深い虫歯の場合のセラミックと金属の削る量について

相談者: ぱれーどこーぷさん (31歳:女性)
投稿日時:2022-09-19 03:10:26
セラミックは厚みが必要な為、削る量が金属より多くなると聞いたのですが。

浅い虫歯ではなく、虫歯が深く、神経近くまで削ったような歯でも詰めものの素材に合わせて形を整える際は、例えば隣接部が欠損している場合は、隣接部など含め全体的にセラミックインレーの方金属よりさらに削る量は多くなるんでしょうか?

それとも、ある程度深い虫歯の場合はセラミックでも金属でもさほど削る量は変わらないのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2022-09-19 06:39:39
最初に残念な事を書きますね。


>虫歯が深く、神経近くまで削ったような歯でも

神経近くという判断は中々難しい判断だと思います。
それは肉眼にしろ顕微鏡下でみていたとしても不顕性露髄もいう可能性が残ることになると思います。

ラバーダム等を行った上で削った象牙質面に唾液=細菌がつかないように配慮した上で、適切な覆髓材を正しく使いきちんとその上にシーリングをしないと歯髄感染をおこすことがあると思います。

この場合後から歯髄壊死歯髄壊疽をおこすことがたまにあると思います。



>ある程度深い虫歯の場合は セラミックでも金属でもさほど削る量は変わらないのでしょうか?

それでも比較すれば少しだけ多くなると思います。
さほど変わらないとも言えると思います。

金属だと角張った削りかたが許されますが、セラミックだとそこを丸くしないといけないので。


虫歯の深さが均一に深ければあまりかわらないですが、浅い部分があってもセラミックだと深く削る必要があると思います

どちらにしても主治医と相談されてください

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-09-19 11:38:13
こんにちは。

虫歯が修復物に最適な形態で進むとは考えられないでしょう。

虫歯治療時の虫歯の除去と、修復物の長期保存のための窩洞形態の形成は別ものと考えることになりますね。


まずは、きちんと虫歯を取り除いてもらい虫歯除去後の齲窩が凸凹して綺麗な形態ではないですから、それをインレーならばインレーに適した窩洞形態に、アンレーならばアンレーに適した形態に、またそれぞれ使用する素材特性に応じた形態に修正することは必要です。


アンダーカット(装着方向に対する引っ掛かり)があれば築造という方法でアンダーカットの修正(穴埋め)を施したり、エナメル質の鋭縁があればそれを接着修復で補強するか?削り落とすか?等を瞬時に判断して形成を行うのが歯科医の仕事です。型どり後は、キャスト(鋳造)するのか?ミリングするのか?で求めらる形態が変わります。

あまり角張っていたり複雑すぎるとミリングできません。


ですから型どり後、技工士サイドで型を修正できればしますが、できないならば再形成を依頼したりメタル修復へ変更をお願いすることになる場合もあると思います。



とりあえず、先に何で修復治療をしたいのか?しっかりご相談されて決めておいていただけるのがよいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぱれーどこーぷさん
返信日時:2022-09-23 02:02:02
柴田先生

ご回答いただきありがとうございます。


セラミックと金属ではそもそも削り方が違うこと、また、虫歯の深さの均一度によっても削る量に違いが出てくること、セラミックと金属の削る量について具体的でとても分かりやすり解説を頂き、理解できました。

ありがとございました!
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぱれーどこーぷさん
返信日時:2022-09-23 02:02:47
船橋先生

ご回答いただきありがとうございます。

虫歯治療時の虫歯の除去と修復物の長期保存のための窩洞形態の形成は別ものとのこと、削る形態については先生にお任せしまずはどの素材で修復するのが適しているか主治医に相談して決めたいと思います。


回答ありがとうございました!
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2022-09-24 10:04:57
こんにちは。

解決しちゃってるかもですが...

>ある程度深い虫歯の場合は セラミックでも金属でもさほど削る量は変わらないのでしょうか?

ムシ歯を削り取る
セメントレジン樹脂で深い部分を埋める
インレーなどの詰め物の形に削りなおす
・歯型をとって、詰め物を装着

というのが簡単な流れなんですが、「深い部分を埋める」処置があるのでムシ歯の深さと(材料の違いによる)削る深さは別の話です。

つまりムシ歯が深くても、「詰め物がぶ厚くなるとは限らない」ということです。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2022-09-24 11:30:48
まず、虫歯があればそれは削らなければならないので、ある程度の量削ることになります。

次に、金属でかぶせる場合にはセラミックよりも薄く作ることが可能なのでその分削る厚みは少なくなります。


とはいえ、かぶせる時にはある程度の厚みを削る必要があります。
そのあたりは、歯科医師歯科技工士の相談のうえで決めていくことになります。




タイトル 深い虫歯の場合のセラミックと金属の削る量について
質問者 ぱれーどこーぷさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 保険のインレー(銀・金属)
セラミックインレー(陶器の詰め物)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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