しました。
回答 回答8
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2022-09-13 19:55:33
意図が正確に伝わっていないかもしれませんので、追記します。

デジタル印象はテクニシャンセンシティブな面が少なく、平均的で安定した結果は出してくれると思う。
というのは、逆にいいますと。
ずば抜けて素晴らしい技術を持った歯科医師歯科技工士による、神業のような精度の技工はできない、という意味です。

並の歯科医師、歯科技工士の仕事で比較すると、光学印象のほうが精度が良い、ということもあるかもしれませんね。

歯科医師、歯科技工士の技術が高ければ、光学印象よりはるかに素晴らしい仕事ができると思います。

なので、何と何を比較されているのかを尋ねていたわけです。


基準は再製の率ですか。
デジタルでも、セメントスペースやアンダーカット、どの程度のテーパーまで許容するのかブロックアウトするのかの設定をしています。

シビアにするほどに再製のリスクはあがりますね。
とにかく再製を減らす、が目標であれば、ガバガバな設定にすれば、「入らない」ということはなくなるでしょう。
それで良いのでしょうか。

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回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2022-09-14 07:35:01
色々なセミナーでデジタル化は進むことは分かっています。
しかし、賞を取っている技工師さんは、マージンの適合などはまだまだデジタルのみで作るのは難しいと言ってました。
今年、去年の話です。


色々な先生がおっしゃっているように、まだまだアナログの方が、歯科医師歯科技工士の技術が高ければ、光学印象よりはるかに素晴らしい仕事ができているようです。

ただし、ある程度の技工物であれば、技工過程からするとデジタルの方が簡便であるとは思います。


当院の技工物は、技工所に出した時、今でもアナログの方が調整量は少なくて済みます。
技工士さんの腕経験値の差だと思います。

間中 道郎 歯科技工士さんの9月4日の講演でも、アナログは出来る仕上がりが分かるが、デジタルはまだまだ完璧に仕上げるのは難しいといっていました。

また、若い技工士にはワックスアップをして、歯の構造を、基本を分かった上でデジタル化させないと調整など色々分からないのでアナログは消えないと言ってました。


インプラントにおいては、大きなケースでは、デジタルのみで作成する先生はまずい無いと思います。
ひずみが出るからです。



当院はデジタル化してはいますが、未だアナログは大切だと思っております。

匠な先生方程、アナログが好きで、この歯チャンネルの先生方も極めた先生方が多いので、アナログを否定する先生は少ないと思いますよ。

2人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 歯科技工所の営業です、デジタル制作技工物と口腔内スキャナー
質問者 雲崎さん
地域 東京23区
年齢 37歳
性別 男性
職業 会社員(事務系)
カテゴリ 補綴関連
専門的な質問その他
回答者




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